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最終章 エピソード・オブ・デイドリーマーズ
第601話 彼のためにできること
しおりを挟む「……本当に、あなた達……何者?」
「禁則事項です」
診察台の上に横になっている、テレサその他の負傷者。
それを全員てきぱきと処置していく、『邪香猫』のメンバー。
この中で最も医療に関して見識のあるネリドラをリーダーとして、外傷から『邪気』による内部の侵食まで、テレサ達が受けたあらゆる傷に迅速に処置を施していく。
そんな様子を見ながら、リリンが思わずと言った調子で放ったのが冒頭の一言であり、同じくネリドラの返答だった(返答になっていたかどうかは考慮しないものとする)。
今、仲間達をむしばんでいるのは、心身のみならず魔緑素の者すら蝕むような、異常な毒。
それなり以上に長く、また密度の濃い冒険者生活を送っていた自覚のあるリリン達であるが、そんな自分達でも見たことも聞いたこともない症状だった。
そんな様々な異常を前に、ほとんど一瞬も手を止めることもなく、処理は進められていく。
もちろん、リリン自身、この世にはまだまだ知らないことが多くあると知ってはいるし、たまたま自分が知らないことを彼女達が知っていただけなのかもしれないとは思った。
しかしそれでも……
(ミナトといい……私達は、この子達の『何』なの? いやむしろ、この子達は……私達の『何』なんだろう?)
必死で自分達を助けようとしてくれているネリドラやエルク達の様子を見ていて、リリンは思う。
何だか……家族や、それに匹敵するような親しい者を助けようとしているかのような……そんなレベルの『必死さ』だ、と。
もちろん、あくまでリリンがそう感じただけであるし、ただ単に、ここ最近交流するようになった自分達のことを、そのくらい大事に思ってくれているのかもしれない。それはそれで嬉しい。
しかし、もし……その他に理由があるのだとしたら。
ミナト達が、自分達を『他人』として見ていない。
それは、ほとんど初対面の頃から、リリン達が感じていた違和感だった。
それだけでなく、今まで自分達がほとんど感じたことのない類の視線だった。
憧れの英雄を見るような目でもない。
こちらを利用しようとしたり、値踏みして来るような目でもない。
力、金、権力、色……そのような欲望に染まった目でもない。
それは、まるで……
(……ミナトの『アレ』……ひょっとして、単なる言い間違いじゃない、とか……?)
「……とりあえずこれでOK。あとは安静にしていれば、時間はかかるけど、『邪気』は全部抜ける」
考え事をしている最中に、ネリドラが処置を全て終えた。
見れば、テレサ、エレノア、テーガン、そしてクローナと、今回の戦いで傷を負った者達は、先ほどまで見られていた苦しむ様子はもうなく、おだやかに寝息を立てている。
体のあちこちに包帯が巻かれ、何本もの点滴がつながれているのが痛々しくはある。
……そしてその点滴の中の薬液の色が――、あからまさに魔法薬だとわかるカラフルさなのも、見た目的に強烈ではある。
しかし、それでも『もう大丈夫』だと言い切られたことで、リリンはほっとしていた。
「……ミナトの方は、どう?」
「ちょっとまって、今映像出すから」
処置を終えて手袋を外しながら、ネリドラはそう尋ねる。
その視線の先にいるリュドネラは、何かのマジックアイテムを壁際で捜査していた……かと思うと、突然そこから光がぱっと照射される。
光は壁にあたり、映像を映し出した。魔法式のプロジェクターだ。
映し出された映像は……ミナトとM2が戦っている様子だった。
音声はない。けが人が寝ているため、そこは配慮したのだろう。
ネリドラが無言でリリンにヘッドホンを差し出したが、ヘッドホンを初めて見るリリンは使い方が今ひとつわかっていなかったため、つけるところまで手伝ってあげていた。
「同じ映像を、コンピュータールームにいるエルク達も見てる」
「そう……。これは、見た感じ……」
「……互角、かな?」
☆☆☆
(……やばいコイツ、マジで強い……!)
