魔拳のデイドリーマー

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第17章 夢幻と創世の特異点

第319話 ネスティア王国・訓練クエスト

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今回より新章突入です。相変わらず変なタイトルですが……

なお、今回、書籍版オリジナルだった(ただし、シャラムスカ編にもちょっと出てる)キャラクター達が出てきています。WEB版のみの初見の人にもわかるように書いたつもりですが……

では、第319話、どうぞ。


**********



「前列、鶴翼の陣!」

人数にして、たしか……2000人だったかな?
それだけの数の兵士たちが、縦横に規則正しく並んで、鎧を着こみ、手には槍を持っている。

よく訓練された彼ら、ネスティア王国正規軍は、今指示があったなんとかっていう陣形への変形を素早く終えると、

「構えぇ! ……突撃ィ!」

号令と共に、槍の切っ先を前に向け……雄たけびを上げながら、駆け足で走り出した。

その先に待ち受けているのは……人型ではあるが、異形の軍勢である。
おそらく、この場にいる兵士たちの誰も見たことがないであろう存在。人間が鎧か何かを着こんでいるのか、それともああいう形の魔物なのかすらわからないだろう。見た目からは。

これがもし日本人なら、特撮モノに出てくる悪の組織の戦闘員みたいだな、とかいう感想が出て来たかもしれないけども。

まるでマネキン。あるいは、デッサンの練習とかポーズ研究に使う、ワイヤー関節の人形。
顔は、目も鼻も口もないのっぺらぼう。体は、灰色一色で、これまたのっぺりしている。

装備しているのは、動きやすく、最低限の防御力は持っている、という程度の安物の甲冑。
今駆け出したネスティア王国軍が整備しているのと似た見た目で、性能も大体同じくらいだ。

そんなザコ敵風の人型モンスター、総数1000体。
王国軍と同じように隊列を組んで進軍してくるそれが、今まさに王国軍の先鋒と激突する。

……さて、ここまで言えばわかると思うが、
今まさに2000人の兵士たちが戦おうとしている、1000体の『エネミードール』……アレを作ったのは僕である。

そして今繰り広げられているのは、アレらを使った大軍規模の演習だ。
このたび、ドレーク兄さん……というか、ネスティア王国そのものから受けた依頼で、兵士達の訓練カリキュラムの1つとして実施するために、僕が用意した。

「さすが、正規軍ともなると連携取れてるね」

「普段から練習してるからでしょうね。まあ、1つ1つ反復して訓練してものにするのは、冒険者も正規兵も同じよ。内容が違うだけで」

「それでも、あれだけ見事に統率の取れた動きができるというのは並大抵のことではないですよ。王国軍部の皆さんの力の入れ具合がわかりますね」

「それだけでなく、1人1人が高い意識を持って、真面目に訓練しているからこそ、でしょうね……あの手の集団行動は、1人2人足並みが乱れただけでも成立しなくなりますから」

「まあ、近い将来ヤバい規模の戦があるのが確定してるような状況だからね、そりゃ必死にもなるだろうね」

順に、僕、エルク、ナナ、オリビアちゃん、ザリーである。
今、眼下で行われている、軍事演習を見ていての感想だ。

今僕らは、さっき言った『依頼』を遂行するにあたり、『邪香猫』メインメンバー8人と、スタッフであるターニャちゃんとシェーン、そしてオリビアちゃんの計10名でこの国に来ている。
そしてその内、7人がここにいる。せっかくなので見ていけ、って、今僕の隣に座っている第一王女様に誘われて、演習観戦のの最中だ。残るメンバーは船でお留守番である。

今、各々コメントを出した5人に加え、ネリドラとシェリーがここにいるが、ネリドラは無言で観察するようにじっと見ている。
で、シェリーは……同じように戦場を見ているものの、僕らのように王国軍の戦いぶりを見ている……というわけではなく、戦場全体を、何かを探すように見回している様子だった。

……恐らくだけど、彼女の『戦闘狂』としてのお眼鏡にかなうような者がいないか、いい機会だから目を光らせている、といったところだろう。

が……残念ながら見つからなかったようで、数分後にはつまんなそうに椅子の背もたれによりかかって座り、出された飲み物をやけ酒よろしく一気飲みしていた。

「むぅ……やっぱり一般兵の訓練じゃ、そんな注目するようなのはいないか。この後の精鋭部隊や特殊部隊に期待ね」

「あのね、あんたの獲物探しに来てるわけじゃないってさんざん言ってんでしょうが。頼むからいきなり誰か公人に喧嘩売ったりして問題起こさないでちょうだいよ?」

「わかってるってエルクちゃん。そのための訓練だもんね」

(違うって)

