魔拳のデイドリーマー

osho

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8巻

8-3

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 加えて……個人的には、この力はむしろ好きだ。
 どっちかっていうと、僕は前世から『光』より『闇』が好きだったし、正統派の真っ直ぐなヒーローより、清濁せいだく併せんだダークヒーローのほうが好きだったせいもあるかも。
 その結果人に嫌われたって……まあ、豆腐とうふメンタルだから平気とまでは言わないけど、必要経費ってことで割り切るべきだろう。
 自分が気にせず、仲間にさえ嫌われなけりゃそれでよしだ。

「……なるほど、やはり、お強いのですね」
「そんなんじゃないって。それに、さ。もし人の目を気にして力を出さず、取り返しのつかないミスとかしちゃったら……死んでも死に切れないでしょ?」
「? と、申されますと?」
「これも、軍人とか冒険者に共通すると思うんだけどさ……一番まずい失敗って、防げたはずの犠牲ぎせいが出ることとかじゃない? 例えば、味方が自分をかばって怪我けがしたりとか、死人が出たりとか」

 前にも言ったかもしれないけど、僕が冒険者をやっていく上で……というよりも、この異世界で生きていく上で、何よりも優先すると決めたことがある。
 それは、後悔しない生き方をすること。
 ギャンブルに出たり、小ざかしい真似をして取り返しのつかないミスをするくらいなら、いくらでもリスクを回避して確実な道を選ぶ。
 できれば、『必要な犠牲』なんて言葉とは無縁の人生を送りたいと思ってる。
 例えば、襲ってきた盗賊を撃退したとしよう。
 その時、殺すのはかわいそうだと盗賊を逃がした結果……その盗賊が改心せず、後で自分の大切な人を殺した、なんていうのはよくある話だ。
 自分の力を過信して無謀むぼうな戦いに挑んだ結果、当然のごとく死んだとか。
 邪道・違法なやり方で甘い汁をすすってたら、致命的なミスを犯して、どうにもならずに破滅したとか。
 ピンチな人がいたので、ヒーローっぽくギリギリのタイミングで助けたほうが、カッコいいし印象もいいし、恩も売りやすい……なんて打算でタイミングを窺っているうちに、うまいことその人が切り抜けちゃって出番がなくなったとか、逆に死んだとか。
 そんな、滑稽こっけいでバカみたいだけど、実際に起こったらどれも洒落しゃれにならないような『失敗』を極力避ける。
 やるならやるできっちり、徹底的に。
 もし中途半端にやるなら、その結果どう転ぼうと別にどーでもいいような範囲でだけ。
 大事なことであればあるほど、想定外の事態が起こった時、最悪でも自分の力で解決できるようにしておく、それが僕の信条だ。
 まあさすがに、最善を尽くしたけど防げなかったって人を責める気はない。
 しかし、だからってそれで諦めがつくことばかりじゃない。
 前にも言ったけど、僕はそういう失敗で大切な人や物を失うのは絶対に嫌なので、そうならないためにならいくらでも非情になることにしている。

「取り返しのつかない失敗をしたくないから、悔いが残るやり方はしない。ま、そのせいで多少無鉄砲になっちゃうこともあるけど……体面を理由に、ホントのホントに大切な場面で二の足を踏まないように気をつけてるだけだよ。だから……ギーナちゃん? どうしたの?」

 途中からギーナちゃんの反応がなくなり、考え込むように僕の話に聞き入っていることに、今さら気付いた。
 見れば、足元に視線を向けて黙りこくっている。
 一瞬、また地雷踏んだか、と慌てそうになったけど……どうも違うようだ。
 さっきみたいに落ち込んではいない。
 けど真剣な空気は、臨戦態勢だった時といい勝負だ。
 僕の話に、何か気になるところでもあったんだろうか。

