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第22章 双黒の魔拳
第541話 『龍王』にあらず
しおりを挟むあまりにも凄絶な最期の一撃が炸裂し……十数秒後。
元の静寂を取り戻した、宇宙空間一歩手前の高高度で……怨敵の消滅を確認したゼットは、地上へ戻ろうと翼を羽ばたかせようとして……止まる。
眼下に、ここめがけて飛翔して来る白い龍と……その背中に、自分と心を通わせた、小さな『龍の巫女』たる力を持つ少女が乗っていた。
「……どうやら、跡形もなく消滅してしまったようですね……まあ、あの威力の魔力砲撃では、ジャバウォックといえど、形をとどめてはいられませんか。肉のひとかけらでも残っていたようだったら、きちんと食べようかと思ったのですが」
「ええ……だめだよテオ、おなか壊すよ、そんな……」
「割とありえそうで困りますが……それでも、我々『渡り星』の龍にとって、相手を食べて弔うというのは大切なしきたりなんですよ……最も、今回は私が倒したわけではないんですがね」
どうやら、『神域の龍』特有の、死した相手の屍を食べる、という生態ゆえに、ジャバウォックの『弔い』のためにここまで来たようだった。
それも結局は、無駄足となってしまっていたが。
内容的に少し歌劇ではあるものの、気の抜けるような調子で話し合うテオとエータ。
そのエータは、空気が薄いどころではなく、気温も極寒であるこの高高度にいてなお、特に苦しそうな様子も見せていない。恐らく、テオが何かしらの力を使って守っているか、あるいは特殊なアイテムを使っているかだろう。後者の場合は、その提供者が容易に想像できる。
エータは、何やら懐から……数珠のようなアイテムを取り出すと、それを手首に遠し、両手を合わせて祈るようなしぐさをする。
すると……ゼット達の目の前で、不思議なことが起こった。
目の前の空間が、陽炎のように揺らぎ始め――当たり前だが、そんなものが発生する気温ではない――そこからにじみ出るように半透明の何かが形作られ始めた。
それはかなり大きく……ほどなくして、見ている者達皆が知っている、ある存在に姿を変えた。
数分前に、この空間で……跡形もなく消滅したはずの、ジャバウォックの姿に。
「……驚きましたね……ジャバウォック、あなたまだ死んでいなかったのですか?」
「……いや、あれを受けて生きているとは我も思ってはいない……間違いなく死んだのだろうさ。それを、何をどうしたのかは知らんが……その小娘が、魂だけをかき集めてこうして一時的に会話できる状態にしたようだな」
ジャバウォックがそういうと、テオとゼットの視線が、テオの背に乗っているエータに向く。
それを受けて少し緊張しつつも、エータは臆することなく口を開いた。
「ミナトさんにもらったの、この腕輪。私の、龍とお話しする力を強くしてくれるんだって。離れたところにいる龍や……少しだけなら、死んだ龍ともお話しできるかもしれないって」
「ふん……哀れな負け犬を現世に呼び戻して、何を話そうというのだ、小娘。貴様と話すことなどないぞ。……言葉が通じる程度で、どんな龍とでも友誼を結べるとでも思ったか」
「……っ……」
「それとも、我に何か望みでもあってきたのか? 古来より人間は、龍に永遠の命や無双の力を求めて龍に願い、時にいけにえすら捧げたと聞くが……貴様もその類か?」
「そんなのいらないよ! ……私はただ、ウィンに謝ってほしいだけ!」
「謝る? 何にだ? ウィン……とは誰だ?」
「ウィンは……あなたと初めて会ったときに、私を乗せてくれた龍だよ」
そう聞いて、ジャバウォックはそういえば、と思い出す。
数週間前、初めてエータとゼットに出会った時……エータは1匹のワイバーンに乗って現れた。
その時もエータは、『動物たちや人間が怖がるから暴れないでほしい』と、身の程をわきまえないというしかない願いをジャバウォックに突き付け……その結果、ゼットは瀕死の重傷を負い、エータを載せていたワイバーン……ウィンは、彼女をかばって散った。
そのことを謝ってほしいと気丈にも言うエータだったが、ジャバウォックはそれを一笑に付す。
