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第13章 コード・オブ・デイドリーマー
閑話6 暮らしの準備を整えよう
しおりを挟む「会長は間もなくおいでになりますので、今しばらくお待ちくださいませ」
「はい……」
そう言って、メイドさんは部屋から出ていった。
後には、僕とナナ、セレナ義姉さん、シェーン、ターニャちゃんが残される。
お目当ての人物が現れるのを待つ間、しばし、この高そうなソファに体を預けて休憩しつつ……簡単に、今の状況の説明でも。
今、僕らがいるここは……『ローザンパーク』でも、『ネスティア王国』でもない。
ジャスニア王国の王都『エルドグラード』。そこにある、大きな奴隷商館である。
昨日のうちに、新しく作った多人数+高速移動用のCPUMを使ってこの町に来て、一泊しておいて……今日、こうして目的地であるこの店に来たわけである。
なんで奴隷屋さんなんかに来たのかっていうと、だ。
実は、さっきメイドさんが呼びに行った『会長』って人が……っと、噂をすれば。
こんこん、と扉がノックされて、
「失礼します……お待たせいたしました、お客様」
そんなセリフと共に、1人の女性が部屋に入ってきた。
年の頃は、20代後半、ってとこだろうか。
やや露出多めのドレスに身を包んでおり、出るとこ出て、閉まるとこしまったボディラインがよくわかる感じ。見た目一発高級感漂う装飾品の数々に身を包んでいる。
背中の真ん中くらいまである、長い金髪と、エメラルドグリーンのきれいな瞳、そして……長くとがった耳が特徴的だ。
簡単、というか単純に言ってしまえば、すごい美女。
エルフ系の種族であるとわかるその女性は、卓を挟んで僕らの向かい側にあるソファに腰かけると……座ったままの姿勢でも優雅さを感じる身のこなしで、一礼。
相当に育ちがいいんだろう、洗練された動作だ……と、思った次の瞬間には、
「さて……まあ、肩こりそうなムードはこの辺までにして……と」
にっこり、と……さっきまでとは違う感じの笑みを浮かべてそう言い、同時に、今まで身にまとっていた『育ちがいいオーラ』が霧散。
相変わらずすごい美人ではあるものの、どことなく親しみやすい雰囲気に変化した。
それを見て、僕の横に座っている義姉さんは『やれやれ』って感じの顔になる。
仮にも客である僕らの目の前で、唐突に態度を軟化させたことに対して、気にしている様子は……ない。
それもそのはず、この人は……
「一応、自己紹介しておこうかしら。ジェリーラ・アントワネット。この店を傘下に含む『アントワネット財閥』の会長で……キャドリーユ家の十二女、上から二十一番目よ」
そう言って、わが姉の1人であり……この奴隷商館の経営者でもある『エルフ』の美女は、僕の方を見て……にっこりとほほ笑んだ。
さて、何で僕が、この国の、この店に来て、こういう形で姉の1人と会ってるかというと……ことは、ちょっと前に持ち上がった、拠点づくりに関する……ある問題に起因する。
☆☆☆
「人?」
「そう、人」
足りないそうだ。ターニャちゃんによると。
新しい『拠点』の建設もだいぶ進んできたわけだけど……その段階で、『邪香猫』専属メイドであるターニャちゃんから、お願い、という形で相談されたのが、それだった。
簡単に言えば……手が足りなくなりそうだから、人を増やしてほしいと。
ま、そりゃそうだ……いくらマジックアイテムを潤沢に使えるからって、いつまでも家事を彼女とシェーンの2人だけに任せておけるか、って言うと……NO。
特にこれから、普段の『オルトヘイム号』よりも数段広くて大きな拠点を作って住むわけだし……それを維持・管理するとなれば、当然ながら相応の人手は必要になるってもんだ。
しかし、それはわかるものの……単に人を雇えばいい、なんて簡単な問題じゃない。
ターニャちゃんを雇う時には、いつだったかナナが言ってたように、僕の『鶴の一声』ですんなり決まったとはいえ、あの時はそもそも特別というか何というか……彼女が最初から、雇うのに必要な条件を満たしているとわかっていたからだ。
使用人として雇う人間は、当然ながら家の中に入れ、場合によっては住みこませたりもする。
となれば当然……要求されるのは、信頼できる人物であることだ。
加えて、家事その他を、こちらの求めるレベルでこなせるだけの確かな腕も欲しい。
あと、できれば……マジックアイテムだらけの職場になるので、そのへんの使い方の学習能力とか、『否常識』な職場でもやっていけるだけの強靭なメンタルとか……。
まあ、早い話が、いい人材を見つけるのって大変です、ということだ。
「こういう時って……普通、どんな風に雇う人を決めるのかな?」
