魔拳のデイドリーマー

osho

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最終章 エピソード・オブ・デイドリーマーズ

第595話 ミナトVSバイラス

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 それなりに強かった、という印象だった。
 魔力も滅茶苦茶多かったし、力を込めた大鎌での一撃は、ドラゴンくらいなら輪切りにできる威力や鋭さがあっただろう。

 けど、その程度なら今の時代の母さん達も備えていたし、なんなら軽く上回っている人だって何人もいた。
 テーガンさんとか、普通に地形変える威力の物理攻撃使うしね。

 なので、強いのは認めつつも……


 ―――バキィン!!


 ……僕の方が、強い。
 そう締めくくるしかない……という程度の『強さ』だった。

 何十回目かの衝突で、バイラスが構えていた鎌は砕けた。
 そのままの勢いで僕の拳が顔面にクリーンヒットし、吹っ飛ぶバイラス。

 しかし……やっぱりしぶとさは一級品だな。『渡り星』で戦った時と同じだ。
 頭消し飛ばすつもりで殴ったのに、普通にきちんと原型とどめてるし……次の瞬間には傷も跡形もなくなり、普通の顔に戻った。

 ダメージも全部なかったことになった……というわけじゃなさそうだけど、それでもまだまだ、余裕はありそうな感じだ。

 けど、食らいつけているのはタフネスの部分だけ。パワー、スピード、その他もろもろ全て僕が勝っているので……誇張とか慢心抜きにして、こいつに勝ち目はなさそうに見える。
 そのことを、こいつもわかってないはずがないんだけど、諦めないのは……もうコレを逃すと後がないからか……

 ……それとも、何かまだ秘策があるからか。

「……秘策、というほどのものではありませんよ。まあ、ダメで元々の最後の手段ではありますがね」

「あっそう。じゃあ……それも出せなくなる前にさっさと出した方がいいんじゃない?」

 そう言ってやると、『くくく……』とバイラスはおかしそうに笑う。
 
「余裕ですねえ……わざわざ私にその手を使う時間をくれるおつもりで? その慢心が敗北を招くかもしれないというのに。全く、平時は謙虚そうなことを言いつつ、大した自信家ですね」

「そうかもね。まあでも……逃がさないように色々細工はしてあるし、ここで決めることさえできればいいんだよ。……あんたの、その『聖女』って人への思いがマジなのは知ってるし……だったらせめて、全力で真正面から相手をして叩き潰すくらいの礼節は通してもいいかなって」

 とは言いつつ、逃亡を含めて何か汚い手、逃げの手を使ってきたら……速攻で手段を択ばずに倒すつもりではいるけどさ。
 こいつの悲願を叩き潰すことについて、悪いと思わないわけじゃないってのは本当だけど……そのために僕の大事なものを奪おうとしたのがこいつなんだ。最終的な結末を変えるつもりはないし……遠慮も容赦も、その意味ではするつもりはないよ。

「……左様ですか。私の本気度というものを、多少は理解していただけているようで……ならば、私も正真正銘、最後の切り札を切らせていただきます。……先ほども言った通り、ダメで元々、ですがね……!」

 言いながらバイラスは、手に持っていた鎌を放り投げて捨てる。
 刃の部分が既に砕けている鎌は、空中で溶けるように消えた。

 その代わりに、腕に出てきたのは……何だアレ? 腕輪?

「……この過去の時代に来てからというもの、ずっと考えていたんですよ。ここで目的を大人しく達成できればいいが……あなたなら、時を超えてここまで私を追って来るんじゃないかとね。歴史を変えてもなお、あなたの存在を抹消できないかもしれないと。そして、それは正しかった」

「その時のために、私は備えをしなければならなかった。むしろ……この世界の、まだ『ザ・デイドリーマー』に目覚めていない、不死性を駆使すれば倒せるであろうリリン殿よりも、あなたに対する備えの方に力を入れていたんです」

「策略、武装、様々なものを用意しましたが、ものの見事に食い破られてしまいました……いやあ、お強いという外ないですよ。実質もう手詰まりです……ダメ元で用意したコレを除けばね!」

 そして言いながら、バイラスはその腕輪を、まるで腕時計のように左手首に装着すると……

 ―――ガシャン!
 ―――カシャカシャカシャン!!

