魔拳のデイドリーマー

osho

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第23章 幻の英雄

第570話 なんか唐突に始まる過去話

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 『ザ・デイドリーマー』を使って何かしようとしていたドロシーさんを、城ごと消し飛ばす勢いの攻撃で阻止しようとしたのだけども……その結果が果たしてこれ、上手くいったのかどうか。

 直感的に分かるんだけど、今見ているこの光景は、現実じゃないみたいだ。
 僕が修行とかでよく使っている、『幻想空間』に似た気配を感じる。ここは、現実の世界じゃない……と、思う。
 かといって、単なる幻想とかとも違うような……? 

 もしこれが『ザ・デイドリーマー』同様、夢魔の力によるものなのだとしたら、考えられるのは……夢の操作か、あるいは……誰かの記憶の中、とか? 他人の記憶を覗き見る能力も、夢魔にはあるから、その応用で……

 結局考えても答えは出ないんだけど……その代わりに、この謎な空間の方の状況が、さっきから目まぐるしく変わっている。
 僕、冷静に考え事してる感じに見えるかもしれないけど……実際は目に見える範囲がすげー忙しくて、割とそのへんからの逃避入ってるんだよね。

 じゃあそろそろ、思考するのはいったん中断して……目の前の光景を再認識しようか。

 率直に表現すれば、それは……戦である。戦争である。
 何百人もの兵士たちが、砂漠のど真ん中でぶつかり合って戦っている。あちこちで血で血を洗う死闘が繰り広げられ、毎秒何人も無惨に死んでいく。

 僕はその戦場のど真ん中に立っているんだが……兵士達は誰もかれも僕に見向きもしない。
 というか、僕の体をすり抜ける。
 そもそも見えてもいないようで、僕をはさんで2人の相手が戦っていることすらあった。もちろん、僕の方も彼らに触れることはできないし、話しかけても聞こえないみたい。

 これって要するに、今の僕は、自動再生されている映像の中にいるというか……立体映像のど真ん中に立って鑑賞してるみたいなもんなのかな?
 
 それともう2つほど、気になる点があった。

 1つは、彼ら……兵士達の装備である。
 なんというか……貧弱なんだよな。

 装備しているのは皆、同じような剣や盾、槍とかだけで、マジックアイテムやマジックウェポンのような、上質な武器ないし道具を使っている者が1人もいない。鎧とかその他の装備も同様。
 というか、その剣や鎧も、決して品質がいいとは言えないものに見える。

 そしてもう1つは……この戦争、どうやら人間と亜人の軍隊の戦争みたいだ。
 片方の軍隊は人間だけなのに対して、もう片方は……獣人、だと思う。ノエル姉さんやエレノアさんみたいに、人間に近い見た目じゃなくて、より獣に近い見た目だけど。二足歩行だけど、毛皮とかあるし、顔も獣系のそれだし。

 そして戦いは、終始獣人有利で進んだ。
 人間側の武器は獣人の毛皮や筋肉に阻まれて致命傷になりづらく、反対に獣人の攻撃は、人間軍の防具を容易く変形させて吹き飛ばし、爪や牙も使って致命傷を与えていく。

 時折、人間軍の中に魔法で攻撃し、どうにか獣人に痛打を与える者が現れるけど、そういうのは真っ先に集中攻撃の対象になっていた。

 結局、人間軍は半数ほどがやられてしまった段階で撤退を始めた。
 しかし、追撃する獣人軍に背中から襲われ、降参しても聞き入れられず、次々殺されていく。

 最初から終わりまであまりにも一方的な戦いは、人間軍の壊滅、運よく逃れられた生存者は数人だけ……という形で終わっていた。

 獣人軍が勝鬨を挙げている場面が映し出され……しかしその瞬間、場面が変わる。

 今度は……どこかの建物の中。
 さっきの戦場から命からがら逃げかえった1人の兵士が、傷が痛むのを我慢して廊下を歩いていく。……この廊下も、どこかで見覚えがある気が……?

 周囲の人は、悲痛そうな顔でその様子を見ている。
 絶望を顔に浮かべて頭を抱えたり、涙を流して抱き合って震えている者も少なくない。

 何なんだろう、ホントに、この立体映像っぽい世界……

「ホント、何見せられてるんだろ、僕……まるで、何かの再現Vみたいだな」

「さいげんぶい、が何なのかはわからないけど……つまらないものを見せてしまって悪かったわね」

 そんな声が聞こえて振り向くと、そこに建っていたのは、ドロシーさんだった。
 その体は半透明で、恨めしそうな目でこっちを見ている。あと服装が……さっきまでの戦装束じゃなくて、いつもの法衣みたいなやつになってるな。

