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第19章 妖怪大戦争と全てを蝕む闇
第400話 育っていた思い
しおりを挟むさて、本日は『諸国行脚』5日目である。
今日目指す目的地は……『ハコダテ』である。
うん、北海道ですね、思いっきり。
しかし、地図を見る限り、この国に、日本における北海道のような、大きな島っぽい土地はなく……『トーノ』から北の方の大地は、全て陸続きだ。これは、前から知ってた。
どうも、日本で言う青森県――『ツガル』って地名があるんだよこれが――より先は、地殻変動でも起こったかのように陸続きで、本州にくっついてる感じだ。青函トンネルなしでも、北海道に渡れる様子です。
言った通り、『房中術』の影響で活力がみなぎっているので、いいペース走れているが……北に行けば行くほど、雪深くなっていき、足元が悪くなる。雪が積もってたり、凍ってたり。
ただ、雪に足なんか取られてたら走れないので、水面を走るのと同じ要領で、雪や氷の上をわたる感じで走っていく。例によって、足の裏に力場を作る感じ。
こうすると、雪に沈まないだけでなく、路面が凍ってても滑らないから楽だし安全だ。
練習しててよかったな、この走り方……僕はもちろん、ギーナちゃんやサクヤ、シェリーもできるから、ほとんどペースダウンなしで雪道も走り抜けられる。魔力使うから、疲労は早まるけど。
無論、師匠や義姉さん、タマモさんにイヅナさんも使える。
後者2人は、微妙に術式が違う気もするが。『陰陽術』バージョンかな?
ともあれ、そんな感じで走っているわけだが……どんどん雪深くなっていくな。
加えて、徐々に風も出て来た。
天候が吹雪+地吹雪になり、視界が急激に悪くなる。
しかし、全く見えないって程じゃないし、視界が悪いと言っても暗いわけじゃない。時間帯的にも、まだ明るい時間だ。そりゃそうだ、昼前だもの。
幸いと言っていいのか、入り組んだ道とか、見通しのよくない森林地帯なんかを通るわけじゃないので、はぐれる心配はあんまりない。皆、目がいいから、注意してれば前を走ってる人の背中を見失うこともないし、仮に見えなくなっても、遠くなければ魔力知覚で位置は把握できるし。
そんな感じで、はぐれない、遅れないことに関しては問題なく進めていた。
……が、やはりこのあたりを通るにあたっての問題点は……寒さだな。
一応防寒着は着ているとはいえ、動くこと、走ることを考えると、そんなにモコモコ着こむわけにも行かないし、使ってるのが僕特性の超高性能防寒着とはいえ、限度はある。
立ち止まったりゆっくり歩いてるだけならまだしも……吹き付ける風が『冷たい』を通り越して『痛い』っていうレベルになるこの土地を、さらにそれが加速するようなスピードで走ってるわけだからね。
動いてるから体は温まるとはいえ、表面は寒いというか冷たいから、体力は奪われるんだよね。
まあ、僕や師匠、タマモさんレベルの身体能力なら、そのあたりも許容範囲内だし、魔力で肉体を強化して耐えられるっちゃそうだけど……ここでも、問題になるのは『ギリギリ』なラインの2人の状態だった。
言わずもがな……ギーナちゃんとサクヤである。
☆☆☆
5日目夜。
『ハコダテ』で取った高級宿屋の一室で……僕は、昨日同様、2人に『房中術』を施していた。
もちろん、いかがわしい行為は抜きで。
ただ、今日1日を過ごした感覚からして……昨日やった、手と手をあわせる、ないし握る程度の接触だと、明日に疲れが残ってしまう可能性も否定できなかった。今日は、走るだけでなく、寒さによっても体力が失われていったから、その分もどうにかしなきゃいけなかったし。
あったかくして寝るだけで回復できるかどうか、ちょっと微妙だったのだ。
