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第22章 双黒の魔拳
第522話 各国とギルドの方針
しおりを挟むネスティア王国王城。
その大会議室にて、国王や大貴族、軍の高官といった面々が一堂に会し、緊急会議の席が設けられていた。
同様の会議は、他の大国でも開催されていることだろう。
司会進行の役に抜擢されていたのは、王国軍『大将』であり、PCを使ってミナトとの連絡役も担っているイーサである。
軍からは中将以上の面々が、他の分野でもそれに匹敵する階級・実力のそうそうたる面子がそろった会議の席で、イーサは要点をまとめてはきはきと読み上げていく。
「国内で確認されている『ライン』は合計14カ所。そのうちいくつかは既に消滅の兆しを見せておりますが、最終的にどこのラインがいくつ安定に至るかはまだ未定です。また、国外にはあるものの、余波等により被害が及ぶと予想されるものも含めるとさらに増えます」
全員に見えるように壁に大きく掲げられた地図を、指示棒で指さしながら話すイーサ。
それを見ながら、王国軍元帥、ゲイルザック・デュランは、顎髭をなでてううむ、と唸った。
「国全体に見事に散らばっておりますな……これら全てを王国軍で警戒し対応するのは難しい」
「配置を工夫するしかないでしょう。どこか1カ所を見張っておくのではなく、複数個所の異変に対応できるように、ばらけさせて軍を配置するのです」
地図上には、赤いインクで『×』がいくつも書き込まれている。未完成のラインが確認された場所だ。
イーサは、その赤い×のいくつかからほぼ同じ距離になる点を指示棒で指す。続けて何カ所か、同じように指し示していく。
「これらの地点のうち、実際にラインとして完成するのはごく一部です。しかし、直前までそれがわからないのであれば、どこでラインが完成してもいいように、どこにでも駆けつけられるように軍を配置しておくしかありません」
「ラインの完成、それすなわち龍の出現だからな……しかも、先般チラノースが運用していたものよりさらに強力な『龍』が出てくるとなると……」
「ある程度は軍の力で抑え込めるでしょうが、ランクにしてAAA以上のものになると話は別です。その場合は、こちらも相応の実力者を用意して臨まねばなりません。すでに陛下より、ドレーク総帥とアクィラ大臣の従軍の承認を受けております」
おぉ、と声が上がる。
ネスティア王国最大戦力である2人の参戦。ここにいる幹部達はもちろん、兵達にとってもこの上なく心強い知らせだった。
「しかしそうなると、王都の守りはいかように?」
「デュラン元帥に請け負っていただくことになりました。元帥、よろしくお願いいたします」
「あい分かった。何、わしは戦場で剣を持って暴れるより、兵を率いて指示を出す方が得意じゃからの。怪物退治はドレーク達に任せるわい、王都に関しては心配無用と考えよ」
会議室に安堵の空気が広がるが、それを引き締め直すように、イーサは再び声を張る。
「ですが、問題は出現する『龍』だけではありません。龍の脅威に怯えて、各所で魔物のスタンピードが発生する可能性があります」
「スタンピード……恐慌状態になった魔物が大挙して押し寄せる災害ですな。突如強大な魔物が現れて、多くの魔物が危機を悟り、あるいは縄張りを追われて逃げ出した際などに……」
「チラノースでも先般、同様の現象があちこちで確認されたとか」
「しかしそうなると……守る範囲がさらに広がりますぞ? しかも、龍ではなく土着の魔物が暴れ出すとなれば、町や村が一斉に襲われる事態にもなりかねません。だが、守るにはとても……」
「軍をこれ以上分散させるわけには……各都市の警備隊で対応してもらうか?」
「多少の数ならともかく、スタンピード級の魔物を処理できるほどの備えがあるか? 小さな村の中には、十数人の兵しか詰めておらぬような場所もあるのに」
「……遺憾ではあるが、全てを守るという選択肢は取れんな」
