魔拳のデイドリーマー

osho

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第19章 妖怪大戦争と全てを蝕む闇

第414話 朝の空気が違う

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 朝、目が覚める。

 当然のごとく、場所は貸し与えられている『キョウ』の都の屋敷、その寝室。
 畳みにしかれたふかふかの布団はまだ温かく、意識自体は覚醒していても、『まだこのまま寝てたいな』とか思ってしまう。

 どうにかそんな惰性を振り切って布団から出る。
 その際、一緒に寝ているエルク――今日は服(パジャマ)は着てる――が寒くないように、素早く出て布団をかけ直し、枕元に昨日のうちに用意してあった服に着替える。

 ……ここまで、毎朝普通に繰り返している事柄ではあるんだけども……今日は違う。
 
 やってることは同じだし、部屋の中も特に変わったところはなく、家具の配置も何もいつも通り。壁とか天井とかに破損があるわけでもない。

 ……けど、空気が違う。

 なんというか……張り詰めてぴりぴりしている感じというか、余裕が奪われるというか、気のゆるみが許されないような……そんな感じの空気になっている。
 まるで、強力なモンスターとの戦いの場にいるような感じ……いや、そこまで重苦しいレベルには至ってないけどさ。広く浅くならぬ、広く薄く、って感じに、空気に緊張感が溶け込んでいるような……あくまで感覚だから説明が難しいな。

 それに、こういうのを体験するの自体、初めてだしなあ……まあ、『サンセスタ島』とか『リアロストピア』とかで、似たような状況になったことはあるけど……。

「…………戦争が起こっている国の空気、か」



 朝食の席でも、ほぼ全員がその『空気』を感じ取っているようで、心なしかいつもより口数が少ないような気がした。

 それで食欲が減衰してるようなメンバーはいなかったのは幸いだけどね。炊事係の人たちが作ってくれた和食を……当初は味付けの違いに戸惑い気味だったメンバーもいたけど、今ではヘルシーで美味しいその魅力にすっかり好物になってしまった者がほとんどだ。

 もともと薄味が好きだったり、健康に気を使ったメニューを嬉しがったり、酒に合うってことで(そして日本酒も当然のように飲む)歓迎していたり……どれが誰かはご想像にお任せする。
 しかも、アルバのご飯もきちんと作ってくれるからありがたいよな。本人(本鳥)も気に入ってるようだし。

 ただ、未だに『箸』を使って食べるという点にはなれることができた人はほとんどおらず、食べているメニューは和食でありながら、ナイフとフォーク、それにスプーンを使ってる人が多い。
 今の所、シェーンとサクヤ、それにギーナちゃんくらいだもんな、箸使えてるの。

 折角だから僕のマイ箸と同じ、『ヒヒイロカネ』製の箸をプレゼントしようかと思って聞いてみたら、ちょっと引かれた上で断られた。なぜだ。便利なのに。

 まあ箸はともかくとして。
 食欲がいつも通りある点については……危険地帯にでも平気で(平気かどうかは人によるか)出向くような『冒険者』という職業についてるわけだから、戦いはある意味身近にあると言っていい。規模がけた違いだとはいえ、そこまで神経質になることも無いか、うちのメンバーなら。

「ま、心配にならないとは言わないけどね……ここが戦場になるってわけでもないし、そこまで気にしても仕方ないってみんなわかってるわよ。そもそも単純な危険度で言うなら、本物の戦場よりよっぽどヤバいところに住んでるじゃない、私ら、普段」

「ははは、ごもっとも」

 AAAランクを超える魔物が、しかも『食用』として闊歩してるからね、うちの拠点。
 それ全部僕が作ったわけだし。そいつらが暮らしている環境まで含めて。

「むしろこの状況に頭が痛いのは……昨日も言ってたけど、オリビア達の方じゃない? 少なくともこの内乱が終わるまでは、外交関係の交渉はストップなわけでしょ?」

「ええ、そうなりますわね……加えて、終わったとしてもその後のペースダウンも覚悟しておくべきかもしれません。裏に別な思惑があるとはいえ……武力行使まで交えて反対する者が現れた、という事実ができてしまいましたから」