シェリーはすっかりこの依頼を、日頃あんまり機会のない『対人戦』で汗を流すいい機会だと捉えてしまっているようで……まあ、この辺はもう仕方ないとあきらめるしかないよね。
戦闘自体は、向こうの依頼そのものなんだし……その中で個人的に楽しむ分には問題はないだろう。そのへんは彼女もよくわかってるはずだ。

そうこうしている間に、配備した『エネミードール』が全滅し、王国軍の一個連隊の勝利でこの訓練は終了したため、撤収作業に入っていた。

『エネミードール』とその武具は、倒されると同時に消滅するので、片づけの必要があるのは兵士たちだけだ。破損した武器とか、負傷した味方を運んでいくのが見える。

今回のこの演習で、『エネミードール』が装備しているのは、刃を潰した訓練用の模造刀――を魔力で編んで形作っているもの――だ。当たり所がよっぽど悪くなければ、当たっても命の危険はないし、せいぜい打撲とかで済む。訓練で人死に出すわけには行かないからね。
ただ、鎧は見た目相応の強度はきちんと持っているので、全然弱いわけではない。きちんと鎧の隙間なり急所を狙って攻撃しなければ、痛打にはならないし、倒すことはできない。

一方で正規兵の皆さんは、本物の武器を使っている。
模造刀なんかを使った対人戦は普段からやっているから、普段なかなかできない、真剣を使った戦いってものを経験させるのが、今回の目的である。

それに……僕が作った『エネミードール』には、もう1つ、訓練用に組み上げた特徴がある。

重量や重心、攻撃した時の感触なんかが、生身の人間に限りなく近いのだ。

灰色ののっぺりしたマネキン、って感じの見た目だけど、パッと見よりは作りがこんでいる。灰色の部分はスライムを使って人の表皮や筋肉を再現し、さらに内部にはスケルトンを使って骨格すら備え付けている。

斬り付けたり殴りつけると、肉を断つ感触の後に、骨に刃が当たってガキッと止められるような感触まで再現されているのだ。見た目はマネキンでも、その感触は非常に生々しい。
さすがに内臓とかは再現してないけど、それでも……構造思想が十分にグロいと、説明した際にはドン引きされたっけな、皆に。訓練用の敵としては有用である、と十分理解した上で。

なお、そういう人体構造の再現には、医者としての知識を持っているネリドラに主に協力してもらった。

と、説明している間に、順番待ちをしていた次の連隊2000名の準備が整ったようだ。
整列し、完全武装でだだっぴろい練兵場へ入ってくる。

そこに……追加で、反対側から入ってきた1人の兵士が、アタッシュケース大の直方体の黒い箱を持ってきて……連隊から十分に離れた位置に置く。
そして、上着のポケットから鍵を取り出し、その真ん中についていた鍵穴に差し込んでひねると……カギが消え、箱の表面に『60』という数字が現れた。

数字は徐々に減っていき、その間に、箱を持ってきた兵士は走ってその場から退散した。

そして、数字が0になった瞬間、箱を中心に巨大な魔法陣が展開する。
その形がまた独特で……円形ではなく、正方形。それも、一辺数十m規模。
その内部が京都の街並みみたいな、いわゆる『碁盤の目』みたいな感じに区切られていて……その1つ1つに、さっきのと同じ『エネミードール』が出現していく。

光が収まって魔法陣が消滅するころには、『エネミードール』1000体が元通りに出現して、兵士達の前に立ちはだかっている、さっきのリピートのような光景の出来上がりである。

「何度見てもとんでもない光景だな……貴様が納品してくれたあの箱1個に、一般兵相当の戦闘能力の兵士1000体が入っているとは。しかもそれを、一度に4個も納品してくれるとはな」

「いや、それだけほしい、って注文貰ったからですけど。兵士の大規模演習用にって」

「それはそうなんだがな……」

メインの材料は魔力とはいえ、触媒とかも色々必要だったし、作る際に色々と向こうさんの要望とか取り入れたから、けっこうコストかかって、それ相応のお値段になってるんだけどね。

しかしそこは、自軍への投資として惜しむ気はないようで。すごいお値段ではあるが、即金でお支払いいただきました。

「で、この後残り2つも使うんですよね?」

「ああ。今回で全部使いきる予定だ……本当は、急な訓練等の際に使えるように、1つか2つストックが欲しくはあったんだが……『消費期限』とはよく言ったものだな」

「一度に使える数をあんだけ多くした上、品質もあの水準で保とうとすると、どうしても術式の持続期間が犠牲になっちゃうもんで。そこはもう、我慢してもらうしかないですね」

人間に近い感触とか、武器の品質とか仕様とか、結構細かく設定してあるからなあ。加えて、封入してる数も多いから……そっちにリソース割き過ぎて、持続性が犠牲になってるんだよね。