戦いは、シンプルに殴り合いだった。
互いに拳や蹴りを使った格闘がメインの戦闘手段だから、必然そうなる。
他にも色々マジックアイテムその他の武器はあるっちゃあるんだけど……あんまり役に立たないから。
僕にせよこの『M2』にせよ、攻撃力も移動速度も速すぎて、性能がついてこれないのだ。
何回か使ってはみたんだけどさ。
鎖型のマジックアイテムで動きを封じようとしたら、秒で引きちぎって破壊するし。
マシンガン型のマジックウェポンで攻撃しても、防御力が高すぎて効いてないし。その後普通に壊されたし。
CPUM……人造モンスターで足止めしようとしたけど、秒殺されたし。
下手な小細工は通用しない。力でねじ伏せて向かってくる。
……皮肉にも、僕がいつもやってるやり方である。
なので、魔力で身体強化した上で、クロスレンジでの殴り合いが続いている。
拳に炎や電撃を付与したりとかその程度はたまにするけど、それで何かが劇的に変わるって感じでもない。一昔前の少年漫画みたいな、小細工なしの真っ向勝負だ。
その殴り合いの結果として、もうすでに廃村は……家としての原型をとどめている建物はもう1件もない。
何百回ものぶつかり合いの結果発生した衝撃波や、回避されて空を切った攻撃が当たった結果、さらには吹っ飛ばされた僕やM2自身の激突によって……絨毯爆撃でもあったのかってくらいのありさまになっている。
完全に瓦礫の山……というか、その瓦礫すら粉々になって残っていない場所もむしろ多い。
あと気のせいじゃなければ、町の中心部……主に僕とM2がぶつかり合ってた場所、クレーターみたいな形になってんだけど。外周より数mほど、いびつにへこんでる。
そして、そんな真っ向勝負の中でひしひしと感じていることが1つ。
(こいつ……だんだん強くなってきてない?)
気のせいじゃなければ……徐々に押され始めた感じがある。
最初は割とこっちが押してた。
フィジカルはほとんど互角だけど、反応速度やテクニックとかは僕の方が上だったから、攻撃も結構通ったし……相手の攻撃をさばくこともできていた。
クローンで作られたから戦闘経験もゼロ……ないしは、直前に母さん達と戦っただけのはずだし、そもそも起動直後であんまりまともに動いてないのかな、なんて思っていた。
しかし……時間が経つにつれて、だんだんと……動きがよくなってきた。
今も、僕が突き出した拳を……さっきまでは単にかわしたり防御したりしてたのを、そらしたかと思うと一瞬で絡めとって、関節技に持っていこうとする。
それを僕が体を回転させて回避し、そのままの勢いで蹴りを叩き込もうとすると、向こうも一瞬で手を変え、背負い投げにシフトして僕を地面にたたきつけた。
着弾の瞬間に肘で地面を殴って砕き、衝撃を殺しつつ脱出する。
そのまま倒立の状態で、腕のばねだけでその場から飛びのくと、一瞬遅れてM2の足が、僕の頭があった場所に、踏みつぶす勢いで振り下ろされた。肘で砕いた地面がさらに大きく陥没する。
それが空振りに終わると、M2も同じように距離を取った。
しばしの膠着。
(寝ぼけた状態だったのが、目が覚めてきた? あるいは……インプットされてる魂がなじんできたのか? しかし、この戦い方……)
戦ってる最中にわかったんだが……こいつやっぱり、二重の意味でキメラだな?