目をつぶって周囲の議論を聞き、思案するようにしていたデュランが、呟くように、しかし不思議とよくとおる声で言う。
「被害が予想される町村を割り出して、避難勧告を出す。近場の都市近郊に一時的なキャンプ地を設け、そこに避難してもらうとしよう……従わない者に対しては、安全の保障はできない、と布告するしかない」
「非情な物言いではありますが……主要都市の防衛を第一に考えるべきです。それと一緒に守れる形にしておくのが一番効率的ですが……指示通りに避難してもらえるでしょうか?」
「中には、先祖代々の土地だから手放せるはずがない、とかいう人も出そうですね」
「その場合は……自分の身の振り方を、自分で決めてもらう他ないな」
暗に『従えない者は守れない』という結論に至る。
気分のいいものではないが、それしか手がないのも事実。反論は出ない。
重苦しい沈黙の中、国王・アーバレオンは声に出さずに思った。
(……全ては守れない。守るべきもの選んで守る……か。奴らからすれば……そうして人々が次々に切り捨てられ、選別されていくことこそが狙いなのだろうな)
この騒乱の裏で糸を引いている、『ダモクレス財団』の行動指針。
それが、的確に実行されつつあること、そう悟りつつもそれに沿って動くしかないことに、苛立ちを覚える国王。
しかし、それを顔に出さず、黙って会議の進行を見届ける。
「非常事態ゆえ、各国の国境を超えての軍の展開もやむなしとします。既に各国と密使を解してやり取りを終え、承認を得ていますので、後は調整を……」
「この非常時によからぬことを考えるバカもおりますまい。……唯一やらかしそうなあの国は、今や末期という有様ですしな……政府も軍も機能不全、徴兵しようとしても手が回らず、民は続々と他国に逃げ出していると聞きます……たどり着けるかどうかはともかくとして」
「あの国、周辺を危険区域に囲まれていますからね……訓練を受けた軍隊でも、通る場所を選ばなければ簡単に魔物に食い殺されるくらいの」
「皇帝以下高官共が軒並み死んで、主要都市各所は『蒼炎』が起こしたテロで壊滅状態……意図的に『比較的マシな』領主や貴族は残してあるようですが」
「あの国はもうどうにもならん。それよりも我が国の防衛に関して、大筋はこのままいくとして……そうだ、傭兵や冒険者を利用するのはどうだ?」
「傭兵はありかもしれんが、冒険者は難しいだろう……すでに確認したが、冒険者ギルドは各地の支部において『強制依頼』を出すそうだ。滞在している冒険者は強制的に各都市の守りにつく」
「ああ、そのため、各都市にそこから派遣したりすることはできないようだ。周辺の防衛に、軍と連携して当たること自体は可能だろうが……」
「ならば仕方がないか……だが、その方針に関してはひと悶着ありそうじゃないか? 貴族の中には、冒険者を使って自分の領地や屋敷を守らせようと考える者も絶対にいるだろうし……」
「ああ……確かにな。ギルド上層部も説得に苦労するだろう……バカなことを考える奴が出ないことだけ、祈るしかあるまい。この状況下で、独立機関であるギルドを恫喝でもしようものなら、あそこのトップがどうでるか……想像しただけでも怖い」
それは確かに。
声に出さず、議場内部にいるほとんどの者が同意した。
……だからこそ、その数日後に届いたある知らせは……彼らにとって、予想外にも程があるものだった。
☆☆☆
「冒険者の派遣はできないだと!? 貴様、我々の要請を断るというのか!?」
「これまで何かと目をかけて、仕事も回してきてやったというのに、恩知らずが!」
「国を襲う未曽有の事態なのだぞ! それを貴様、わが身可愛さに私兵を手放さないつもりか!」
同時刻……『ウォルカ』の町。
その中心部にある、冒険者ギルド本部、応接室内。
つばが飛ぶような大声でぎゃんぎゃんと喚きながら、応接机越しに身を乗り出しているのは、先程ここに押しかけて来た貴族達だった。
アポイントもとらずに来て、すぐにここの責任者……ギルドマスターであるアイリーンを出せと喚き、待たせている間中ずっとブツクサと文句を言っていた。
