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第9話
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「はぁっ……はぁっ……」
私──聖騎士アニエスは、石造りの螺旋階段をどうにかこうにか上っていく。
静謐で冷たい空気の中、かつん、かつんとブーツが石の階段を踏みつける音だけが響き渡る。
体が重い。
今にも倒れてしまいそうだ。
それというのも、あの触手のバケモノの締めつけ攻撃で受けたダメージが、結構バカになっていないのだ。
意識を失ったふりをしたのは演技だったけど、あのままもう数十秒締め上げられていたら、実際にも気を失っていただろう。
それに、負傷した部下たちを蔑ろにしてまで温存した神聖力も、さっきの【聖光拳】で使い果たしてしまった。
もう【小治癒】の神聖術を一回使う力すら残っていない。
「……ははっ。こんなザマで、魔法使いジルベールを倒せるはずなんてないのに」
私はそう自嘲しながらも、この塔の最上階を目指して上っていく。
……いや、弱気になるな、私。
相手は魔法使いだ。
隙をついて懐に潜り込めれば、今の私にだって勝機はあるはず。
おそらくは、最初の一手が勝負だ。
こちらが向こうの魔法より速く切り込むことができれば、私の勝ち。
逆に向こうの魔法のほうが速くて、私がその魔力に屈すれば、向こうの勝ち。
でもそんなことは向こうだって分かっているはず。
何か準備をしているに違いない。
だから──考えれば考えるほど、絶望的な状況。
それでも逃げずに立ち向かおうとしている私は、多分バカなんだろう。
でも──
「ここで聖騎士である私が悪に屈したら、誰が悪を滅ぼすというの」
私は聖王国が誇る聖騎士たちの中でも、それなりに実力のあるほうだと自負している。
見た目で侮られることもあるが、男の騎士と模擬戦をしても負けることはほとんどない。
私に負けた年上の男性騎士たちは、模擬戦は実戦とは違うと言い訳することもある。
実戦では女など役に立たないという。
根拠がないと思う。
模擬戦で私に勝てないやつが、どうして実戦だったら勝てるというのか。
でも──だから私は、負けられない。
悪の魔法使いに、無様に負けて帰るわけにはいかないんだ。
そうするぐらいなら、ここでジルベールに立ち向かい、敗北して命を落としたほうが遥かにマシだ。
聖騎士アニエスは、たった一人勇敢に悪に立ち向かい、華々しく命を散らし──
「……って、私のバカ! 最初から負ける気でいてどうするのよ!」
ぶるぶると頭を横に振る。
弱気になったらダメだ。
倒すんだ、あの悪の魔法使いを、なんとしても。
でも──
『今ここで俺が抗弁したら、アニエスちゃんは聞く耳持つ? 俺さ、悪の魔法使いとか言われても、全然ピンと来てないんだけど』
この塔の入り口前で聞いた、魔法使いジルベールの気の抜けた声。
その辺にいるただのおじさんじゃないかと思うような、油断を誘うような表情。
瞳の奥には抜け目ない知性を宿しながらも、優しい目をしていたと思う。
悪の口車には乗せられまいと思っていても、どうしても私は、あの魔法使いが邪悪であるという決定的な印象を持てずにいた。
でもこの塔の地下には、たくさんのアンデッドがいた。
死者を冒涜するのは、悪の所業だ。
一階には卑怯な罠が仕掛けられていたし、二階、三階、四階でも邪悪な魔法生物が私たちの行く手を阻んできた。
来訪者に攻撃を仕掛ける準備があるのは、彼に何かやましいことがあるからにほかならないだろう。
そして何より、私たちがここに来た理由だ。
この塔を根城にする魔法使いが、近隣の村々からたびたび金品を強奪し、村の人々を苦しめ続けているという話を聞いてここまで来たのだ。
村々はそのせいで、聖王国への税金すら納められないという。
私の勘以外のすべてのものが、あの男を悪だと訴えている。
だったら私の勘なんて、間違いに決まっている。
そして狡猾な魔法使いのことだ。
この機会を逃したら、どこへともなく逃げ出してしまうかもしれない。
そうなったら、この近隣の人々だけじゃない。
世界中の人々が苦しむことにだってなりうる。
だから私は、ここで退いたらいけない。
私の命ひとつ賭けることで、人々を苦しみから救うことができるなら──
私はそう考え、気合を入れ直す。
もう弱音なんて吐かない、絶対に。
「はぁっ……はぁっ……」
そうして私は、螺旋階段を上っていく。
