魔拳のデイドリーマー

osho

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第20章 双月の霊廟

第457話 目に見える範囲が全てとは限らない

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 昨日も言ったが、『深紅の森・深部』は、奥に行くほど強力な魔物が出るようになっていく。

 最大のもので、『エクシードホッパー亜種』や、『グラドエルの樹海』にも出没していた巨大鶏『ロースター』といった、ランクAの魔物すら姿を現すレベル。しかも、時期や条件によっては、群れているそれが襲来することすらある。

 以前この森を訪れた時に起こった騒動の際、アイリーンさんに、Bランクの『エクシードホッパー』が、100匹単位の群れを作ることがあるっていう話も聞いたっけな。

 現実の世界でも、バッタってのは超がつくほど大規模な群れを作って『蝗害』なんてものを引き起こすこともある生物だ。それらが通り過ぎた国や地域では、結構洒落にならない規模の食糧危機その他が引き起こされる上、それによって周辺国の食料単価がかなり引き上がるため、貧困層がそのあおりを受ける二次災害も起こる、とか聞いたことがある。

 であれば、そういうことが起こった際、この世界でも似たようなことになるんじゃないか、というのは……まあ、想像できた話だ。

 地球の『蝗害』は、数百億、数千億単位の数で、こっちは100匹単位とはいえ……1匹1匹が大型の家畜より断然大きくて、空飛ぶから機動力もあって、しかも雑食で何でも襲うとあればね……。

 結論から言えば、今回の『異変』においては、それが起こっていた。
 『深紅の森・深部』には、『亜種』を含む『エクシードホッパー』のかなり大規模な群れが誕生していて……あちこちに移動しては獣やら何やらを食い荒らしていたのだ。

 その証拠に、『深部』に入ってそこそこしか進んでないにも関わらず、こうして『エクシードホッパー』に遭遇するなんて事態になってるわけだし。
 こいつらの生息域に異常が生じている証拠だろう。
 
 が……問題はそれだけではなかった。

 もちろん、他の魔物の縄張りを滅茶苦茶にする勢いで色々と食い荒らす『エクシードホッパー』も問題かもしれない。
 が、それよりもむしろ問題なのは、そこにさらに乱入する形で、この騒動を恐らく10倍厄介にしている存在がいることだ。
 『エクシードホッパー』達は……そいつらから逃げ回っている。

 今僕の目の前には、ずたずたに引き裂かれて息絶えている『エクシードホッパー』の死体が転がっている。それも、1匹じゃなく……何匹分も。

 中には、甲殻の一部が黒く焦げているものや、鋭利な刃物で切断されたかのようになっているものもいる。そして、コレをやったのは僕や、僕の仲間たちではない。
 下手人は……今まさに、上空から高速で飛来して襲い掛かってくる……あれらだ。
 

 ―――GYAAAAAA!!


 耳をつんざく方向を上げながら、巨大な翼を羽ばたかせ……鋭い爪を振りかざし、口の中に並んだ鋭い牙を見せつけて、
 見た瞬間に並の冒険者なら戦意を、というか、生きることを諦めてしまってもおかしくないし、それを責められないであろう存在。……この世界に存在する魔物のカテゴリーの中で、最強と称されるそれ……『龍』。

 翼を持つトカゲみたいなその姿は、いわゆる『西洋龍』とか『ドラゴン系』とか言われる分類だろうが……それが今まさに、襲い掛かってこようとしているのだ。

 ……まあ、だからって別にどうってことないんだけどもね。この程度なら……


「ジャイアントインパクト!」

 ―――ズ ド ン !!


 一撃で倒せるし。

 拳を振り抜いた衝撃波が、一直線に突っ込んでくるそいつの体の真芯を捕らえ、骨やら内臓やらを粉々に粉砕した手ごたえを感じ――直接殴ってなくてもそういうのがわかるってのもおかしな話だが――確実にその龍……ランクAAの『ワイバーンロード』が墜落して死亡したのを確認した上で、後ろに下がらせていた皆を呼び戻す。

