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第18章 異世界東方見聞録
第378話 サクヤ・リボーン
しおりを挟む【治療3日目】
さっそく効果が表れ始めた。
まださすがに腕が生えてくるまでは行かないけど、サクヤさん曰く、患部が熱を持っているのを感じられるようになったらしい。しかし決して嫌な感じじゃなく、体の中からほんのり温かくて、癒される感じだそうだ。ちょっとむずかゆい感じもする、って言ってた。
『クラフターフォルム』のレントゲンモードで見てみると、既に再生の準備が始まり……というか、整いつつあった。
変形したり、いびつな形で安定してしまった骨や筋肉なんかが一時分解され、これから再生が始まるのに最適な形に整えられている。『ベルゼブブ』は期待通りの仕事をしたようだ。
周辺の組織の活性具合も申し分ない。ここにこれ以上、外科的にいじくるような処置はいらないが……必要に応じて『ベルゼブブ』と『遺伝子情報転写霊力』を追加投与する必要はあるな。
『ベルゼブブ』は、大体1週間もすると、老廃物に交じって体内から排出されるようになっている。なので、無くなる前に適宜投与しなおす必要がある。
同じように『遺伝子情報転写霊力』も……こちらは、サクヤさん自身の霊力に溶けて吸収されてしまうので、こちらも切らさないよう適宜流し込まなければいけない。
それと、何より今必要なのは、腕を再生させるための栄養分だ。
サクヤさんは、いつもよりお腹がすくような感じがして、配膳係の人にお代わりまでして沢山ご飯を食べてしまった、って、少し恥ずかしそうに言ってたけど……その程度じゃ全然足りないな。
というか、普通にご飯として食べるだけじゃ、そもそも栄養素は足りないだろう。
昨日と同じくミックスジュースと、そのお茶請けみたいな感じで、パウンドケーキを。
初めて食べる洋菓子ではあるが、味は気に入ったようで、笑顔で食べていた。
ほわ~んとした感じの、幸せそうな顔を見て……彼女も、大陸とかヤマト皇国とか、妖怪とか人間とか関係なく、普通に女の子なんだな、と思った。
なお、昨日これを彼女に飲ませた時点で、勘のいい人は気づいていただろうが……この『ミックスジュース』も、今日出した『パウンドケーキ』も、ただのおやつじゃあない。
いや、別に何かヤバい薬とか入れてるわけじゃなく、普通に食べられる、正真正銘のジュースとお菓子ではある。作ってもらったのも、シェーンに頼んでだし。
……ヤバいのは材料だけだ。
ジュースの方は、『禁断の果実』を筆頭に――果汁だけでなく、すりおろした身まで入れている――様々なレアな果実系と、少しの野菜系の食材をブレンドしてある。パウンドケーキの方にも、『ロストガーデン』や『ビオトープ』で取れる食材……蜂蜜やレーズンなんかを使っている。
どちらも美味しく栄養満点で、下手な魔法薬より疲れが取れて力が湧き出る一品だ。
欠点として、カロリーは高いけど……今回の場合はむしろそれが求められているので、問題はない。食べても食べても、腕の再生にエネルギー持ってかれるから、食べ過ぎないと逆に栄養失調になる可能性すらあるのだ、今のサクヤさんは。
まあ、美味しく食べられてるうちは幸せってことで。豪華な病人食を堪能してもらおう。
【治療5日目】
そろそろ効果が弱まってくる『ベルゼブブ』と『遺伝子情報転写霊力』を補充する。
例によって上半身裸になってもらい、患部に『ベルゼブブ』をたっぷり含んだ溶液を注入し、『遺伝子情報転写霊力』は、電極を張り付けて経絡系に流し込む。
その時に思ったんだが……ここ最近のサクヤさん、かなり肌のハリとか潤いとか、肉体的な健康さが戻ってきてるように感じるな。
長いことハイエルフ達に虐げられていた分の疲労やら何やらの蓄積、栄養の不足……そういったものがなくなった結果だろう。投薬で全身の細胞が活性化していることも手伝って、隅々まで栄養がいきわたり、肉体そのものが息を吹き返しているような印象を受ける。
