魔拳のデイドリーマー

osho

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第20章 双月の霊廟

第475話 『龍世の書』

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 新年あけましておめでとうございます。
 今年1発目の投稿です。

 今年も拙作『魔拳のデイドリーマー』をよろしくお願いいたします。


 ――――――――――


 魔法と陰陽術のハイブリッド結界を張り、その他にもいくつか対策をして安全地帯を確保した僕らは、第4階層の『廃村』の中、広場みたいな開けた場所に野営することにした。

「野営、って何でしたっけね」

「昼飯の時にもこんな気分になった気がするな……もういい加減慣れちまいそうだわ」

「諦める、の間違いではなかろうか」

 野営(笑)とかに訂正しておくべきだろうか、やっぱ。

 見た目も大きさも普通のテントだが、中に入ると、空間歪曲によって20LDKの快適空間がそこには広がっている否常識な大人数野営用マジックアイテム『マンションテント』。
 それを目にした『籠のカナリア』の皆さんの反応である。まあ、予想はできていた。

 が、心地よい環境で気持ちよく寝て体力をきちんと回復させるというのは、過酷な戦いの続くダンジョンアタックでは重要なことであるからして、ここを妥協するつもりはない。

 ちなみにここまでする必要がなくても別に僕は妥協しないけども、まあいいだろうそれは。

 念のための周囲の警戒を、人工モンスターCPUMである『デストロイヤー』を3体放って任せておき、僕らは『マンションテント』の中に入ってゆっくりすることに。
 『20LDK』の名に偽りなし。リビング・ダイニング・キッチン完備なので、昼間みたいなインスタントよりもしっかりした料理を作って食べられるからね。

 なお、料理はナナと義姉さん、そしてサクヤに頼んだ。
 サクヤは和食普通に上手だし、最近では洋食も覚えてきている。ナナと義姉さんは、軍人のスキルの1つとして、簡単な料理くらいはできるらしい。

 ほどなくして運ばれてきた出来立ての料理の数々。
 なお、『籠のカナリア』の皆さんはもう深く考えるのは諦めた様子だった。うん、委ねなさい、そうすれば楽になれるから。
 
 そのままみんなで食事。サクヤが作ってくれた天ぷらと茶碗蒸しが好評だった。
 その後の片づけは、料理班に加わらなかった面々がやった。

 で、明日に備えてそのまま就寝するメンバーもいたが……僕と師匠は、ここからが本番である。
 師匠が見つけてきてくれた、この謎の『本』を解読しなくちゃだ。


 ☆☆☆


『龍世の書 第1節』

 これなるは、『龍世の書』。後の世に、偉大なる龍の存在を、われわれ人間が受けたその恩恵を、忘るることなく紡いでいかんがため、私は『龍の巫女』として、筆を執る。

 我ら非力なる人間達は、人外の者達の脅威にさらされ続けてきた。
 獣にとって我々は餌であり、魔にとって我々は糧であり玩具である。人ならざる人にとって我々は蔑むべき劣等種であり、命持たぬ者達にとって我々は何でもない。

 我らがこの苦現なる世に生くること叶うのは、龍の御加護あってのものである。

 その昔、天より舞い降りた龍は、滅びを待つのみだった我ら人間に手を差し伸べてくださった。
 偉大なる龍は、我々を守り、知恵を授け、導いて下さった。この大陸に生きていくことを許して下さった。

 その恩は山よりも高く海よりも深い。我々はその恩に、時を、血肉を、命を、魂を、全てを費やして報いていかねばならない。



『龍世の書 第2節』

 先代の『龍の巫女』より、この『龍世の書』を受け継ぎ、私がこの次なる節をつづることを許された喜びは、とても言葉に表すことはできない。

 先代のように、その血肉を龍に捧げて一部となるには、まだ私は若すぎる。未熟なるこの身は、龍の御方々の役に立てるなどとは、口が裂けても言えないほどに非力なものだ。
 
 ならばあくまで私は、今できる『龍の巫女』としての務めを果たし続け、それを持って先代たちへの経緯と感謝を表し、そして偉大なる龍の御方々への献身としよう。

 先代の時代に比べて、龍の祝福を受け、その力をその身に宿す者達は増えたが、それでもまだまだ少ない。
 そしてそのほとんどは、龍の力を授かり、その身の一部を龍に変じて戦士となる。
 彼らは理外なる者達と戦い、民を守ることはできても、その御心に触れることはできない。

 私のように、『巫女』として偉大なる龍と心を通わせることができる者は、ほんの一握り。
 龍の祝福の御力に耐えかねて滅ぶことなく、その身を半人半龍の領域に至らすことができる者は、さらにそのうちの一握り。