と、同じリビングでくつろいでいたナナとクロエ、ネリドラに聞いてみる。
3人とも、ちょっとの間虚空に目を泳がせて『う~ん』と考え……一番最初に答えを出したのは、クロエだった。
「普通というか、平民の商人とかなら……知り合いの伝手とか、だと思う。あとは、口利き屋に声をかけて紹介してもらったり……とかもあるかもね」
「『口利き屋』って……斡旋所みたいなもん?」
「その認識で間違ってないですよ。ただ……そういうのはせいぜい、そこそこの規模の商店くらいまでですね。大規模だったり、高級な品物を取り扱うようになれば……ミナトさんが悩んでるのと同じように、信用や、しっかりした身元が重要になりますから」
「貴族とか王族なら、傘下の家とかから、奉公に出させる形で使用人にしたりする」
と、ナナとネリドラが付け加えた。
「……ん? ちょっと待ってネリドラ? それって……貴族の子女が『使用人』をやってるってこと?」
「そう」
「……貴族なのに? そういうの、嫌がられたりしないの? 平民の仕事だ、とか言って」
貴族って……まあ、考え方とかにもよるんだろうけど、自分で雑務とかするイメージほぼないんだけど。雇った使用人とか執事、メイドにやらせてそうな感じで。
「ミナト、それは違う。成り上がりや下級貴族とかならともかく、それなりの家格を持つ家になれば、公募した平民なんていう、身元も信頼もアウトな他人を家に入れたりはできない。さっきナナが言った通り、きちんとした身元があることが重要。その点、貴族なら家をきっちり把握しておける。信頼と身元という面では好都合。昔から普通にやられていること」
「そうそう、うちも傘下の男爵家の三女が奉公に来てたっけ……ほら、行儀見習い、とか言うじゃない? アレよアレ。奉公に来る側からしても……まあ、やることが侍従の雑用とはいえ、格上の家とつながりを持つことができる機会だから、メリットもきちんとあるしね」
「王族とか公爵家とかだと、そのまま『お手つき』になって深い縁を結ぶ結果になることもありますし……元々それを期待して送り出すケースも少なくないんですよ」
と、元貴族の3人娘に教えられた。
へー、そういうもんなのか……勉強になるなあ。
てか、『お手つき』って……そういう意味だよね? なんか生々しい……いや、貴族の家となれば、そういうのも多少なりあるのかもしれないけども。
「……そうなると、僕ってどうやって使用人探せばいいんだろ? 別に貴族じゃないけど」
「でも、貴族よりよっぽど、そういう信頼性を大事にしなきゃいけない職場ですよね、ここ。マジックアイテムとか、わんさかありますし……時々訪れる客人もえらい顔ぶれですし」
「それに、もうミナトSSランクでしょ。そんじょそこらの貴族よりよっぽどVIPよ」
「となると……斡旋所や公募は、まず論外として……無難なのは、知り合いからの紹介?」
「紹介、って……誰から紹介してもらえばいいかな? やっぱノエル姉さん?」
「それなら、もっとうってつけのがいるわよ?」
と、ちょうどその時、リビングのドアを開けて入ってきたセレナ義姉さんから、そんな言葉が。どうやら、外にいた時から会話が聞こえてたみたいだ。
「うってつけ、って、誰? 身内?」
「身内」
こくり、とうなずく義姉さん。
やっぱり。そんな気はしてたんだ。
「モノを都合してもらうならともかく、人を探すなら、ノエル義姉さんより……ジェリーラね。あとは、イオあたりに頼んでもいいかも。イオはあんたのこと気に入ってるし、喜んで紹介してくれると思うわ、ローザンパークから。ただ……」
「ただ?」
新たに出てきた名前の姉(多分)についてもちょっと聞きたくなったけど、とりあえずそれは後回しにして……『うーん……』って感じでうなる義姉さんに聞き返してみた。
「それでも、厳選して雇用するとなると……人数は不足するでしょうね。大目に見て選んでも、20人かそこらがせいぜいでしょうし。それに対して、あんたが計画してる『拠点』とやらは、本格的に稼働させるとなれば、40~50人は軽く必要よ?」
「さすがにそれは、口利き屋でも難しいわね……奴隷でも買う? 学のあるのを選べば、労働力にはなるし……隷属系の術式で命じれば、信頼も、一応なんとかなるけど……」
「いや、仮に縛れたとしても、そんな信頼も置けない他人が家の中にいるのってやだな……」
それに、コレは勝手なイメージかもしれないけど……奴隷って、強制的に働かされる立場なわけだから、すごく暗いというか、沈んだ表情や雰囲気してるイメージあるんだよね……。
一応、建前上『奴隷』であるクロエとネリドラや、元・奴隷のナナには全くない感じだけど、町でたまに見る、首に首輪のついた奴隷とかって……結構そういうの多いんだよ。
