魔拳のデイドリーマー

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第15章 極圏の金字塔

第274話 集合、そして出港

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僕らはとりあえず、最低限の会議だけ済ませ、あるだけ全部の情報を提供した後、急いでグラシールに戻った。
で、ちょうど近場に餌がなくなって陸に向かってきていた『クラーケン亜種』とやらを討伐。

前に戦った『クラーケン』と違って全身が白く、氷属性の魔法とかまで使ってくる厄介な敵だったけど、『ダイバーフォルム』で戦ったので普通に勝てた。

その際に、『クラーケン亜種』から逃げる形で港町に向かった海魔物のザコ軍団は、クレヴィアさん以下、ずっと戦っている防衛チームの人たちに任せた。

どうやら、連戦に次ぐ連戦でやはり疲れがたまってきているようで、正直あのまま『クラーケン亜種』を相手にすることになったら危なかったとのこと。ちょうどよかったわけだ。



で、王都からの決定……というか、冒険者ギルドへの依頼という形になったそれが現地に届いたのは、その翌々日のことだった。

簡単に言うと、メラ先生の提案が聞き入れられた形である。
AAAランク以上の冒険者、あるいはそれ相当と認められる実力者を中心に人員を募集・編成し、現地こと『ヒュースダルト環礁』に赴いて調査および魔物の討伐を行う、と。

しかしコレは、普通の依頼とは違い……一般に公開されて募集されるようなものではなく、ギルドおよび依頼主である連邦政府が、こなせるであろう相手を指名して行うものだった。

まあ、当然と言えば当然である。
普通の防衛クエストみたいに、誰でもいいから参加してね、って感じでやったりしたら……ほとんどそのままの人数が、極寒の海に散ることになるだろう。

相手になる魔物がどれもこれも強すぎる。サポート要員でもない限りは、実力不足の輩はない方がいいってもんだ。

そんなわけで、ギルドの指名は……『任務を遂行しうるだけの実力がある』『今すぐにグラシールに駆けつけられる場所に居る』という条件で……必然的に、僕らに回ってきた。

僕ら『邪香猫』と、それに次ぐ実力を持つと類推された『籠のカナリア』に。

その他の冒険者および傭兵たち、そして国軍で、周辺海域および『グラシール』の防衛を行うそうだ。これからやる作戦を考えれば、防衛の方もさらに戦力が必要だろうし、ってことで。

結果……少数精鋭、という方針のもとに、僕らが矢面に立つことになったわけだけど……事情を考えればもっともな話だし、問題ない。

……それに、だ。
僕らもともと……先生が議場であの提案をした時点で、ちょっとした目論見があったしね……その、受注・参加の制限を取っ払ってるっていう前提で。

目論見っていうか……加勢してもらうあて、っていうか。



で、その結果が……今のコレである。

「んだよ? また今回も集まり悪ぃなおい……」

「仕方があるまい? 皆、わしやお主のように暇な連中ばかりではないんじゃしのう」

「私は暇なわけじゃないのだけれど……ちょうど用事でこの国に来ていたし、お仕事も終わって時間が取れたから来させてもらったわ。ふふっ、未開の危険区の冒険だなんて……久しぶりね」

僕らがとっている部屋の談話室にて、そんな風に軽口をかわす3人の美女。
3人とも……僕より強い方々です。

師匠の他、1人は……色黒の肌に2本の角を持つ牛系の獣人で、チームの切り込み隊長であり……『ローザンパーク』の創始者でもある、『覇王』テーガン・ヴィンダールさん。

もう1人は、いつも着ている修道服ではなく、厚着だけど動きやすそうな旅装束を着て、しかしその上からでも豊満な体つきがわかる紫髪の美女、『聖王』テレサ・クランシオンさん。

師匠の呼びかけで集まった、『ヒュースダルト環礁』及び『古代都市ルルイエ』の探索要員だ。
単なる趣味の集まり、とも言うけど。前、『アトランティス』の時みたいに。

加えて、僕の隣にいるこの人も。

「あー……お袋から伝言預かってますよ? 『行きたいけどちょっと忙しくて今無理』だそうで……なんか今、ノエルんとこで色々やってて手がふさがってるぽかったっす」

ルームサービスで取り寄せた酒に口をつけながら報告するのは、師匠とは別口で僕が呼び寄せた援軍……ブルース兄さんである。
そういやこの人傭兵だったな、って思い出して、呼んだ。ビジネスとして。

