魔拳のデイドリーマー

osho

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第22章 双黒の魔拳

第537話 再臨の暴虐龍

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 ウェスカーは、困惑していた。

 先ほどまでの戦いで、ミナトを相手に、まったくと言っていいほど手も足も出ずに……最後まで圧倒され続け、 自分は死んだはずだった

 最後の一撃で……全霊を込めたそれすらも全く通じず、ミナトの一撃が自分の体を粉々に粉砕するその瞬間の記憶まで、はっきりと残されていた。

 だというのに今、自分は……どことも知れない、得体の知れない黒い空間にいた。

 暗くて何も見えない、ということではない。ただただ、空間が『黒い』のだ。

 自分の一寸先にも何も見えないほどではあるが、手元……自分の手足や体は別に見えづらいということもなく、はっきり見える、どこか異質な空間だった。

 もっとも、少し考えれば、この謎な現象の原因が何……否、『誰』であるのかという点には、すぐに心当たりがついたが。

 そして、それを肯定するかのように、ウェスカーの前に、その元凶の姿が現れた。

「やれやれ……死んだ後にまでよくわからないことに巻き込んでくれますね、あなたは」

「んー……狙ってやったわけじゃないんだけどね。何だろ……最後だし、ちょっとくらい語ってからみたいなことでも頭の中で考えてたのかも」

 その元凶ことミナトは、ばつの悪そうな顔でそのように言い、ウェスカーはそれを聞いて『本当にこの人は……』とでも言いたいような、あきれた表情になってため息をついた。

 つい先ほどまで殺し合いを演じ、その結果、生き残った方と死んだ方だとは思えないような軽い調子でのやり取り。しかし不思議と、どちらもこの空気に違和感を持ってはいなかった。

「それで、この空間は……あなたがその力で私の魂をとらえているような形なのでしょうか?」

「多分そんな感じだと思う。今言った通り、何がしたくてこうしたわけじゃないんだけどね」

「左様で。私はてっきり、この魂もあなたお得意の発明品か何かの材料ないし実験台として利用されるのかと思ってしまいましたよ」

「いや、さすがにそこまではしないって……一応、血を分けた兄弟なんだし」

「その自覚がおありで?」

「いや、全然」

「でしょうね。私もです。……結局私たちは、最後まで『血の繋がっているだけの他人』でしたね。そしてそれを、別に寂しいとも悲しいとも思わない」

「冒険譚なんかだと、『生き別れの兄弟で戦わなきゃいけないなんて!』って葛藤したり、何だかんだで心が通じ合ったりするんだろうけどね……結局人間の感情や関係なんて、生きていく途中で築き上げていくものだってことだろうさ。家族だって例外じゃない。僕は、今の母さんやエルク達がそうで……」

「私にとっては……家族、でいいのかはわかりませんが、財団の仲間達がそうでしたね。……その面々も、この戦いでどれだけ散ったやら……」

 どこか遠いところを見るような目になるウェスカー。

「クローナ女史があのような形で参戦してきたということは、他の『女楼蜘蛛』の方々もそうなのでしょう? だとすれば……各地の『ライン』を守る面々の生存も絶望的ですね」

「だろうね。まあ、言い方アレなのは承知しつつ言うけど、多分もうすぐ会えるんじゃない? また、あの世ででも」

「そうですね……戦いから離れてゆっくりできるというのであれば……まあ、それも悪くはないのかもしれません。……総裁のお役に立てないのは、残念ですが」

「その総裁も遠からずそっちに行くだろうから待ってればいいよ。……なんか今の僕、完全に悪役のセリフだな」

「とてもよくお似合いですよ」

「あっそ。……ホントに何か、何一つ実のある話しないで終わりそうだね。最後だってのに」

「いいんですよ、私たちはこれで。別にあなたは私達に、悪かったと謝るでも、その死を無駄にはしないと誓うでもなし……私とて、あなたの成功や勝利を別に祈ったりする気もないのですから。もともと話すことなどないんです。黙って見送ってくだされば、それで結構」

「まあ、冥福を祈るくらいはさせてもらうよ。だから化けて出ないでね?」

「出ませんよ。出たところで秒で消される未来しか見えません。殴られて」

「うん、そうする」

「では、お別れです」

「そうだね。寂し……くはないな、やっぱり。まあいいか。もし何か話さなきゃいけないことができたら……いつか僕、あの世とでも行き来できるようになるか、そういう乗り物とかも作るつもりだから、そしたら気軽に会いに行くよ」

「やめてください。本気で。死んでまであなたたちから解放されないとか、凶報でしか……えっ、何ですかこれ? なんだか、体が透けて……ちょっとミナト殿? 本当にやめてくださいよ? 多分、あなたにかかわった存在の大多数がそう思うはずですから、いくら何でも死後の世界にまで干渉してくるとか人として間違って……」