「お疲れ様、ミナト」

「このくらい余裕余裕。けど……こんなのが出てくるとなると……シャンティさん達はもう、帰った方がいいかもね」

「……そうね、そうさせてもらった方がいいわ……いいわよね、皆」

「ああ。こっから先は……俺らにゃ無理な領域だ。今のだって、あんたらがいなけりゃ、確実に死んでたからな……俺らじゃ」

「ランクの変動が予想外に急すぎる……などと言い訳はできないのでしょうね。しかし、ランクAAの上、龍種とは……一体この森に何が起こっているのでしょうか……?」

「そのへんも調べてみます。わかるかどうかはわかりませんが」

 そういうわけで、ランクCのシャンティさん達3人はここで引き返すことになった。

 自分達だけでどうにもならないようなレベルの領域には、僕らが一緒だとしても行くのはやめておく、って最初から言ってたからね。完全に僕らにおんぶにだっこで進むなんてのは、一人前の冒険者がやっていいことじゃないって。
 もともと彼女達も、自分達だけでこの森には調査に来るつもりだったそうだから、その際の行動指針を守ったと考えれば、妥当な話だ。

 念のためってことで、『甲鬼』と『鍬鬼』を森を出るまでの護衛としてプレゼントした。それでももらいすぎだってちょっと恐縮してたけど……エルクの昔馴染みっていう縁もあるし、こないだの『ナーガの迷宮』の探索時は助け合った仲だ。このくらいなら構わないだろう。

 人の目もあるから、森を出たら消滅して、普通の紙に戻って……さらに燃え尽きるように術式を組んであるから、何も残らんし。

 で、安心して探索できるようになったところで……僕らはさらに奥へ進む。

 さっき倒した『ワイバーンロード』と、その餌食になっていた『エクシードホッパー』達の死体は回収しておいた。後からギルドに提出するなりなんなりして調べてもらおう。

「さて……ぶっちゃけこの辺、僕来るの初めてなんだけど……誰か来たことある人いる?」

 と、皆に聞いてみたら……1人だけ、セレナ義姉さんが挙手した。あ、来たことあるんだ?

「何回か。もう随分前になるけどね……軽く半世紀くらいは。だから、知識とか記憶とか、ぶっちゃけ当てになるとは思えないわ」

「そんだけ前ってことは……現役の軍人時代? 何、作戦行動かなんかでここに用があったの?」

「貴族のバカ息子が狩猟でこんなとこまで足を運んで、護衛全滅して帰れなくなったって通報がたまに入るのよ……救助、もとい死亡確認のために部隊出さざるを得ないの。税金の無駄遣い」

「うわぁ……ぶっちゃけるわね」

「ま、実質そんな感じなんだろうけどね……王族や貴族には専用の狩場が整備されて用意されてるんだから、大人しくそっち行っときゃ安全だったろうにさ」

「どこの国にもそういうの、いるものなのですね……」

 エルク、ザリー、サクヤが呆れたように言う。

「で、その時のバカ息子さんは?」

「もち、とっくに魔物の腹の中よ。毎度血まみれの服とか装備だけ持って帰ってくる羽目になったわ」

「あらま……その貴族の家から何か言われなかった?」

「言われたこともあったけど……そのままあっさり『そうか』で終わったこともあったわね。半々」

「あれ、そうなんだ? そういうのなんか、『軍がさっさと動かないせいで大事な跡取りが死んだ!』ってぎゃんぎゃん喚きそうなイメージあった」

「ま、中にはそういうのもいるんだけどね……ちょっとでも冷静に物事を考えられるなら、内心とか心情ではともかく、わきまえるのが多いのよ。本心からさくっと切り捨てる奴もいるくらいね」

「へー……」

「別にコレ、意外でも何でもないわよ? 考えてみなさいミナト……狩猟だろうと政治だろうと、自分の立場や力量がわかってないでバカやらかすようなのを安心して送り出せると思う? 下手を打てばその家そのものに損害が出るかもしれないのよ?」

「貴族ってどこの国でも、そういうとこシビアなんだよね。そういう『失敗作』が、不幸にも事故死したり病死したりすることって結構聞くし……親バカよりも家の面子とか将来、あるいは国への忠誠心が勝ってそういう判断を下すような……」