タマモさんによれば、これから先、寒さもそうだけど、色々と走る以外にも疲れる要因が現れて対処することになるため、1日1日の疲労を翌日に残さないようにしないときついらしい。
むしろ、ほとんど走るだけで済んでいた今まではウォーミングアップみたいなものだそうだ。
……やっぱりというか、この修行をするに際して、悪ふざけも何もなしに、ガチで『房中術』は必要な技能だったんだな。
現に、今日は知ったコースは、最後の方はかなり風も強かった上、海が近い地域を走ったからか、吹き付ける風が昨日よりさらに冷たかったように感じたし、コースの起伏も多くて、その分ただ走るだけでも多くの体力を使うことになったからな……走った距離はほとんど同じでも、徐々に蓄積する疲労は大きくなっていくのは感じた。
……とまあ、少々話が遠回りになったけど、そういうわけだから、この疲れを明日に残さないためにも、『房中術』をより効率的に行う必要がある。
そう結論付けて、僕がとった方法とは……
「よし、じゃあいくよギーナちゃん……よっ、と!」
「あたたたっ……あ、でもちょっと気持ちいいかも、です……」
「…………あの、これは一体……?」
「んー……何て言ったらいいのかしら? ストレッチ、って言ってわかる?」
接触する範囲・面積は大きいけど、色気はそんなにない方法だった。
まず、お互いの背中同士をぴったり合わせるように立ちます。
次に、その状態で腕を組みます。僕の右腕とギーナちゃんの左腕、同じように左腕と右腕を組む形になるね。
その状態で、片方が腰を曲げて、もう片方を背中に乗せる形で持ちあげ、背中と腰を伸ばす。
運動不足の人とかがやると、背中や腰の骨がぽきぽき言ったりする、あの柔軟運動である。体育とか部活動でやったことある人も多いんじゃないかな?
これなら……男女でやるから、多少はそういうのを意識しないこともないけど、基本的に準備運動とか体操みたいな扱いになるから、色気はあんまりないしね。
むしろ、ほどよく双方がドキドキするのでちょうどいいとすら言えるかも。
……いやでも、こういう2人でやる系のストレッチとかって、アスリート系の女の子とかが2人でやってたりするのって、それはそれで別な、健康的な色気が……やめろ、考えるな、消えろ邪念。
なお、これを考えた瞬間、興奮でちょっと活性化の度合いが高まって、ギーナちゃんに『どうかしましたか?』って聞かれて、ごまかすの大変だった。
それを傍から見ていたシェリーにニヤニヤされた。
そして、そのあとサクヤにも同じようにしたんだけども……サクヤの場合、腕が多いのに加え、内4本がやや背中側から生えているので、ちょっとやりづらかった。
けど、その分触れる面積が広かったので、効率的にはトントンかな。
……僕の腕1本に対して、サクヤが腕3本で組んでくるっていうの、なんか不思議な感じがしたけど。
「あ、本当だ……意外と気持ちいいですねこれ。背中と腰が伸ばされる感じがして……さっき見たときは、新手の拷問か何かかと思いましたが」
「いや、拷問って……まあ、初めて見たら、どういう感じなのかわからなくなるのはそうかもだけどさ。あ、じゃあ今度逆ね」
「はい? ではその……失礼します、よいしょ」
言いながら、今度はサクヤが腰を曲げて僕を持ちあげる。
ギーナちゃんもそうだったけど、あんまり僕と身長とか体格が変わらない2人でよかった。こんな風に2人1組で協力してやるストレッチでなら、より効率的に『房中術』を使えるだろう。
この先、これでやっていければいいんだが……。
あ、ちなみにシェリーとは今日も最後に、別室で本来の形でやった。
当たり前ではあるものの、一番効果的に疲れが取れたのはコレだった。
☆☆☆
同じ宿、別の部屋。