「えっと……僕また何か変なこと言っちゃったかな?」
「え? あ、い、いえ、そうではないんです。ただ……自分にはやはり、思慮しりょも覚悟も足りなかったのだな、と思い知らされまして……。でも、おかげで本当に大事なことを思い出せた気がします! ありがとうございました、ミナト殿!」
「……? まあ、よくわかんないけど……何か悩みが解決したんなら、何よりだね」

 アドバイスした(らしい)僕自身よくわかってないんだけど、ギーナちゃん本人は吹っ切れた顔になってるし、別にいいか。
 立ち入って聞くようなことでもないし……と、思っていたその時。

(…………まただ)

 さかのぼること数分前。
 暗殺者集団の接近に気付くきっかけになった、あの感覚が……再び僕の背筋を走った。
 しかし、今も展開中の『サテライト』によると……。

(全員、始末するか気絶させてある……)

 シェリーさん達の組も、ナナさん達の組も、すでに暗殺者の処理は済んでいる。
 処理っていうか……情報引き出し要員は僕が確保したので、あとの十人は全員あの世に行ったようだけども。
 範囲内に点在していた敵の生体反応は、ふたつだけになっている。
 そのふたつというのは、今僕が袋詰めにして担いで運んでいるこの二人(気絶中)だ。
 ……しかし、だからこそ、今もあるこの感覚の正体がわからない。
 それに……だ。
 ごく最近も、似たような感覚に襲われた気がするんだよなあ……。
 この、すごく希薄だけど、本能的にそこにいるのがわかる感覚。
 言い換えると、相手は野生の獣みたく巧妙に気配を消しているけど、僕にはかすかにわかるって感じだ。

(……やっぱ、暗殺者じゃなかったのかな? あの気配の主は……)

 サテライトの探知に映っていない謎の気配。放っておくには、ちょっとリスクがありすぎるな。

「ギーナちゃん、先に行っててくんない? ちょっと調べたいことがあるから」
「え? あ、はい……あ、でしたらそれ、お持ちします。そのくらいなら大丈夫ですから」
「そう? じゃ、よろしく」

 ギーナちゃんは僕から、暗殺者二人が入った袋を受け取ると、それを軽々とかついで、小走りで王女様の下へ向かった。
 ……魔力で強化してるからかもしれないけど、やっぱ力も人並み以上にあるんだな。
 その背中を見送り、僕はあたりを探る。
 気配の他に手がかりが何もない状態ってのも新鮮だなとか考えつつ、木から木へ飛び移りながら探すこと数分。
 風に乗って血の匂いが流れてきたので、そっちに行ってみると……そこには。

「……っ! おいおい、マジですか……」

 ☆☆☆


 ミナトが、気配を頼りに周辺の探索を始めた頃。

「ピピピピピピピピピィ―――ッ!!」

 上空から聞こえた、そんな甲高かんだかい鳴き声。
 その声の主を、そしてその声の意味を知っているエルクは、はっとして上を見上げる。もちろん、『サテライト』は維持したままだ。
 ミナトが遊び半分でアルバに教えた、アラーム音(っぽい鳴き声)。
 これが発せられるのは、外敵が近づいてきている時。なおかつ、アルバ以外がそれに気付いていない時だ。
 しかし、エルクが展開している『サテライト』に反応はなく、彼女は困惑した。
 今さっき、ミナト達『各個撃破メンバー』から敵全滅の知らせが入り……そもそもエルク自身それを確認していたのだから。
 が、一瞬の間を置いてエルクは原因に思い当たり、すぐさま『チャンネル』を変える。
 現在、周囲の人間を探知する仕組みにしていた『サテライト』を、人間ではなく魔物を対象に変えた瞬間、エルクはアルバが鳴いた理由を知った。
 範囲内にいる魔物のひとつが、真っ直ぐこちらに向かって進んできている。
 その種類までは判別できないが。
 そのタイミングで、今のアルバの鳴き声で警戒心を強めた老将ザヴァルが、接近してくる気配をいち早く悟った。
 メルディアナ王女に手で合図をすると彼女をかばうように立ち位置を変え、エルクが『サテライト』で接近を探知した魔物の方向を見据えた。
 長年の経験から、魔法を使っているエルクを除けば防衛メンバーの誰よりも早く、その存在を察知したのだ。
 ザヴァルの様子を見て、何かいると悟った騎士達や訓練生らも臨戦態勢に入る。
 キザ男こと、テイラーとその子分もだ。若干腰が引けてはいるが、メルディアナの目の前で無様ぶざまな姿はさらせないと考えたのである。