息が上がっても、体が重たくても、気を失いそうになっても負けずに、自分の体に鞭を打って。
そうするとついに、五階──この塔の最上階層へと続く扉が見えてきた。
あと少しだ。
私は自分を奮い立たせ、石段を一段一段上っていって──
私はそこで、呆気にとられた。
螺旋階段の最上段、扉の前の踊り場には、信じられないものが置いてあったのだ。
「……はぁ? これって【治癒の霊薬】?」
中に液体の入った、透明の小瓶だ。
液体の色合いや輝きは、【治癒の霊薬】のそれと酷似している。
私はごくりと唾をのむ。
これを飲めば、この体の痛みだってだいぶマシになるだろう。
体力に満ち溢れているときと同じだけの動きだってできるようになる。
そしてそれは、ジルベールを倒すための強力な武器になる。
でもそれは、これが本当に【治癒の霊薬】であればの話だ。
よく似た色合いの、毒物かもしれない。
あるいは致死性の毒でなくても、もっとろくでもない何か──例えば女性の体を淫らにさせる薬物とか──かもしれない。
だいたいこんなところに【治癒の霊薬】がぽつんと置いてあるとかおかしすぎる。
普通に考えて、罠だ。
でもあの人を喰った魔法使いジルベールなら、敵に塩を送るぐらいのことはしてもおかしくない気も……。
「んあああああ~っ、分かんないよぉ~!」
私は両手で頭をかきむしる。
もう頭が変になりそうだ。
これも魔法使いジルベールが仕掛けた精神攻撃ということか。
「くっ……その手には乗るもんか」
考えるのは、やめた。
こんなもの、ちょっと試してみればいいだけの話だ。
一口だけ舐めてみれば分かる。
私は小瓶の栓を抜くと、中身の液体を少しだけ舐めてみた。
すると、すーっと体に染み渡った薬液の効果が、私の体を苛んでいた痛みを少しだけ和らげてくれた気がした。
これは──本物の【治癒の霊薬】!
私は思い切って、小瓶の中身を全部飲み干した。
「ぷはぁっ……!」
全身の痛みが消えていく。
完全にではないが、まともに戦えるだけの力が回復した。
これなら──やれる。
いや、これでようやく、あいつと同じ位置に立てたぐらいが本当のところか。
「またバカにして……! 絶対にぶっとばしてやる!」
魔法使いジルベール──邪悪という感じはあまりしないが、憎たらしくはある。
だったら、この怒りを力に変えて、あいつを倒そう。
私は空になった【治癒の霊薬】の瓶を階段に置くと、一度深呼吸をしてから、螺旋階段の終点にある最後の扉を押し開けた。
ゴゴゴゴ、と重たい音を立てて、石の扉が開いていく──
その先にあったのは、まるで絵画のように絵になる光景だった。
雑多な物置のような部屋だ。
広くはあるが、乱雑にモノが置かれていて、実際の敷地面積よりも窮屈さを感じさせる。
床には書物やらワインの瓶やらが無造作にぶちまけられていて、足の踏み場もないほどだ。
でもそれらの汚らしさが、逆に魔法使いの棲み処らしさを演出しているようにも思えた。
また一見では足の踏み場もないように見える床面だが、実際には一本の道ができるように、そこだけはモノが置かれていないスペースがあった。
部屋の入り口に立つ私と、部屋の奥で待ち構える魔法使いとを一直線に繋ぐ、設えられたかのような幅広の通路。
魔法使いジルベールは、部屋の奥でゆったりとしたソファーに横柄な態度で腰かけていた。
ジルベールが私を見て、口を開く。
「入り口に置いてあったプレゼントは、受け取ってもらえたようだね、聖騎士アニエス」
私はそれに、皮肉で答える。
「ええ。悪趣味なあなたのことです、媚薬でも入っていたらどうしようかと思いましたけど、何の変哲もない【治癒の霊薬】だったので驚きました」
「おいおい。俺のことを何だと思っているんだ」
「人々を苦しめる、邪悪な魔法使いだと思っていますけど?」
「だよな、知ってた。……そろそろ俺の話、聞いてくれる気にならない?」
「言ったはずです。あなたの是非を私個人で判断しても意味がないと。王都での審問を受ける気になったのなら、いつでも言ってください。無益な争いはしたくありません」
「それは無理な相談だね。じゃあ、お互い無益な争いをするしかないか」
「残念ながら、そうなりますね」
私は腰の鞘から、すらりと剣を抜く。
ジルベールもまた、ソファーの脇に立てかけてあった杖を手にして立ち上がった。
私とジルベールは、互いに互いの目を見て向かい合う。
「では、行きます」
「いいよ、おいで」
私は、魔法使いジルベールに向かって駆け出した。