 エルクの指摘に、はぁ、とため息をつくオリビアちゃん。

 毎日のように通っていた行政府関係の建物は、戦時につき業務量が激増した上、軍事的な機密情報とかも扱うので、関係者以外立ち入り禁止になっている。もちろん、オリビアちゃん達もだ。

 当然、そんな状況で外交交渉が進むわけもなく……一時とはいえできなくなってしまったので、今彼女達は実質的に長期休暇みたいな状態になっている。日がな一日屋敷の中でゆったりしているか、気晴らしに少し外を歩くくらいしかやることなくなっていた。

 暇つぶしになるからってことで、僕らへの『上流階級講義』が復活したくらいだ。ほら、この国に来る途中の船の中とかでやってた、オリビアちゃんから上流階級関係の知識とかを座学で教えてもらうアレ。このたび復活した。

 何せ、タマモさんやその側近の皆さんも忙しくなったから、僕も『陰陽術』の講義や共同研究をやる時間がなくなって、彼女達ほどじゃないけど暇になったからなあ。

 オリビアちゃん達同様、のんびりしてるか、気晴らしに外を歩くか、あるいは研究でもしてるくらいしかやることがないんだけど……そもそもこういう時期に、友好関係とはいえよそ者である僕らがあんまり外を出歩くのって、そんなに歓迎されないからなあ……。
 必然的に家の中で過ごすことが増えて、総じて『暇』なのだ。

 もちろん、こないだ襲撃かけてきやがった連中への対策に、警備関係の強化なんかもやるべきではあるが、それもひととおりは終わっちゃったしなあ。少なくとも、やれる範囲での対策は。

 ……自重ってもんを取っ払っていいのであれば、まだまだいくらでも強化できるんだが。
 
「あーミナト君、それは流石にやめてね。この状況下であんまし派手に僕らが動くと、それだけで連中を刺激しちゃうかもしれないから。ただでさえ僕らが気に入らなくて攻めてきてる、っていう話が広がってる状態だからね……」

「……そういえばそれ、さっきオリビアちゃんも言ってましたけど、やっぱそういう意見も出てるんですね。国際交流に反対、というか何というか……」

 ドナルドの言葉にそう聞き返す。
 彼もまた暇になっている1人ではあるが、休む時間は多くても気疲れはとれないのか、ちょっと顔色が悪くなっている気がする。外交交渉では百戦錬磨らしい彼だけど、流石に内戦が勃発した国に放り込まれてる現状は、気分的にも負担なんだろうな。

「まあ、建前の部分が強い……っていうか、ほぼそのものなんだろうけどね。知ってると思うけど、今朝廷とバトってる、あるいはこれからバトろうとしてる豪族は、ただ単に自分達がもっと活躍の場を得たいだとか、日の当たる場に出たいと思ってる……ってのが主な動機だから。そこに、丁度よく現れた僕らを政治的な攻撃対象にして、戦うための大義名分をほしがってるだけ」

「ですが、ごく一部には本当にそう思っている者もいるようです。国力差や技術格差などが不明瞭な状態でうかつに国交を結べば、国益上無視できない悪い流れが出来上がってしまうかもしれないと、国交樹立に反対、あるいは慎重な意見を述べる豪族は少なくなかったそうですし」

「それは俺も聞いてる。だけどさー、だからって話し合いのテーブルから戦場にバトルフィールド移さんでも……何のためにこっちがじっくり話し合いで進めて来たと思ってるんだか」

「それも彼らからすれば、上から目線のもの言いに感じてしまったのかもしれませんわね……そうならないように細心の注意を払ったつもりではあったのですが」

 はぁ、と、何度目かになるため息をそろってつく外交担当2人。

「何にせよ、僕らにできることはないんでしょ? 一応分類としては、国内……身内での争いに分類される奴だから、外部の人間、しかも外交関係で来てる人間は……」

「そゆこと。手も口も出すのはまずいってわけ。もちろん、向こうからこっちに手出しをしてくるようなことがあれば、その時は当然、自衛も反撃も認められるだろうけどね。こないだの、サクヤちゃんを狙ってきた連中みたいにね」

 もちろんそうなったら、流石に僕らだって我慢なんぞする気はない。仲間に手を出そうとするような奴は、コテンパンにしてやるつもりである。

 しかし、そうでなければ戦闘に参加するのは許されないのがこの状況だ。
 他人が戦うのに任せて、ただ待つことしかできないってのも……何だろう、もどかしいもんがあるな。