「こちらの方角で間違いないかな、エルク殿」
「えっ? あ、はい……お見事です」

 ふいにザヴァルに尋ねられ、少し戸惑いつつも肯定するエルク。

「左様か。数や、何が来るかはおわかりになるか?」
「えっと、何が来るかはさすがにわかりませんけど……数は一匹です。あと、人間じゃなくて魔物だと思います」
「な、なんだ、たった一匹か? 驚かさないでくれたまえ、全く……」

 そう言うテイラーがどうにか平静を装っている姿には、当然ながら誰一人目もくれない。エルクとザヴァルが指し示した方角に視線を向け、警戒していた。
 いかに魔物一匹だろうと油断は許されないし、するつもりもないという雰囲気が、騎士団の面々からは伝わってきた。

「やれやれ、鬼が出るかじゃが出るか……殿下、くれぐれも我々より前には出られませんように」
「わかっている。まあ、安心してここで守られているとしよう……ザヴァル。貴様なら、たとえ本当に鬼や蛇が出ようとも負けることはあるまい」
「ふっふっふ……そうありたいものですが、何分私も歳ですからな」

 きっちり警戒はしつつも、そんな軽口を交わす王女と隊長。
 周囲の緊張をほぐすためでは決してなかったが、護衛対象であるメルディアナに不安が見られないという点は、多少なり護衛メンバーの負担を減らした。
 ……もっとも。

「メルディアナ殿下……たかが魔物一匹、猛将と名高きザヴァル殿のお手をわずらわせるまでもありません。このテイラー・リンドールにお任せを、すぐに蹴散けちらしてきましょう」

 このように、リラックスを通り越して調子に乗るのは論外だが。
 相手が一匹だけ、しかも手練れの暗殺者ではなく魔物であると知って、急に気が大きくなったのだ。
 武器こそ手に持ってはいるが、騎士達のように態勢を整えてはおらず、完全に気を抜いている。
 しかも、子分までそれにならってしまうのだから性質たちが悪い。
 その様子に呆れるメルディアナだが……実は彼女もまた、そこまで深刻な事態とは考えていなかった。騎士達も同じだ。
 理由としては、ここ『狩場』に出る魔物といえば、管理機関によって調整された、『手ごろに狩れる』魔物ばかりだからだ。
 実質、メルディアナでも倒せる魔物しかいない。
 ザヴァルがおくれを取るような事態は到底ありえず、テイラーでも十分対処できる。
 その認識が、エルクとミュウを除く全員に共通してあったため、テイラーの発言に対しての感想も、せいぜい『まーたコイツはすぐ油断する……』程度のものだった。
 しかし、茂みがガサッと音を立てて揺れ、全員の視線が注がれる中でその魔物が姿を現した瞬間。

「……う、そ……?」

 エルクが絶句する。

「……!?」

 ザヴァルが、メルディアナが、予想外の光景に驚き、眉をひそめる。

「今だ、撃てェお前達っ!!」

 そんな中、テイラーとその子分が、あらかじめ準備していた魔法や弓矢を、その魔物に向けて斉射するという……もっとも愚かな手段を取った。
 取ってしまった。
 轟音と共に殺到した攻撃は、炎と土埃つちぼこりを巻き上げて、魔物の姿を一瞬で隠してしまう。
 しとめた、もしくは深手を負わせたと確信したテイラーは、にやりと笑みを浮かべていた。
 たった今、自分が……最悪とも呼べる悪手あくしゅを打ったとも知らずに。

