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第15章 極圏の金字塔
第267話 いきなりお宅訪問(してた)
しおりを挟む「……すごいな、コレは……」
馬車の窓から外を見ている僕は、思わずそうつぶやいてしまっていた。
その後は、何事もなく無事に旅程は進み……陸路に戻った翌日の昼過ぎには、目的地である『シィルセウス』につくことができた。
そこで僕らを待ち構えていたのは……何というか、荘厳、とすら呼べるような光景だった。
何せ、都市全体を、重厚な外壁が取り囲んでいる。
見た目一発、ここは城塞都市なんだろうか? と思ってしまうような、超がつくほど巨大で長大なそれは……オリビアちゃんの話によれば、特殊なレンガで形作られているらしい。
今、中に入る手続きのために待ってて、その間に見させてもらってるんだけど……このレンガ、雪で作ってるんじゃないかってくらいに白い。
吹雪とかが吹き付けて、それに表面が覆われてるのかと思ったけど……そもそも白いそうだ。
『フリンジ森林』とかでとれる特殊な泥や土を加工して作ったもので、断熱性に優れている上、水分を吸っても脆くならず、むしろ気温が低くなるほどに強度を増すそうだ。さらには、気温の急変を何度も繰り返してもひび割れない、柔軟性? みたいなものまであるらしい。
極寒地域ならでわの素材か……面白い。
高いけど市販されてるらしいから、後で買っていこう。1トンくらい。
口に出してたらしく、横に座ってるザリーが、
「1トンも買ってどうするの……転売でもするの? 寒くない地域ではあんまり需要ないよ?」
「研究するに決まってんじゃん。量産できるようになれば色々と使い道ありそうだし」
「はぁ……ちなみに、1キロあたりこのくらいするんだけど」
「ふーん……思ったより安いな。10トンにしよう」
最近はお金がたまっていく一方だからね。
キャッツコロニーの竣工で、素材代とかでだいぶ散財したんだけど、特許料(仮)とかであっという間に補てんされていく。使い道がなくて逆に困ってたとこだ。
ダメだこりゃ、とため息をつくザリーは置いておくことにして、再び、その長大な壁に視線を戻したところで……順番待ちで並んでいたところが僕らの番になった。
本来ならここで、色々と聞き取り調査とか、身分証の確認とか、場合によっては荷物検査とか色々あるんだけど……メラ先生が御者台に顔を出して何か二言三言話したら、それでOKになった。さすがVIP、ほとんど顔パスだ。
そして僕らは、その足で……『ウィレンスタット公爵家』の邸宅……つまりは、オリビアちゃんの実家に行くことになった。
王都にいる間の宿の手配とか色々、全部彼女を通してやってもらってるので、ご挨拶に。
そしてザリーにとっては、かの有名な『娘さんを僕に云々』のシチュエーションになるわけだ。そうなると僕にできることは何もないけど……せめて健闘を祈っておこう。
ちなみに、これにはちょっとした政治的な思惑もあるらしい。
何でも、オリビアちゃんの家に僕が一番最初に訪れることで、この家と僕――SSランク冒険者は個人的にも付き合いがあるとアピールできるんだとか。
別に気にすることでもないので、構わないんだけど……そんな細かいところまで考えなきゃいけないとなると、つくづく大変だな、貴族って。
シィルセウスの大通りは、このサイズの馬車でも通れるくらいにめっちゃ広かったので、そのまま僕らは特に寄り道もせず、ウィレンスタット邸に向かった。
☆☆☆
十数分ほどで到着したオリビアちゃんの家は、さすが大貴族、って感じの見事な豪邸だった。
ここでは今度はオリビアちゃんが顔パス要員になって、めっちゃ厳重に警備されてる感じの門や玄関口でも、特に止められることなく『お帰りなさいませ!』と『お疲れ様です!』の一言で入ることができたものの、いざ中に入ったところで……ちょっとしたハプニングというか、サプライズというか、が発生。
どうも、オリビアちゃんちには、今日先客が来ていたらしい。
そのため、その相手が終わるまで待っていてほしい、ということになったのだ。
しかし、この程度をハプニングとは言わない。
もともとあやふやな旅程で旅してきて、途中で『オルトヘイム号』という切り札を切った結果として、予定よりも大幅に早く到着しているのだから、都合は向こうに合わせるべきだと思うし。
問題だったのは……その『先客』がなんと……
