魔拳のデイドリーマー

osho

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第21章 世界を壊す秘宝

第482話 かの国の狙い

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「本当にあの男は……毎度毎度、どうしてこう、頭が痛くなるような案件を見つけ出してくるのか……いや、大ごとになってから気付くよりは助かるから、これでも感謝しているんだがな」

 執務机について、椅子の背もたれに体を預けながら、手元の書類に目を通している、ネスティア王国第一王女・メルディアナ。
 見ているのは、つい先ほど、冒険者ギルドを経由して届いた報告書である。そしてその中には、『双月の霊廟』でミナト達が見聞きしたことが余すことなく書き綴られていた。

 現在、国内のとある行事に参列するため、父である国王・アーバレオンは、側近であるドレークと共に城を空けている。そのため、一時的にではあるが、現在のこの場内における最高権力者は彼女であり……重要案件は全て、彼女のいるこの執務室に回ってくる。

 常日頃から破天荒で、父親譲りの行動力を持つ彼女ではあるが、王族としてやるべき職務はきちんとこなすだけの分別はある(こなした上でその余力ではっちゃけられる範囲では躊躇わないが)。

 手元に届けられるいくつもの案件を、持ち前の能力で滞りなく処理し続けていたのだが……その手が、たった今手にした書類に目を通したところにきて、初めて止まった。

 その様子で、あるいは呟くように小声で言っていた台詞を聞き取って、隣に控えていたアクィラが何かを察したらしい。

「殿下、またうちの末の弟が何かやらかしましたか」

「疑問じゃなくて断定でくるあたり、お前も何というか……慣れてきてるな」

「それはもう、自慢の弟ですので。で、今回は何です? チラノースあたりに喧嘩でも売りました?」

「恐ろしいことをさらっとお前、冗談でも言うのは……いや、いっそそんな感じになってくれた方が楽かもわからんがな。そうなったら滅ぶのはチラノースの方だろうし」

 ため息交じりにそう言いながら、メルディアナは『読んでみろ』と資料をアクィラに渡す。

 受け取ってそれに目を通したアクィラは、口元に手を当てて『あらあら』と、だいぶ軽い感じのリアクションを見せた。
 一応驚いてはいるようだが、常のマイペースさを崩すには至っていない。

 書いてある内容は、驚きどころか、人によっては卒倒してもおかしくないほどのものなのだが。

 今まで明らかになってこなかった『龍神文明』にかかる、数々の事実及び、それを裏付ける資料や痕跡の発見。

 『双月の霊廟』という、異空間に封印された、『天領』をはじめとする、その時代の超大規模な史跡の発見。その全容の判明。

 その時代に支配階級だったとされる『龍』や、その頂点『龍王』の存在。
 それらが、『天領』からしか行けない、もう1つの月から来たという事実。

 そして……そこで出会った、月から降りてきた『メテオドラゴン』の少女・テオ。
 現在は、『邪香猫』の拠点で保護しているということだった。

「……これが本当なら、またすごい発見しましたね、あの子……いえ、ギルド経由で上がってきた報告ですし、疑うつもりはないですが」

「ただでさえ忙しい時に、また無視するわけにはいかない案件が持ち上がってきたものだ……やれやれ、責任とってこちらの仕事の方もいくらか手伝ってくれんものか」

「ダメですよ殿下。依頼とかの範疇ならともかく、権力者の立場から取り込もうとなんかしたら、あの子絶対嫌な顔しますし、最悪クローナさんまで敵に回りますよ」

 権力者そのものが嫌い、というわけではないとはいえ、それらが絡んだごたごたに巻き込まれることを、ミナトも、その師であるクローナも極端に嫌う。

 一応、メルディアナとしては、友好的な関係を築けている自信はあるが、それに甘えてアレコレ要求したり、度を超えて自分の側に取り込もうと、あるいは色々と押し付けるようなことをすれば……そう考えれば、下手なことはできない。

 余計なことを考えず、素直に誠実に、適度な距離感と遠慮を持って、庶民感覚でつき合うくらいが丁度いいのだと、彼女達は知っている。

「わかっている、言ってみただけだ。しかし、報告書それを見る限り……どうやら、『霊廟』には、『血晶』とやらはなかったようだな」

「? 『血晶』ってアレですか? チラノースが探してるとかいう……」

「ああ、つい最近報告にあったやつだ。……まあ、それ自体もどういうものなのかは、正確にはわかっちゃいないんだがな」

 そう2人が話しているのは、これもつい最近、『タランテラ』を含む方々での調査によって明らかになった1つの事実についてだった。

 以前から、北方の問題児国家『チラノース帝国』が、あちこちの危険区域やダンジョンに、自国の傭兵や冒険者を潜らせて探索させている、という謎の行動が話題になっており、その動向を注視するとともに、一体何が目的でそんなことをしているのか、調査が進められてきた。
 その目的が、つい最近ようやくわかったのである。

