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第2話
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塔の最上階の私室で、俺は思考を巡らせる。
俺を討伐するためにやってきた聖王国の騎士団を、どうもてなしてやろうか。
連中を追い返すだけ、というのではどうにも味気がない。
俺の手中には、初級から奥義級までトータル数百を数える種類の魔法の選択肢がある。
そして奥義級の魔法ともなれば、常人の想像の域を遥かに超える圧倒的な力を発揮する。
例えばものすごくシンプルな話、連中を皆殺しにしたいのであれば、塔の前にいる段階で俺の手持ちの最強攻撃魔法である【流星雨】を一発叩き込めば、それだけで阿鼻叫喚の地獄ができあがる。
あの優秀な聖騎士アニエスぐらいは辛うじて生き残るかもしれないが、ほかの有象無象に生存の見込みはないだろう。
しかし俺は、そこそこの平和主義者だ。
特に必要もないのに大虐殺というのは避けたい。
……それにしても、その大虐殺がスペック上可能な俺に対してあれだけの戦力で正面から攻めてくるというのは、ずいぶんと間の抜けた話だ。
要するに聖王国の連中には、俺の実力がよく分かっていないのだろう。
だから聖騎士アニエスなどという重要なカードを無造作に切ってくる。
いや、あるいは──
あの聖騎士アニエスを俺に差し向けたい「何らかの理由」が、聖王国の連中にはあるのかもしれないが。
まあいずれにせよ、初手大虐殺の方向は却下だ。
なるべく人倫にもとらぬよう、そこそこ平和的に事を進めたい。
となると無力化系の魔法が真っ先に候補にあがるのだが──
……それもなぁ。
せっかくここまで出向いてもらったのに、広範囲無力化魔法一発でサヨウナラというのも、あまりにも寂しい。
やはりおもてなしの精神が必要だろう。
アニエスたちにはこの塔で、是非とも歓迎パーティを味わってもらいたい。
それに俺さっき、ノリでアニエスに「この塔の最上階までおいで。そこまで来られたら相手をしてあげるよ」とか言っちゃったしな。
せっかくなのでアニエスには、この最上階まで上ってきてほしい。
よし、決めた。
目標は「適度にアニエスたちを歓迎しつつ、この最上階まで上ってきてもらうこと」にしよう。
あとできれば、この階にたどり着いた段階では、アニエスだけになっていてほしいな。
彼女には少し興味がある。
せっかくの機会だから、もうちょっと「お話」をしてみたいという気持ちがある。
でもそれにはほかの兵士たちの存在は邪魔だから、なるべくなら途中の階でご退場願いたいところだ。
よし、だいたい目標は定まったな。
次は手段を考えよう。
「っと、そうか、その前に──」
──ガツンッ、ガキンッ、ガンッ!
ふと気が付けば、階下で何やら騒がしい音がしていた。
固いものと固いものがぶつかり合うような音だ。
俺が窓まで歩いていって下を見ると、アニエスが塔の入り口の扉に向かってやたらめったら剣を叩きつけているのが見えた。
……あー、うん、ごめん。
この塔を上がってこいと言ったわりに、入り口も開けてあげてなかったね。
この塔の入り口の大扉は、永続化した【強化魔法錠】の魔法によって魔法的に強化された上に施錠がされている。
大きいだけの木の扉に見えても物理的に破壊することは非常に困難で、特定の合言葉を唱えてやらないと開かない仕組みになっているのだ。
いや、でも……それにしても、野蛮だ……。
あんなに可愛らしいのに、やることが基本的に脳筋って。
まあ聖騎士だから仕方ないか。
猪突猛進以外の攻め方とか、一切考えなさそうだしな。
さておき、俺は扉を開くための宝玉が置かれている場所まで行って、設定してある合言葉を唱えてやる。
すると──ゴゴゴゴゴッ。
塔の入り口の大扉が開く音が聞こえてきた。
「ん、ひとまずこれでよし。次は──」
俺は物置部屋へと向かう。
同じく塔の最上階、今いる私室の奥にある小部屋が物置部屋だ。
ここにはいろんなマジックアイテムやら、そうでない普通の道具やらが適当に放り込んである。
ひょっとすると、俺以外の人間がここを見たら「物置部屋」ではなく「宝物庫」と思うかもしれないが、それはさておき。
俺は物置部屋に転がっている道具の中から、一つの水晶球を持ち出してくる。
埃をふっと払って布で拭いてやると、水晶球はピカピカの魔法の輝きを見せた。
この水晶球は【遠見の水晶球】という、そこそこレア度の高いマジックアイテムだ。