スマホやパソコンに、アプリを入れすぎたり、データを保存して詰め込みすぎると動きが悪くなるのと同じように、これは時間経過で術式がすり減るのが早く、せいぜい作ってから数日しか持たないので、納品してすぐに使うやり方になっているのだ。

さらにコストをかければ、それもどうにかできなくもないんだけど……ちょっと事情があってそれはやめている。いろんな人からアドバイス貰ってね。

「素の性能だけでも破格なんだ、それは一向に構わんさ。それより、明日はいよいよ貴様達自身に頼む番だからな……よろしく頼む」

と、第一王女様の言う通り、明日は、というか明日からはいよいよ、依頼にも会った通り、僕らが実際に兵士たち、あるいは特殊部隊や実力者たちの訓練相手になる番である。

日程は全部で3日間。

1日目は、一般兵の皆さん、対、僕1人。
テーマと言うか訓練内容は、敵国の超弩級戦力を相手にした時の集団戦。

2日目は、軍の中でも戦闘能力が特に強い人たちとの模擬戦。
形式は、1対1だったり、1対多だったり様々。

イーサさんとかもここに出てくるらしい。さらには、普段『キャッツコロニー』にいるギーナやスウラ、アリスも参加するそうだ。王国軍サイドとして。

ただ、ドレーク兄さんやアクィラ姉さんは出ないそうだ。
何でかって言うと……あの2人は軍の中でも桁が違いすぎて、身になるような模擬戦に使える規模の演習場がないから。

そして3日目『から』は……個人的には、コレが一番、僕の身にもなりそうで楽しみだと思っている。
しかし同時に不安でもある。……何してくるかわからないからなー、あの連中。


☆☆☆


同時刻、王国軍本部の、とある一室。
限られた者しか出入りできない区画にある、その部屋では……今まさに、ある部隊の定期的に開かれている打ち合わせが行われている所だった。

部屋の中にいるのは、たったの6人。全員が女性。

小さ目だがしっかりした作りの卓につき、各自、きびきびと意見を出し合って会議を進めていくその様子は……一部、緊張感の薄い、砕けた雰囲気こそあれド、だらけた様子など微塵も感じられない。

ものの十数分で会議は終盤まで進み、最後の議題である、3日後に迫ったイベント……この部隊も参加することとなる『模擬戦』が話に上がる。

もっとも、これについても、決められるべきことをすぐに決め、確認すべきことを確認する形で、議論の部分はすぐに終わったが……気のせいではないだろう、皆、顔見知りが相手という状況からか、気楽とは言わないまでも、張り詰めた感じもなく聞いている様子がうかがえた。

「訓練の内容、および我々のプランについては以上です。各自、資料を読み込んで頭に叩き込んで置くように」

上座に座る、緑色の髪と、頭から生えている『触角』が特徴的な軍服姿の女性がそう言う。
彼女以外の全員が頷くと、そこで一旦会話、もとい説明は途切れ……少し間を置いて、別な席に座っている少女が口を開いた。

「いやーしかし、とうとう来ちゃいましたねー。ミナトと模擬戦かー……あっはっはっは、勝てる気が微塵もしないんですがこれわ」

「前回やった時は、精神的にも物理的にも準備期間なしのほぼ不意打ちだったにもかかわらず、惨敗だったものね……」

会議を仕切っていた緑髪の女性から見て右側に腰かけている2人……金髪の少女と、黒に近い紫紺の髪の、妙齢の女性がそう言う。2人の脳裏には、もう1年以上前になるが、以前王都で同じように彼と模擬戦をしたときのことが思い出されているのだろう。

その時、彼は第一王女・メルディアナからの誘いで、正規兵がする訓練……それも、戦闘だけでなく、戦術理論や技巧などの座学も含めた『授業』を体験する催しに参加していた。

その日程の中で、それまで味方――というか、同じ班の仲間として一緒にいた彼女たちは、カリキュラムの1つにおいて、不意打ちそのものといった形で彼らと戦った。

結果は惨敗。見事に課題達成の条件をクリアされた上、妨害は……途中までは彼女たちのペースだったものの、最終的には力技で全て食い破られた。

ゆえに、彼女たちは知っている。
3日後に相手をする彼……『災王』ミナト・キャドリーユは、頭をひねって策を弄したところで、最終的にはそれを力技で食い破ってくるだけのでたらめな相手だと。
本来ならば、敵対すること自体が敗北を、破滅を意味する男だと。