「下らん。力も立場もわきまえず、生意気にも我に挑んできた愚か者が1匹死んだだけだろうが……なぜ我が謝罪などせねばならん。もとはといえば、貴様があの龍を頼ってあそこに来たことが原因であろうに」
「それはっ……」
「……エータ、だめですよ。こいつにそんなこと言っても聞くわけがありません。野蛮な価値観に凝り固まった、融通の利かない石頭だって言ったでしょう?」
諭すようにそう言うテオ。
「それに……こんな風に平気で人が傷つくことをいうろくでなしですしね。あーやだやだ、『龍王』ともあろうものが、小さい女の子にそんな酷い、大人げないことを……」
しかし、嘲笑交じりにテオが言ったその言葉を聞いて……ジャバウォックは不意に、ギリリ、と牙をかみしめる音を鳴らして……不機嫌さをあらわにした。
同時に歯をむいて威嚇するような様子にすらなり……それを見てエータがびくっと怯え、テオも少しだけ驚いた。
挑発するようなことを言ったのは事実だが、予想していたよりも反応が大きかった。
まあ、魂だけの存在になっているがゆえに、反撃される心配もなく、さほど怖くもないのだが。
2人の……否、ゼットも加えて3人(あるいは、1人と2匹)の視線が向く前で……ジャバウォックの口から出てきたのはしかし……怒号や咆哮ではなかった。
「ふん……『龍王』ならば、か。皮肉を言ってくれる……」
「……? どういう意味です、ジャバウォック? 私は何かおかしなことを言いましたか?」
「……やはり知らなかったか……まあ、当然ではあるな。貴様は早々に『渡り星』を出て逃げ出し、選抜の戦の現況など知る由もないのだから」
不機嫌な様子のまま、ジャバウォックは続ける。
「もはや別に意味もないが……一応訂正しておくか。テオ……我は『龍王』ではない」
「……はい? え……でも……あなた、『龍王』を決めるための戦いで、他の候補達を全て食らって『龍王』になったのではないのですか? だからこそ、龍達を率いて地上に攻めてきたのでは……」
テオの見立てでは、ジャバウォックが全ての龍を束ねて、地上に侵攻してエネルギーの略奪を行うとすれば……それは、『龍王』になった後のことだと思っていた。
『渡り星』においても、全ての龍が、地上に生きる魔物達や人間を見下し、搾取の対象としてみているわけではない。
ジャバウォックは確かに力を持つ龍ではあるが、それだけでその歌劇極まる思想を、龍達の統一意思として実行に移すのは難しいだろう。
まして、地上への不干渉は……今はすでに亡いとはいえ、かつての『龍王』が定めた方針なのだから。
それならばこそ、龍達にとっての絶対王者である『龍王』の座を手にすることで、己の意思を貫き通し、龍達をその同じ道程を歩ませる大義名分とするだろうと思っていた。
それが実行された今、やはり予想通り、ジャバウォックは『龍王』となったのだろうとテオは見ていたのだが……他でもないジャバウォック本人が、それを『違う』と否定する。
「『龍王』を決める戦いはまだ終わっていない……いや、確かに『渡り星』での戦いはある意味終わったと言えるだろう。歯向かうものは全て我が殺し、その血肉を食らった」
「……『渡り星』での戦いは……とは?」
「……ほんの数匹ではあるが……その戦いに名を連ねていた者達の中で、この地上に逃げ延びた者がいる。名乗りを上げておきながら戦うこともせずに、な……どの道そのような奴らは『龍王』にふさわしいなどとは言えないがゆえに、実質的には我が戦いを制している。しかし、資格を持つ全ての龍を降し、食らったわけではないのだ……今回の侵攻は、その恥知らず共の捜索も兼ねていた」
「……そうですか。それで……見つかりましたか?」
「いや、その前にこの通りだ」
自嘲するように言うジャバウォックを見ながら、テオは思案する。
(他の『渡り星の龍』が、この地上に逃げてきていた? 地上に複数のラインができて、ジャバウォックが手勢を送り込むより、前の話よね? けど、その段階で利用できたラインは、『双月の霊廟』のラインのみのはず……それを使ったなら、見張っていた私が気付くはず……いったいいつ、どうやって、誰が逃げてきたの……? そして、そいつらは今、どこに……?)