 どうやらかの国は、『血晶』と呼ばれる何らかのアイテムを探しているらしい。

 肝心の部分……そのアイテムが一体どんなものなのかについては、まだはっきりとはわかっていない。
 だが、おぼろげながら、『ろくなものではなさそう』だというところまではわかっている。

 何せ、チラノースやそれに関わる連中は、揃いも揃ってその『血晶』を、起死回生の『秘密兵器』であるかのように考えているらしく……それを使って、また何かろくでもないことをやろうとしている、という気配までには調べられたからだ。

 あの国は元々、周辺の小国を次々と併呑しながら大きくなってきた、いわゆる『覇権国家』を源流とする国だ。
 数十年前、当時あった『リャン王国』という国を併合して以降は、その傾向は一旦鳴りを潜めている。現在大陸に残っているのは、『六大国』及びその傘下にある国がほとんどであり、簡単に攻めたり併合したりできないためだ。

 今現在、チラノースが攻め落とそうと活発に動いている相手といえば、『ローザンパーク』くらいのものだ。
 これに関しては、ローザンパークが国ではないことと、その頭目が山賊であるということから、『無法者に占拠された集落を開放し平和的に統治するためである』という題目のもと行われている侵略であり、しかし今の今まで成功したためしはなく、全て撃退されている。

 また、同じようにミナト達の拠点である『カオスガーデン』も標的になっているのだが、外部の森林地帯にAAAランクの魔物(食用)が普通に跋扈している時点で無理であると言っていい。

 そんなわけで、一旦はチラノースの覇権国家ぶりは鳴りを潜め、ほとんど上っ面だけではあるが、周辺の大国と足並みを合わせる、ということができているのだが……逆に言えば、そうする必要がなくなった段階で、チラノースはまた一気に『覇権国家』に戻ることが容易に想像できた。
 簡単な話、他の国……『大国』と戦って勝ち、併合できるだけの力の目途がつきさえすれば、嬉々として周辺国家への侵略を続けるだろう、ということだ。

(もし仮に『血晶』とやらがそういう類の……強大な武力や、それに準ずる何かを与えるような力を持つ秘宝であるならば……見過ごすことはできん。あの国に渡る前に回収しなければ)

「連中が、『霊廟』だの『墳墓』だのと、墓荒らしを連想するような名前の場所ばかり巡ってたことからして……そういった場所のどこかに『血晶』があると見ていたらしいな。結局見つからなかったそうだが」

「そうアタリをつけるに至った情報ソースも気になりますが……しかし、報告書にはそういう記述がない以上、少なくともあの子は『双月の霊廟』ではそれを見つけていないようですね。そこにはなかったのか、あるいはただ単に見つけられなかったのか……」

「まあ、そのあたりは考えても仕方があるまい。幸いと言っていいのか、あの迷宮は生半可な腕の者が挑んでも死ぬだけというレベルの難易度だ。仮にあっても容易にはとって来れまい。……それよりも私が危惧しているのは、別な場所に『血晶』があるというケースだ」

「何カ所か、可能性のある場所に部隊を派遣したり、現地の協力者を通して調査していますが……今のところは全部空振りです」

「ないならないで構わん。それが『あった』せいで動乱が起こるよりはな……あとどこがあった?」

「現在、残り3カ所です。ニアキュドラに、ジャスニア……それに、シャラムスカですね」

 ニアキュドラ……かつて『リアロストピア』そして『ベイオリア』という国があったそこでは、様々な辺境の部族などを政略結婚によって中央に取り込み、支配をより盤石にしていた。その際に結納品よろしく持ち込まれたものが、宝物庫にいくつも眠っていたのである。
 その中に『結晶』らしきものがないか、現在照会しているところである。

 ジャスニアは、ここ最近の『ダンジョンラッシュ』で発見された新たなダンジョン。すでに多くの冒険者が潜っているため、そこから得られる情報を主に集めて分析している。
 もし、持ち帰られたものの中に『血晶』らしきものがあれば、多少なり強権を使ってても確保しておいた方がいい。そう、内々にではあるが、王政府に進言してある。

 そして、残る1カ所だが……

「……シャラムスカには、『タランテラ』を潜入させているのだったな?」

「はい。『聖女就任式典シャルム・レル・ナーヴァ』であんなことがあって、だいぶ俗物が減ったとはいえ……あの国の闇は未だに根深いですからね。『聖女』であるネフィアットちゃん……いえ、『アエルイルシャリウス』殿は我が国に協力的な姿勢を見せてくれていますが、それで国内全体を見ることができているか、と言われると……」

「もともとがお飾りとしての地位だったし、現在も執政に関してはその部署が担当している状態だからな……無理もあるまい。だからこそ、裏から探れる『タランテラ』を動かす必要があった」