「それでは、あらためて自己紹介させていただきます。私は、この『フロギュリア連邦』において現在の女王の地位を務めさせていただいております、ファルビューナ・アスクレピオスと申します。このたびは遠いところ、ようこそおいでくださいました」
目の前にいるのは……軽くウェーブのかかった青い長髪に、母さんに負けずとも劣らないグラマラスな体つきをしていて……それを、上品な青メインのドレスで覆っている美女。
年齢は……見た目は、せいぜい20代後半、くらいに見えるな。
そんな美人さんが、そう言って、軽くではあるが、優雅かつ上品に一礼してくる。
自己紹介のとおり、この人は、僕らの前にここに来ていた『先客』であり……数日後に僕らが謁見するはずだった、女王様なのだ。
何と偶然、何の用事かこのウィレンスタット邸に来ていて、『せっかくだから』ってんで今日あっていくことになった。フットワーク軽いな、女王様。
そして、その横に控えるような形で立っているのが、この家の主……ウィレンスタット公爵。つまりは、オリビアちゃんのお父さんである。
貴族には珍しく、がっしりとした鍛えられている体つきで……身にまとっているのは、軍服。
強面(こわもて)の顔に斜めの傷が入ってて……何か、すげー強そうなんだけど。見た目もオーラも、歴戦の武人のそれだよ。
それもそのはず。
これ最近聞いた話なんだけど、オリビアちゃんちって、結構な武闘派らしいのだ。
そういやオリビアちゃんも、狩りに同行してもらった時とか、普通に戦えてたし……『ローザンパーク防衛戦』の時は、雑兵クラス相手に毒剣で立ち回ったって聞いた。
なるほど、家庭の教育方針だったのか。
「ライアン・ウィレンスタット公爵です。どうぞ、お見知りおきを」
そう言って、オリビアパパも会釈程度にぺこりと。
こちらも簡単に自己紹介しておく。
ちなみに今、僕らはこの家の応接間にいるんだけど……僕らの側からは、僕とエルク、ザリーにオリビアちゃん、ナナ、そしてドナルドとメラ先生が出てきている。
師匠は部屋で待機。あの人、権力嫌いな上に、基本的に礼儀作法とかガン無視だし。
そもそも会う気もなかったようで、何も言わずに部屋に引っ込んでいた。
対して、ウィレンスタット公爵側は、何人かの従者さんと、奥さんと息子さん――つまりはオリビアちゃんのお兄さんだ――と思しき2名。
そして、本来のお客さんであった女王様と、その護衛と思しき軍人2名がいる。
僕、公爵、女王様、メラ先生はソファに着席、それ以外のメンバーは立ってる、って構図だ。
一通りの自己紹介が終わったところで、女王様が口を開いた。
「今日はありがとうございます。わざわざここ王都に足をお運びいただいた上に、このような急な申し出にまで応じていただきまして……重ね重ね感謝申し上げます」
そう言って、また軽く会釈。
なんか、ネスティアの王様に比べて、よく言えば下の身分相手にも丁寧、悪く言えば腰が低い感じの王様だな。個人的には好感触だけど。
「いえ、こちらこそ貴重なお時間を割いていただきまして……でも、よかったんですか? ウィレンスタット公爵と、何か重要なお話か何かがあったのでは?」
「ご心配なく。それならばもう話はついたところですから。お心遣い、痛み入りますわ」
とのこと。ならいいんだけど。
「私共としては、ミナト殿とは、現在まで、オリビア嬢を通してお付き合いがあり、個人的なそれであれ、色々と便宜をいただいていたと聞いております。今回は、『ローザンパーク』での一件に関して、助けていただいたことへの改めてのお礼と、できるならば、今後とも友好的なお付き合いをできれば、と思って設けさせていただいた次第です」
「それについては……私の方からも改めてお礼を申させていただきましょう。件の助力、まことに感謝いたします」
女王様に続く形で、そう言ってくるウィレンスタット公爵。
「あ、はい……ご丁寧にありがとうございます。自分としても、オリビアちゃ……さんも、ザリーも、2人とも大切な友達であり、仲間だと思っておりますし……こちらこそ、色々と助けられてる部分も多いですから。自分の方からも、これからもよろしくお願いできればと思います」
掛け値なしの本音である。
オリビアちゃんってば、すごく気配りができて、要所要所での対応や……時には、権力の使い方が上手かったりもするし、ホント助かってるのだ。
特に、SSランクになってからの、各国のお偉方からのひっきりなしの面会希望だ協力要請だの対応については、ナナやクロエの実家よりもさらに上の地位でやっていただけあって、まだ若いのに海千山千、って感じである。
彼女の手を借りないで対応できたのなんて、北のあの国の相手くらいだ。