目に入る職員を『平民』、冒険者達を『野蛮人』とことごとく見下した態度で、これだけでも彼らがどういう種類の人間であるかがわかるというものだろう。
それでも立場だけはある者達なので、アイリーンも無下にすることはできず、応接間に通して話を聞いていた。
そして、偶然王都でも話題になったところだった『冒険者の動員』に関して、アイリーンが規則を理由にきっぱりと断ったところ……冒頭の罵詈雑言に至る。
それに対してアイリーンはあくまで柔和な笑みで、バラックスは真面目そうな表情のまま、罵声を受け止め続けていた。
(何言ってんだかなあこいつら……目をかけてってそれ、優遇するから優先的に冒険者や私兵を回せとか、商売関係の利権にかませろとか言って来ただけだし、仕事なんざあんたらに限らず方々からもらってるっつーの。しかも毎回依頼料値切って出し渋りやがって。国云々って言っといて、欲しがってんのは自分達と領地を守る戦力だろ? アホなこと言ってんじゃないよ。そもそもあんたら、要請じゃなくて最初から命令の体で来てただろーが)
心中はこの有様であるが。
長い付き合いでそれをわかっているバラックスもまた、上司である彼女の堪忍袋の緒が切れないかと恐々としていた。
貴族達の恫喝やら何やらを恐れているのでは全くない。
「はあ……そう言われましてもですね、今回の騒乱に関しては、各地のギルドが存在する全ての町に被害が及ぶ可能性があるわけなので、そこを守るために『強制依頼』を全ギルド支部に通達しています。ギルドは町そのものと共存しているような関係にありますからね、有事の際に守るのは当然のこと。規則にもそうありますし、各国政府の承認を得ていることです。ゆえに、今待機状態にある冒険者を動かすことはもうできません。そうでない立場の者までは止めませんが」
ギルドが『強制依頼』を出せるのは、依頼を出した時にその都市にいた冒険者に対してのみである。例えば、別な依頼や、自主的な休暇・旅行などで町を離れていたり、そもそも町に拠点を持っていないような冒険者達に対しては、『強制依頼』は届かないのだ。
もちろん、町に戻ればその瞬間に『強制依頼』の対象になるわけだが、その前にフリーの冒険者を捕まえて個人的に依頼する分には問題ない。
ただ当然、それはギルドを介さない依頼になるので、冒険者にとってはリスクが高い。
ギルドがきちんと精査して紹介している依頼と違い、報酬が不当に安かったり、隠れた裏の事情があるなどトラブルが待ち受けている場合もある。貴族絡みだと特に多い。
そのため、ギルドを介さない依頼は敬遠して受けない者は多い。
また、平時であれば、『強制依頼』がかかっている町とは別な町のギルドで依頼を受けることもできたが、今回の騒動では全ギルド支部に同様の通達が出ているため、その手も使えない。
ゆえに、自分でフリーの冒険者を捕まえでもしない限り、貴族である彼らが冒険者を護衛として使うことは、今回はできないのだが、知ったことか何とかしろとばかりに喚き続けている。
「ですから、ギルド職員や加盟する冒険者は普段から町の皆さんにはお世話になっているんですよ……安くものを売ってもらったり、色々と融通を効かせてもらったりね。だからこういう時こそ、日頃の恩を返す意味でも冒険者は町を守る力となるわけで……そうでなければ町の皆さんに顔向けできないでしょう? 何度も言うように、これは規則にも書いてあることで既に……」
「そんなもの、貴様の一存でどうとでもなろうが!」
「我々貴族より平民を優先するというのか!? 不敬であろう!」
「そもそも、我ら貴族が普段から平民を守ってやっているのだ、それを考えれば我々にこそ日頃の恩を返すべきであろう!」
何を言っても音量を下げず、暴論で返してくる貴族達。
ちなみに彼らはいずれも、この『ウォルカ』がある領地を治める貴族達……ではない。
この地の領主はきちんとギルド運営にも理解のある貴族であり、今回のギルドの方針にも文句は言ってこなかった。むしろ、『我が領の町をどうかお願いする』と一筆したためて来たくらいで、アイリーンもどちらかと言えば好感触を抱いている家だった。