幸い予定開いてたっぽいので、ネスティアから来てくれた。
つか、僕が迎えよこしたんだけどね。『キャッツコロニー』経由で。

報酬は僕がポケットマネーから払おうと思ってたんだけど……連邦政府から出るそうだ。
オリビアちゃんとメラ先生から話が行ったらしい。僕が推薦する戦力なら歓迎だ、って。

それ以前に、ブルース兄さんの『氷河の傭兵王』の二つ名が有名で、本拠地から遠く離れたこのフロギュリアにも響き渡ってて……一発OKだった。

「しっかしまあ、意外っちゃ意外だわな。お前に雇われる日がこようとは」

「だね。あ、報酬はちゃんと後でギルド経由で出るから心配しなくても……」

「いや、別にそこ心配してるわけじゃなくてだな……おめーぶっちゃけ、もう俺より強いだろ。そのお前に頼られる日がこようとは、って意味だよ」

「そーかなー? 感覚的に……ノエル姉さんやイオ兄さんは超えたかもしんないけど、ブルース兄さんはわかんないよ?」

「バカ。俺は、兄貴と姉貴の2人を同時に相手取って戦えるほど強かねーよ」

と、ブルース兄さん。
……ああ、そういやブルース兄さん、上に『兄』と『姉』が1人ずつしかいないから、ドレーク兄さんとアクィラ姉さんのこと、名前つけずに呼ぶんだっけ。

けど、それについては僕も言いたいことがなくもない。

「こないだの模擬戦のこと? アレ、ドレーク兄さん達本気じゃなかったでしょ」

「いや、アレで本気じゃねーこたあねーと思うが」

「少なくとも、殺る気じゃなかった。完全に仕事モードで、抹殺最優先で来られたら、まだまだ僕じゃ勝てないよ、多分。歳の差一世紀以上分の経験の差もバカにならないし」

「まあ、経験はともかく……そら仕方ねーだろ。兄弟姉妹でマジ殺す気の戦闘とかやれっつってもな……そもそもやる気になれねーし……つか、お袋が絶対許さねーし」

「家族仲良く、が教育方針だからね。やれって言われても無理だよ、僕も」

「……仮にそうなったとしても、手段を選ばない戦闘が一番怖いのはお前だけどな。ぶっちゃけ、何してくるかとんと予想がつかねー」

「そりゃまあ……仮にそういう戦いになったら、うん、まあ、色々やるけどね」

「おっかねーなあ……頼むからグレねーでくれよ、問題児?」

僕ら兄弟のそんな会話の横で、『女楼蜘蛛』のお姉さま方はというと。

「そう言えば、リリンの奴最近やけに忙しそうにしとったのう……理由はわからんが。それはそうと、アイリーンは仕事が忙しくて無理、エレノアも忙しくて無理だそうじゃな」

「アイリーンはともかく、エレノアは隠居してて今無職だろ? 何が忙しいってんだよ?」

「自分じゃなくて、子供や孫の仕事が繁忙期なんですって。その間、小さい子の子守とかしてあげてるみたいよ? 特に、新しく生まれたひ孫がよく夜泣きするから、子育ての手伝いに家にいてやらなきゃいけない、って、うれしい悲鳴上げてたわ」

「あっそ……女だてらに大家族の大黒柱か。ご苦労なこった」

こんな感じで今、徐々に『ルルイエ』探索のためのメンバーが集まりつつある。

☆☆☆

最終的に集まったメンバーは、

チーム『邪香猫』より、僕、エルク、ザリー、シェリー、ナナ、ミュウ、担当の義姉さん。あと、アルバも。
スタッフ枠および協力者として、シェーン、ターニャちゃん、クロエ、ネリドラ、リュドネラ。それに、ギーナちゃんとスウラさん、アリスもだ。
あと、協力者として、師匠、テーガンさん、テレサさん、オリビアちゃん。

最も、この大人数のうち……実際に前線に出るのは、ランクAAA以上の戦闘要員である僕、シェリー、ナナ、義姉さん、師匠、テーガンさん、テレサさんのみ。残りは船で待機の後方支援要因である。今回、『オルトヘイム号』ごと参加するので、そういうスタッフも必要なのだ。

あとは、政治的な判断とかしてくれる要員として、後方待機枠とか……僕らが探索してる間に、サンプルの調査進めてくれるネリドラとか。

それに対して、『カナリア』の皆さんは全員参加で前に出るらしい。
追加メンバーはなし。曰く、『そんな当てがあるなら最初から読んでる』とのこと。そりゃそうだ、結構危機的な状況で戦い続けてたわけだし……それで余裕ある僕らが異常なのか。

