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第18話
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大男はずんずんと店の中に入ってきて、テーブルの一つを占拠してどっかりと椅子に座りこんだ。
「よしお前ら、三十秒だけ待ってやる。その間に店を出ていけよ。いーち、にーい、──」
「ほら皆さん、早くしたほうがいいですよ。弟の機嫌が悪くならないうちにね」
痩せ細った男はその隣に座り、店を見回して忠告の言葉を放つ。
また彼らが連れている十人ばかりの武装した男たちも、ニヤニヤとした顔で店内をうろつき、客に嫌がらせをして回っていた。
店内にいた客たちは、何人かが慌てて店を出ていこうとする。
テーブルの上に代金を置いていく者もいたが、そこに武装した男の一人が歩み寄って、置かれた数枚の銀貨を勝手につかみ取る。
「お、店の中に銀貨が落ちてたぜ。もーらい」
「ギャハハハハハッ! お前ひでぇやつだな! お店の人どうするんだよ」
「なぁに、料理も酒も、お客様に味わってもらうことが店主の喜びってもんだろ。タダでもお客においしくいただいてもらえばそれで満足ってもんよ。な、マスター?」
そう言って男はマスターのほうを見るが、マスターは苦渋の表情で歯を食いしばっていた。
またすぐには出ていかなかったほかの客たちも、悔しげな顔をしながら重い腰をあげ、店を出ていこうとする。
それを見た俺の連れの少女は、怒りに震え、拳を握っていた。
俺はそこに声をかける。
「あのさ、さっき言ってた聖騎士の特権って何なの?」
「……犯罪者の逮捕や鎮圧のために、聖騎士には市民に任意の行動を強制あるいは禁止する命令権が、無制限に認められているんです」
「無制限にって、令状とか何も必要とせずに?」
「はい。私はそんなのおかしいって、何度も上にかけあったんですけど、治安維持のために必要な措置だって言って是正しようとしないんです」
「治安維持のためねぇ……」
今まさに、それのせいで治安が乱されているように見えるんだが。
ザルな法律にもほどがあると思うぞ。
というかおそらく、特権階級による政治的な力が働いて、そんなことになっているんだろうが……。
「こりゃ思っていた以上に腐ってるなぁ、聖王国グランフィール」
俺はカウンターに頬杖をついたままつぶやく。
なるほど、聖騎士アニエスの高潔さは奇跡みたいなものだし、その国民人気もうなずける。
ただ特権階級で甘い汁を吸っている連中からすれば、アニエスちゃんみたいな正論で噛みついてくる子は煙たいんだろう。
「ちなみにあのベルクール兄弟っていうのは?」
「有力貴族ベルクール家の、次男と三男です。有力貴族家の息子は、家督を継ぐ長男以外は聖騎士になることが多いんです。名目上は市民と同じ試験をくぐって聖騎士の地位を与えられることになっていますけど、実際はどうだか。実力も人格も不十分な聖騎士は、有力貴族家か豪商の息子と相場が決まっています」
「なるほど。そりゃあまた、ずぶずぶだねぇ……」
と、そんな話をしている間にほかの客たちは皆、店の外に退避したようだ。
店に残っている客は、俺と連れの少女の二人だけ。
ちなみに出ていった客たちの大部分は、開いた扉の向こう、店の外から様子を窺っているようだ。
俺たちの動向が気になるらしい。
で、そんな状況になれば当然、聖騎士団という名の暴漢たちも俺たちに注目する。
ベルクール兄弟の弟のほう──最初に大声で騒いで入ってきた大男が、席から立ち上がって俺のほうへと歩み寄ってきた。
そして俺の前まで来て、その巨体で威圧するように俺を見下ろすと、こう口を開いた。
「おい、おっさん。旅の魔法使いか? この国にはこの国の法律ってもんがあるんだよ。そいつを守らないとどうなるか、その身をもって知りたいか?」
そう言って、ぽきぽきと指を鳴らす。
清々しいぐらい典型的な暴漢仕草だ。
俺はその威圧的な巨漢に向かって、言葉を返す。
「いや、その法律自体は今、連れから聞いたよ。聖騎士には特権があるんだそうだね。でもそれに従う気にはなれないな。俺はあまり秩序を重んじる人間じゃなくてね。自分がどんなルールに従うかは、自分で決めるよ」
「そうかい。だったら──」
ベルクール兄弟の弟は、俺の胸倉をつかもうと、その毛むくじゃらの手を伸ばしてくる。
だがその伸ばされた太い腕の手首を、横から小さな手がつかみ取った。
その小さな手の主は、褐色のフード付きマントを身にまとった、俺の連れの少女だ。
「あぁ……? なんだチビ、テメェからやられてぇのか」
ベルクール弟は、自分の手首をつかんだ小柄な人影を睨み付ける。