1人を除いて……実際に彼に会い、その強さを目の当たりにしたことがある彼女たちは、王国軍の誰よりもよく、それを知っている。

「な、なんか聞いた話だと、最近、あの時よりもっとずっと強くなってるっていう話ですけど……」

「アレより強くってねえ……いやまあ、私やメガーヌは『シャラムスカ』でミナトと会ってるから、雰囲気的にそうだろうなとは思ってたけど……まあ、もともと勝ち目ないレベルなのはわかってたことだし、気にしてもしゃーないってことだね」

「それに……相手がいくら強大であろうと、退かずに立ち向かわなければならん時もあろう。今回の模擬戦は、そういった相手を想定した訓練としてはこの上ない質のものだ」

先に発言した2人と、卓を挟んで反対側に座る2人……小柄で、少しおどおどしたような雰囲気の少女と、褐色の肌に黒髪が特徴的な、凛とした雰囲気の女性の2人がそう返す。

「やー、でもさあ。私達ってそういうの相手にする時、基本絡め手で行くでしょ。部下や同僚買収したりとか、色仕掛けしてベッドの上で聞き出したりとか……今回はそれが使えないわけで」

「顔見知りって言うのはそういうことだものね。まあそれでも、やりようはいくらでもあるわ。別に武力で制する戦いというわけでもないのだし……柔軟に行きましょう」

「そういうことだ。……新入り、お前からは何かあるか?」

「いえ……何もありません」

そこで初めて、卓についていた最後の1人が口を開いた。
緑髪の女性の反対側に座っていた、小柄で、長い茶髪が特徴的な少女は……短く、そう言った。

緑髪の女性は、そうか、と一言言ってその流れを切ると、すぐさま話をまとめにかかった。

「では各自、3日後までに万全の準備をしておくように。……最後に、いつも言っていることだが……今回のこれは、確かに模擬戦だが、れっきとした任務でもある。全員死ぬ気で任務遂行にあたれ……私達の任務『タランテラ』の任務は本来、失敗が許されないものが全てなのだからな」

その言葉に、全員……纏う空気を変える。
大きく表情や体勢が変わったわけではないが、それでもこの一瞬で、気を引き締めて切り替え、隊長の言葉を傾聴するだけの姿勢になっていた。

それも当然。彼女たちは特殊部隊だ。
戦闘のみならず、潜入、破壊工作、暗殺、拷問、ハニートラップ……様々な技能を収め、いかなる状況にも対応できる万能の個がそろった、ネスティア王国軍最強の部隊『タランテラ』なのだ。

ひとたび敵地に潜入すれば、四六時中、朝起きてから夜寝るまで、偽りの名前と身分に徹し、ボロをだすことなく、いかなる危機的な状況でも取り乱すことなくそれを演じ続けるだけのメンタルを持っている。

時に金を、時に自分の体を、時には刃物や薬も使って、完璧な任務達成の時まで決して気を抜かず、全力で遂行に当たる。それが彼女たちにとって『当然』。
さもなければ任務は失敗、自分は死ぬ。『タランテラ』は、そんな勤めをも日常の中にしている、プロフェッショナルの集団なのだ。

「私達のうち、1人でも、ミナト殿の『宝』を持ち帰ることができれば、任務は達成だ。逆に私たち全員の……先に配った『宝』が奪われるようなことになれば、失敗となる。自由度が高いがゆえに、各自の発想力がものを言う任務だ……心してかかれ。マリーベル・パーシマン」

「はいはーい」

名前を呼ばれ、ブロンドの長髪が特徴的な、どことなく軽い雰囲気の少女が言う。

「ミスティーユ・デビ」

「ええ……心得ております」

続いて声のかかった、濃い紺髪の妙齢の女性が、落ち着いた態度で会釈して言う。

「ムース・ライクスケイル」

「は、はい! 頑張ります!」

少し小柄な、おどおどした少女は、胸の前にぐっと握った両手を持ってきて、『がんばるぞ』と態度で示しているようなポージングだ。

「副隊長……メガーヌ・ベルガモット」

「はっ」

背筋をピンと伸ばし、表情を引き締め……マリーベルとは真逆の、どことなく『堅い』印象を受ける。波一つない水面のように、感情の揺らぎが見られない。

「それと……お前にも当然、期待しているぞ。新入り……モニカ・フランク」

「はいっ!」

メガーヌ同様、背筋を伸ばして表情を引き締めた――こちらにはいくらか、緊張しているがゆえの部分も見受けられるが――小柄な茶髪の少女は、うるさくない程度に元気よく返事をした。
その姿に初々しさを感じてか、その場にいる、マリーベルとミスティーユ、ムースの顔がわずかにほころんだ。

「全力を尽くします……カタリナ隊長!」

モニカの宣言をもって、自分が預かる部隊全員の返答を聞き終えた緑髪の女性……『タランテラ』隊長、カタリナ・リーは、表情を変えず、『よし』とでも言うように、こくりとうなずいた。



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