「おいっ、敵の出方も確認せず、合図もなく攻撃するバカがあるか!」

 当然ながらメルディアナの叱責しっせきが飛ぶが、調子に乗っているキザ男は反省する様子もなかった。
『まあまあ』という仕草と共に猫なで声を発する始末。

「ご心配なく、殿下。まあ、確かに少々珍しいというか、見たことのない魔物でしたが……たった一匹ですよ。今トドメを刺しますので、少々お待ちを」

 言うなり、子分達を引き連れ、剣を構えて駆け出すテイラー。
 しかしたった今、自分が言った不安要素に気付いていない。
「確かに少々珍しいというか、見たことのない魔物でしたが」と、彼は口にした。
 何度も来ているこの狩場で、魔物の種類も数もきちんと調整されているこの山で……『見たことがない』。
 ありえないとは言えないまでも、あるべきではないイレギュラーだ。あったとすれば、当然何らかの理由がある。
 今回の場合、他の土地から最近迷い込んだ魔物が『間引き』もされず、追い出されることもなかった、と考えるのが妥当。
 だとすればそのイレギュラーが、この狩場に普段いるような、簡単に狩れる魔物だとは限らない。
 それでも、一応テイラーにはランクBからC程度の実力はある。
 仮にテイラー達が敗れても、他にも実力者はいる。
 騎士団の正規メンバーはもちろん、隊長であるザヴァル、それに、今まさにこちらに向かって走っているギーナなどだ。
 特にザヴァルは、老体とはいえ精鋭中の精鋭たる『直属護衛騎士団』の隊長。多くの将兵から尊敬を集めるその実力は未だに健在であり、冒険者ならばAAAランクにもあたいする力を持つ。
 ……しかし今回の不運は、それらの戦力を軽く超える敵が、この狩場に存在したことだった。


 ――ヒュボッ。


「――え?」

 何かがくうを切る音と、間の抜けた声が響く。
 次の瞬間……土煙の向こうから高速で振るわれた何かによって、テイラーとその子分の胴体と頭部が分離してしまった。
 自分の死にすら気付かぬうちに、ただの肉のかたまりと化し、その場に転がる。
 その目に最早もはや、光は宿っていなかった。
 そして、今の攻撃で発生した爆風により、土煙が晴れていく。
 一瞬のうちに、まるではえでも払うようなあっけない仕草で六人もの人間の命が奪われたことに驚愕きょうがくする一同。
 犯人が全身をあらわにした瞬間……見間違いであってほしいと願っていたエルクの希望が、粉々にくだけ散った。

(……最、悪……死んだ、かも)

 大蛇の魔物『ナーガ』に殺されそうになった時以来の弱々しい声で、エルクが腰を抜かしてぺたっと地面にへたり込んだ。
 今まで見たことのない様子に、ミュウが驚く。
 メルディアナが、騎士団員が、ザヴァルが目を見張る。
 目をぎらつかせ、琥珀こはく色に輝く爪を、角をきらめかせ、たった今、ひと振りで六人を真っ二つにした魔物が血塗ちまみれの黒い尾をしならせる。