「あっはっは、照れるな照れるな」

「断じて照れてなどいな……ああもう本当に人の話を聞かない……やはりこんな人が私の弟であるなど何かの間違いで―――」


 ☆☆☆


「……やれやれ、我ながらなんちゅー別れ方だ」

「え、何?」

「いや、何でもない」

 フィクションとかだと別れのシーンでは定番の、最後の最後に分かり合う感じのやり取りすらなく、気の抜ける空気のままウェスカーをおくりだすことになりましたとさ。

 いや、ある意味分かり合ってたのかもしれないけど。最後まであんな感じになるんだなってことを相互に理解してたって意味では。

 さて、ウェスカーは骨のかけらも残さずに消滅しちゃったことだし、話を現実にというか、これからのことに戻すとしようか。



 『サンセスタ島』に残った財団の手の者達を片付けた後、僕たちは『オルトヘイム号』に戻って、現状を確認した。
 幸いというかタイミングよくというか、各地で仕事してた母さん達『女楼蜘蛛』の面々から通信がすでに入っていて、各地に出現した『ライン』はすでに破壊されたそうだ。

 そこに陣取っていた財団の『最高幹部』達も、その大多数は仕留める、あるいはことができて……しかし、一部は逃げ伸びたらしい。

 ここ『サンセスタ島』でも、バスクは逃げちゃったようだし。今後、ほかの財団メンバーと合流して次弾の作戦でも練るのかな? ……こう言っちゃなんだけど、今のあいつらじゃ別にというか、ろくなことできないとは思うんだが……。

 いやでも、油断はできないか。まだ連中の大ボスである、バイラスも残ってるわけだし……こっちが把握していない戦力が残っていないとも限らないし。

 それに、こっちはこっちで色々とまだやらなきゃいけないことも残ってるしな……ひとまずは皆と合流するのが先決か。
 ……打ち合わせも必要だしね、この後のことを考えると。

 ……多分、大陸中が大騒ぎになるだろうからな……アイリーンさんが企んでることを実行に移したら。

 まあ、それを止めるつもりもないんだけどね。僕は。
 母さんの……リリン・キャドリーユの息子として。

 そう思ってたんだけど……

「ミナト、ちょっといい!? メルディアナ殿下から連絡入ったよ!」

 と、メインコントロールルームにいるクロエから連絡がきた。

「第一王女様から? 何?」

「ネスティアに、7本目の『ライン』が現れたって! 場所は、王国北東部……『双月の霊廟』!」


 ☆☆☆


 場所は変わって……その、『双月の霊廟』。

「ええい……これは一体どういうことだ!?」

 天から降り注ぐ、あるいは地から立ち上る光の柱……『ライン』から出現した、巨大な龍。
 暴虐の化身とも呼べそうなその身に怒りをたぎらせたその存在……『ジャバウォック』は、語気を荒げながら地上に降り立った。

 今日は彼にとって、そして『神域の龍』の全てにとって、記念すべき日になるはずだった。

 この数万年もの間、遅々として進まなかった、『渡り星』のためのエネルギーの回収。それを飛躍的に進めるべく、この惑星に対して、龍達がその牙をもって侵攻する第一歩。
 『ジャバウォック』自らの大号令によって行われるそれは、地上の下等生物達の血液と悲鳴によって彩られた覇道を築き上げるはずだった。

 しかし蓋を開けてみれば、最初のわずかな間こそ、龍たちはその力を存分にふるって見せたものの、その後は地上にて待ち受けていた圧倒的な力を持つ者たちによって蹂躙され、1体として『渡り星』に帰還することなく散っていった。

 計画が頓挫したうえ、自らに忠実に従う手下達を大勢失い――もっともこの男は、手下達の命が失われたという事実に憤慨しているわけではないのだが――ジャバウォックは怒り狂っていた。

 築き上げた『ライン』も何者かの手によって破壊され、再構築も、すぐには難しい。

 ゆえにジャバウォックは、もともとあった太古の『ライン』である、『双月の霊廟』につながるそれを……封印を強引にこじ開けてつなげ、自ら地上に降臨した。

 勢い任せの行動だったがゆえに、手下も手近にいた者たちをいくらか連れてきただけで、ほとんど連れてきてはいない。
 しかし、自らの力に絶対の自信を持つとともに、地上の生き物を徹底的に見下しているジャバウォックは、それで何か問題があるとも思っていなかった。

 事実、自分が今までに目にした中で、自分にとって脅威足りうる存在など、1人も、1匹もいなかったのだから。

 ……ただ1人、得体のしれない、という意味でなら油断のできない存在はいたが。
 
「手・下共も不甲斐ない……たかだか下等生物でしかない、この惑星の生物などに後れを取るとは……ん?」

 そこで、何かに気づくジャバウォック。
 自分が二本の足で立っている地面が、ぐらぐらと揺れているのを感じ……鋭敏な感覚で、その振動がどこから来るのかを察し、そちらに視線を向けた。