 獣のような力もなく、魔なる者達が操る神秘もその手には持たない。
 人という生き物の非力を情けなく思うが、ふさぎ込んで時間を無駄にするなど、その時間そのものを与えてくださっている龍の御方々への不敬。許されることではない。

 我々人間はその矮小なる命の全てをもって、いかに偉大なる龍の御方々に報いるかを考え、そして実行していくべきなのだ。



『龍世の書 第3節』

 天より降る雨は、神々がこの悲しき日の到来に涙しているがゆえなのだろう。
 私もまた、情けなくも涙の止まらぬ中で、この『龍世の書』を綴り始めることとなった。先代、先々代が喜びと共に綴り始めたこの聖典の新たな節を、このように書き始めることになろうとは。

 万の時を生きた『龍王』様の死は、この大陸全てを大きく動かすことになるだろう。

 恐れ多くも、この悲事を好機ととらえ、偉大なる龍の御方々に牙をむかんとする者達がいる。

 愚かなり。まこと愚かなり。至上の存在たる龍に弓を引くなど、万死に値する大罪。
 龍こそはこの世全ての頂点。龍こそは何者にも侵されざる存在。
 絶対の理を知らぬ愚か者共。その身を、命をもってその傲慢を償うことになるだろう。

 叶うならば、先代の『龍の巫女』と同様に、すぐにでもこの身の血肉を新たな『龍王』に捧げ、その力の一部となりたい。理を知らぬ愚か者共を焼き滅ぼす、その一助となりたい。
 だが、今の私にはそれだけの力はない。口惜しや。口惜しや。

 ならば私は綴り続けよう。この身に、御方々の血肉となれるだけの力が宿るその時まで、『龍の巫女』としての役割を果たし続けよう。

 天に回帰せし新たな龍王が、真なる龍王となりて再臨するまで、今しばしの時がかかる。
 その間、我ら人間は龍の戦士たちと共に、この天領を守り続けなければならぬ。

 この身を盾にして龍の御方々のために戦える。なんと喜ばしいことか。なんと光栄なことか。
 戦え、戦士たちよ。龍のご加護と共に。最後の1人になるまで。
 龍の時代の永遠のために、新たなる龍王のために、その命を捧げて戦うのだ。



『龍世の書 第4節』

 私は、火を噴く山のごとき怒りとと共に、この書を、この節を綴る。

 恐れ多くも獣共め、偉大なる龍の御方々から我ら人間にのみもたらされた、『龍の祝福』を盗みおった!
 一体どんな手を使ったのか想像もつかぬ。戦士の血肉を食らったことでその因子を取り込んだのか……獣風情が恐れ多いことを! 汚らわしいその身に、龍の鱗や牙を顕現し、汚らしいその口から聖なる炎を吐き出すなどと!

 龍をかたどった大罪の獣共は、数こそ多くないが、その力は忌々しくも、偉大なる龍の御方々の喉元に牙を届かせるだけのものがある。
 すでに、少なくない数の龍がその凶牙にかかっている。なんたることだ。

 これも、我ら人間が不甲斐ないがゆえだ。龍の祝福をその身に受けておきながら、その血肉を獣の腹などに収めてしまったがために、神聖なる力を盗まれてしまうこととなった……。

 重ねて忌々しいのは、この龍の祝福を、病であるなどとのたまう者達がいることだ。
 偉大なる龍の御方々の恩恵に授かっておきながら、それを忘れ、聖なる力の権威を地に貶めんがごときことをほざくなど。同じ人間として恥ずかしい。

 取り戻さねばならぬ、偉大なる力を。龍の民の誇りを。
 許してはならぬ、獣と混じりて顕現した、偽りの龍を。

 終わらせてはならぬ、龍と共に紡ぎ続けてきた、この清浄なる龍の世界を。

 おお、どうか歴代の龍王よ。『バハムート』の名を受け継ぎし偉大なる王達よ。
 叶うならば、今一度我々にそのお力を。偉大なる龍の歴史を守るために、どうか。



『龍世の書 第5節』

 もはや『龍の巫女』を名乗るべきではない身ではあるが、私は恥を忍んで、この記をつづらねばならない。

 この身に祝福を持ち、龍の言葉を理解する最後の女として。

 私達は、龍を失った。
 偉大なる龍の御方々は、天へ帰ってしまわれた。我ら人間を見限って。

 膨大な犠牲を払い、私達は偽りの龍たる獣達、その多くを討滅することに成功した。
 しかしその過程で、多くの龍が犠牲になった。獣共の腹に収まり、亡骸を回収することすらできない者がほとんどだった。全て、我々人間が非力だったがゆえだ。

 人の中には、獣共に恐れをなし、魔なる者達に迎合し媚びへつらい、寝返った者達すらいる。
 龍と共にあることで命が脅かされるならと、大恩を忘れて道を外れた恥ずべき者達だ。