どこかここでない場所を映し出すことのできるアイテムで、使用者が明確にイメージすることのできる場所ならどこでも対象にできる。
あとは──
「確か一緒に置いてあったような……っと、あったあった」
俺はさらにもう一つ、足元からマジックアイテムを拾い上げる。
それは一組のイヤリングだ。
このイヤリングは【遠耳の耳飾り】というアイテムだ。
その効果は言わば、【遠見の水晶球】の音声版。
使用者がイメージできるどこかの場所を選んで、そこで発生している声や音を聞くことができる。
俺は私室に戻ると、机の上に【遠見の水晶球】を置いて、両耳には【遠耳の耳飾り】を装着して、机の前の椅子に座った。
「さて、どんな様子かなっと──」
俺は塔の一階入り口付近をイメージして、【遠見の水晶球】と【遠耳の耳飾り】の効果を発動した。
水晶球に映った光景と、イヤリングから流れてくる音声に意識を集中する──
***
聖騎士アニエスと兵士たちは、開かれた大扉をおっかなびっくりといった様子でくぐり、塔の一階へと足を踏み入れようとしていた。
「ひとりでに扉が開いたというのは、歓迎されているということ……? 魔法使いジルベール、どこまでも人を喰ったことをして」
アニエスは自分が部隊の先頭に立ち、周囲をくまなく警戒しながら塔の一階へと踏み込んでいく。
危険が予想される未知の場所にあっても自らが先頭に立つというのは、指揮官として立派ではあるが、不用意でもあるな。
指揮官が真っ先に倒れてしまえば、部隊は混乱状態に陥り、より多くの損害を被る可能性も高い。
アニエスの人格の高潔さと同時に、軽率さがうかがえる行動だった。
さて、それはともあれ塔の内部だ。
塔の内部は、一階ごとにかなりの高さがある。
各階ごとに吹き抜け構造になっていて、一階の天井までは一般の住居の三階分ぐらいの高さになっている。
一階は間仕切りのない広大なホールになっていて、上りの螺旋階段がふたつ、それぞれ左右の壁沿いに始まって、二階の入り口まで続いている。
また、それらの螺旋階段とは別に、地下への下り階段もあった。
ちなみに一階、ほかには何もなく、綺麗ながらんどうの空間になっている。
さて、アニエスに与えられた選択肢は三つだ。
入って右手の螺旋階段、左手の螺旋階段、地下への下り階段。
聖騎士の少女は、顎に手を当てて考え始める。
「ジルベールは最上階まで上ってこいと言っていた……。それがフェイクでないとするなら、地下はないですね。……しかし地下階を無視したせいで、地下と上階から挟み撃ちを受けるような事態になるのも最悪……。そもそもあの人を喰った魔法使いが、こちらを謀ろうとしていない保証なんてどこにもない……」
アリエスはあることないこと、いろいろと考えているようだった。
うーん、仕掛けを全部知っているこっちとしては、彼女が無駄に悩んでいる姿を見るのは非常に楽しいな。
ちなみに、正解の道は左の螺旋階段だ。
右の螺旋階段にはトラップがあり、二階の入り口直前で階段が崩落して地面に真っ逆さまという仕掛け。
一方、地下へ下っていった先には地下室が一つだけあり、そこには骨や死体がたくさん転がっている。
こちらは部屋に侵入して少したつと入り口の扉が自動的に閉まり、転がっていた骨や死体がたくさんのスケルトンやゾンビになって動き出し、襲い掛かってくるという仕組みだ。
「さあ、どう攻めてくる……?」
俺は水晶球に映る少女の姿を見ながら、我知らずニヤリと口元を歪ませていた。
これはいけない、とても楽しい。
しばらくすると、アニエスの方針も決まったようだ。
彼女は部下たちに向かって言う。
「……決まりました。ならば部隊を分けます。地下に七人、右の螺旋階段に七人、左の螺旋階段に七人が向かってください。地下部隊は何事もなければ戻って合流すること。左の螺旋階段を進む部隊は私が指揮を取ります。右の螺旋階段と、地下の部隊の指揮官は──」
なるほど、部隊を三つに分けてきたか。
堅実な攻め方をしてくるな。
しかしそれは──くふふふ。
あ、やばいこれ、すごく楽しいぞ。
興が乗った俺は椅子から立ち上がり、机の上の【遠見の水晶球】に映った少女を見下ろして言う。
「──さあ聖騎士アニエスよ、この悪の魔法使いジルベールのところまで、無事たどり着くことができるかな? ふははははははっ!」
…………。
ほかに誰もいない塔の最上階で、独りで小芝居を打った俺。
ちょっと恥ずかしくなって、再び椅子によっこいしょと座り直した。
……うん。
俺もね、基本的に人と関わらない隠遁生活だから、少し寂しいんですよ。