肉体に色々な生物の特徴が発露してるのはもちろん……なんか『中身』もおかしいもの。
『霊媒師』の能力で感じ取れる。
肉体の方は……今まで見られただけでも、ドラゴンっぽい鱗や爪に加えて、獣っぽい体毛が生えたことがあった。その時に見せたしなやかな動きからして、ネコ科の肉食獣……型の魔物か何か。
さらに、こっちが絡め手として使った催涙弾や閃光弾にもほとんど怯まなかったから、そういうのに強い生物の特徴も持ってる可能性が高い。
加えて……さっき言った通り、『霊媒師』の能力で感じ取ったんだけど……こいつ、魂が色々まぜこぜになってるな。
この肉体自身がもともと持っていた魂に、おそらくはバイラスの魂魄……の残骸っぽいもの。
しかしそれだけじゃなく、おそらくは人造のそれではあると思うけど、他の色々な魂がそこに存在している……気がする。
多分だけど、その目的は……持ち主の記憶や知識、そして戦闘におけるスキルの転写だ。
いくら最強の肉体を作ることができたとしても、それを効率的に使うだけのスキルがなければ、宝の持ち腐れになっちゃうし。
バイラス自身の魂だけでもそれは多少なりカバーできたんだろうが……念のために仕込んでいたのか、はたまた単に戦力増強のためか……他の誰か、複数人の複製魂魄をさらに混ぜ込んだな。
そして、ここまでの動きからして、そのうちの1人は……
「ハイロック、だな……!」
『ダモクレス財団』最高幹部の1人にして、僕よりも遥かに高い格闘技能を持っていた男。
その『技』の差を、強化変身とマジックアイテム、そして『ザ・デイドリーマー』による膨大な『力』によるゴリ押しで、無理やり倒した相手。
そいつの『技』のキレを、こいつとの戦闘の端々で感じるようになってきた。
よりにもよって……おそらくはフィジカルで僕に並ぶであろうこいつとの。
しかも……
「……っ……ここに来て、まだ……!?」
技のキレが、さらに増していく。
こっちの攻撃がさばかれて防がれ、相手の攻撃がこっちに届くことが多くなってきた。
さらに、ここにきてあっちも格闘以外の手札を切り始めた。
殴り合いの末に距離を取ったかと思ったら、こっちに向けて手のひらを向けて来て……次の瞬間そこから純白の光線が放たれてこっちに向かってきた。
ぎょっとしつつも防御。……幸い、威力はそこまでじゃなかった。
……並の人間が直撃したら一瞬で蒸発するくらいの威力はあったけど。
っていうか、今のってウェスカーの技……あいつの魂も取り込んでるのか!?
その他にも、突然噛みついて来ようとしたと思ったら、サメのそれみたいな奥行のある鋭い牙がずらっと並んでてぎょっとした。
それはどうにか右フックで殴り飛ばして防いだけど……今度はこれ、あのサロンダースって奴の能力だな。サメ系の獣人? だったはずだし。
噛みつこうとした瞬間に顎がめっちゃ大きく開いてたんだが……そんな機能もあるの?
このぶんだと、他の幹部や財団関係者、下手したらそれ以外のめぼしい実力者なんかの複製魂魄も取り込んでる可能性が……いや、そんな簡単に魂の複製とかできるのかしらんけど……
さて、どうするか……フィジカルが互角で、技術で上を行かれると……僕でもさすがにきつい。
幸いなのは、この『M2』はまだ生まれたばかりであるためだろう……思考能力があまり高くない。先を読んで戦術を組み立てて戦うってことがあまりできてないっぽい。
あくまでその時その時の直感で動き、攻撃や防御を行ってるようだし、あまり複雑な戦術を使うことはできないだろう。少なくとも、今すぐには。
その点で言えば僕に分がある……のかもしれないけど……
(僕も大体そんな感じなんだよなあ……困ったことに。そもそも小細工無視してぶん殴りに行くのがむしろいつも通りの僕だし……なんなら僕の場合、それが一番強いまである)
あとはやっぱ、カギになりそうなのは……『ザ・デイドリーマー』だろうけど……これも相手が純粋に直球勝負に出てきてる場合だと、あんまり恩恵ないんだよなあ。
気合で不可能を可能にして、絡め手小細工をぶち抜くのが僕の『ザ・デイドリーマー』の使い方だから……そういうのがない以上は、自覚できるほどの差が出てこないんだよ。
幸い、まだまだこっちにも手札はある。『虚数』や『オーヴァーロード』、それに、僕の本気についてこれるごく一部のマジックアイテムとか。
ただ、僕が危惧してるのは……こいつがそれを真似して来るんじゃないか、って点だ。
ウェスカーの魔法やハイロックの技術がそうだったように……もしこいつが、バスクの……あのモノマネ芸人の複製魂魄を取り込んでいたら……僕が見せたスキルを模倣される可能性がある。
何せ、僕の『エレメンタルブラッド』すら模倣したくらいだしな……失敗して自爆してたけど。
僕が『オーヴァーロード』で5人に分身して攻撃して来たら、向こうも5人になりました、とか……考えたくもない。
いやそれでも、それしか手がないならやらざるを得ないけど……
(何より、こいつも『ザ・デイドリーマー』を使えるのかどうかって点も気になるし怖い……けど時間をかけすぎればそれだけ不利になる。どんどん強くなっていくし……いやそもそもバイラスの魂取り込んでるんだった。だったらあいつの知識とかスキルを元に、僕が見せなくてもやばい技を再現する可能性もあるし、そもそもこうして戦ってる間にも解析されてそれこそ『エレメンタルブラッド』をコピーしてくる可能性も……ならためらってる暇は……ああもう考えること多いな!)