 それを嘆いた龍王様は、残る龍を連れて天に帰ってしまわれた。

 呼び止めるなどという不敬が許されるはずもない。龍の御方々の決定に、巫女でしかない私が、異を唱えることなど許されはしない。
 今まで我らは多くを与えられておきながら、それに応えられなかったのだ。責は我らにある。

 この身に祝福を与えていただいた大恩。それを返すこともできず、私は、私には、この天領から、御方々が帰っていくのを見送ることしかできなかった。
 天領は、御方々がこの地に舞い降り、そして天に帰りて去って行く扉となる唯一の地。そこを守る責務を果たす名誉ある日々が、私の代で終わってしまうとは……

 今も御方々は、天上より我らのことを見ていてくれるのだろうか。

 ならばせめて我々は、最後まで御方々に戦う姿を見ていただこう。龍の民の名に恥じぬ最後を迎えるまで、最後の1人になるまで戦い続けよう。

 それが、ここから見える、この天領からだけ見える、偉大なる龍の御方々の住まう地に届けば、御方々のせめてもの慰めになれば、それは私達にとって、最後の、身に余る光栄となる。



『節名なし』

 何が『龍の民』だ。
 何が『龍の巫女』だ。何が『龍の戦士』だ。
 何が『偉大なる龍の御方々』だ。

 どいつもこいつも大馬鹿だ。龍に……バケモノに支配されて、都合よく奴隷として使われて、美味そうに育ったらその身を生贄として食らわれていただけじゃないか。

 確かに龍は人間を守っていたのかもしれない。知恵を与えて発展させたのかもしれない。
 でもだからって、こんな家畜みたいな扱いに甘んじているなんて、おかしいじゃないか。

 村のみんなは私のことを、最後の『龍の巫女』だという。

 それまでは、魔の者との間に生まれた、混ざりものの穢れた血の娘だって言ってたくせに。

 お母さんを殺したくせに。お母さんが人間じゃないからって、追い立ててむごたらしく殺したくせに。

 お父さんを殺したくせに。山に逃げ伸びて私を育ててくれたお父さんを、崖から突き落として殺したくせに。

 この体に龍の鱗が浮き出て、龍のように瞳が縦に割れて、私が龍の言葉を理解できるようになるやいなや……やれ龍の巫女だの、やれ我らの希望だのと。
 再び偉大なる龍の降臨をだの、受け継がれてきた責務を果たせだの、バカにしてるのか。

 この本を読んで、この地に生きる人間たちがどれだけ救いようのないバカだったのかを知った。

 ある日突然空からやってきた得体のしれない空飛ぶトカゲに、支配され、家畜扱いされて……それを幸せに思って今まで生きてきた。
 まあ、そうなるように教育というか、洗脳されてここまできたんだろうけど。

 私はお父さんに聞かされて、外の世界について少しは知っている。

 私の体が半分龍みたいになっているコレは、外の世界では『龍化病』と言われている病らしい。
 原因はわからないけど、人間も獣もかかる病。かかると、体の一部が龍のようになって、龍のごとき力を得たり、寿命がすごく伸びたり、龍の言葉がわかるようになる。

 少し不思議なだけの、ただの病気だ。祝福なんかじゃない。

 龍に近づいて栄養価が高まるから、龍にとっては、育った患者は美味しい餌になる。だから、まさしく家畜を育てる感覚で大事にされていたに過ぎない。

 現に、歴代の『龍の巫女』は、熟しきったところで次の世代にお役目を交代して……自分は龍に食われている。その身を捧げることを光栄なことだと、最後まで哀しい勘違いをしたままで。

 龍は、人間が便利な労働力で、同時に美味しい餌だったから使っていただけだ。
 恩恵にあずかることもあったのかもしれないけれど、それでも実態は……結局は、家畜だ。

 そんな奴らをどうしてもう一度呼ばなければならない。どうしてそんな奴らを、食われると知ってて迎え入れなければならない。人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!





 龍がいなくなり、それまで龍に守られてきた国々は、次々に滅んでいっているらしい。
 周囲にある亜人の国に攻め滅ぼされたり、魔物の襲撃で食い散らかされたり。
 それまでは龍が防いでくれていた脅威が、いともたやすく人間の国を滅ぼしていっている。

 もうすぐ、この村を棄てるそうだ。お父さんが生まれ育って、お母さんと一緒に暮らして、私が生まれたこの村を。
 攻めてきた魔の者達を少しでも苦しめるために、井戸には毒を入れるんだって。