 腕輪が変形し、肘のあたりまで伸びた。手甲みたいな形になった。
 しかも、何か光る魔力のラインみたいなのが全体に走って……え、何それかっこいい。

 ―――Operation Sword!

 喋った!?

 そしてびっくりする僕の目の前で、腕輪から光と闇が混じったオーラみたいなものが滲み出してバイラスの体を覆っていき……鎧になっていく。
 しかし、騎士甲冑とかそう言う感じの見た目じゃなく……むしろそれはまるで……特撮ヒーローみたいな見た目だった。魔力のラインが全身に走っていて、メカメカしい装甲に覆われていて……

 ―――Sword Style……Complete!!

「……あなたの『ザ・デイドリーマー』は、あなた自身の気合やテンションに応じてあなたの力を際限なく引き上げる。しかしそれには、今言った通り、あなたの気分がある程度以上高揚している……言ってみれば、ノっている状態であることが望ましい。だからこそあなたは、わざわざ手順を踏んで武器を展開したり、『強化変身』をしたりするのでしょう?」

 バイザーのようなものがついた、メタルな仮面で顔を隠したバイラスが、こっちに視線をやりながらそんなことを言ってくる。……目自体は見えないけど、たぶんそうしている。

 言っている内容は正しい……正しいんだけど……見た目が気になって半分くらい話が頭に入ってこない。どうしよう、見た目が……すごい好みなんだが。もったいなくて戦いづら……
 ……まてよ、もしかして……それが狙いか?

「しかし逆に言えば、あなたの意思はあなた自身に対しても戦況を悪化させてしまうことがある……例えば、敵に対して『不利だ』とか『勝てない』と思ってしまった場合、強い力を発揮することが難しくなるのではありませんか? ウェスカーと戦った際に、変身アイテムが破損した時もそうでしたし……あるいは、あのお母さま相手にそんな風に思ったことが、何度かあったのでは?」

「……つまり、その姿はやっぱり……」

「ええ、その通りです。これまでのあなたの戦いやその傾向から推察しましたが……お好きなんでしょう? こういうヒロイックな……何といったらいいのかわかりませんが、全身を装甲で覆った戦士的な姿が。こういう姿に対して、あなたは『強い』『格好いい』と思ってしまう……であれば、その姿になって戦えば、あなたの『ザ・デイドリーマー』による強化補正に、あなた自身の価値観や深層意識でもってブレーキを掛けられるのではないかと思いましてね……!」

「……なるほどね。上手いこと考えたもんだ。確かに……見てくれだけだってのに、もう既にいつもよりそんな気分になってる自分がいるよ。でも……」

「? でも……?」

「……今のであんた、勝てる可能性完璧にゼロになったよ。なぜなら……」

 その瞬間、僕の体は闇に包まれて……最強形態『ナイトメアジョーカー』の姿になる。
 多分だけど、僕の表情はいま……めっちゃ笑顔になっているはずだ。

「そんなことして見せたら……僕がいつも以上にノリノリになっちゃうでしょうが! ねえ!?」

「ええ、それも覚悟はしていましたよ……しかしながら、これくらいしか賭けるあてがないのでねえ!」

 その瞬間、僕とバイラスは同時に地面を蹴って……

 僕は『ディアボロストライカー』を装着した拳を振りかぶり、バイラスは両手の装甲から延びた剣を構えて……激突した。

(……見掛け倒しじゃない、か。さっきまでの鎌と同じかそれ以上の威力……切り札として用意してたってのはマジだったみたいだな)

 しかし、威力としては僕の拳の方が上だったので、一瞬の拮抗の後にガギン、と弾かれて大きくよろめくバイラス。
 手の剣にはひびが入っていたが……次の瞬間、その切っ先をこっちに向けたかと思うと、勢いよくそれを射出してきた。

 咄嗟にそれを払いのけて防ぐが、それとほぼ同時に横に回り込んだバイラスが僕の首めがけて、もう片方の剣を振るってくる。
 しかも、魔力を帯びて……帯電している。明らかにさっきより凶悪な威力が込められていた。