体だけでなく頭も疲れてきた……なんてうんざりしそうになるけど、そんな暇もない。
今思ったように、1分1秒ごとにこいつは強くなっていっているんだから。
それでもできるなら、『オーヴァーロード』は最後の一押しとかで確実に仕留めるための切り札りしたい……でもだとすれば、技も力も僕の上を行きつつあるこいつに、どう対処する……?
☆☆☆
一方その頃、『オルトヘイム号』艦内。
「……事情は理解した。というか、私の方でも見てたからだいたい知ってる」
「そう、なら話は早いわ……ネリドラ、それにリリンさんも。お願い、協力して」
「きょ、協力してって言うけど、そんなこと本当にできるの……? あの状況を打開するための秘密兵器を……今から作るなんて……」
リリンやネリドラが、そして休んでいるテレサ達がいる医務室に突然やってきたエルク。
入ってきて早々に彼女の口から出てきたのは『ミナトが苦戦してるからそれを打開するための新しい武器の作成に力を貸してほしい』だった。
もちろん、その頼みを断ることなど考えてはいない2人だったが……それよりもまず頭に浮かんだのは、『そんなことできるのか』という疑問だった。
現状既にミナトが……リリン以上の戦闘能力を持ち、さらにマジックアイテムの技術者としても一流であり、自作した超強力な装備を使ってもなお、彼が苦戦している中、即興で作ったアイテムでそれを打開することなどできるのか、と。
少なくとも、性能面で今ミナトが使っている装備を超えるものを作ることはまず不可能だ。自分達は、マジックアイテム製作の技術など何もないのだから。
可能性があるとすればクローナだろうが、今の時点の彼女は、エルク達のいた未来の時点のクローナよりも技術的・知識的に劣っている。
そもそも今のクローナはもちろん、未来のクローナでも、今すぐにそんな兵器を作ることはまずできないだろう。ただでさえ設備も――拠点の『ラボ』に比べれば、この船のラボの設備はどうしても劣るため――そろっていないのだから。
そして、それをエルクがわかっていないはずもない。
しかし今のエルクは、冗談を言っているようには見えないし、何か考えがあるのだろうか……と、ネリドラとリリンは困惑しつつも話を聞く。
話しながらエルクは、手に持っていた一枚の紙を広げて見せた。
それは走り書きではあったが、彼女が考える、この事態を打開する『秘密兵器』の図面とでも呼べるようなもので……
それを見た2人は……ぽかんとして、
「…………え、コレ……」
「え? いや、ちょ……エルクちゃん? コレ……こんなのでいいの?」
「いいの。多分だけど、これで十分……少なくとも、私達が今すぐにできることで、コレ以上のものはそもそも用意できないし」
「で、でもこんなの……ぶっちゃけあってもなくても同じじゃない!? ただでさえあんな、とんでもないレベルのバトルの真っ最中で、中途半端なマジックアイテム投入しても……」
「そもそもこの改造、戦闘能力どうこうの問題じゃないし。……でも、なるほど……」
『なるほどね……確かに、今私達ができることって言ったらこのくらいだ。考えたねエルクちゃん』
何やらネリドラとリュドネラは、何かを理解したようだったことが、余計にリリンを困惑させる。
そしてエルクは……彼女自身、全く不安ではない、というわけではなさそうだったが……それでも前言撤回も何もせず、自信たっぷりにその『図面』を掲げて、
「きっと大丈夫。そもそもこのアイテムそのものの性能は重要じゃないの。重要なのは……」
「……あいつをその気にさせることだから」
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