 ……いや別に、僕が戦いたいとか、戦争に参加したいわけじゃないんだけどさ。

 というか、人間同士の、特に権力絡んだ戦いに巻き込まれるなんてごめんだもんな。『リアロストピア』の時はそれ関係で散々な目に遭ったわけだし。
 その時巻き込んで来やがった連中は、まあ、相応の目に遭わせてやったけども。

 さっさと話が進んでほしいとはいえ、変なこと考えちゃったよ……権力闘争なんて、もう考えるのもアレだってのに……疲れてんのかな?

(まあ、今までで一番長い期間、拠点から離れてこうして遠征に出てるわけだからな……ついつい思考が『早く終わらせる』方向に行ってるのかも……)

 ……考えてたらちょっとホームシック入ってきた気がしなくもない、かもしれん……。

 拠点のふかふかのベッド……設備の整ったトレーニングルーム……恐竜の肉をふんだんに使ったガッツリいける味の濃い料理……

 そんな雑念を抱きつつ箸を動かしていると、ふと隣から視線を感じた。

 横を見ると、今日もジト目がかわいらしい我が嫁と目があった。

「何考えてるか当てたげよっか?」

「?」

「『ベッドで寝たい』『トレーニングルームで体動かしたい』『味の濃い肉料理ガッツリ食べたい』」

「……顔色だけでそこまでわかるエルクはもう僕の専門家とか名乗っていいと思う」

「今も既に方々から手綱取る御者役とか行動原理を理解するための取扱説明書扱いはされてるわ。あんたの世話焼いてるうちにこんなんなっちゃったんだから、きちんと最後まで面倒見てよね? 永久就職先として」

「それはもちろん。むしろ、前にも何度か言ったと思うけど……エルクに振られたらそれこそ僕、ショック死する自信あるよ」

「SSランクの冒険者の生殺与奪を私が握ってるってか。はー、そりゃ責任重大ね」

 そんな感じで軽口を交わし合ってると、周囲からはニヤニヤと生暖かい視線が。
 しかし、いつの間にやらこういう視線にも割かし慣れてしまったもんで……恥ずかしいことは恥ずかしいけど、今更だからあわてることも無い。
 この後、面白がってシェリーとかクロエにからかわれるまでがいつもワンセットだ。

 そんな中、ふと思いついた……というか、さっきの話を聞いて自分も、という感じでシェリーが言った。

「けど、私もちょっと……そろそろ大陸の料理が懐かしくなってきてるかなー……。この国のごはんも美味しいし、お酒にすっごく合うんだけど……あっちはあっちで料理もお酒も美味しいし」

「まあ、正直それは私も思うわね……持ってきた備蓄の食料、どのくらい残ってた?」

「量だけなら一応まだまだあるわよ? ただ、残ってるのはほぼ調味料か保存食の類だけだけどね」

「それは仕方ないだろう……かれこれ数か月だ。日持ちしないものは優先して全て食べてしまったからな。そうしないとまずいだろうし」

 続く形でクロエが訪ね、その疑問に、備蓄やら何やらを把握し管理しているエルクとシェーンが答える。

「それでも、こうして現地で補給というか出される食事を食べていられる分、消費が少ないから、残余はまだある。保存期限はまだまだもつしな。加えて……この遠征に際して、ミナトがまた『オルトヘイム号』を改造したのを覚えているか?」

「あー、そうでしたね……ミナトさん確か、船の中に畑作っちゃったんですよね」

 畑じゃなくてプラントね、水耕栽培用とか、持ち運び可能な生産設備。
 保存食だけじゃなくて、船の中で生産する形で新鮮な野菜とか食材を生み出せるようにね、今回の遠征のために作った施設。

 あれも一応稼働させてるから、大量にとは言えないものの、生鮮食品も全く手に入らないわけじゃないし、今も時々、口寂しい時なんかはそれに助けられてる。シェーンに頼んで、僕らが持ち込んだ食材で大陸の料理を作ってもらったりね。
 何度かタマモさんも食べに来てるし、やっぱ作って準備しておいてよかった。