 そして、天領の中心にある都市に移り住むんだって。そしてそこで、私を正式に『龍の巫女』として祭り上げるんだって。

 そうして国内を、いや、残っている『龍の民』の国全てをまとめ上げて、獣や亜人達と戦うんだって……バカらしい、そんなことをしたところで、無駄だろうに。

 けど、その無駄な戦いの結末を、私が見ることはなさそう。
 どうやら私の体は、『龍化病』による変容に耐えられないみたいだ。膨大すぎる龍の生命力に内側から食い荒らされて、耐えきれず逆に体が死に向かっているのを感じる。

 多分、私はもうすぐ死ぬ。
 その天領とやらに移り住むまで生きていられるかどうかも怪しい。

 ……だから、私は最後に1つだけ、親孝行をして死のうと思う。

 正直、私はこんな国、滅ぼうがどうなろうが、心底どうでもいい。
 そこに暮らしている国民全ても含めて、勝手に滅んで勝手に死ねばいいと思ってる。

 ……けど、この国は、お父さんとお母さんが愛した国だ。
 認められなくても、迫害されても、お互いが出会って愛を育んで、私が生まれた……かけがえのない故郷なんだって、だからこそここで暮らし続けるんだって、生きていた頃、お父さんは言っていた。

 だから私は、この国を守ろう。
 私が、『夢魔』であるお母さんから受け継いだこの力で……どうやら、『龍化病』で暴走しつつある生命力のおかげで、なんとなく使えそうだとわかるこの力で……この国を守ろう。

 でも、国民は守らない。
 お父さんとお母さんを見殺しにした奴らなんて、知らない。守りたくもない。

 ちょうど最後まで戦って死にたがってるみたいだし、望み通り死んでしまえ。

 ……そうだな、箱庭がいいな。

 この力を使ったら、私は多分死ぬと思う。なんとなくわかる。
 だから、お父さんとお母さんのお墓と……それから、この国のいろんなものをまとめて箱庭にいれてしまって封じ込めて……そこで私も死のう。この国全部がお墓で、お供え物だ。

 お父さんとお母さんが好きだった国は、獣や亜人には渡さない。
 誰も入れない箱庭で、永遠に、静かに、平和に……



 ☆☆☆

 
 ぱたん、と音を立てて、本を閉じる。

 ……中々にとんでもない事実が書かれてたもんだ。
 そうか……コレが、この『ランダムダンジョン』の……作り物だとは思えない、現実の世界にしか見えない諸々のことの真実か。

(創作……とかじゃないんだろうなあ。辻褄合ってるし……おそらく、この本だけが無事に保存されてたのも、『ザ・デイドリーマー』の力をより強く受けたからだろう。この最後の節の著者……望まない『龍の巫女』になってしまった少女の、思い入れがあった物体だから、かな)

 謎多き超古代文明『龍神文明』……その一端に触れる内容だった。
 そして、知りたかったこの『ランダムダンジョン』の真実も、ここに書かれていた。
 
 つまりこのダンジョンは……かつて存在した、『龍神文明』の、しかも中心的な役割を担う国であり都市だった『天領』とやらや、その周辺をまるごと封じ込めたものらしい。

 これに出てくる『龍の巫女』ってのはどうやら、『龍化病』……エータちゃんやカムロも罹患していた『ドラゴノーシス』に感染し、龍の言葉がわかるようになった女性がなるものだったようだ。

 人間の父と夢魔の母。許されない禁断の愛だった。
 その時代には、夢魔に限らず、亜人全般が『魔の者達』とか言われて忌み嫌われていたようだし。

 そんな2人の間に生まれた彼女は、龍がいなくなったことで滅びに向かっていく中に生まれた、最後の『龍の巫女』だった。
 しかし、両親を理不尽に奪われた彼女は、当然その『龍の民』達に義理立てすることなんかなく……『ザ・デイドリーマー』の力で、この国は丸ごと異空間に封じ込められたのだ。

 つまり、やはりというか……あの鉱山やこの廃村は、かつて実際に人が住んでいて、稼働していた本物の鉱山や村だったわけだ。
 恐らくは、鉱山に埋まっていた白骨や、魔物達も。異空間に封印する際に巻き込まれたのかも。

 そして、この『ランダムダンジョン』は……言ってみれば、『龍神文明』の貴重な史跡が、まるごと封印されている宝箱みたいなもんだ。
 コレをギルドに報告したら、考古学者とかが一層狂喜乱舞することだろう。

 ……調べに来るためには、相応の戦闘力を持った護衛が必要になるけど。
 僕らに声がかかる可能性大だな。……けど、めんどくさいなあ。

「他にもいろいろと、気になる記述はあったけど……ひょっとしたら、これらの一端に、この先の攻略で触れることになるのかな? 何か、色々ヤバそうなものも書かれてたけど……不安だ」

 龍神文明……やれやれ、とんだビックリ箱だよ。

 第5階層以降の探索は、一層注意して進めなきゃいけないことになるだろうなあ。



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