 すると、その視線の先で……徐々に地面が波打っていることに気づく。
 確かに土と砂で固められているはずの底が、まるで水面を……そのすぐ下を何かが泳いでいるかのように、盛り上がって波が立っている。地上にある岩や木が、それに巻き込まれて倒れたり、砕かれたりしていた。

 そしてその下から……大量の土砂を押しのけて……巨大な亀が姿を現した。
 
「……ふん、古の獣の生き残りか。愚かな……龍の気配を本能的に嫌い、この我が何者かもわからずに食らいつこうとするか」

 その巨大な亀……『コアトータス』は、ジャバウォックや他の龍達に倍する巨体で彼らを押しつぶそうとかかってくるが……ジャバウォックはいら立ち交じりに舌打ちのような音を響かせながら、拳を握って……コアトータスの横っ腹にたたきつけた。

 凄まじい威力の拳の直撃を食らった巨亀は、そのたった一撃で、山ほどもあろうかという巨大で頑強な甲羅を砕かれて大地に転がる。

 ランク『測定不能』、人間の国などたやすく滅ぼせてしまうレベルであろうそれが、あまりにあっけなく転がるその光景は、いかにそのジャバウォックという存在が規格外の力を有しているかを物語っていた。

 しかしコアトータスは、その固有能力によって周囲の土砂を吸収し、すぐにその損傷を直し……むしろより頑強な甲殻を作り出す。
 そして、敵意と殺意に満ちた目でジャバウォックをにらみ返した。

 しかし、たった今与えた傷がたちどころに癒え、まったく痛打にならずに再び向かってくる巨獣を目の前にしても、ジャバウォックは怯む様子も動揺する様子もない。
 ふん、と鼻を鳴らして、面倒くさそうに目の前の光景をにらむばかり。

「ガタイに違わず、耐久力はあるようだな……ならばちょうどいい、貴様には……しばし憂さ晴らしに付き合ってもらおうか」



 それからしばらく経ち、

 ジャバウォックは、多少土埃や泥で汚れてはいるものの、傷らしい傷もなくそこに立っていた。

 それに対して、コアトータスはというと……ジャバウォックの言った通りの『憂さ晴らし』の結果、何百、何千の拳を、蹴りを、尻尾による打撃を叩き込まれ……さらには口から放たれたブレスも加わった暴虐の嵐にさらされ……つい今しがた、その命を散らしたところだった。

 周囲の大地を取り込んで再生し続ける巨体も、無限にそれを続けられるわけでもなかったらしく……徐々に再生が遅くなり、砕けた部分が治らなくなり……ついには力尽きた。
 『古代種』の獣の本能ゆえか、その命が尽きるまで、撤退することはなかった。

 その圧倒的なタフネス故に、時間だけはかけたものの、対するジャバウォックは無傷。

 正確には、傷は負ったには負ったが、龍の強靭な生命力によって瞬く間に再生されてしまったことで、結果的に何の痛打にもなりえなかったのである。

 巨大なサンドバッグを思う存分殴って壊して、少しは気が晴れたのか、ジャバウォックは最初ほどには怒気をまき散らしてはいなかった。

 それでも、抑えきれないのであろういら立ちのままに、今度こそ大陸へ飛び出して暴虐をまき散らさんとするジャバウォックだったが……その直前、再び不機嫌そうに『ちっ』と舌打ちの音を響かせる。

「次から次へと……今度は何だ?」

 そう言って振り返り、先ほど『コアトータス』が大地を耕しながら向かってきたのとは別な方角を見るジャバウォック。

 その視線の先に、最初は1つの小さな黒い点でしかない何かが見え始め……しかし急速に大きくなっていく。相当な速さでこちらへ、しかも飛んで向かってきていることがわかった。

「……? あれは……」

 ジャバウォックは、少しして気づく。その飛んでくる『何か』に見覚えがあることに。
 そして同時に、落胆する。

「また貴様か……せっかく命を拾っておいて、それを捨てにきたというわけか? 地上の、矮小な龍よ」

 わずかな間にはっきりとその姿が見えるようになったその『龍』は……黒い体に、琥珀色の翼膜の翼を備えた、体長2mかそこらという、自分たちとは比べるべくもない小さな龍であり……ジャバウォックが先日倒したのと同じ個体であることがはっきりと分かった。

 そんなに死にたいのなら、望みどおりにしてやろう。
 そんな風に考えながら、ジャバウォックは、手下の龍たちに『手を出すな』と指示し、一直線に向かってくる、その黒い龍……『ディアボロス亜種』のゼットに向き直った。

 そのゼットはというと、視線を向けられるだけで、多くの生物は恐怖し、逃走する……あるいは、そうする気力も保てなくなるであろう、ディアボロスの眼光を受けながらも、こちらも微塵も怯む様子は見せない。

 むしろ、先の戦いでの雪辱を果たさんと、その身の内に闘志を燃え上がらせて、迷いもためらいもなくその懐に飛び込んでいった。

 ジャバウォックが知る由もない……この数週間の間に、とある好敵手との修行その他の中で得た……彼自身の新たな力を引っ提げて。



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