魔拳のデイドリーマー

osho

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第16章 摩天楼の聖女

第311話 共同戦線

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さて、とりあえずどうしたもんかとか考える前に―――

「――ふっ!」

「おわ!?」

突如、見覚えのないおっさんが振るった大太刀(多分)の太刀筋から、無数の赤い斬撃が四方八方に飛ぶ。
咄嗟に裏拳で砕いたものの……結構威力あるな。当たったら多分、僕も無傷じゃいられないな。

というか、いきなり何!? ホントに何の前触れもなく攻撃してきたよこの人!
相変わらず見覚えがない……初対面だよね? いきなり殺しに来る!? いや、まあ、見た感じ何か敵っぽくはあるけど。

そして、当然のように他の人たちの所にもそれを放っていたようだが、全員何かしらの手段でもって防いでいる。

ドレーク兄さんとウェスカーは切り払ってたし、ブルース兄さんは氷の障壁で防御、アザーは蒼炎で迎撃。バスクは剣で防御というか、受け流してた。ナナは早打ちで撃ち落とし、セレナ義姉さんは大盾でガード。ソニアはソフィーを後ろにかばいながら、殴って弾いていた。そしてテーガンさんとエレノアさんは……虫でも追い払うように手で『ぺしっ』と。

食らってたのは……アガトだけか。
防ごうとはしたらしいが、タイミングずれてうまくいかずに……肩から袈裟懸けに割とざっくりいったな……アレ致命傷じゃね?

あとは……周囲にいる無数の『アバドン』が結構減ったな。

「くっくっく……どいつもこいつもあっさりと防いでくれるものだ。活きのいいのがそろっていて嬉しくなってしまうな」

「うっわー、ひっさびさに僕の嫌いな戦闘狂の気配。つかドレーク兄さん、アレ誰?」

うすら寒い笑みを浮かべるおっさんを指さしつつ、ドレーク兄さんに質問する。なんか、セリフの感じからして、ドレーク兄さんとアザーと戦ってたっぽいんだけど。

ちなみに、アバドンはともかくとしても、防げずに被弾したのが1人だけいたけども……気にしないことにしたんだろうか。まあ、どうでもいいが。

「……奴の名はリュウベエ。『骸刃』の二つ名で通っている……人斬りだ」

「……え?」

リュウベエ?
何か……言語がかなり、日本語に近いような気がするな?

それに服装も、どことなく和のテイストのような……武器も刀だし。どこ出身だろう?
前々から気になってたんだよな……ノエル姉さんの愛刀の『妖刀・朱星』といい、この世界だとどこが起源になってるんだろう、って。

いや、まあ、それは今はいいとしよう。気にはなるけど。

それよりも……兄さん今気になること言ったな?

『骸刃』て……こないだ、この国来る前にドレーク兄さんに聞かされたアレだよね? 100年以上前から存在する……ドレーク兄さんや『蒼炎』のアザーと同等の危険度の敵。ここに来てたんかい、しかも、よりによってこのタイミングで。

ふらりと現れて好き勝手に死をまき散らして消える……評判通りの質の悪さだ。戦闘狂かよ。

「ほう……何だ、その若造は貴様の新しい弟か、天戟」

「末の、な。下手をすると私より強い……気を付けることだ」

「! ……くくく、それはいいことを聞いた」

「ちょっとドレーク兄さん、ダメでしょバトルジャンキーにそういうこと言っちゃ……完全にロックオンされたじゃんどうしてくれんの」

「心配するな……どのみち奴は、先程のを防いだ者は全員斬るつもりで来る」

「あー、びっくりするくらい納得できた。安心はできないけど」

……ところで、ドレーク兄さんとこいつ、妙に親し気というか、前から知ってる風に話してるな? 前にドレーク兄さん、『骸刃』とは戦ったことない、って言ってなかった?