そこでは、タマモがイヅナから話を聞いているところだった。
室内とはいえ、冬の『ハコダテ』とあって、室内の気温もそこまで高くない。この部屋が、窓がある部屋で、外気に近いというのも、理由ではある。
流石に息が白くなるほどではないが……それでも、厚着をするか布団に入らなければ少し厳しい程度には寒々しかった。
「経過は順調のようね、イヅナ」
「はっ……今のところ、ミナト殿はもちろんのこと……ギーナ殿やサクヤ殿といった、体力的に不安があった面々も含めて、大きな問題もなく修行についてきているでござる」
「そう……。つまり……」
一拍置いて、
「形はどうあれ、きちんと使っているわけね、『房中術』も」
「そのようでござる。ただ、やはりギーナ殿やサクヤ殿に対しては、健全というか、過激でない程度の接触にとどめているようでござるよ。まあ、元からそういう関係だったシェリー殿に対しては、遠慮していないようでござるが」
「それについては想定の範囲内ね。『キョウ』にいた頃からそうだったわけだし、このくらいじゃ調子に乗らない、なびかない、くらいは予想できていたわ。それだけの自制心はきちんと持っている……けど、それを受けて居る方はどうかしらね?」
「……! ミナト殿ではなく、ギーナ殿やサクヤ殿の方から動きがあると?」
「ええ……ちょっと見ればわかると思うけど、あのギーナって娘、ミナト君にもうメロメロでしょう? これっていうきっかけがないのと、あくまで仕事の一環としてミナト君達の所に『出向』してる形だから、最後の一歩が踏み出せなくて足踏みしてると見たわ。一方のサクヤちゃんは、ミナト君に対して好意は抱いているようだけど、まだ途中ってところね。感謝や信頼が今はまだ強いから、恋愛感情にはまだギリギリ発展していないのかも。けど、十分素質はあるわね」
「そこに今回の『房中術』……なるほど、多少であれど、否応なしに『接触』と『興奮』を伴うこの術が発破になると見ているでござるか。特に、今すでに好意を抱いているギーナ殿あたりに」
「それだけじゃないわ。今現在、過酷な試練に挑んでいる最中であり、回復手段はこの『房中術』のみ……より効率よく回復するには、より密着して、より興奮する必要がある、っていう大義名分を与えているのよ、背中を押してあげるためにね。そしてトドメに……ミナト君はその後、シェリーちゃんと一緒に『普通に』房中術を使っているのでしょう? さぞかし刺激が強いでしょうね……やりたくてもやらせてもらえない彼女、あるいは彼女達には」
思い人が別な女性と――その女性自体も他人というわけではなく、仲がいい相手だとはいえ――自分を差し置いて愛を育んでいるという状況にやきもきしているであろう少女、
親愛と敬愛、恩義の中に埋もれた別な『愛』を自覚しようとしている少女、
2人の美少女……と、彼女達が思いを寄せる少年の今後を思い、タマモはふふふ、と妖艶に笑う。
(そうやって、仲のいい娘も巻き込んで、徐々にミナト君自身の『房中術』に対するハードルも下がっていくはず。使えば肉体が活性化して強くなれる、相手と自分の実力が釣り合っているほど効果が高い、っていう餌もぶら下げてね。そしていずれは……ふふふ)
きっちりと、あるいはちゃっかりと、少女達の進展の先に、自分の野望を思い描いてにやりと笑っているタマモだったが……少しして、普段みせる真面目な表情に戻る。
主の雰囲気が変わったのを敏感に察知し、イヅナもまた、たたずまいを直す。
「まあ、そのあたりは今後どんどん進んでいくでしょう。明日明後日とより寒く、より過酷な道のりになるでしょうからね……それはさておき、私の方も明日は用事を済まさなくてはね。明日は『サッポロ』で、『ミスズ』に会わないと」
「承知。では、おやすみでござる、主」
☆☆☆
――ばしゃあっ!!