『ガァァアアアアッ!!!』

 自ら攻撃を仕掛けてきた愚か者達に対し、戦いの始まりを告げるように、『ディアボロス・亜種』がえた。



 第三話 黒と黒の再会


『ミナト! 皆! 急いで戻ってきて! ディア――――(プツン)』
「……っ!? ちょ、エルク? まさか…………っ!! 『サテライト』まで切れた!?」

 念話でもわかる、明らかにあせっているエルクの声。
 悲鳴に近かった。
 そして、何かを言い切る前に『マジックサテライト』がいきなり切れた。
 頭の中に表示されていた、周囲の敵やらの位置情報がフッと消えた。
 もう嫌な予感しかしない。
 エルクかアルバ、もしくはその両方に何かあって、『サテライト』の維持が困難になったと考えるのが自然。
 その原因はおそらく……今目の前に広がってる、この惨劇さんげきの犯人だ。
 最近まで人だった、しかし今となってはただの肉塊というか、肉片というか……なんて表現したらいいんだコレは?
 血溜まりの中に、臓器らしい肉の塊が散乱している。
 ……あ、だいぶ離れた位置に胴体とか足とかが転がっていた。
 鋭い爪か何かで、圧倒的な腕力によって蹂躙じゅうりんされてしまったと思しき被害者は、へばりついてる服の一部から推察するに、さっき掃除した暗殺者集団の一味だろう。
 やっぱ十二人だけじゃなかったか。
 しかも、よく見ると違う服も混じってるし……『ネスティア王国』の紋章が入ったエンブレム(破損済み)も血溜まりの中にある。
 ……暗殺者だけじゃなく、隠密部隊とやらもこの中にいんのか。
 もしかして、両者が戦ってるところに、この惨劇の犯人が乱入したのかな?
 ……そして血の匂い以外に、僕がぎつけたものがあった。
 記憶に鮮烈に残っているその『匂い』に……敵の正体を確信すると共に、危機感とか焦りとか意地とか、色んなものが湧き上がってくる。


「あんの……トカゲかぁぁぁああああっ!!」

 魔力全開、フルスピードで僕は地面を蹴った。


 ☆☆☆


「ぬううぅぅぅん!!」

 空竹割からたけわりの要領で振り下ろされる、ザヴァルの剛剣。
 ほとんどの魔物は、この一撃でほうむることができてしまう。そんな脅威的威力の剣はしかし、ディアボロスの黒いうろこによって簡単にはばまれてしまう。

『ガアアァァアアッ!!』

 衝撃もろくに通っていない様子のディアボロスは、お返しとばかりに腕を振るい、無防備な横腹を爪で引き裂こうとした。
 しかしザヴァルはそれを、手首をひねって剣で受け止める。そのまま腕に沿ってスライドさせるように剣を動かし、横一文字の太刀筋でディアボロスの胸を斬りつける。

「効かんか……なんと堅牢けんろうな!」

 しかしギャリン、と耳障みみざわりかつ無慈悲むじひな音を立てて、傷ひとつ付けられずにザヴァルの剣は弾かれた。
 それでも、威力に多少押されたディアボロスは、体勢を崩すことを嫌い、自らバックジャンプで引いた。
 そしてそのまま数メートルほど距離が開き、にらみ合いになる。
 しばし息をつく暇が出来たわけだが……ザヴァルの心中には、安心感など微塵も無い。
 何せ、今ここで戦えているのは……ザヴァル一人なのだから。
 連携を組んで共に『ディアボロス』に挑んだ、いずれもAランクを超える実力の騎士達は……全員がほぼ一撃で叩きのめされ、周囲に転がっていた。
 強力な防御力を誇るマジックアイテム、直属護衛騎士団専用の鎧のおかげか、死人はいない。しかし無事な者も一人もいない。
 鎧は無残にへこみ、切り裂かれ、砕け……骨や内臓が深刻なダメージを受けている者が何人もいた。放っておけば間違いなく死ぬレベルだ。
 騎士を一蹴し、AAAランクの実力を持つザヴァル自身も防戦一方と言っていい、圧倒的な戦闘力。
 ザヴァル、そしてメルディアナは不安や焦りを隠しきれなかった。
 メルディアナの両隣にはエルクとミュウが立ち、可能な限り強力な魔法の障壁を張り、飛礫つぶてなどの戦いの余波からメルディアナを守っていた。
『サテライト』を展開する余裕もないほどに、エルクは全霊を注ぎ込んでいる。

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