……そうなる前でも十分魅力的と言える体つきだったのが、さらに健康的(意味深)になりつつあるので、治療の際にちょっとドキドキすることが増えたのは内緒。
……今日の治療で血行その他がよくなって、また息を荒くしてる様子だったのが、また……。
けど反対に、なんかサクヤさんはそろそろ慣れて来たのか、僕の前で脱ぐことに抵抗を感じなくなってきてるというか、全然堂々としてる感じがするからちょっと戸惑うと言うかね……。
それと治療の方にも、また変化が起きている。
最近、患部に鈍い痛みを感じるようになってきたらしい。
たしかに患部は熱を持ってるが、『レントゲンモード』で見てみても、異常はない。
むしろ、経過は順調と言っていいだろう……徐々に骨が再生し、腕の形を取り戻そうとしている。
恐らく、急激に進む再生に体が負担を感じているがゆえのものだろうな。
痛み止めを使うほどじゃなさそうなので、とりあえず我慢してもらうことにした。もしこれ以上悪化したりするようなら、その時考えよう。
それともう一つ。いよいよ『再生』が軌道に乗り始めている段階だけあって、必要とするエネルギーの量が増えてきている。
しかもこれが……『徐々に』とか『右肩上がりで』なんてもんじゃない。その上がり方たるや、加速度的と言っていいレベルだ。
『ミックスジュース』と『パウンドケーキ』に加え、日々の食事の量を増やして対応しているが。……それだけじゃ消費を補いきれなくなる日は近いだろう。
対応策はあるが……早めに用意しておくべきだな。いつでも使い始められるように。
【治療7日目】
やはりというか、食事だけではエネルギーの消費を補いきれなくなってきた。
『食べても食べてもお腹がすくんです……』というサクヤさんの相談を受けて、僕は用意しておいた対応策を解禁した。
と言っても、何も難しいことはない。栄養剤を注射するだけなんだけども。
色々と組み合わせて作ったそれを点滴で投与することで、血管から直接栄養を補う。現代医療では普通にやられていることの1つだ。
点滴に関しては、ネリドラにお願いしておいた。ナース服が実に様になっている。
なお、お腹が減った分だけ食べる、という案はもちろん使えないので。
消化器系の消化能力にも限界ってもんがある。酷使しすぎればそっちが壊れる可能性もある。
その他は何も問題なく、治療の効果はきっちり表れている。
レントゲンモードで見れる骨はどんどん伸びているし、その分背中の部分の肉は盛り上がってきている。細胞が分化して新しい手が形成されるのも、そう遠くないだろう。
ただ、何だか最近、体がむずむずする、っていう話が気になったけど。
あと、何だか暑い、ないしは熱い……と言うか、熱っぽい感じもする、とのこと。
しかし、特にアレルギーとかそういう悪性反応が出ている様子はないので、これも急激な回復の影響だろうか、と思っているが……一応、注意深く観察はするようにしている。
……だから、『体がむずむずするし、熱くて落ち着かないんです……』と、寝間着の浴衣(薄着)で、寝台の上でもぞもぞしながら、色っぽい表情とうるんだ流し目をこっちに向けるのやめて。
凄惨な傷跡が消えて、体も健康さを取り戻しつつある今、君かなり色っぽいことになってるから。僕も男だから。そういうの見て何も感じないわけじゃないから。
点滴してる最中で、あんまり動けない状態でむずむずしだすと気になるのはわかるけども。
え、何ネリドラ? 何で僕の腕をぎゅっとして上目遣いになるの?
……何? 我慢してるなら私が協力する?
…………後でね。
【治療10日目】
待って、待って。
ちょっとサクヤさん、いきなりそんな、こっちの予想とか諸々ぶっちぎったことするのやめて。
いや、別にサクヤさんの容体が急変ないし悪化したわけじゃないんだけどね?
『体がむずむず』が悪化して、もっと色っぽくて僕の自制心が大変になったわけでもないけどね?
あ、でもこっちの事態の延長線上で起こったことではある。
……なんか、脱皮したんだけど。
誰がって? サクヤさんが。
……うん、確かに蜘蛛って、外骨格を持つ生き物だから、脱皮を繰り返して成長するよね。それは知ってるよ?