あーあ、早くここまで来ないかな、アニエスちゃん。
俺を討伐するためにやってきた聖王国の騎士団を、どうもてなしてやろうか。
連中を追い返すだけ、というのではどうにも味気がない。
俺の手中には、初級から奥義級までトータル数百を数える種類の魔法の選択肢がある。
そして奥義級の魔法ともなれば、常人の想像の域を遥かに超える圧倒的な力を発揮する。
例えばものすごくシンプルな話、連中を皆殺しにしたいのであれば、塔の前にいる段階で俺の手持ちの最強攻撃魔法である【流星雨】を一発叩き込めば、それだけで阿鼻叫喚の地獄ができあがる。
あの優秀な聖騎士アニエスぐらいは辛うじて生き残るかもしれないが、ほかの有象無象に生存の見込みはないだろう。
しかし俺は、そこそこの平和主義者だ。
特に必要もないのに大虐殺というのは避けたい。
……それにしても、その大虐殺がスペック上可能な俺に対してあれだけの戦力で正面から攻めてくるというのは、ずいぶんと間の抜けた話だ。
要するに聖王国の連中には、俺の実力がよく分かっていないのだろう。
だから聖騎士アニエスなどという重要なカードを無造作に切ってくる。
いや、あるいは──
あの聖騎士アニエスを俺に差し向けたい「何らかの理由」が、聖王国の連中にはあるのかもしれないが。
まあいずれにせよ、初手大虐殺の方向は却下だ。
なるべく人倫にもとらぬよう、そこそこ平和的に事を進めたい。
となると無力化系の魔法が真っ先に候補にあがるのだが──
……それもなぁ。
せっかくここまで出向いてもらったのに、広範囲無力化魔法一発でサヨウナラというのも、あまりにも寂しい。
やはりおもてなしの精神が必要だろう。
アニエスたちにはこの塔で、是非とも歓迎パーティを味わってもらいたい。
それに俺さっき、ノリでアニエスに「この塔の最上階までおいで。そこまで来られたら相手をしてあげるよ」とか言っちゃったしな。
せっかくなのでアニエスには、この最上階まで上ってきてほしい。
よし、決めた。
目標は「適度にアニエスたちを歓迎しつつ、この最上階まで上ってきてもらうこと」にしよう。
あとできれば、この階にたどり着いた段階では、アニエスだけになっていてほしいな。
彼女には少し興味がある。
せっかくの機会だから、もうちょっと「お話」をしてみたいという気持ちがある。
でもそれにはほかの兵士たちの存在は邪魔だから、なるべくなら途中の階でご退場願いたいところだ。
よし、だいたい目標は定まったな。
次は手段を考えよう。
「っと、そうか、その前に──」
──ガツンッ、ガキンッ、ガンッ!
ふと気が付けば、階下で何やら騒がしい音がしていた。
固いものと固いものがぶつかり合うような音だ。
俺が窓まで歩いていって下を見ると、アニエスが塔の入り口の扉に向かってやたらめったら剣を叩きつけているのが見えた。
……あー、うん、ごめん。
この塔を上がってこいと言ったわりに、入り口も開けてあげてなかったね。
この塔の入り口の大扉は、永続化した【強化魔法錠】の魔法によって魔法的に強化された上に施錠がされている。
大きいだけの木の扉に見えても物理的に破壊することは非常に困難で、特定の合言葉を唱えてやらないと開かない仕組みになっているのだ。
いや、でも……それにしても、野蛮だ……。
あんなに可愛らしいのに、やることが基本的に脳筋って。
まあ聖騎士だから仕方ないか。
猪突猛進以外の攻め方とか、一切考えなさそうだしな。
さておき、俺は扉を開くための宝玉が置かれている場所まで行って、設定してある合言葉を唱えてやる。
すると──ゴゴゴゴゴッ。
塔の入り口の大扉が開く音が聞こえてきた。
「ん、ひとまずこれでよし。次は──」
俺は物置部屋へと向かう。
同じく塔の最上階、今いる私室の奥にある小部屋が物置部屋だ。
ここにはいろんなマジックアイテムやら、そうでない普通の道具やらが適当に放り込んである。
ひょっとすると、俺以外の人間がここを見たら「物置部屋」ではなく「宝物庫」と思うかもしれないが、それはさておき。
俺は物置部屋に転がっている道具の中から、一つの水晶球を持ち出してくる。
埃をふっと払って布で拭いてやると、水晶球はピカピカの魔法の輝きを見せた。
この水晶球は【遠見の水晶球】という、そこそこレア度の高いマジックアイテムだ。
どこかここでない場所を映し出すことのできるアイテムで、使用者が明確にイメージすることのできる場所ならどこでも対象にできる。
あとは──
「確か一緒に置いてあったような……っと、あったあった」