相変わらず上から目線のバカな要求だったから、話が来た時点で突っ返しただけだし。
加えて、今回の訪問で全体的な感想として思ってることだけど……フロギュリアの人たちって、少なくとも今の時点で出会ってる人たちについては、すごく丁寧で話しやすい人が多い。
ドナルドとか、メラ先生とか、ちょっとキャラが独特というか、癖が強い人こそいるものの、基本的に礼儀とかはきちんとしている上、不要なところできっちり力を抜いたり、融通効かせたりと、助かる部分が多いし、全体的に好感触だ。
もっとも、今後そういう感じじゃない人が出てくる可能性ももちろんあるけど……少なくとも、今の時点では、ネスティアと同じくらいには国ごと好感触と言っていい。と思う。
おまけに、この国は環境が厳しい分、医療その他の技術の発展に意欲的で、僕が好きそうな研究分野やその資料がいっぱいあり……そしてその最先端に立っているのが、メラ先生だ。
なので、僕としても、この国とは今後とも仲良くしていきたいと思っている。
そう簡単に話したら、女王様もウィレンスタット公爵も、もちろんここ出身の仲間2人も、大いに喜んでくれた。よかったよかった。
そんな感じで、気づけば最初の緊張もだいぶほぐれた感じで雑談が進んでいた。
事前に、友達同士とその親であったり、血縁関係であったりと(メラ先生と女王様が祖母と孫ね)、別枠での関係があって、それ伝いに緊張を解けたことも理由の一つになってると思うけど。
そんな流れの中で、ふと思いたしたように、メラ先生が女王様に尋ねた。
「ところで陛下? この時期に『ウィレンスタット』の家を訪ねていたってことは……ひょっとして要件は『グラシール』の一件ですか?」
「ええ、そうです。当初は必要ないと思っていたのですが……追加であまりよくない情報が入ってきまして、早急に対応を協議せねばと」
「当初の情報では、やってきたのは『ブルーベルーガ』の大群だそうだったのですが……今しがた、偵察に出た海軍から、沖合で『シーサーペント』らしき影を見たとの報告が入りましてな」
「なるほど……それは『毒』の出番となるわけですね。場合によっては、軍艦も追加が必要だ」
いまいち話が見えない。
そんな僕の胸中を察したのか、横からオリビアちゃんが助け舟を出してくれた。
この間話を聞いた通り、今、港町『グラシール』で起こっている迎撃戦は、ある種、冬の恒例行事みたいなものだ。海の魔物が、大挙して押し寄せるらしい。
今回襲撃をかけてきている魔物は、『ブルーベルーガ』と呼ばれる、セイウチのような魔物。大きいもので3m近くにもなり、分厚い毛皮と鋭い牙が特徴だ。
水中では強敵だが、陸上でのランクはせいぜいCからB程度。ベテランの冒険者が注意深く連携すれば倒せるレベル。
なので、そこまで危ない自体じゃなかったそうなんだけど……どうも、また別な魔物が出てきてるらしい。
さっき話に出てきた『シーサーペント』ってのがそれで、長さ数十m、長いものでは100mを超えるとされる、ウミヘビの魔物だ。
全身が筋肉だから水陸問わず素早く動き、締め上げる力は中型の船を粉砕するレベル。おまけに牙には毒があり、噛まれたら動けなくなって数分でお陀仏。ランクは、AAAに近いAA。
『ブルーベルーガ』とはガッツリ捕食者・被捕食者の関係らしい。『グラシール』に来てる群れは、こいつから逃げて来たのかもしれないな。
「シーサーペントは、水温が高かろうが低かろうが適応して暮らせる種族ですが……自分が住み慣れた海域の水温の範囲で活動します。なので、普段は大規模な移動はないんですが……」
「今年は冬が長くて、海の水もその影響を受けてる。北の海域の冷たい水が一部、海流に乗って南に押し寄せてきてるから……それに乗って、こっちまで来たということか。そしてそれに追われる形で、ブルーベルーガたちは逃げて、グラシールの近海まできた」
メラ先生と、ウィレンスタット公爵との間では、そんな推測が立ったようだ。
ちなみに僕も同意見である。
「しかしそうなると厄介ですね……大規模なブルーベルーガの群れが移動するほどの脅威度。加えて、海流そのものの影響による移動となれば……シーサーペントは1匹ではないかもしれません」
「そちらも群れで移動して生きている、と……? それでは、やはり先だってグラシールに向かわせた戦力だけでは不足するかもしれませんね。セバスチャン?」
「はい、陛下」
女王様の後ろに控えていた侍従の1人が……って、この人もセバスチャンっていうの?
オリビアちゃんの執事もセバスチャンじゃなかった? 何、執事によくいる名前なのか?