「……すまんな、訂正する。戦ったことはあったようだ……ただ、確信が持てなかったのでな」

「? っていうと?」

「『骸刃』は……おそらくはあの刀の能力だとは思うが、自分が斬り殺した相手に化けることができる。それを知る者は『殻』と呼んでいるが……どうやら奴は今回、今の姿とは似ても似つかぬ相手の『殻』をかぶって潜り込んでいたようだ。変身中は気配が探れんから、気づけなかったな」

「厄介すぎる……シリアルキラーに絶対持たせちゃいけない能力だよ」

「まあ、あくまでも潜伏用で、それで油断させて殺しにかかってくるわけではないのは救いだがな……奴はいつも、殺すときは逃げも隠れもせずに正面から来る」

「暗殺の危険性についてはともかく……『救い』でもないよ、多分」

さっきから物騒な話ばっか……これだから戦闘狂は。

「リュウベエとは……『骸刃』の名がまだ広まり始める前に、何度か戦ったことがある。その時はまだ『骸刃』ではなかったのか、ただ単に私が知らなかっただけかはわからんが……1つだけ言えることは、表現のしようがないほどに危険な男だということだ」

「その辺はさっきから僕も感じてるよ」

戦闘狂が興奮した時にまき散らす、独特な気配。
うちのシェリーで割と慣れてるんだけど……こいつのはもっと質が悪いというか、どろっと濁った感じというか……。

合ってるかどうかはわからないけど、戦闘だけでなく、そこで生まれる『死』そのものに意識が向いてるような……全部ひっくるめて楽しもうとしてるような……そんな気配を感じる。

最近、『ハーデスフォルム』とか使うようになって、『死』やアンデッド系の力に触れる機会が多くなったからか、それ関係の感覚が鋭敏になってるのを感じるんだよね。

「で、もう1人が……こないだも会った『蒼炎』ね。どう、やっぱ強かった?」

「残念なことにな。なまっている様子はなしだ……そういうミナトの方も、何やら客人の相手をしていたのか?」

「その予定なかったんだけどね……唯一戦ってた奴はもう瀕死だし」

ちらっと眼をやると、死にかけでどうにか逃げようとしているアガトがそこに。
無理だけどね、結界で封鎖されてるし……あのケガで逃げ切るの不可能だろ。

……ところで……さっきから考えてたことがあるんだけども。

「あのー……エレノアさん、テーガンさん……申し訳ないんですけど手伝って貰えません?」

「うむ?」

「ニャ?」

そう、視界の端で周囲の様子をうかがっている所だった、世界最強クラス2人に頼んでみる。

いや、だってさ……この2人が動いてくれたら、ぶっちゃけ超早く終わるし……僕とかドレーク兄さんとか子ども扱いするレベルなんだから、ちょちょいのちょいじゃん?
丁度2人とも、テレサさんの頼みでここに来てるんだし、頼めないかな、と正直思う。

そしたら、ちょっと考えるような表情になりつつ、

「気持ちはわからんでもないがな……若いもんがすぐに年寄りに頼るようなことを考えるものではないぞ。苦労は買ってでもしろとよく言うじゃろう」

と、テーガンさん。あ、やっぱりそういう感じになります?

まあ、師匠もそうだけど、基本的にこの人の主張って『独立独歩』的なところあるからなあ。
自分から弟子とか、親友の子供として世話焼いたり、かわいがる分には糸目をつけないけど……かといって、自分に甘えて頼りすぎるようなことには、いい顔しないというか、許さないタイプ。

それはわかるし……そもそも僕自身、すぐに他人に頼ったり、楽な方に逃げるっていうのはあんまり好きじゃない。『実力で』楽できる、っていうんならともかく。

しかし、今回は現状が現状だ。掛け値なしに人の命がかかってるし……さっきも言ったが、テレサさんの頼み事にも抵触する。
ぶっちゃけた話、四の五の言わずに手伝って貰いたい、っていうのが本音だ。

と、思っていたら……何だか微妙そうな顔をしているテーガンさんの後ろから、『ちょっとごめんニャ』とエレノアさんが割り込んできた。何だろう?

「あー……ミナト君。君の言いたいことはよくわかるし、もっともな主張だと思うんニャけど……テーガンは今回は外してやっといてほしいニャ。私でよければ手伝うから」

「……? えっと、どういうことです?」

そりゃ、エレノアさん1人だけでも嬉しすぎる援軍だけど……なぜテーガンさんダメなん?