 と、ザリー(元・フロギュリア貴族)も補足。
 あらま、それはよかったけど……貴族社会って身内が相手でも、無能だと判断すればドライなとこあるのね。

 まあでも、貴族・王族を含め、政治に関わるような立場ってのは、言ってみれば『失敗することが罪』とすら言えるようなそれだ。他の様々な業種と同じように、『失敗から何かを学んで成長していく』ってのが半ば許されない。
 だとすれば、過剰なまでに有能な者を優遇し、無能を排除するような風潮もあってしかるべきなのかもしれない。

 汚職して有能な者をあえて排除するような連中よりはまし……なんだろうけど……やっぱりどっちにせよちょっと怖いな。貴族社会、闇が深い。

「ま、それはいいとして……義姉さんがここに来た時には、『ワイバーンロード』とか出た?」

「……『ワイバーンロード』は出なかったけど、1回似たようなケースはあったわね」

「? どういうこと?」

「そこにいるはずのない……あ、『深紅の森に』って意味ね? おそらく他から流入してきたらしい魔物が居座ってて、ここの魔物を食い荒らしてたっていうパターンが一回あって、出くわしたことがあったわ……かなり危険な奴がね」

「何が出たの?」

「『リンドブルム』よ」

 ほー……こりゃまた結構な大物。『ワイバーンロード』と同じ、AAランクの龍じゃん。
 『グラドエルの樹海』にも縄張りを作って住んでた奴だな……アレがこの森に?

「ええ。まあ返り討ちにしたし……その後、ひょっとしたらこの森の縄張り構造が変わってくるかもってことで、当時の冒険者ギルドに情報提供したの。その後しばらく、相応のレベルの冒険者を使ってこの森を監視してたみたいだけど……ある一定の期間が過ぎた後は、『リンドブルム』は見られなくなったみたいだったわね」

「? 縄張り争いに負けてこの森を去った? あるいは、他のもっと強力な魔物に全滅させられた……とか?」

「それがそのどっちでもなくて、自分達から出て行ったみたいなの。まるで、最初から何かの目的のためにこの森に来ていて……それが住んだからハイさよなら、って感じで帰った、みたいな」

 ……ふむ……確かにおかしな話だな。

 魔物にそういう生態を持つ奴はそう多くない。渡り鳥みたいに、より住み心地のいい環境を求めて移動するような奴ならともかく、気候やら何やら際立って変化することが少ないこの『ネスティア王国』でそれは……

 ……気候と言えば、このへんの滅茶苦茶な、植生上の生態系も気になってたんだよな……何か関係とかあるんだろうか?

 どちらにしろ、詳しく調べないとわからないだろうな……まずは引き続き、現場でわかる範囲のことを調べるとしよう……と、僕が思った、その時。

 ―――ぴーっ! ぴーっ! ぴーっ!

「? アルバ? 何か……」

 肩の上に停まっていたアルバが、いきなり何か騒ぎ出した。
 めちゃくちゃに鳴き喚くだけでなく、ばさばさ翼を大きく動かしたり、肩に……ちょ、ちょっと爪食い込んで少し痛いんだけど、ホントに何?

 まるでコレ、地震とかが来る前の動物の異常行動みたいな……


 ―――ゴゴゴゴゴゴゴ……!


「「「っ!?」」」

 突然、地面が揺れた。
 立っている足の裏から振動が伝わってきて……え、マジで!? ホントに地震!?

 小さな鳥の群れが羽ばたいて飛び去ったり、獣の鳴き声がぎゃあぎゃあとあちこちから聞こえてくる中……振動はどんどん強くなっていき、常人ではちょっと立っているのが難しいくらいになった。
 地割れや土砂崩れでも起こるんじゃないかと警戒していると、視界の端で地滑りみたいなのが起きて……木立が丸ごと、斜面下の方に流れていくのが見えた。

 幸い、僕らの周辺にそういったものは起こらなかったけど……うげ、来た。

 地滑りが起こった方角から……逃げて来たんであろう魔物達が、滅茶苦茶に走ってこっちに……中にはパニックになってて、そのまま襲い掛かってくるようなのもいるな。

「えーと、どうしよっかコレ? 迎え撃つ、でOK?」

「この様子じゃ森のどこ行ったって多分状況は同じよ、下手に動くのも危ないし、そうしましょ」

「だね。……そういえば、王都行った時の狩場でも似たようなことなかったっけ? あの時は、地盤がしっかりしたところを選んで避難したのが裏目に出て……エルクちゃん、一応『サテライト』で地面の中の様子とか逐一様子見頼めるかな?」