時刻は、さらに2時間ほどが経った……夜中と言える時間帯。
冬の『ハコダテ』、その深夜ともなれば、外に立っているだけで身を切るような寒さがある。
そんな中で、わざわざ宿の井戸から組み上げた井戸水を、頭からかぶる、という行為は……控えめに言っても、何を考えているんだ、頭がおかしいのか、という評価をされることだろう。
だが、そうしなければ眠れないほどに、今のギーナの目は爛々と輝いていた。
風呂に入り、房中術』で体が活性化し、さらにその後布団に入り、心地よく温まった体が、しんと冷えていく。外側だけでなく、内側までも。
濡れた体に吹き付ける冬の風が、容赦なく彼女から体温を奪う。
頭を冷やす、という彼女の目的からすれば、ある意味望み通りの結果ではあるのだろう。
しかし、肝心の……一番冷えてほしい部分の熱は、未だギーナの頭の中でくすぶっている。
物理的な冷たさのショックで一瞬衰えたかと思われたそれは……ギーナが呼吸を整えた拍子に、ふと宿の……ミナトがいるであろう部屋のあたりを見て、気にしてしまったことで、すぐに勢いを取り戻す。
「はぁ……っ……! 何で、こんな……!」
もう2~3杯、桶に水を汲んで被りたいところだが、これ以上は今度は体を壊してしまいそうだと思い直し、ギーナは体をふいて部屋に戻った。
そして、乾いた清潔な衣服に、浴衣も下着も全て着替え……消そうとしても消えない『熱』を見て見ぬふりをして、布団にもぐった。
……しかし、やはり彼女に眠りは訪れない。
ふと、彼の部屋がある方角をちらりと見てしまい、そのたびに『熱』が強くなる。
『房中術』の最中に感じた彼の温かさを思い出すたび、『熱』が強くなる。
道中、幾度か襲って来た魔物を相手に、その拳足で力強い戦いを見せる彼の姿を思いだすと、『熱』が強くなる。
最早、彼のことを忘れでもしない限り……日に日に強くなっていくこの『熱』は消えてはくれないのだろうと、ギーナにはわかっていた。……そんな日など、来てほしくもない。
この『熱』の正体に、ギーナはとっくに気が付いていた。
訓練生時代、同期生の女子達が、楽しそうに話していたのを、何度も聞いている。
やれ誰は見た目がいい、やれ誰は力が強い、やれ誰は頭がいい……
年頃の女子には当然の感情で、興味のある事柄なのだろうということはわかっていたが、そういう気分になったこともなかったギーナには、輪の中心に入っていって花を咲かせられるような話題ではなかった。
だからこそ、ギーナはそれについて本当の意味ではよく知らず……ある意味、理想的というか、ロマンチックなイメージを抱いたままにここに来ていた。
恋愛とは、互いのことをよく知り、仲良くなり、告白し……そういう順序を踏んで、誠実かつ真面目に行うものであると。感情よりも理性で、様々な思いの積み重ねで形作るものなのだと。
……ある意味、それは間違いではなかった。
彼女自身、様々な積み重ねから、今の思いがあるのだという自覚はあった。
それでも……手順も何もなしに、ただ心と体がひたすらに寂しがり、想う相手を求めるような……そんな強烈極まりない『熱』が己の中に生まれるなど、思いもしていなかったし……今でも彼女自身、それを受け止めきれず困惑していると言ってよかった。
この『熱』に身を任せてしまいたい。
理性も良識も捨てて、行儀よくだの順序を守ってだの、そんなものを踏み越えて、ただ欲しいものに手を伸ばしたい。
そうしたら、そうできたら……どれほど幸せになれるのだろう。
そんな欲求、ないし衝動が自分の中から沸き起こってくるなどと、想像もしていなかった彼女は……ここ数日で急激に膨れ上がるその思いに、半ば押しつぶされそうになっていた。まるで、パンパンに張って破裂寸前の風船のように。
「……ミナト殿……私は……っ!」
タマモが見据えていた、想いを寄せる少女の『限界』。
それは、思っているよりも近くまでせまっていたのかもしれない。
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