……知ってるけどさ、サクヤさんがそうなるとは思わないじゃん。
点滴の前に、そろそろ『ベルゼブブ』と『遺伝子情報転写霊力』の補充をしようってことになって、いつも通り脱いでもらったんだけど……その時、サクヤさんは、もう我慢できないとばかりに、上だけでなく下も全部脱いで全裸になってしまった。
驚いている僕らの目の前で、サクヤさんは肩口の所に、爪を立てるようにぐっと指を強く押し付け……勢いよく、ひっかくように手を引いた……その時。
ザクッ、と皮膚が爪で切れるのではなく…………びりっ、と皮が破れて、剥がれた。
唖然とする僕らの目の前で、サクヤさんは体中に手をやって同じことを繰り返し、びりびりと皮をはぎ取っていき……その中から、柔らかくみずみずしい、新しい皮膚に覆われた体を見せた。
肩、腕、胸、腹、足、背中、そして頭に至るまで、全身の古い皮をはぎ取り……というか、ここまでになると、文字通り『脱いだ』と言える状態になったところで、ようやく彼女は一息ついた。
そのまま少しボーっとしていた後、はっとしたように僕らの方に向き直る。
目の前でいきなりセクシー映像が展開されたと思ったら、数秒もしないうちに生物学の参考資料映像みたいなのに切り替わったがために、唖然としている僕らに。
『お見苦しいものをお見せしました……』と、いそいそと自分が脱いだ皮を一カ所にまとめて片づけるサクヤさん。その後、元通り寝台にうつぶせになる。
とりあえず、予定通り治療と、栄養補給の点滴を済ませた。
念のため検査した結果、特に体に異常はなかった。脱皮にかなりエネルギーを使ったらしいことくらいで……ちょっと多めに点滴で補充してあげておいた。
それと脱皮した時、患部の古い皮膚の下から、肘のあたりまで伸びて形成された腕が現れていた。
え、何コレ。脱皮すると一気に再生進むの? 皮膚の下にこんなものがいつのまにできてたの? ……昨日、レントゲンで見た時は、こんなになかったと思うんだけども?
びっくりした。まさかこんなことが起こるとは……生命って不思議。
ちなみに、脱皮した後の皮を――セミの幼虫とか蝶の蛹みたいな感じで『パカッ』と割れて体の形がそのまま残る感じではなく、日焼けの皮をむくような感じやってたので、破片である――研究素材として回収させてもらおうとしたら、後生だからやめてくださいと泣きつかれた。
そんなのを回収されて保管されるなんて恥ずかしいと、裸を見られるより精神的につらいと、女の脱皮後の皮膚を手元に置いて残しておくなんて鬼かと、散々に言われた。
最後のよくわかんないんだけど……何、脱皮する系の亜人の感性か何かなの? 裸より恥ずかしいって……どういうことよ? 人間の何に置き換えればいいんだ? わからん……
わからんけど、半泣きで絶叫するほど嫌がられたんじゃ、無理にとは言えないな。
仕方ないのであきらめた。
皮は後で、サクヤさんが自分で燃やして処分するそうだ。もったいない……
【治療14日目】
治療開始から今日で2週間。
経過は順調だが……気にしておくべき点が2つある。
1つ目だが……あの日から、サクヤさんは1日1回、毎日脱皮するようになった。
そのたびに大きく回復が前進するので、これはいわば、治療が上手くいっている証拠、みたいな現象なんだろうか? だとしたらまあ、それなりに喜ばしくはあるな。
ただ、治療の周期とかタイミングの問題なのか、毎度毎度『脱皮』が同じくらいの時間……すなわち、治療を行う時間になると起こるもんだから……
「うぅぅ……また、どうしてこのような……」
顔を赤くして、半泣きになっているサクヤさんがここに居ます。
治療の最中に脱皮したくなり、我慢できないので、一旦治療を中止して……僕が一時退室して外に出ている間に、脱皮を済ませて皮を片づけて、という感じの作業を済ませたところだ。
例によって、皮は後で自分で処分するらしい。
そして、こうなるたびに、サクヤさんは泣きそうになっている。うん、毎日だ。
「毎日、毎日……このような辱めを、私が、どうしてこんな……くっ、いっそ殺してほしい……」
「こらこら、ここに至った経緯が経緯なんだから、冗談でもそういうこと言うもんじゃないよ」
というか、この場面でそういうこと言ってると、まるで僕が半裸の彼女に酷いことした結果としてサクヤさんが泣いた、みたいな感じに見えるからやめて。
犯罪臭がするし、ここだけ誰か他の人に見られたら、弁明しきれる自信ないから僕。
「どうしてそんなに恥ずかしがるかね……脱皮で」
そう、思わず呟くように言ってしまった僕を、キッ、と睨みつけてくるサクヤさん。
いけない、声に出てたか。
けど、前々から気にはなってたんだよな……一体何で彼女、こんな風に恥ずかしがるのか。
聞いても、頑として教えてくれないんだよね……まあ、そういう感性だと言われてしまえばそれまでなんだけど、理由がある、あるいは何かに例えられるなら知りたいと、密かに思ってた。
「……そんなに知りたければお答えしましょうか?」
すると、サクヤさんからこんな言葉が。え、いいの?
少し意外に思い、ちょっと驚いた表情になって(多分)僕が見返していると、サクヤさんは、何やら覚悟を決めたような、あるいはどこか開き直ったような顔になり、
「……ミナト殿。あなたは……親しいとはいえ、家族でもない他人に……厠で用を足しているところを見られて、平気だと思いますか?」
「…………はい?」
え、何その例え話?