ちなみに、その他の、今まで防衛に参加していたメンバーは、今回は出撃せず、町に残ってもらうことにした。

少数精鋭は防衛には不向きだ。『ヒュースダルト環礁』側から来る魔物たちは、僕らとしても順次迎撃するつもりではあるけども……取りこぼしは絶対に出る。それらから町を守るために残ってくれるメンバーが必要なのだ。

今回は単純に、僕ら出撃メンバー以外の『防衛』参加者全員がそれにあたる。
『氷の牙』や『慈愛と抱擁の騎士団』を筆頭に、正規軍も含めた相応の規模だ。これだけ残ってれば、まあ……Sランクでも襲ってこない限りは大丈夫だろう。
そのSランク以上は、補足次第僕らが戦るし。

ちなみに、ここ数日の戦いの間に……当初僕らに絡んできていた『氷の牙』は、絡んでこなくなった。横柄な態度はそのまんまだけど。

自画自賛にはなるけども、さすがに実力で勝る相手に対して、無駄に虚勢を張り続けるほど馬鹿でもなかったみたいだ。意固地にならないあたり、いい判断だと思う。
そういった判断ができなきゃ、傭兵なんて早死する職業の筆頭格だしね。

それに、仕事自体は彼ら、真面目にやってるみたいだし、なら問題ないだろう。

でもって、その防衛メンバー主力で『氷の牙』と双璧を成してる感じなのが、ご存じ『慈愛と抱擁(略)』なわけだけども……こっちはこっちで、完璧なまでに平常運転である。

今もこうして、出撃メンバーの集合場所である軍港に行く途中で……何度も見かけている。
……こんな感じで。

「ヒャッハー! 邪魔者を蹴落とすのは気分がいいなぁ! スカッとするぜぇ!」

って叫びながら屋根の雪下ろしを手伝ってたり、

「オラ邪魔くせえんだよばあさん、よたよた危なっかしく歩いてんじゃねえコラァ!」

って怒鳴って、腰の曲がったおばあちゃんを背負って路面凍結してる坂道を歩いてたり、

「あぁ、何見てやがんだクソガキィ! そのへん雪でわかんねぇけど側溝あるから俺なんかよりも自分の足元よく見て注意しろコラァ!!」

これはそのまんま。

……21世紀の日本に来てもらいたいくらいの健康優良冒険者たちである。
『たかが万引き』とか『遊びのつもりだった、いじめのつもりはなかった』とかなんとかほざいてる現代日本の不良共、見習え。

なお僕はこの後、全部任務が終わったら、彼らに酒とか差し入れすることを心に誓っていた。

ネールちゃんとビート達から『スノーホワイト』がまた収穫できたって連絡がちょうど来たところだったし……アレで林檎酒(シードル)でも作って3~4樽くらいでいいかな。

多分、王都に屋敷が複数件ポンと買えるくらいの金額になるけど、生産者特権ってことで。
彼らには、そのくらいしてあげたいと思う今日この頃。

ていうか、あの幻のリンゴ、量産が軌道に乗り始めてんだけど、下手に市場に流せないから、徐々にだけど在庫がたまる一方なんだよねマジで。いい機会だ、ここで消費しよう。

そんなこんなで軍港に到着した僕らは、一足先に来ていた『カナリア』の皆さんと合流。
以前からいたメンバー以外に、4人ほど増えていた。

1人は獣人で、軍服をまとったがっしりした体格の強面の人。身長は2m近くある。
さすがにブルース兄さんよりは小さいものの、『巨漢』と言っていいレベルだ。
着ている軍服の上からでも、その筋肉のすごさがわかる。あとひげ面。

……その頭に、白い熊っぽい耳がついているのがビジュアル的に斬新すぎる。
筋骨隆々+おっさん+軍服+ケモ耳……誰得だおい。

その隣にいるもう1人の、同じく軍服の男性は……なんか、長い。
背丈のみならず、顔が縦に長い。目が細長い。髪も長い。指も長い。

こちらは『マーマン族』だった。シェーンと同じ。
しかも、何かさっき一瞬口の中が見えたんだけど……牙がめっちゃ鋭かった。サメ系?