私──聖騎士アニエスは、石造りの螺旋階段をどうにかこうにか上っていく。
静謐で冷たい空気の中、かつん、かつんとブーツが石の階段を踏みつける音だけが響き渡る。
体が重い。
今にも倒れてしまいそうだ。
それというのも、あの触手のバケモノの締めつけ攻撃で受けたダメージが、結構バカになっていないのだ。
意識を失ったふりをしたのは演技だったけど、あのままもう数十秒締め上げられていたら、実際にも気を失っていただろう。
それに、負傷した部下たちを蔑ろにしてまで温存した神聖力も、さっきの【聖光拳】で使い果たしてしまった。
もう【小治癒】の神聖術を一回使う力すら残っていない。
「……ははっ。こんなザマで、魔法使いジルベールを倒せるはずなんてないのに」
私はそう自嘲しながらも、この塔の最上階を目指して上っていく。
……いや、弱気になるな、私。
相手は魔法使いだ。
隙をついて懐に潜り込めれば、今の私にだって勝機はあるはず。
おそらくは、最初の一手が勝負だ。
こちらが向こうの魔法より速く切り込むことができれば、私の勝ち。
逆に向こうの魔法のほうが速くて、私がその魔力に屈すれば、向こうの勝ち。
でもそんなことは向こうだって分かっているはず。
何か準備をしているに違いない。
だから──考えれば考えるほど、絶望的な状況。
それでも逃げずに立ち向かおうとしている私は、多分バカなんだろう。
でも──
「ここで聖騎士である私が悪に屈したら、誰が悪を滅ぼすというの」
私は聖王国が誇る聖騎士たちの中でも、それなりに実力のあるほうだと自負している。
見た目で侮られることもあるが、男の騎士と模擬戦をしても負けることはほとんどない。
私に負けた年上の男性騎士たちは、模擬戦は実戦とは違うと言い訳することもある。
実戦では女など役に立たないという。
根拠がないと思う。
模擬戦で私に勝てないやつが、どうして実戦だったら勝てるというのか。
でも──だから私は、負けられない。
悪の魔法使いに、無様に負けて帰るわけにはいかないんだ。
そうするぐらいなら、ここでジルベールに立ち向かい、敗北して命を落としたほうが遥かにマシだ。
聖騎士アニエスは、たった一人勇敢に悪に立ち向かい、華々しく命を散らし──
「……って、私のバカ! 最初から負ける気でいてどうするのよ!」
ぶるぶると頭を横に振る。
弱気になったらダメだ。
倒すんだ、あの悪の魔法使いを、なんとしても。
でも──
『今ここで俺が抗弁したら、アニエスちゃんは聞く耳持つ? 俺さ、悪の魔法使いとか言われても、全然ピンと来てないんだけど』
この塔の入り口前で聞いた、魔法使いジルベールの気の抜けた声。
その辺にいるただのおじさんじゃないかと思うような、油断を誘うような表情。
瞳の奥には抜け目ない知性を宿しながらも、優しい目をしていたと思う。
悪の口車には乗せられまいと思っていても、どうしても私は、あの魔法使いが邪悪であるという決定的な印象を持てずにいた。
でもこの塔の地下には、たくさんのアンデッドがいた。
死者を冒涜するのは、悪の所業だ。
一階には卑怯な罠が仕掛けられていたし、二階、三階、四階でも邪悪な魔法生物が私たちの行く手を阻んできた。
来訪者に攻撃を仕掛ける準備があるのは、彼に何かやましいことがあるからにほかならないだろう。
そして何より、私たちがここに来た理由だ。
この塔を根城にする魔法使いが、近隣の村々からたびたび金品を強奪し、村の人々を苦しめ続けているという話を聞いてここまで来たのだ。
村々はそのせいで、聖王国への税金すら納められないという。
私の勘以外のすべてのものが、あの男を悪だと訴えている。
だったら私の勘なんて、間違いに決まっている。
そして狡猾な魔法使いのことだ。
この機会を逃したら、どこへともなく逃げ出してしまうかもしれない。
そうなったら、この近隣の人々だけじゃない。
世界中の人々が苦しむことにだってなりうる。
だから私は、ここで退いたらいけない。
私の命ひとつ賭けることで、人々を苦しみから救うことができるなら──
私はそう考え、気合を入れ直す。
もう弱音なんて吐かない、絶対に。
「はぁっ……はぁっ……」
そうして私は、螺旋階段を上っていく。
息が上がっても、体が重たくても、気を失いそうになっても負けずに、自分の体に鞭を打って。
そうするとついに、五階──この塔の最上階層へと続く扉が見えてきた。
あと少しだ。
私は自分を奮い立たせ、石段を一段一段上っていって──