 下から膝蹴りでカチ上げて弾く。上に強引に腕ごと持ち上げられて、体制を崩す……かと思ったら、その瞬間にバイラスは剣を切り離してしまっていた。

 直後、また左腕の腕輪が光って全身に光のラインが走り……装甲の形が変形していく。
 今度は、両腕が右腕にバズーカ砲、左腕にガトリング砲が出現した。しかも両肩にショットガンみたいなのまで。

「あなたやあなたの仲間が使っていた武器を真似させてもらいました! こういうのも趣味なんでしょう!?」

 言いながら一斉掃射。
 確かにそうだけど……ちょっと違和感! だって、バズーカ砲やショットガンって普通、そんなアサルトライフルみたいな形で連射するようなもんじゃないし……ガトリングに至っては全部の穴から同時に魔力弾が出て来てるじゃんか。そういう仕組みじゃないぞ!

「再現性が低い! 40点!」

「ぬぐっ!?」

 そのせいか大した威力、ないし脅威には感じなかったので、強引に突破して全部殴り壊した。

 ここでもバイラスの見切りは早く、お釈迦になった武器を全部切り離して爆発させて目くらましにし……空に飛びあがる。

 そして、三たび光る腕輪。
 光が収まると……そこには、メカっぽい翼と、銃と槍が一体になった機械槍を手に持ったバイラスが飛んでいた。そのまま空中から、レーザービームじみた魔力砲撃と、翼からミサイルを放って攻撃して来る。

 そうそう、そういうのでいいんだよそういうので!
 補正的にはさっきの一斉掃射モードより強力そうだけど、その分やっぱり僕のテンションも上がっちゃってるから……実質やっぱりこっち有利!

 僕は『ナイトメアジョーカー』のまま、背中に『ヒュッケバインフォルム』の翼を生やして飛翔してそれを追う。襲ってくるレーザーは叩き落しつつ、強引に突破……すると見せかけて高速で横に回り込んで、叩き落す軌道で拳を振るう。

 が、それも読まれていて、翼の重厚さに見合わない速さで……ってあれ羽毛型の装甲に見える部分全部スラスターになってる!? そりゃ機動力高いはずだ……面白い!

「そう簡単にはやられませんよ!」

 言いながら、翼の一部を展開して魔力光の機雷みたいなものを大量に出し、こっちに向けてばらまいてくる。追撃帽子なんだろうけど、このくらいなら全然問題にはならない!
 拳を突き出した衝撃波で全部誘爆させ、進路をクリアにして突貫する。

 しかしその時にはもうすでにバイラスはそこにはいなかった。
 意趣返しのようにこっちの横に……違うな、背後に回り込んでいた。

 咄嗟にはなった後ろ回し蹴りと、帯電した槍の刺突がガギィン!!と耳障りな金属音を立ててぶつかった……と思ったらバイラスは槍を手放し、急降下して地面に降り立つ。
 同時に左腕がまた光り、体全体がオーラに覆われて……

 しかしそれとさらに同時に、手放した槍が大爆発を起こした。
 ダメージは全然大したことない、無視できる程度だけど……今の爆炎で視界が封じられて、バイラスを見失った。

 そして、その爆炎を貫くように飛んでくる、超威力の火球。
 咄嗟に殴って破裂させたけど……結構な威力だな。僕でもかなり熱かった。

 見れば、こんどは魔法使いみたいな――それでいて特撮ヒーローっぽい姿をきちんと保っている――バイラスの姿が。
 やれやれ、一体何種類の変身形態を用意してきたんだか……。

 ……全部見せてもらおうじゃないか、こうなったら!


 ☆☆☆


 それから後も……ちょっと不謹慎かもしれないが、真剣でありつつもかなり楽しいバトルの時間は続いた。

 腕に巨大な大砲みたいなものを展開して砲撃して来る、2番目に見た一斉掃射モード以上の火力重視の形態。

 両腕に加えて、もう4つ複腕を生やし、それら全てに『ビィィィン!』と音を立てていきおいよく回転するチェーンソーを装着して襲ってくる形態。

 僕と同じように手甲脚甲を装着し、肘や足の裏ジェット噴射みたいなのをつけていきおいよく殴ったりけったりしてくる、格闘戦特化の形態。

 どういう仕組みでそうやってるのかはわかんないけど――たぶん魔法的なアレだとは思うけども――光の粒子みたいな状態になって攻撃を回避しつつ反撃してくる形態。

 両手に盾を装備した上に全身にバリア的なものを何重にも展開した防御重視の形態。

 両手両足になんか物々しい、獣やドラゴンの像みたいな飾りがついてるなと思ったら、それが光ると同時にその象の部分が変形……というか本当の動物みたいに動いて、噛みついて来たり炎を吐いて攻撃して来たり……なんかまるで召喚獣と合体したみたいな形態まであった。