彼らはいずれも、そんな風にはものを考えずに、単純に自領の利益だけを考えて兵隊の調達に来たわけである。
その1人の口から飛んだ唾が、アイリーンの紅茶にぽちゃ、と落ちた。
次の瞬間、音もなくアイリーンのカップの中身の紅茶が蒸発した。
横目で見ていたバラックスの顔が少し青くなった。
アイリーンは、はぁ、と聞こえない程度のため息をつくと、
「まあ、皆様に置かれましては、確かに面白くな……おっと失礼、承服しかねる砲身かもしれませんが、既に決定したことですので、方針転換はできません。ですので……これでいかがでしょう?」
そう言って、アイリーンは懐から何かを取り出した。
貴族達は、賄賂でも取り出すのかと、彼ららしい思考回路で予想したが、それに反してアイリーンが取り出したのは、一通の封筒だった。
机の上に置かれたそれを見て……貴族達はもちろん、バラックスもまた驚愕する。
何せそこには、『退職願』と書かれていたのだから。
「ギ、ギルドマスター!? コレは一体……」
「今回の決定、方々の貴族の方々から反発があるのは予想していました。それで今後、ギルド所属の冒険者達との間に確執が生じてしまっても困りますし、かといってもう決定は覆せません。ですので……今回の一件が無事に終わりましたら、私が責任を取って職を辞しましょう」
それを聞いて、貴族たち最初戸惑っていたもののすぐににんまりと笑みを浮かべ、先程までの態度が嘘のように機嫌よく応対を始めた。
ギルドの今回の方針についても『理解を示す』ことに決めたようだ。
たしかに冒険者を動員出来ないのは痛いが、それを上回るほどに、アイリーンが提示した『ギルドマスターの辞職』という果実は魅力的過ぎた。
もちろん、そのギルドマスターの椅子そのものに、自分の息のかかった者を送り込むのは難しいだろう。冒険者ギルド全ての頂点に立つその座には、ギルド上層部が議論に議論を重ねた上で、能力・人格・知名度等の全てにおいて優れている者が選ばれる。
中でも重要視されるのは、荒くれ者が多い冒険者ギルドの中でも、末端に至るまで通用する、圧倒的な知名度ないしカリスマだ。元SSランクという経歴はそれにうってつけだったこともあり、アイリーンは100年以上もの間、その重責を務めあげていた。
いかに貴族といえども、そこに割り込むことは難しい。恐らく、ギルドOBあるいはOGの中から、条件に合致する者が選ばれるだろう。恐らくは、辞職するアイリーン自身の意向も多分に反映した上で。
だが、その『人事異動』によって発生するであろう混乱に乗じて利権をかすめ取ることは不可能ではない。
先程アイリーンが言っていた通り、冒険者ギルドはそれ自体で完結しているような組織ではなく、方々の産業分野につながりがある。
冒険者が戦うための武器や防具、体を休める宿屋、腹を満たしのどを潤す、飲食業界や販売店、旅の準備をするための雑貨屋……その他、様々な業界と、冒険者という職業は繋がっている。
ギルドはそれらの多くと提携しており、その輪の中でわずかに融通を聞かせられるようになるだけでも、やりようによっては莫大な利益を出せる。
大きく動くであろうギルドの中に……それこそ、本部ではなく支部のどこかにでもいい。自分が影響力を持つ人材を紛れ込ませれば、それも可能となる。
将来の利益に繋がる話……それを、ここでごねて逃してしまうよりは、どうにか今回の騒乱は、私兵と傭兵で耐え抜き、後からそれを取り戻すという形で動く方がより建設的だ。
貴族達は、そう結論付けたのだろう。
先程までのあれは何だったのかと思うほどに、すんなりと話は進んでいった。
その相手をしながら、アイリーンは終始、にこやかな笑みを絶やすことはなかった。
……そして、バラックスがなんとなく察して青くなっているその内心を、僅かでも表に出すこともまた、なかった。
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