もしかして、その……脱皮って?
「そういうことです。一部の『妖怪』にとって、脱皮をしたり、冬から春にかけて生え変わる毛が抜けたりといった、生態上の特定の行動は、他人に隠れて自分の部屋などでさっさと1人ですませてしまうもの。それを見られるのは……厠で用を足す様子を凝視されているようなものなのです」
「…………マジで?」
「マジです。というか、こんなことで嘘なんか言いません」
……衝撃の告白なんですけど。
え、そういう理由だったの。あの恥ずかしがり方は。
……そういう感じにとらえてたんだとしたら……うん、そりゃ確かに納得だよ。
「……ごめんなさい」
「いえ……知らなかったことでしょうから。大陸ではどうやら、そういうことも無いようですし……そもそも、説明すること自体恥ずかしかったので、何も言わなかった私も私ですし」
何か色々と言いたいことはありそうだけど、色々鑑みて、口うるさく文句は言わないでくれたようで……
「でもですね、私はまあ、治療から仇討ちからお世話になっていますし、ミナト殿に対しては憎からず、好意などを抱いているところもありますからこのくらいで済ませますけど、本当にこういうことを他の女妖怪に対して言ってはいけませんよ? 極端な話、斬られても文句は言えませんからね? 私だって本音と言うか、正直なところをそのまま言えば、顔から火が出そうでしたし……」
と、思ったらやっぱり我慢できなかったっぽい。
堰を切ったように、抗議の言葉が怒涛の如く溢れ出してくる。
「しかもあれから毎日続くし……何でいつもいつも『治療』の最中に催すのかと……! さらには見られる相手が、ミナト殿という異性で……単なる他人でもない分余計に気まずくて……挙句の果てに、脱いだ皮を研究するために持って帰りたいとかホント何考えてるのかと……!」
「ごめんなさい、ホントごめんなさい」
トイレ凝視……しかも、家族でもない異性に……裸見られるよりキツイかもな。なんだこの不意打ちというか、変化球みたいなエロ展開。
ていうか……やばい。『脱皮≒トイレ』という方程式を前提にして考えると、僕がやって来たことって相当な嫌がらせ、ないし変態行為になっちゃうんだけど。そりゃ泣くわサクヤさんも。
今も、何やら恨み言か何かと思しきことを、聞こえないくらいの音量でぶつぶつ呟いてるし……。
「……正直なところを言えば、『責任を取って』もらいたい気分ですけどね……」
「え、何?」
「っ!? い、いえ、何でもありません! とりあえず、以後気を付けてください」
「大変よくわかりました……ホントゴメン。そして、教えてくれてありがと」
……今後こういうことがないように、その妖怪独自の風習とかそういうの、きちんと調べる癖をつけるべきかもしれないな。
さて、『脱皮』に隠されていたとんでもない意味合いについてはこのへんにして……もう1つ。
彼女の体に、こっちはあまり笑い話にできない変化が起こっている。
「それじゃ、点滴するから動かないで」
「はい……よろしくお願いします」
「すぐやっちゃうから、じっとしててねー」
ネリドラとリュドネラが、あおむけに寝転がるサクヤさんの左右から、そう声をかける。
そして、右腕と左腕に、それぞれ2本ずつ、位置を放して針を刺し、栄養剤の点滴を始める。
この間から、4つ同時に行っているのだ。そうしないと、栄養補給が間に合わないから。
『脱皮』は、細胞分裂が活発に進んで再生が順調に行われている証拠ともいえる現象だが、エネルギーを大量に消費する。そしてそれ以前に、活発に進む再生そのものにもエネルギーが使われる。
ここに来て、どんどん彼女が必要とするエネルギーが多くなってきている。
毎日の食事や、『ミックスジュース』を始めとした、高カロリー・高栄養価の食事はもちろん続けて摂取しているが、到底それでは間に合わない部分を、こうして点滴で補っている。
しかし、今なおその消費エネルギーは日に日に増え続けている。このままいけば……遠からず、点滴で補えるレベルを超えるんじゃないかってほどに。
点滴の本数を増やせばいいって話じゃあない。いくらそうやって大量に栄養を注ぎ込んでも、それを吸収してエネルギーにし、腕に作り替える体の機能に限界があるのだ。『ベルゼブブ』というナノマシンの助けがあったとしても。
けど、治療はもう少しで実を結ぶ所まで来ているのも事実。ここを乗り切れば、完治は見える。
もしその前に、壁が立ちはだかったなら……やむをえない。奥の手を使うことになるだろう。
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