 そして最後には、僕の『ナイトメアジョーカー』と同じコンセプトなのか……見た目は最初に見た、シルクハットにスーツの紳士然とした姿でありながら、あちこちに魔力のラインが入って強化されていたりする姿まで。
 その状態で、ステッキに仕込んだ光の剣で攻撃してきた。見た目のノリだけじゃなく……この姿が一番本当に強かった。

 それでも……僕は勝った。

 恐らくは全ての変身を使い果たし、最終形態(スーツにシルクハット)もボロボロの状態にまでなってしまったバイラス。
 傷だらけになり――それらの傷も消えないようだ—―肩で息をしていながらも、その瞳に浮かんでいる戦意は微塵も衰えていない。

 最後の最後に食らいついて大逆転するのを狙っている。あきらめずにこっちの隙を伺っている。
 それだけ、やっぱりバイラスは自分の計画に真剣で……何を犠牲にして、誰を貶めて、どんなことをしてでも成し遂げたい悲願なんだな、ということが感じ取れた。

 ……それをこれから、本当の本当に、僕は……叩き潰す。
 その時になって……最後くらいは、徹頭徹尾真剣であろうと思った。

 もう何度も、とどめの一撃として使ってきた技。
 僕の右足に、まるでブラックホールのような巨大な闇が渦巻き始める。構築した隔離空間が悲鳴を上げるほどの魔力がそこに収束していく。

 その瞬間、技の完成を待たずしてバイラスは飛び出し……僕の心臓めがけて光の剣を突き出してきた。

 それを僕は、裏拳で払うようにしてバキン、と剣を砕き……しかしそれも読んでいたらしいバイラスは、直前で剣を手放して上に飛び、宙返りを交えた動きで僕の背後に回り込む。
 その手は手刀の形になっていて、さっきまでの剣と同じかそれ以上の魔力が収束して光り輝いている。こっちの一撃が本命、これで僕の心臓を貫くつもりだったんだろう。

 魔力量、威力、ともにこいつにできる最高峰の一撃だろう。それを発揮する速さやタイミングも完璧、申し分なしだけど……それでも、


「―――ダークネス……キック!!」


 振り向きざまに僕が放った、黒い闇の魔力をまとった、後ろ回し蹴り。
 それが、僕の命を刈り取らんと狙っていた輝く手刀を捕らえ、粉砕し……そのままバイラスに直撃した。

 ―――手ごたえ、あり。
 こいつの命に、確かに届いた感触がした。

 ヒットした瞬間に一瞬目が合った。
 その時にその瞳に見えた、意思の光は……偽物や分身なんかには出せないだろうものだった。

 今、僕が蹴り砕いたバイラスは……まぎれもなく本物だ。そう確信できた。

 それが、今……

「……無、念……ッッ……!!」

 体を粉々に砕かれた苦痛と……それ以上に、今言った通りの、道半ばで倒れることになる無念。
 それらを宿した目で、僕を見返しながら……バイラスは、隔離結界の闇の中に溶けて……消えていった。

 ……今度は、さっきフェイクで倒れようとした偽物みたいに……『おめでとう』なんて言いはしなかったな。そんなこと言う気分じゃなかったからだろう。当たり前だ。1万2千年ものあいだ追い続けた悲願が……たかだか20年もいきていない若造の手でつぶされたんだからな。

 それでも僕は、僕の大切なものを守るため、助けるために……それを躊躇うつもりはなかった。
 躊躇わず、最後まで戦い続けさせてもらったけどね。

 かなり長いこと戦ってきた、ダモクレス財団と……その頭目であるバイラスとの戦い。
 それにしては、割と呆気ないかもしれない終わりだとは思ったものの……まあ、こういうもんかと納得して、僕は隔離結界を解除。
 現実の空間に影響は出ていないことを確認して、安心。

 エルク達に、念話で全て終わった旨を伝えて……その場を後にした。



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