「でも、この記憶が表に出て来てこうしてあなたがこれを見ているのは、あなた自身の影響でもあるのよ。あなたとあなたの母親の持つ、あまりにも強力な『夢魔』の力のね。おそらく、私の中の力と共鳴してしまったんだと思う」

「この世界……一体何なんですか? 今、記憶って言いましたけど……あなたの?」

「私じゃない……私のご先祖様の記憶よ」

 ドロシーさんは悲しそうな目をして、歩き続けている、傷ついた兵士を見ていた。

「……私達の……ダモクレス財団のルーツを、知りたがっていたわね。それなら、いい機会だから、このまま黙って見ているといいわ。お望みのことを、知ることができるわよ」



 ドロシーさんに言われた通り、黙ってみていることにした。

 以下、目の前で繰り広げられている光景を中継いたします。

 傷つきながらも歩みを進めた兵士は、ほどなくして城の中枢……玉座の間にたどり着いた。
 そして、その玉座に座る、1人の男……おそらくは、この国の王様の前に跪く。

「報告、いたします……アレグラ王国より来る、獣人族の襲撃……迎撃に出ましたが、これを撃破することかなわず……。わが方の軍は、壊滅……生存者は、私を含め、6名のみとなります……」

「そうか……わかった。下がってよいぞ、ゆっくりと傷を癒すがいい」

 兵士を下がらせた王様は、はぁ、と深いため息をついて頭を抱えた。
 顔色は青く……なんか、今にも倒れそうな感じだ。元気もないし、痩せてるし。

 ネスティアのアーバレオン陛下と比べると、なんとも頼りないというか……いやまあ、あの人はいろいろ例外だろうから比べるのもアレだけども……
 それにしたって、王様がこんな覇気のない、弱気そうな感じだと、家臣たちにもあまりいい顔はされないんじゃ……と思ったら家臣たちも似たり寄ったりなどんよりムードでした。

「大臣よ、わが方の軍はどれだけ残っておった?」

「動ける者はもう残り僅か……次に本格的な攻撃をかけられてしまえば、そのう……」

「よい、わかっておる……この国も、もはやこれまでなのかもしれんのう……」

 最早諦めが入っている感じの目で、王様は天井を見上げて、ため息をついた。

 その視線を追って僕も天井を見上げて気づいたんだけど、玉座の間の天井には蜘蛛の巣が張ったり、ひび割れていたりして、とても手入れがされているとは思えない有様だった。
 勇猛そうな戦士の壁画……天井画? が描かれているようだけど、それもやはり手入れも修復もされていないせいで、消えかけだった。



 その後、ドキュメンタリー映画みたいにそこそこ長い説明シーンが続いたので、ちょっと簡単にまとめさせてもらう。ドロシーさんによる解説も含めて。

 この国は、今からはるか昔……実に1万2千年も前に存在した、砂漠地帯の小さな国。
 名前は『リュセイア王国』というらしい。当然ながら初耳。

 見た感じわかりやすいけど、今まさに滅びかけている。
 近くの地域に住む獣人の部族によってたびたび襲撃を受けていて……最近その勢いがより一層増しており、国家存亡の危機にまで発展していた。

 軍を派遣して対抗しようとするも、国力の小ささから財政も豊かではなく、保有する武器の質も決していいとは言えないものばかり。技術力の水準も低い。
 また、砂漠の国なので水や食料にも常に余裕がなく、遠征が増える戦争ともなればそれはさらに国を圧迫する。

 今現在、それもとうとう極まった状態になっていて……最早まともに戦える軍ももうほとんど残されていない、という場面だった。

 そんな中、逆境の中にありながらも笑顔を忘れず、懸命に人々を励まし続ける1人の女性がいた。

「皆さん……この国のために戦ってくれてありがとうございます。わたくしからも、兵士の皆さま武運長久と、何よりもこのつらく苦しい戦の時代が一刻も早く終わるよう、天に祈らせていただきます」

「聖女様……!」

「聖女様だ……」

「おお、聖女様が我々のために祈りを……!」

 『聖女』と呼ばれているのは、現国王の娘であり、同時に『巫女』としての役割も担っているという……リリス、という名前の女の子だった。

 髪色は少しくすんだ金髪で、瞳は緑色。やせ型でスレンダーな体格だけど、愛らしさの残る顔立ちの美少女である。

 ……さっき、攻撃の間際にドロシーさんが口走っていた名前だな。
 ひょっとして、この人が『ご先祖様』なのかな? ドロシーさんってつまり、王族の末裔……いやそれにしたって、1万2千年前じゃ、めっちゃ古いどころじゃないけど。

 優しく慈愛にあふれた性格として知られる彼女は、国民からの人気も高く信頼も厚い。
 兵士達も、つらく苦しい戦いも、彼女を守るためなら、彼女が祈ってくれるならと奮起する者も決して少なくなかったようだ。