まあそれも、職場環境をきちんと整えてあげればある程度改善するのかもしれないけど……
でも、そうでもしなきゃ人手が足りないんじゃ、そうせざるをえない、のか……? うーん……イオ兄さんのおひざ元からあんまり借りるわけにも行かないし……
「……オリビアさんか、メルディアナ殿下あたりに相談するのはどうです? 身元の確かな、信頼できる人を紹介してくれるかもしれませんよ?」
「えー……それは、その……やめときたい」
「何で?」
「だって、ついでに何か色々してくるに決まってるもん。送り込まれてくる人材に絶対あの第一王女様の息がかかってるじゃん。実害はないかもしれないけど……安心して雇えないし……こっちからあの人らに借りを作るようなこと、あんまししたくない」
「あー、それは確かにねー……」
「……ネスティアの王女様って、そんなにすごい人なの?」
と、ネリドラ。ああ、彼女はあの人のこと、あんまり知らないんだっけ。
ナナとクロエは、使えてた国の王族だからだろう、よく知っているあの暴走っぷりを思い出して苦笑いしている。
「そうね。それにあの人なら……ひょっとしたら、貴族とかじゃなくて、自分の息のかかった軍人とか送り込んでくるかもしんないわ」
「どういうこと? それって……ミナトをスパイしたり、監視するため?」
「いや、そうじゃなくて……あくまできちんと職務をこなすメイドとして。ただ、いざという時には警備兵として戦力にもなるし、事務作業の手伝いもできるし……もしお望みなら夜のお供に食べちゃってもいいよ、的な感じで売り込んでくる可能性が……」
……どうしよう。超ありうる。
しかしそうなると、やっぱ奴隷か? えり好みしすぎて結局足りない、なんてことになったら本末転倒だし……うーん……
……かくなる上は……
「しゃーない……作るか?」
「「「……え゛?」」」
この後、僕のつぶやきから何か恐ろしい事態を推察したらしい、その場にいたメンバーたちによって『ま、まずはとりあえず見に行くだけでもしてみたらいいんじゃないかな?』『そ、そそそそうですねそれがいいですよ!』ってな感じで、ジェリーラ姉さんのところに行くことが決まった。
……皆一体、何を危惧したのやら……?
「ところで……ジェリーラ姉さんって、どういう人なの? ノエル姉さんみたいな、商人?」
気になったので、義姉さんに聞いてみた。
「ええ、似たようなもんだけど……規模で言えば『マルラス商会』より上よ」
「え、マジで!?」
「マジよ。ただし……ネスティアには支店ないのよ、だから今まで関わってこなかったんでしょうね。あの子の……『アントワネット財閥』には」
☆☆☆
と、いうわけで……そのジェリーラ姉さんへの顔合わせがてら、いい『人材』はいないかな、ってことで、来てみたのだ。事前に手紙出して相談した上で。
それはそうと、ジェリーラ姉さんは、『アントワネット財閥』という所の会長であるらしい。
手広さ、品質共にノエル姉さんの『マルラス商会』に負けず劣らずで、専門的な分野ごとの取引規模ならともかく、総合的な規模であればかなり上をいくそうだ。単純な商取引の他にも、不動産や運送業、鉱山からの採掘や奴隷商まで幅広く手掛けているらしい。
2つが潰しあうような事態にならなかったのは、2つの頭目が姉妹ということで、潰しあいにならないように気を配っていたからと……『縄張り』が違っていたから。
主にネスティアと、ジャスニアの西部に販路を持っている『マルラス商会』に対し、『アントワネット財閥』は、ジャスニア中部から東部、そしてフロギュリアとシャラムスカの一部に販路を広げている。
ちょうど、大陸の東西で縄張りを分けている形になっているのだ。
もうちょっと昔は――今より2人とも、もうちょっとやんちゃだったらしい――自分たちで大陸の商業全てを制覇・掌握してやろうとか、なんかすごい野望を秘めていた時期もあったらしいが……色々やりすぎてドレーク兄さんたちに注意されたとかされてないとか。
ともあれ、そんな感じで……人材探しをするには、ノエル姉さんよりもジェリーラ姉さんだってことで、相談してみて……で、実際にここに身に来ることにしたのだ。
その待ち合わせ場所が、この奴隷商だったわけ。
「たしかご注文は、家事手伝いができる奴隷、あるいは人材……でいいのよね? 加えて、マジックアイテム過多、独特な決まり事とかもある職場だから、頭が柔らかくて物覚えがいいこと。性格は、よくいる奴隷みたいに、そばにいるこっちが滅入るような沈痛で暗い雰囲気はできれば嫌。王族・貴族から亜人まで、けっこうとんでもないメンツが訪問することが予想されるから、胆力があって細かいことを気にしないとなおよし。……けっこう欲張りね」
「あー、うん、ごめん。でも、さすがに妥協できない分野だからさ」