だが睨まれた方はそれには構わず、俺に言葉を向けてくる。
「おじさま……私の正体が知られると、おじさまにとって面倒なことになるのは分かっています。でも、もう我慢ができません。……お願いします」
俺はそれに、のんびりと答える。
「うん、別にいいよ。面倒なことになったらなったで、またそのとき考えよう」
「ありがとうございます。では──」
「おいテメェら……! さっきから何をごちゃごちゃと──俺をバカにしてんのかゴラァッ!」
ベルクール弟は、つかまれた手首をむりやり振りほどき、俺の連れを吹き飛ばそうとしたようだった。
だが──
「なっ……!? なんだ、この力……!? 動、かねぇ……!」
太い腕をつかんだ小さな手は、ベルクール弟が振りほどこうとしてもぴくりとも動かなかった。
ざわりと、暴漢たちが慌てた様子を見せる。
そして小さな手はむしろ、ぎりぎりとベルクール弟の手首を締め上げていく。
「ぐああっ……! な、なんだこのバカ力は……!? ──く、くそっ! 死ねやこのガキィッ!」
ベルクール弟は、つかまれていないほうの左手で拳を作り、俺の連れの顔面を殴りつけようとした。
だがそれよりも速く、俺の連れは体をさばき、つかんでいたベルクール弟の腕を捻り上げた。
「ぐぁああああっ! うがっ……! があぁあああっ……!」
腕を捻り上げられたベルクール弟は、両膝を床につき苦悶の叫びをあげる。
俺の連れを殴りつけるどころではなくなっていた。
俺の連れは目深にかぶったフードの奥から、その可憐な声をベルクール弟へと向ける。
「あなたには以前にも言ったはずです。私たち聖騎士には、人々を守るために様々な特権が認められているんです。それをあなたは──」
「ぐぅううううっ……そ、その声……その言葉……お前、まさか──ッ!」
ベルクール弟が苦しみまぎれに身をよじると、それを捻り上げていた俺の連れのフードがはらりと背中に落ちた。
ポニーテイルの輝くような金髪と、端正な顔立ち、青い瞳があらわになる。
それを見た酒場の従業員たちと暴漢たちが、一斉に声を上げた。
「「「せ、聖騎士アニエス!?」」」
そして次には、彼らの視線が俺のほうへと向けられる。
「じゃ、じゃあ……一緒にいる魔法使いは……」
あまり目立ちたくはない立場なのだが、完全に注目の的になってしまった。
俺はしょうがないので、立ち上がって、彼らに自己紹介をした。
「あー、どうも。旅の魔法使いのおじさんこと、悪の魔法使いと噂のジルベールです」
「「「えぇええええええーっ!?」」」
酒場の中と外で、驚きの絶叫がハモった。
「よしお前ら、三十秒だけ待ってやる。その間に店を出ていけよ。いーち、にーい、──」
「ほら皆さん、早くしたほうがいいですよ。弟の機嫌が悪くならないうちにね」
痩せ細った男はその隣に座り、店を見回して忠告の言葉を放つ。
また彼らが連れている十人ばかりの武装した男たちも、ニヤニヤとした顔で店内をうろつき、客に嫌がらせをして回っていた。
店内にいた客たちは、何人かが慌てて店を出ていこうとする。
テーブルの上に代金を置いていく者もいたが、そこに武装した男の一人が歩み寄って、置かれた数枚の銀貨を勝手につかみ取る。
「お、店の中に銀貨が落ちてたぜ。もーらい」
「ギャハハハハハッ! お前ひでぇやつだな! お店の人どうするんだよ」
「なぁに、料理も酒も、お客様に味わってもらうことが店主の喜びってもんだろ。タダでもお客においしくいただいてもらえばそれで満足ってもんよ。な、マスター?」
そう言って男はマスターのほうを見るが、マスターは苦渋の表情で歯を食いしばっていた。
またすぐには出ていかなかったほかの客たちも、悔しげな顔をしながら重い腰をあげ、店を出ていこうとする。
それを見た俺の連れの少女は、怒りに震え、拳を握っていた。
俺はそこに声をかける。
「あのさ、さっき言ってた聖騎士の特権って何なの?」
「……犯罪者の逮捕や鎮圧のために、聖騎士には市民に任意の行動を強制あるいは禁止する命令権が、無制限に認められているんです」
「無制限にって、令状とか何も必要とせずに?」
「はい。私はそんなのおかしいって、何度も上にかけあったんですけど、治安維持のために必要な措置だって言って是正しようとしないんです」
「治安維持のためねぇ……」
今まさに、それのせいで治安が乱されているように見えるんだが。
ザルな法律にもほどがあると思うぞ。
というかおそらく、特権階級による政治的な力が働いて、そんなことになっているんだろうが……。
「こりゃ思っていた以上に腐ってるなぁ、聖王国グランフィール」
俺はカウンターに頬杖をついたままつぶやく。
なるほど、聖騎士アニエスの高潔さは奇跡みたいなものだし、その国民人気もうなずける。