 『聖女』というのは単なる役職とか称号みたいなものだけど、彼女にとっては決してそれだけじゃなかった。
 少なくとも、自分はそうあろうと、人々の希望であり力になろうと彼女は務めていた。

 しかし、こう言っちゃ悪いけど、祈りで戦いに勝てるなら苦労はないわけで。

 次第に追い詰められていき、心が折れそうになる兵士達を何とか鼓舞しようと、リリスさんは戦場に近い兵士たちの陣地にまで赴いて、さっきみたいな言葉をかけることも多くなった。
 王族とか貴族の慰問演説みたいなのは、まあ、今の時代でも時々あることだな。

 が……今回はそれが裏目に出た。
 リリスさんが慰問に訪れていた場所の近くで、獣人たちの襲撃が起こったのである。

 前線はたちまち崩壊し、リリスさんが逃げる暇もなく、軍の拠点は攻撃にさらされていた。
 兵士達は必至で戦うものの、1人、また1人と討ち取られていく。

 そんな中、リリスさんは天幕の中で必死に祈っていた。

(どうか、どうかお願いします、始祖様……神様! 今も外で戦ってくれている、兵士達の命を無駄にしないためにも……どうか、救いの御手を、我が国に救済を! そのためならこの身が、この命がどうなろうとも構いません!)

 しかし、さっきも言ったように、そんなお祈りでどうにかなるなら苦労はないわけで、

 何も奇跡なんて起こらないままに、テントを守っていた最後の兵士が殺され、びりびりと入り口の布を破って獣人たちがなだれ込んでくる。
 そして、その中心で無防備に座り込み、目をつぶって祈っているリリスさんめがけて剣を振り上げ……



 その瞬間、天幕の中が光に包まれた。



 目もくらむような光に驚き身構える獣人たち。僕もびっくりした。
 しかし、その次の瞬間目に飛び込んできたのは……魔法とかトラップとかマジックアイテムとか、そんなありきたりなものじゃなく……斜め上の展開だった。

 ……ありのままに今起こったことを話すけども。

 祈りをささげていたリリスさん自身がめっちゃ光ったと思ったら、その光の中から唐突に1人の、完全武装した男の人が生まれて出てきた。
 そしてその……気のせいじゃなければ、どこかで見たことのある男は、とんでもない強さで……剣を振るい、魔法を放ち、あれよあれよという間に獣人の軍を全滅させた。

 ……何が起こったのか、一から十まで見ていた僕でも、なんか今一わけがわからないままだ。
 えっと、ホントに何だこの男? 召喚獣か何かか?

 ……あ、思い出した、この人……さっきの場面で見た、玉座の間の天井にかかれてた戦士の絵にそっくりなんだ。

 改めて見てみると、筋骨隆々で、黒い髪の毛は背中まである長さの上に、鬣かと思ってしまいそうなほどの毛量……顔とか装備は割と整って入るけど、それ以外は原始人的な野性味あふれる風貌である(失礼)。
 まあ、昔の国の英雄とかなんて、イメージそんなもんか(偏見)。

 その男は、獣人を1人残らず狩りつくすと、自らを生み出した……と思しき、リリスさんの元に戻ってきた。

「母上」

「……はは、うえ……? あ、なた、は……」

 しかし、リリスさんは天幕の中で倒れていた。
 顔色はひどく悪く、重病人……いや、それを通り越して、どう見ても死にかけにしか見えない。

 彼女は結局、彼に守られてひとつの攻撃も受けてはいないのに。

 それはつまり、多分だけど……彼を生み出したということそのものが、彼女に致命傷級のダメージになるほどの負担だったってことで……っていうか、それってもしかして……

(……なるほど、わかってきたぞ。色々と)

 倒れているリリスさんを抱き起す青年。
 その顔は無表情だったけど、自然と彼が、彼女を慕っていることは伝わってきた。

「外の獣達は全て蹴散らしました、もう安全です……ご安心ください」

「そう、あなたが……あなたこそ、神様が、遣わしてくださった……戦士……。どうか、どうかお願い……この国を、守って……罪のない、無辜の民達の、未来を……救って……」

「わかりました。必ずや……必ずや、お約束いたします」

「お願い、ね……あなた、なら、きっと……世界を、平和、に……希望、の、み……らい……へ……」

 それを最後に、リリスさんは動かなくなった。
 青年の腕の中で、息を引き取った。

 すると青年は、リリスさんの亡骸を……おそらくは収納の魔法か何かを使って、その場から消した。
 そして、再び武器を構えると……消えたかと思うような勢いと速さで、その場から走り去っていった。