「わかってるわよ。この条件で、当てはまりそうなのを集めてあるから、来て」
そう言うと、すっくと立ちあがり、部屋の扉を開けるジェリーラ姉さん。
僕らも立ち上がり、その案内に従って歩いていくと……連れていかれた先は、おそらくは今回みたいな商談の際に使うのであろう、大きめの部屋だった。
中に入ると、そこには……およそ20人ほどの、『商品』の奴隷であろう人たちが、2列になって並んで立っていた。
集まっている面子は、背丈も、種族も、髪の長さや色もバラバラに見える。
首元にまいてある首輪――全部――と、質素だけどみすぼらしくも見えない程度の服、それと……全員が、年若い女性である、って点が共通点のようだ。
……いや、よく見ると……首輪の色もか。
前にちらっと聞いたことがあったはず。奴隷は、巻いている首輪に入っているラインの色で、どんな経緯で奴隷になったのかを知ることができる。
赤いラインは、犯罪を犯した刑罰として奴隷になった者。
青いラインは、借金なんかが返せなくて奴隷になった者。
緑のラインは、身売りなどによって自らの意思で奴隷になった者……だったかな。
けど……今集まっている人たちの中には、僕が知らない色も混じっている。
「一応、赤のラインのは入れないで選んだわ。隷属の術式があるとはいえ、信用が大事になる職場だし、身近に犯罪者や傭兵かぶれなんて置いておきたくないでしょうから。なんなら、紫のラインのも外そうか?」
「質問。不勉強で申し訳ないんだけども……紫と、白のラインって、どういう意味?」
「ああ、ごめんごめん……紫は『戦争奴隷』。戦争とか紛争の後、捕虜になった敵国の兵士とか傭兵から流れてきた連中よ。で、白は……生まれた時から奴隷だった奴隷ね」
「生まれた時から……って?」
「簡単に言えば、奴隷の子、ってことよ。主人が愛玩用の奴隷に産ませた子とか、後は……滅多にあることじゃないけど、奴隷と奴隷の間にできた子ね。後者は問答無用で子供も奴隷身分になるんだけど、前者の場合、主人が自分の子だと認めれば、主人と同じ身分になり……認めなければ、つまり『自分の子供として不要』だと言えば、奴隷身分になるの」
ほー……そんなルールがあるのか。
改めて思うけど、やっぱりというか、ブラックな側面あるなあ……奴隷業界。
「そういうわけで、赤は除いてあるから……好きなのを選んで。反抗的でなく、まじめで頭もいい子を選んであるから。その分、値は張るけど……お金には困ってないんでしょ?」
「まあね。……ちなみに、女性しかいない理由は?」
「どうせ買うなら、かわいい女の子がいいでしょ? ミナトも男の子だし。ちなみに……ここにいるコは全員、『夜のお勤め』も仕事として了承してるから、手出しても問題ないわよ」
と、最後の部分はちょっと小声でささやきかけてくるジェリーラ姉さん。おいこら。
「それに……あなたのところ、チームやスタッフがほぼ全員女性でしょう? そこに招くわけだから、どうせなら女性で統一した方が面倒がなくていいと思うわ」
「あ、ミナトさーん、それ私も賛成。住み込みで雇うなら、一つ屋根にいるわけだから……女性がいいです」
と、ターニャちゃんも挙手してアピール。なるほど……そういう考え方もあるのか。
確かに、そっちの方が色々楽だろうし……考えてみれば、僕としても、エルクたちのそばに仕えさせるなら、男より女の方が色々と安心できる。術式で縛ることを考えても、だ。
さて、そうなると……この中から選ぶとして、だ。
「シェーン、ターニャちゃん、何か希望ある? 基本的に、君らの部下になるわけだけど」
と、訪ねる。
今回補充する人員は、厨房および家事を現在になってくれている2人の、新しい拠点で働いてもらう際の負担を減らすための人員だ。つまり、彼女たちの部下。
なので、こういう人がいい、っていう要望があれば、聞いておきたい。その上で絞る。
「そうだな……私としては、やはりまず料理の「シェーンっ!?」腕が…………ん!?」
と、その時……要望を言いかけていたシェーンのセリフを遮る形で、突如として声がした。
その拍子に、声がした方を見て……シェーンが、目を驚きに見開いた。
その視線の先には……こちらも、シェーンの方を見て、驚いた表情をしている……並んだ『商品』の奴隷の1人である女の子がいた。
金髪碧眼で……耳が長く、とがっている。エルフ系か?
やせ形で、色白。他の集められている女の子と同じく……かなりの美少女。
……どうしたの? お2人とも……そんなに驚いて……もしかして、知り合い?
「おまっ……え!? こ、コレットか!?」
あ、それっぽい。
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