「もうやってるわ。この辺は今んとこ大丈夫そうよ」

「そりゃよかった。じゃ、まずは目先の脅威をどうにかしようか」

 僕が拳を、エルクとザリーが短剣を、義姉さんが大剣を、サクヤが刀と小太刀を6本の腕に3本ずつ構える。アルバは肩から飛び立ち、空間に魔法をチャージして準備する。

 冷静なら、僕らの実力を多少なり感じ取って逃げるだろうに、パニックになっていてそれができないらしい、少し哀れな魔物達を……そのまま迎え撃った。



 地震も襲撃も、ほどなくしておさまった。

 ……最近、地震多いな……エルク達の話じゃ、そうそうあるもんじゃないって聞いてたのに……ここ数年で、結構な規模のものが何回も……

 森の何カ所かで地滑りや崖崩れがあったみたいで、コレはまた縄張り争いで森が騒がしくなるんだろうな、と思いつつ……ふと周囲の状況を見てみる。

 見える範囲にも一カ所ある地滑りの後、そこにちょっと駆け寄ってみて見ると……哀れにも巻き込まれて死んだ魔物の死体や、倒れてバラバラになってしまった草木に交じって……見慣れない、しかしついこないだというか、昨日見かけたのとよく似たあるものがあるのに気づいた。

(これは……化石?)

 どうやら、今の地滑りで崩れた地面……その下に埋まっていたらしい。

 昨日、まだ『深部』でない場所で採取した化石よりもはっきりと形が残っている。状態がいい、とか言えばいいのかな?
 しかも何か、コレ……埋まっていたであろう位置の浅さも考えると、そんなに昔のものじゃない……かも?

 うろ覚えだが確か……生物が化石になるまでにかかる時間は、少なくとも1万年だと聞いたことがある。

 前世知識の1つなので、この『剣と魔法の世界』ではそうではない可能性があるというか、そっちの可能性の方が高い気がするが……それでも、数年とか数十年で化石化するなんてことはないだろう。

 そもそも、土に埋まった生物の痕跡が全て化石になるわけじゃない。色々な条件が上手いこと重なって、本当にごく一部が、その形を保ったまま、材質を変えて石化するのだ。
 それを考えればこそ、『化石』という形で現代に姿を残している古代の遺物は、その時代のことを読み解いて知る上で、重要な遺産と言えるわけである。

 ……だってのに昨日からコレ、この森ポンポン化石出過ぎじゃないか?

 しかも、だ。見た感じ、昨日出土したそれとは、化石の元になった生物はもちろん、かなり年代も状態も、その周りの土や石の種類も、全く違うようだ。

 ひょっとしたら、ここ、どこ掘ってもこんなのが、しかも色んな種類がポンポン出てくる、なんてことは……ない、よな?

 今回の異変に関係あるかわかんないけど、これちょっとさすがに気になってきたぞ?

「エルクー! それにアルバも! ちょっとごめん、調べたいことがあるから協力して!」

 調べるには、地中の状態を探査できる『サテライト』が必要だ。それも、可能な限り詳しく知るとなれば……かなりの出力で。
 エルクとアルバ、2人に手伝ってもらって発揮できるレベルのそれが要る。

 事情を話して、範囲を絞った上で出力を上げて、地中の解析……その解像度をかなり高くしてもらった上で使ってみると……うわあ、マジかよ。

 この森……化石だらけじゃないか。本当にどこ掘っても出てきそうだ。
 埋まってる深さに違いはあるけど……その分、地層の種類も、化石の生物も……ひとところから出土していいようなバリエーションじゃないぞ。
 一体どうなってるんだ、この森は。天然の博物館だぞ、まるで。
 
 たかだか数百mの範囲内に、年代の異なる化石が、かなりいい状態で3つも4つも……しかも、年代の順序もバラバラだ。地質学的にも異常どころじゃない。どんな頻度で、どんな形で、どれだけの回数の地殻変動が起こったらこんな……

 しかもコレ、よく見ると……地上の植生が違ってくる個所と、区分が一致してるような……コレは調べてみる必要があるかもしれない。いや、ある(断言)。

 ひょっとしたら、『ナーガの迷宮』に引き続き……何かしら明らかになるかもしれない……な。



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