極端な話、ジャバウォックが『龍王』だろうがそうでなかろうが、特にこちらが気にすべき問題ではない。
しかし、自分が気付けなかったし想像もしていなかった、『渡り星の龍』の一部が行方不明であり、『龍王を決める戦い』がまだ終わっていない、というその事実が……なぜだかテオの脳裏に、不吉な予感をもたらしつつあった。
その正体に、意味に……今はまだ、テオ達は気づくことはできない。
☆☆☆
そして、上空数千mで、暴虐龍の王がその存在を消滅させられた、ちょうど同じ頃……地上でもまた、1つの戦いに決着がつこうとしていた。
いや、より正確に言えば……地上から場所を移した『亜空間』で、だが。
「しぇあっ!」
「ふ……っ!」
水平一線で放たれたミナトの蹴りを、ハイロックは腕で受け止め……衝撃を受け流すようにして防御。
それがひっこめられる前に足をつかみ、肘を支点に逆に折り曲げて膝関節を破壊しようとする。
が、ミナトは膂力にものを言わせて強引にそれを破ると、そのまま自分の体の方から飛び上がってハイロックの懐に飛び込むようにし……しかしハイロックはその勢い、ないし力を利用してミナトを投げ飛ばし、距離を取る。
ミナトはそのまま体勢を立て直して着地……する前に空中で、空気を蹴飛ばして再度ハイロックに向かっていき、飛び蹴りを叩き込もうとする。
ハイロックはそれを察して、よけるのではなくあえて飛び込む。ミナトの用意が整わないうちに、こちらから飛び蹴りを叩き込んで撃墜しようとする。
それをさらに察した、ミナトは無理やり飛び蹴りを、空中かかと落としの形に変えて、回転する動きでハイロックを迎撃。そのままはじかれるようにして、互いに距離を取る。
着地した瞬間にミナトは地面を蹴ってハイロックめがけて突進する。
ハイロックはそれを、先ほどと同じように……否、先ほどまでと同じように、受け流したり防いだりして対処するも……そうしながら、周囲の空間を観察し続ける。
(隔離空間系破壊用のアイテムは既に試した……しかし不発。対策されていたか……あるいは。それも意味をなさないほどの空間強度だからか……いずれにせよ、このままではまずいか)
身体能力ではミナトが上。
技量ではハイロックが上。
その2つが釣り合っているがゆえに今はまだ戦いになっているが、ここからさらにミナトが力を何らかの方法で増すことがあれば、その拮抗はたやすく崩れる、とハイロックは冷静に分析。
もっとも、そうなったらなったで……彼の方にも『奥の手』がないわけではないが。
(しかしそれを置いても……以前より技の切れが増している。やはりこの男、このまま放置しておいては、総裁にとって脅威になりうるのでは……ならば……)
ハイロックは、上着のポケットに手を入れ……そこから出てきたのは、1つの指輪だった。
ハイロックはそれを右手の人差し指にはめる。
すると、はめたばかりの指輪が、音もなく砕け散り、光の粒子になって消えた。
『何だ今の?』と、怪訝そうな表情になるミナトの目の前で……ハイロックの姿に、徐々に異変が起こっていく。
ウェスカーのように、体そのものが変容していくわけではない。
変わっていくのは……ハイロックが着ている服だった。
軍服を思わせるデザインであるそれが……まるで生きているかのように、どくん、どくんと脈打ち始め……その表面に、血管か何かを思わせる筋が浮かび上がり始める。
かと思えばまた別な場所は、水面に波紋が立ったかのようにわずかに波打ち、揺らいでいる。
特に形状やデザインそのものは変わっていないとはいえ、間違いなく普通の服ではないとわかる様相を示しているその服を見て、さすがに驚くミナト。
ハイロックは、ふぅ……と深く息をついて呼吸を整えると……先ほどまでと同じように構えた。
「……ウェスカーみたいに怪人に変身するかと思ったんだけど、違うみたいだね」
「色々と足りていないがために補填を求めたウェスカーや、己の肉体が早々に限界に達した凡百の輩とは違う。他種族の因子など、私にとってはむしろ邪魔にしかならんものだ……総裁閣下の敵を打ち砕くのに、この拳一つで事足りる。武器も、改造も必要ない」
「その割には、なんかパワーアップアイテムっぽいの今使ったように見えたけど……その服は、武器とか防具じゃないの?」
「そうだな、武器といえば武器だし、防具といえば防具だが……」
言い終わるより先に、ハイロックは鋭く踏み込んでミナトに接敵し……そのみぞおちめがけて、先ほどまでよりもさらに速い正拳突きを放つ。
とっさにそれを防御するミナトだったが、踏ん張り切れずにそのまま吹き飛ばされ、大きく宙を舞った。
先ほどまでよりも、はるかに威力が増している。
吹き飛ばされた飛距離もそうだが、クロスさせて防いだ腕を通して伝わるその衝撃の大きさに、ミナトは舌を巻き……そして同時に、気づく。