「この戦士の活躍によって、リュセイア王国は獣達の攻撃をしのぐことができた。……しかし、その後ほどなくして……王国は滅びたわ」

「どうして? 敵はいなくなったんですよね?」

「手遅れだったのよ。すでに今の段階で受けていたダメージが大きすぎて、国を立て直すことができなかった。多くの若者が戦で死に、労働人口が減って食料の生産もままならなくなり……やがて、国を維持することができなくなり、人々は散り散りに……」

 なるほどね……国とは人、っていう格言もあることだし、人の力がまとまらなくなれば、そうもなっちゃうか。
 僕自身何度も思ったことだけど、力だけで解決できる問題って、実はそんなに多くないんだよな……『神の戦士』も、それはさすがにどうにもできなかったみたいだ。

「それにね……それだけじゃない。この国の人達は……堕落してしまったの」

「堕落?」

「見ていてわかったと思うけれど、彼……ものすごく強かったでしょう? その強さは、1人で獣人の軍勢と戦って完全勝利できるほどのもの。最初は、王も、貴族達も、人々も、彼に感謝し、彼を讃えて涙を流して救済を喜んだ。でも……」

 あ、もしかして……これは、調子に乗るパターンか?

「ひょっとして、それに甘えてあれこれ注文するようになったり、自分達では何もしなくなったり、彼の力を自分達の力だと思い込んで傲慢になったり……そんな方向に行った?」

「察しがいいわね、その通りよ。……それだけでなく、彼に銘じて自国の強化のため、他の隣国を侵略することまで考え始めた。しかし、彼は従わなかったわ、そんな考えは、自分の生みの親である聖女・リリスの思いに背くと信じたから」

 生みの親、ね……。

「そんな風に民心が荒れ果ててしまったがゆえに、人々はまとまりを欠き、耐え忍ぶことを捨て、支え合う愛情を忘れ、明日に向かって努力することすらなくなってしまった。終わってみれば……なんとも無様な理由で、滅びの時計の針を速めたものよね。リリス様がうかばれないわ」

 その『神の戦士』の青年は、荒れ果てた城の廊下を歩いていた。
 さっきの場面では王様が済んでいた城だけど、もうすでに国が滅びて打ち捨てられた後なんだろう……さっきまでにましてボロボロだ。全く手入れがされていないどころか、あちこち崩れて壊れてる。

 その最中に思い出したんだけど、この廊下……さっきまで僕らがいた、あの『ダモクレス財団』のアジトの謎の城に似てるわ。
 装飾とかいろいろ、あっちの方が豪華だったから、印象が違って気づけなかったけど。

 相変わらずの無表情のまま……けど、どことなく物悲しそうな雰囲気を漂わせながら、その青年は歩いていき……玉座の間にたどり着く。
 しかし、そこでしばし立ち止まっていたかと思うと、突然その窓から外に……バルコニーに出た。

 かつてはそこから、にぎやかな城下町や、城の見事な庭園を一望できたんだろう。
 けれど、今はもう、崩れかけの家々が立ち並ぶ残骸の町と、荒れ果てた庭が見えるだけ。



「……申し訳ありません、母上。私には……この国を守ることができませんでした」

「しかし、私にはどうしても思えなかったのです。この国が……このような醜い国が、あなたが命をささげてまで守ろうとした、あなたにとっての真に故郷と呼べる国だとは」

「私はあきらめません。必ずやあなたの意思を実現してみせます」

「何度滅ぼうとも、何度壊れようとも、作り直してみせます。母上が望んだ、母上が夢見た、母上が真に故郷と呼べるような……そんな、完璧な国を」

「この国の民たちが忘れた、未来へ歩み続ける心を、努力する意思を、他者への思いやりを…………全ての民が携えているような、永劫続くであろう地上の楽園を、完成した世界を……!」

「そしてその時こそ……今度こそ、私はその国の守護者となりましょう。そして叶うなら、母上……黄泉の国より、あなたをその、完全な世界にお迎えしたい……!」

「私はあなたから、名前すらもらえなかった……どうか、再び現世に舞い降りられたその暁には……どうか、私に名前を、母上の愛のひとかけらをいただきたく存じます。……それまで……」

 ふいに振り向く青年。
 リリスさんが自分を生み出す際に、そのモデルになったのであろう、天井の消えかけの壁画……その端っこに視線が向かう。

 ……何か、文字みたいなのが書かれているのに、僕も今気づいた。
 ひょっとして、この人の名前か何かかな? でも、古代文字っぽいから読めない。

 けれど、読めなくても問題なかった。
 次の瞬間、青年は口を開いて……

「それまで……私は仮の名として、この国の礎を築いた、古の戦士の名を借りましょう。この国を、いつまでも忘れない、その証明として……私は今しばし、こう名乗りましょう――――」










 ――――バイラス、と。





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