 宗教国家である『シャラムスカ皇国』においては、一応、名目上は『聖女』であるネフィアット……もとい、『聖女アエルイルシャリウス』が最高権力者である。

 しかし、彼女にはそういった方面の知識や能力はほぼない。
 メルディアナが言うように、もともとお飾りの地位につくために育てられていたため、教育自体が必要最小限になっていたためだ。

 ゆえに、国政は引き続き、彼女の部下たちが回していた。

 そのため、最高権力者である『聖女』であっても、国内での政治的な影響力は、名前程大きくはない。他の有力者などをきちんと監視し、管理することが難しいのだ。
 その為、公には清廉潔白のように装っておいても、隠れて何をやっているかわかったものではないような者があちこちにいる。

 そういった者達を摘発するため、ソフィー達『聖騎士』が懸命に活動しているのだが、それでも一部のみの改善にとどまっている、というのが現状だ。

 そのような状態では、ネフィアットに『血晶』を探してくれと言ったところで、期待できない。

 ネフィアット自身は快く協力してくれるだろうが……仮に国内の誰かがそれを持っていたとしても、彼女が呼びかけたところで、素直に隠している財宝を提出してくるとは思えない。今まで通り素知らぬふりして隠蔽したり、高く買い取ってくれる他国に売り払うかもしれない。

 ゆえに、ネフィアットと彼女の一部の側近にだけは話を通した上で、許可をもらって『タランテラ』を国内の怪しいところに忍び込ませ、こっちで勝手に探させてもらう、というやり方を取っているのである。

「……普通は、他国の密偵を進んで受け入れて諜報活動を容認するとか、とんでもない行為なんだがな……いやまあ、依頼しといてなんだが」

「人を信じることができる、素直ないい子ですよね……為政者としてはちょっと失格ですけど」

「まあ、言っちゃなんだが、あの国に対して影響力を増しても旨味少ないし、情報を悪用するつもりなどないから問題はないんだがな……ともかくこれに関しては、現地からの報告を待とう」

「そうですね。……ところで、シャラムスカに潜入してるのって、こないだチラノースから撤退してきたメンバーでしたよね? うちの弟と知り合いの」

「ああ、そうだな」

「ミナトにはそのこと知らせます? ことがことですし、もしかしたら協力してくれるかもしれませんよ? 自発的にどうにかしなきゃと思ってる範囲のことだと思いますから」

 そのアクィラの進言に、メルディアナは少し考えて、

「……いや、やめておこう。この手の任務は……協力、とはいいつつも、そのあたり不得手な者が下手に関わると、かえって不都合になりかねないからな」

 チラノースでは、潜伏期間の長さと、重要な情報を探って深入りしたことでばれてしまったが、マリーベル達『タランテラ』は優秀な諜報員だ。身1つで敵陣に潜り込み、完ぺきな演技と不屈の精神力で任務を完遂するだけの能力を持っている。

 確かにそこにミナトの協力……隠密活動に有用な発明品や、拠点の提供などが加われば、任務をより効率的に進められるかもしれない。

 が、一方で、それが『余計なお世話』になってしまう可能性も、ある。

 隠密活動というのは繊細なもので、普段の一挙手一投足にすら気を配り、正体が露見しないよう努める必要がある。片時も気を抜くことはできず……そしてそれは、彼女達が利用する施設などに関しても言えることなのだ。

 例えば、ミナトが提供した施設を利用し、その施設に関する情報隠蔽が不完全であったために、そこから露見する、ということが起こっては本末転倒なわけだ。

 ミナトやその技術力は色々な意味で規格外だが、そういった細かい部分に気を配って『こっそり動く』というのはどうも苦手である。腹芸や演技力といった部分にも不安があるし、そういった活動に際して、何にどのように気を配るべきかという点が、よくわかっていない。

 なまじ、何が相手でも――それこそ国ですらも――正面から小細工なしで叩き潰せるだけの力があるからこそ、搦め手はどうしても不向きなのだ。

 ゆえにメルディアナの結論は、それなら『タランテラ』が独自で動いて探った方が確実、というものだった。



 ……そんな彼女の知らないところで、既に事態は思いもしない方向へ動きだしていたのだが……それについて彼女が知るのは、数日後のことだった。


 実は、今まさに―――


 ☆☆☆


 ―――同日、同時刻。


「久しぶりだね、ネフィちゃん。あ、えっと……アエルイルシャリウス様、の方がいい?」

「もう、やめてくださいよミナトさん……それはお仕事の呼び名ですから、普通でいいですよ」

 シャラムスカ皇国、聖都・シャルクレム。
 その中心にある聖堂の奥、『聖女アエルイルシャリウス』こと、ネフィアットの居室にて、久しぶりに会う2人が、親し気にそう話していた。



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