威力も上がったが……それだけではない。
まるで、拡散していた力が、ひと方向に収束したような……そんな、一点に集中した力を感じた。
「この服は……『レムレーススライム』という魔物を、特殊な術式により、眷属化して服に組み込んだものだ。すでにこの種はこの地上から絶滅しているため、資料以外でその名や姿を見ることは最早ないが……この種のスライムは、一切の物理攻撃が通用せず、その身に受けたあらゆる衝撃を流動させて受け流したり、あるいはそのまま相手に返すことができたらしい」
表面が波打つ、不思議な黒い軍服。
どうやら、別な装備と思っていた手袋やブーツもその一部であるらしく、体と同じようにうごめいているのが、よく見るとわかった。
「この服はその特性ゆえに、そこらの鎧などよりはるかに頑丈であるが……その真価は防御力などではない。この服は、私が攻撃する際に生じる余剰の力……普通ならば、敵に伝わることなく、地面や空気中に漏れ出て霧散してしまうような衝撃や圧力、その全てを流動させて一点に集め……」
再び踏み込むハイロック。
その踏み込みはしかし、素早く、鋭くはあるも……地面を踏み砕くかのような威力を持っていながら、むしろほとんど音すら立てることなく体を移動させ、
その瞬間、足元から波打つような動きが生まれて……体の表面を駆け上っていく。
同時に、打撃のためにひねったりこわばったりした体中から、同じように波が生まれる。
そして、これまた同じように伝播していく。
それらの波は、互いに打ち消しあう……などということはなく、むしろまじりあって大きさや密度を増しながら、最終的に、突き出されたハイロックの右拳に集まり……
インパクトの瞬間、それを受け止めたミナトめがけて、全てを衝撃に戻して炸裂した。
「全ての力を攻撃力に変換することができる」
「なるほど……空気中や地面に逃げちゃうはずの力まで、全部を攻撃に使えるわけか……フィジカルを武器にする種族にとっては、理想的すぎる武器だ」
「先ほど言ったとおりだ。敵を打ち砕くのに、私はこの拳1つで事足りる……ここから先の私の体術は、威力も早さも……これまでの比ではないぞ。死にたくなければ、早めにこの空間を解くことだ。でなければ……命の保証は、ない」
ハイロックとしては、やることは変わらないのだろう。
ただ、拳を握り、構え、殴る、あるいは蹴る。
しかし、その威力が飛躍的に上がったこととなる今……その驚異度は、戦い方がシンプルであるがゆえにわかりやすく、恐ろしいものであるといえた。
だが、それでも……
「いやいや、今更でしょ……もともと敵同士なんだし」
こちらはこちらで……ミナトには、微塵も怯む様子は、ない。
むしろその顔には、『面白くなってきた』とでも言わんばかりの笑みが浮かんでいる。
(確かにどえらい威力だったな……常人なら、いや鍛え上げた冒険者でも、掠っただけで重症か、最悪死ねるレベル。ガチでパワーだけなら、僕のアルティメット以上は確実にあった……正真正銘、あいつにとっての必殺モードなんだな。シンプルだけに対応しづらくて、強い…………けど、)
その瞬間、ミナトの顔面目掛けて突き出されたハイロックの拳が……
―――ガキン、と、
突如として、ミナトの手に現れた、その半身を覆うほどに巨大で重厚な盾によって阻まれた。
「……何……!?」
鋼のような重厚な銀色に、縁取りや装飾が金色で誂えられたその盾は、先ほどまでは間違いなくミナトの手にはなかったもの。
今、一瞬でその手元に出現し……受け止められた。
しかし、わずかに沸き起こったその困惑もすぐに抑制し、ハイロックは構えなおす。
ミナトが多種多様な手札、ないしマジックアイテムの類を持っていることはすでに知っていたことだ。それを戦闘に組み込み、こちらをひっかきまわしてくる可能性があることも。
想定していたことなのだから、あわてることはない。そういった小細工まで全て含めて、その拳で打ち抜けばいい。
もともと考えていたその方針を頭の中で再確認し、呼吸を整えるハイロック。
しかし、彼は気づいていない。
今の現象が……ただ単に、ミナトがマジックアイテムを使った、というだけのことなどではないのだと。
『ナイトメアジョーカー』に至ったミナトが、戦いの中でその力にさらに慣れ……ウェスカーの時にも見せなかった、さらなる応用……という名の『やりたい放題』を見せつけ、そしてやってのける前兆に他ならないものだったと。
不運にも、前回のリベンジを兼ねた、その試し打ちの相手としてロックオンされたハイロックには……気づけるはずもなかった。
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