私はそこで、呆気にとられた。
螺旋階段の最上段、扉の前の踊り場には、信じられないものが置いてあったのだ。
「……はぁ? これって【治癒の霊薬】?」
中に液体の入った、透明の小瓶だ。
液体の色合いや輝きは、【治癒の霊薬】のそれと酷似している。
私はごくりと唾をのむ。
これを飲めば、この体の痛みだってだいぶマシになるだろう。
体力に満ち溢れているときと同じだけの動きだってできるようになる。
そしてそれは、ジルベールを倒すための強力な武器になる。
でもそれは、これが本当に【治癒の霊薬】であればの話だ。
よく似た色合いの、毒物かもしれない。
あるいは致死性の毒でなくても、もっとろくでもない何か──例えば女性の体を淫らにさせる薬物とか──かもしれない。
だいたいこんなところに【治癒の霊薬】がぽつんと置いてあるとかおかしすぎる。
普通に考えて、罠だ。
でもあの人を喰った魔法使いジルベールなら、敵に塩を送るぐらいのことはしてもおかしくない気も……。
「んあああああ~っ、分かんないよぉ~!」
私は両手で頭をかきむしる。
もう頭が変になりそうだ。
これも魔法使いジルベールが仕掛けた精神攻撃ということか。
「くっ……その手には乗るもんか」
考えるのは、やめた。
こんなもの、ちょっと試してみればいいだけの話だ。
一口だけ舐めてみれば分かる。
私は小瓶の栓を抜くと、中身の液体を少しだけ舐めてみた。
すると、すーっと体に染み渡った薬液の効果が、私の体を苛んでいた痛みを少しだけ和らげてくれた気がした。
これは──本物の【治癒の霊薬】!
私は思い切って、小瓶の中身を全部飲み干した。
「ぷはぁっ……!」
全身の痛みが消えていく。
完全にではないが、まともに戦えるだけの力が回復した。
これなら──やれる。
いや、これでようやく、あいつと同じ位置に立てたぐらいが本当のところか。
「またバカにして……! 絶対にぶっとばしてやる!」
魔法使いジルベール──邪悪という感じはあまりしないが、憎たらしくはある。
だったら、この怒りを力に変えて、あいつを倒そう。
私は空になった【治癒の霊薬】の瓶を階段に置くと、一度深呼吸をしてから、螺旋階段の終点にある最後の扉を押し開けた。
ゴゴゴゴ、と重たい音を立てて、石の扉が開いていく──
その先にあったのは、まるで絵画のように絵になる光景だった。
雑多な物置のような部屋だ。
広くはあるが、乱雑にモノが置かれていて、実際の敷地面積よりも窮屈さを感じさせる。
床には書物やらワインの瓶やらが無造作にぶちまけられていて、足の踏み場もないほどだ。
でもそれらの汚らしさが、逆に魔法使いの棲み処らしさを演出しているようにも思えた。
また一見では足の踏み場もないように見える床面だが、実際には一本の道ができるように、そこだけはモノが置かれていないスペースがあった。
部屋の入り口に立つ私と、部屋の奥で待ち構える魔法使いとを一直線に繋ぐ、設えられたかのような幅広の通路。
魔法使いジルベールは、部屋の奥でゆったりとしたソファーに横柄な態度で腰かけていた。
ジルベールが私を見て、口を開く。
「入り口に置いてあったプレゼントは、受け取ってもらえたようだね、聖騎士アニエス」
私はそれに、皮肉で答える。
「ええ。悪趣味なあなたのことです、媚薬でも入っていたらどうしようかと思いましたけど、何の変哲もない【治癒の霊薬】だったので驚きました」
「おいおい。俺のことを何だと思っているんだ」
「人々を苦しめる、邪悪な魔法使いだと思っていますけど?」
「だよな、知ってた。……そろそろ俺の話、聞いてくれる気にならない?」
「言ったはずです。あなたの是非を私個人で判断しても意味がないと。王都での審問を受ける気になったのなら、いつでも言ってください。無益な争いはしたくありません」
「それは無理な相談だね。じゃあ、お互い無益な争いをするしかないか」
「残念ながら、そうなりますね」
私は腰の鞘から、すらりと剣を抜く。
ジルベールもまた、ソファーの脇に立てかけてあった杖を手にして立ち上がった。
私とジルベールは、互いに互いの目を見て向かい合う。
「では、行きます」
「いいよ、おいで」
私は、魔法使いジルベールに向かって駆け出した。
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※他サイト転載
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