おっさんの方が、マーク・ドカルマン准将。長い方が、ラインハルト・ツェデフ中佐……という名前らしい。どちらもフロギュリア正規軍の軍人で、今回の作戦で僕らと共に出撃する枠に選ばれたとのこと。

この2人に共通するのは……選考条件でもあった、ランクにしてAAA以上の実力者であるということ。

そしてもう1つ。水中戦が得意だということだ。それも、この時期のこの海……水温が氷点下上等の、極寒の地獄のような環境下でも。

片やシロクマの獣人、片やサメのマーマン。なるほど、水中適応高そうだ。

そしてもう1人……

「あの、クルールさん、でした?」

「はい。まだまだ未熟者ではありますが、此度の任務にて、皆さまの一助となるよう、旦那様より言付かっております」

そう、僕に返してきたのは……新雪を思わせる白髪に褐色の肌、やせ形ですらりとした体躯、中性的な顔にポーカーフェイスが特徴の……僕と同い年くらいの見た目の少年。
その身を覆っているのは……執事服。

この彼、名前を、クルール・セバスチャンといい……オリビアちゃんの家に仕える執事の1人。今回、サポート要員兼、もしもの際の戦闘要員として派遣されたらしい。

……いつもの初老のセバスチャンさんに続いて、セバスチャン、2人目なんだけど。
何、セバスチャンって苗字だったん? 息子さんか、お孫さんか何か?

「あー……オリビア嬢の補佐とかはそうだと思うのだが……戦闘もこなすのか?」

と、クレヴィアさんが聞く。

「はい。執事たるもの、いついかなる時も主のために最善を尽くすための技能を備えているものです。まだ若輩ではありますが……私も『セバスチャン一族』の端くれ。この一大事において、皆様を支える一助たりうる働きをさせていただく所存です」

何だよ『セバスチャン一族』って……代々すごい執事を輩出してる家か何かか?

そう突っ込みたくなるけども……同時に、僕は悟っていた。

彼、多分……いや間違いなく、強い。

気配でわかる。なんていうか……研ぎ澄まされた刃みたいな存在感を感じる。

あくまで自然体でいるのに、一目でそうとわかるレベル。
僕以外は、師匠たちやブルース兄さんくらいしかわかってないっぽいけど……多分、AAAくらいの戦闘能力はあるかもしれない。

それこそ……ウェスカーとかバスクを初めて目の前にした時みたいな感覚だ。
こんな秘密兵器クラスのを送り込んでくるとは……相当本気だな、ウィレンスタット家。

で、増えてた最後の1人は……紹介がてら、場面が進む。

「……それでは、これでそろったということで……この後の予定について説明させていただきます。なお私は、チーム『籠のカナリア』の現地業務担当職員を務めております、ジャネットと申します、以後、お見知りおきを」

そう言って、ぺこり。

よく考えてみれば……クレヴィアさん、Sランクなんだから、居るはずなんだよね、『担当』。
僕がSランクになった時に、リィンさん(最近会ってないけど元気かな?)とセレナ義姉さんが担当に就任したみたいに。

どうやら、今まで事務系の作業が忙しかったために同行できてなかったらしい。この異常事態への対処のために、ギルド間の連絡員とか対策協議とかしてたんだとか。

『専属』なのにそれでいいのかと思ったんだけど、実状の把握には、同じ超高ランク冒険者の『専属』であるセレナ義姉さんが同じ現場にいたから、ぎりぎりで許可が下りたそうだ。

で、そのジャネットさんから、今後の予定および今回のクエストについて簡単に説明。
それをさらに簡単にまとめてみると……こう。

○目的地は『ヒュースダルト環礁』の海中にある古代都市『ルルイエ』。そしてそこにある古代の魔物封印ピラミッド。

○目的は、『ルルイエ』の調査、および封印されている魔物の掃討。

○移動には、『邪香猫』所有の戦艦『オルトヘイム号』を使用する。なお、使用にあたる手数料の支払い等については、フロギュリア政府との間ですでに交渉済みである。
(具体的には僕とナナとオリビアちゃんの間で。ものの5分で終わったけど)

○各自の判断で連れてきた戦力(師匠とか兄さんとか)については、貢献度に応じて報酬が出るが、責任所在等については、クエスト中はギルド規約に則るものとする。

○クエスト中に取得した素材等については、見つけた、手に入れた、倒した者のものとする。ただし、フロギュリア政府が望む素材等がある場合、買い取りや貸与等、個別に交渉を行う。

こんな感じかな。うん、まあ問題ないだろう。

ちなみに『オルトヘイム号』を使うのは、攻撃力、防御力、探知等サポート能力……その他ほぼ全てにおいて軍艦よりも優秀だからである。

乗る皆さんには、僕らがいつも使う居住エリアでなく、来客対応用のエリア(入り口からして違うので、僕らのプライベートエリアとは完全に隔絶されている)で過ごしてもらう。
この辺は徹底させる。勝手に変なとこ行かないように厳命しておいた。

……行こうと思ってもいけないようになってますけどもね? 色々細工して。

さて……じゃ、出発しますか。



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