俺はさらにもう一つ、足元からマジックアイテムを拾い上げる。
それは一組のイヤリングだ。
このイヤリングは【遠耳の耳飾り】というアイテムだ。
その効果は言わば、【遠見の水晶球】の音声版。
使用者がイメージできるどこかの場所を選んで、そこで発生している声や音を聞くことができる。
俺は私室に戻ると、机の上に【遠見の水晶球】を置いて、両耳には【遠耳の耳飾り】を装着して、机の前の椅子に座った。
「さて、どんな様子かなっと──」
俺は塔の一階入り口付近をイメージして、【遠見の水晶球】と【遠耳の耳飾り】の効果を発動した。
水晶球に映った光景と、イヤリングから流れてくる音声に意識を集中する──
***
聖騎士アニエスと兵士たちは、開かれた大扉をおっかなびっくりといった様子でくぐり、塔の一階へと足を踏み入れようとしていた。
「ひとりでに扉が開いたというのは、歓迎されているということ……? 魔法使いジルベール、どこまでも人を喰ったことをして」
アニエスは自分が部隊の先頭に立ち、周囲をくまなく警戒しながら塔の一階へと踏み込んでいく。
危険が予想される未知の場所にあっても自らが先頭に立つというのは、指揮官として立派ではあるが、不用意でもあるな。
指揮官が真っ先に倒れてしまえば、部隊は混乱状態に陥り、より多くの損害を被る可能性も高い。
アニエスの人格の高潔さと同時に、軽率さがうかがえる行動だった。
さて、それはともあれ塔の内部だ。
塔の内部は、一階ごとにかなりの高さがある。
各階ごとに吹き抜け構造になっていて、一階の天井までは一般の住居の三階分ぐらいの高さになっている。
一階は間仕切りのない広大なホールになっていて、上りの螺旋階段がふたつ、それぞれ左右の壁沿いに始まって、二階の入り口まで続いている。
また、それらの螺旋階段とは別に、地下への下り階段もあった。
ちなみに一階、ほかには何もなく、綺麗ながらんどうの空間になっている。
さて、アニエスに与えられた選択肢は三つだ。
入って右手の螺旋階段、左手の螺旋階段、地下への下り階段。
聖騎士の少女は、顎に手を当てて考え始める。
「ジルベールは最上階まで上ってこいと言っていた……。それがフェイクでないとするなら、地下はないですね。……しかし地下階を無視したせいで、地下と上階から挟み撃ちを受けるような事態になるのも最悪……。そもそもあの人を喰った魔法使いが、こちらを謀ろうとしていない保証なんてどこにもない……」
アリエスはあることないこと、いろいろと考えているようだった。
うーん、仕掛けを全部知っているこっちとしては、彼女が無駄に悩んでいる姿を見るのは非常に楽しいな。
ちなみに、正解の道は左の螺旋階段だ。
右の螺旋階段にはトラップがあり、二階の入り口直前で階段が崩落して地面に真っ逆さまという仕掛け。
一方、地下へ下っていった先には地下室が一つだけあり、そこには骨や死体がたくさん転がっている。
こちらは部屋に侵入して少したつと入り口の扉が自動的に閉まり、転がっていた骨や死体がたくさんのスケルトンやゾンビになって動き出し、襲い掛かってくるという仕組みだ。
「さあ、どう攻めてくる……?」
俺は水晶球に映る少女の姿を見ながら、我知らずニヤリと口元を歪ませていた。
これはいけない、とても楽しい。
しばらくすると、アニエスの方針も決まったようだ。
彼女は部下たちに向かって言う。
「……決まりました。ならば部隊を分けます。地下に七人、右の螺旋階段に七人、左の螺旋階段に七人が向かってください。地下部隊は何事もなければ戻って合流すること。左の螺旋階段を進む部隊は私が指揮を取ります。右の螺旋階段と、地下の部隊の指揮官は──」
なるほど、部隊を三つに分けてきたか。
堅実な攻め方をしてくるな。
しかしそれは──くふふふ。
あ、やばいこれ、すごく楽しいぞ。
興が乗った俺は椅子から立ち上がり、机の上の【遠見の水晶球】に映った少女を見下ろして言う。
「──さあ聖騎士アニエスよ、この悪の魔法使いジルベールのところまで、無事たどり着くことができるかな? ふははははははっ!」
…………。
ほかに誰もいない塔の最上階で、独りで小芝居を打った俺。
ちょっと恥ずかしくなって、再び椅子によっこいしょと座り直した。
……うん。
俺もね、基本的に人と関わらない隠遁生活だから、少し寂しいんですよ。
あーあ、早くここまで来ないかな、アニエスちゃん。
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