「グラシールに向かわせた戦力の内訳を。簡単にでいいわ」
「はっ……国軍より2個連隊、現地にて海軍の1個連隊と合流して任務にあたる予定で、指揮官はサフィル少将が。それに加え、公募した冒険者と傭兵総勢200名からなる部隊もおります」
「冒険者や傭兵の主だったところは?」
「は……冒険者ギルドより、チーム『籠のカナリア』を筆頭に、『グレートホワイト』、『血風の剣』『慈愛と抱擁の騎士団』……傭兵団からは『氷の牙』『クレイジーナイツ』などが主だったところで。最大戦力はおそらく、Sランク冒険者のクレヴィア・ソフィアーチェス様かと」
「『雷光』のクレヴィア殿ですか。世界に4人しかいない『Sランク』の1人……ですね」
「陛下、今は3人ですよ。ミナト君がSSに上がりましたから」
と、メラ先生が補足。
「ああ、そうでしたか……コレは失礼」
「まあ……もうじき1人2人増えそうですけどね。聞いた話じゃ……昇格秒読みの実力者が何人かいるそうですよ?」
多分そのうちの1人は、うちのシェリーだろう。完全に実力はSランクの領域だし。
「あ、その人見ましたね。Sランクのクレヴィアさん。ちょうどここに向かってる時に、川岸を軍とか傭兵とかと一緒に歩いてました」
「あら、そうなのですか? それならば……今頃『グラシール』についている頃でしょうか」
しかし、『雷光』ねえ……かっこいい二つ名がついてるもんだ。
セレナ義姉さんから聞いた話だと、武器は剣らしいけど。戦い方まではあまり広まってないんだよなあ……調べればわかるかもしれないけど。
二つ名のとおり、電撃とか使って戦うのかな?
そのクレヴィアさんに加えて、腕利きの他の冒険者や傭兵たち、さらに国軍まで出てるけど……戦力足りないかもしれない、ってことで、ここに女王様が来たんだっけ?
「ええ……話がいつの間にか横道に行っていましたね。私は、念には念をと思いまして……ウィレンスタット家の『毒』の力を借りに来たのです」
毒……ああ、オリビアちゃんの家系の『毒の魔力』か。
もしかして、襲ってくる敵に対抗するために?
それに答えを返してくれたのは、オリビアちゃん。
「ウィレンスタットの『毒』は、使用者のさじ加減と力量次第でいかようにも性質を変えられますから……通常のやり方では戦いにくい敵を討伐するのに向いているのです。例えば……あまりにも体が巨大な敵を、強力な毒で体の中から弱らせたりとか」
あーそういや、シーサーペントが出たって言ってたもんね。数十m級の大蛇。
陸上でなら、AAランク……欲を言えばAAA以上くらいの実力があれば、相手取れないことはないだろう。今回はSランクいるし、十分戦える範囲だ。
それ以下の戦闘能力の人たちは……はっきり言って邪魔になるだけだけど。
しかし、これが船の上となると話は変わってくるよなあ……。
足場は狭くて不安定で脆くて、陸と同じ感覚で戦うと、自滅しかねない。かと言って手加減して戦えば、苦戦は必至。
なのに向こうは水の中を縦横無尽に動き回って攻撃してくるわけだから、やりづらいことこの上ないだろう。おまけに体がでかくて、船ごと攻撃される。
僕も経験あるからわかる。
『チャウラ』の海でのクラーケン戦……めっちゃやりづらかった。まあ、船で戦ったわけじゃないんだけど……船攻撃されたらアウトだから、ずっと後退しつつ戦ってたし。
弓矢とか魔法とか、遠距離攻撃系の技能が充実してればまた違ってくるんだろうけど……それだけの火力を持つ魔法も武器も、そうそうない。
となれば、確かに……ウィレンスタット家の『毒』は、有効な手段だろう。
普通の毒と違って、魔力コントロール次第で強力にできる上に、その場で作り出せるんだし。組み合わせる技とか魔法次第では、十分決定打になりうる。
家の男子の多くは軍籍を持ち、その扱いにもたけているらしい。何度か、今回みたいな案件の時に出陣している実績もあるんだそうだ。
で、今回は……シーサーペントを相手にその力を発揮することを検討中、と。
群れで来ている可能性がある以上、少しでもこちらの手勢に殺傷性が欲しいってことね。
大変そうではあるけど、そこまで危機的状況って感じでもないし、これなら心配いらなそうだな。
僕も冒険者だし、もしやばそうだったら加勢に行くことも考えてたけど……これなら当初の予定通り、『シィルセウス』観光と、近場の危険区域の探検、それと、オリビアちゃんに付き合う形でのいくつかのイベント出席――イライラしない範囲で――でよさそうだな。今後の予定は。
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