ただ特権階級で甘い汁を吸っている連中からすれば、アニエスちゃんみたいな正論で噛みついてくる子は煙たいんだろう。
「ちなみにあのベルクール兄弟っていうのは?」
「有力貴族ベルクール家の、次男と三男です。有力貴族家の息子は、家督を継ぐ長男以外は聖騎士になることが多いんです。名目上は市民と同じ試験をくぐって聖騎士の地位を与えられることになっていますけど、実際はどうだか。実力も人格も不十分な聖騎士は、有力貴族家か豪商の息子と相場が決まっています」
「なるほど。そりゃあまた、ずぶずぶだねぇ……」
と、そんな話をしている間にほかの客たちは皆、店の外に退避したようだ。
店に残っている客は、俺と連れの少女の二人だけ。
ちなみに出ていった客たちの大部分は、開いた扉の向こう、店の外から様子を窺っているようだ。
俺たちの動向が気になるらしい。
で、そんな状況になれば当然、聖騎士団という名の暴漢たちも俺たちに注目する。
ベルクール兄弟の弟のほう──最初に大声で騒いで入ってきた大男が、席から立ち上がって俺のほうへと歩み寄ってきた。
そして俺の前まで来て、その巨体で威圧するように俺を見下ろすと、こう口を開いた。
「おい、おっさん。旅の魔法使いか? この国にはこの国の法律ってもんがあるんだよ。そいつを守らないとどうなるか、その身をもって知りたいか?」
そう言って、ぽきぽきと指を鳴らす。
清々しいぐらい典型的な暴漢仕草だ。
俺はその威圧的な巨漢に向かって、言葉を返す。
「いや、その法律自体は今、連れから聞いたよ。聖騎士には特権があるんだそうだね。でもそれに従う気にはなれないな。俺はあまり秩序を重んじる人間じゃなくてね。自分がどんなルールに従うかは、自分で決めるよ」
「そうかい。だったら──」
ベルクール兄弟の弟は、俺の胸倉をつかもうと、その毛むくじゃらの手を伸ばしてくる。
だがその伸ばされた太い腕の手首を、横から小さな手がつかみ取った。
その小さな手の主は、褐色のフード付きマントを身にまとった、俺の連れの少女だ。
「あぁ……? なんだチビ、テメェからやられてぇのか」
ベルクール弟は、自分の手首をつかんだ小柄な人影を睨み付ける。
だが睨まれた方はそれには構わず、俺に言葉を向けてくる。
「おじさま……私の正体が知られると、おじさまにとって面倒なことになるのは分かっています。でも、もう我慢ができません。……お願いします」
俺はそれに、のんびりと答える。
「うん、別にいいよ。面倒なことになったらなったで、またそのとき考えよう」
「ありがとうございます。では──」
「おいテメェら……! さっきから何をごちゃごちゃと──俺をバカにしてんのかゴラァッ!」
ベルクール弟は、つかまれた手首をむりやり振りほどき、俺の連れを吹き飛ばそうとしたようだった。
だが──
「なっ……!? なんだ、この力……!? 動、かねぇ……!」
太い腕をつかんだ小さな手は、ベルクール弟が振りほどこうとしてもぴくりとも動かなかった。
ざわりと、暴漢たちが慌てた様子を見せる。
そして小さな手はむしろ、ぎりぎりとベルクール弟の手首を締め上げていく。
「ぐああっ……! な、なんだこのバカ力は……!? ──く、くそっ! 死ねやこのガキィッ!」
ベルクール弟は、つかまれていないほうの左手で拳を作り、俺の連れの顔面を殴りつけようとした。
だがそれよりも速く、俺の連れは体をさばき、つかんでいたベルクール弟の腕を捻り上げた。
「ぐぁああああっ! うがっ……! があぁあああっ……!」
腕を捻り上げられたベルクール弟は、両膝を床につき苦悶の叫びをあげる。
俺の連れを殴りつけるどころではなくなっていた。
俺の連れは目深にかぶったフードの奥から、その可憐な声をベルクール弟へと向ける。
「あなたには以前にも言ったはずです。私たち聖騎士には、人々を守るために様々な特権が認められているんです。それをあなたは──」
「ぐぅううううっ……そ、その声……その言葉……お前、まさか──ッ!」
ベルクール弟が苦しみまぎれに身をよじると、それを捻り上げていた俺の連れのフードがはらりと背中に落ちた。
ポニーテイルの輝くような金髪と、端正な顔立ち、青い瞳があらわになる。
それを見た酒場の従業員たちと暴漢たちが、一斉に声を上げた。
「「「せ、聖騎士アニエス!?」」」
そして次には、彼らの視線が俺のほうへと向けられる。
「じゃ、じゃあ……一緒にいる魔法使いは……」
あまり目立ちたくはない立場なのだが、完全に注目の的になってしまった。
俺はしょうがないので、立ち上がって、彼らに自己紹介をした。
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