 ……ただ、それらをフルに使っても、手に入れられる食材はごく一部だ。
 『キャッツコロニー』で日常的に食べられていた多くの食材、多くの料理は、未だこの口に届かず、それがこの寂しい感じにつながってきてるな……。

 気付けば食卓が、なんかそんな『帰りたいな』って感じの空気になり始めていたが、そうはいってもこの仕事が終わるまでは変えれないのは変わらない。

 幸い、何か危機的状況……食料が足りないとか、遭難して帰り道がわからないとか、そういう状況に置かれてるわけじゃないんだし、待てばいいんだから、気長に行くしかないか……

「ちなみにオリビアちゃん、見通しとか立ったりする? ざっとでいいから」

「見通しですか……こればかりは、政情やら何やらが絡んで来ますので何とも……」

 だよね……

「ただ……」

「? ただ?」

「戦争自体は、そう長引くものではないのではないか、という話は聞こえてきますわね。現状、ほとんど全ての戦線において、朝廷軍が優位に運んでいるようで……既に反乱を鎮圧した戦域も存在するとのことです。他の戦線も、そう遠くない未来に朝廷軍が反乱を制圧するのではと」

「あれ、そうなんだ? そりゃありがたい……かな?」

「んー……確かに、内戦とはいえ戦時下にしては配備が普段とほとんど変わらないと思ってたけど……なるほど、余裕があると見通されてたわけね」

 と、ふいに義姉さんがそんなことを。

「え? でも義姉さん、ほとんど変わらないって……いや、行政府とかいろんなとこでてんてこまいの忙しさになってるって聞いたよ? 外交関係の仕事とかも軒並み止まっちゃったし、立ち入り禁止区域が増えて移動制限とかかかってるらしいし……」

「そんなもん情勢1つでいくらでも変わるレベルの微々たるもんよ。まあ、外交仕事のストップはともかく……いよいよガチで戦争ってことになったら、普通は警戒配備の範囲なんて行政府周辺だけで収まるようなもんじゃないわ。物資や情報のやり取りがあるから、市井の経済流通にも徹底的にメスが入るし、色んなものが許可制になって即座に何も『動かせなくなる』。とにかく政府の意に沿わない人やモノ、そして情報の動きが起こらないようにね。空気だって否応なしに、今よりずっとピリピリするし……それを考えれば、この程度の統制はかわいいもんよ」

「……そのようです。……流石の洞察力ですね、セレナさん」

「……ま、昔取った杵柄というか、知識というか、ね」

 食べながらさらりと言ったセレナ義姉さんに、オリビアちゃんは感心するように言っていた。
 ふと見ると、クロエとナナも同じ感じで『ああ、確かに』『そう思いました』という表情を……あーまあ、この2人、全員、元軍人だからな。こういう場合の事情とか対応、その定石なんかについても詳しいわけか。

 特にセレナ義姉さんは……数十年に及ぶ軍人経験の中で、国家間の戦争すら経験していたはずだ。そういう意味では、この状況に一番慣れている――っていう言い方が正しいのかどうかはわからないが――のは義姉さんなのかもしれない。

「けどセレナ義姉さんもそういう見立てってことは……この戦争、さっさと終わるかな?」

「あたしが知るわけないでしょ。そんなもんは終わるまでわからないわよ、誰にもね」

それこそ、戦争の当事者にも、と締めくくる義姉さん。

 ……気のせいじゃなければ、この話をするに際して……いや、もしかしたらこの状況そのものにあまり彼女はいい印象を抱いていないように見えた。
 ……戦争経験のある元軍人だからこそ、色々と思う所があるのかもしれないな。

 僕としては、個人的な理由もあれば、義姉さんみたいに考えてあまりいい気分になれない人もいるだろうし……何よりこの国に暮らす人たちも、戦争なんて大変だろうから、さっさと終わってほしいもんだよ。
 ああもちろん、どういう形でもいいわけじゃなくて……オリビアちゃん達の仕事に差し障るから、朝廷軍に勝ってほしいと思ってるけどね。

 ……そんでもって、その戦争に僕らが関わらなくていいことを切実に願う。
 こっちにちょっかいをかけてくる輩が現れず、厄介な事態にもならない。そんな展開を願うったら願う。

 ……望み薄? 知ってるよ。



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