「……単刀直入に言うと、テーガンってこういうシチュエーションの戦い、苦手なのニャ」

「シチュエーション?」

その言葉を聞いて、あたりを見回してみる。
目に映るのは……主に敵ばっかりの光景。テロリストに辻斬り、迷惑野郎(瀕死)、害獣、そして悪の秘密結社――でもこいつらは上手くすれば戦闘回避できるかも――そんな面子。

一対多数? 四面楚歌な状況? いやいやいや、んなわけない。

むしろテーガンさんなら得意そうっていうか、嬉々として挑むんじゃないか、とか正直思ってたし……なんならその向こうまで巻………………あ。

「……気づいたかニャ?」

「……はい。なるほど……問題なのは、敵じゃなくて……」

「うん。テーガンは……巻き込んじゃいけないものが周囲にある状況で戦うのは苦手なのニャ」

現在、この神殿敷地内は、ほぼ完全に崩落してしまっている。
『ほぼ』の部分は、地形の関係とか、上手く瓦礫がかみ合って積み上がったりとか……あとは、僕がとっさに展開した『ドルイドフォルム』の力で植物を生い茂らせてカバーしたためだ。

言い換えれば、この辺が戦闘なりその余波で崩れた場合、今度こそ完全にここは崩落する。
そしてその場合、市街地の方も一緒くたに巻き込まれてしまう可能性が高い。

「単なるザコが相手ならいざ知らず、ここにいる連中って皆、中途半端に強いからニャ……あそこにいるテンガロンハットくらいならまだいけるけど、あの青いのと白いのは……私らでもそこそこやる気出さないと難しいニャ。そしてその場合、テーガンが上手く手加減できるか不安ニャ」

「……馬鹿にするな。わしが本気を出せばあの程度の相手、即座にたためるわ」

「お前話聞いてたニャ? 本気なんか出したら倒した瞬間に間違いなく崩落だっつてんのニャ! つーか……さっき正にそんな感じだったニャ!?  テレサの結界ぶち抜いて降ってきて、結果大規模崩落事故が……今までスルーしてきたけどアレ一体何があったのニャ!?」

「……わ、わざとではない。戦闘の余波じゃ」

「やっぱりお前『余波』で大変なことになってんじゃねーかニャ! 不安しかないニャもうコレ……昔よりひどくなってんじゃないのニャ?」

頭を抱えるエレノアさん。言い返せないテーガンさん。

「えーっと、エレノアさんだけ手伝って貰えます?」

「んー……まあ、いいか。この状況解決するのが一番の優先課題だしニャ。甘やかすとかそのへんのことは言ってる場合じゃない、ってことで」

ほっ、よかった。常識人枠のエレノアさんの協力を取り付けられた。

向こうの方でテーガンさんが何か言いたそうな目でこっちを見て居るけど、気にしない。

『え? エレノアは参戦するの? ……加減してね、結界壊れて敵に逃げられないように』

『それが一番心配だよな。まあ、だから俺とテレサの2人がかりで維持してんだけど』

と、テレサさんと師匠から『念話』が入った。あれ、エレノアさんでも心配なん?

「大丈夫大丈夫。ちゃんと加減するからニャ。それに、結界自体見た感じかなりの強度だし……ご丁寧に念話やら転移も妨害してるニャ。さすがテレサとクローナの合作、すごい完成度ニャ。ま、一度に10回も20回もきつい攻撃がぶつかったりしない限りは普通に持つと思うニャ」

『ちなみにお前の現役時代の得意の攻撃パターンって、両手両足に加えて尻尾まで使って、追撃に衝撃波と真空波までついた秒間32連コンボだったと思うんだが』

不安になってきた。

何その格闘ゲーム真っ青の超凶悪コンボ。秒間32連って……下手な機関銃より早いぞ。それだけの速度だと……ただ動くだけでも音速突破してソニックブーム出てそうだな。

まあでも、エレノアさんなら大丈夫だろう。なんとなく安心できる。
……苦労人ゆえの仕事への真面目さや丁寧さ、ってもんを感じ取れるから。

何でそんなもんわかるのかって? うちの嫁がまさにそんな感じだからだよ。
……そして迷惑かけてるのは主に僕ですけどねすいません。

それはともかくとして……とりあえず方針は決まったな。

メイン火力はエレノアさんで、僕らは巻き込まれないように注意しつつそのサポート。相手の状態その他を見つつ、必要に応じて僕らも攻撃する……みたいな感じか。

最優先は『骸刃』、次点で『蒼炎』。
既に死に体のバカについては……まあいい。
アバドンは……テーガンさんにはこっち担当してもらうか。楽勝だろうし。

で、問題は……

「ウェスカー。バスクも……お前ら別に僕らと戦う気ないよね?」 

「ええ、ご安心ください。バスクも……当初の方針通り、手出しは無用ですよ?」

「わかってるって。つか、俺、証拠品の改修その他手伝いに来ただけだし……むしろ何だってこんな状況に巻き込まれてんのって話……」

ほっ、よかった。『ダモクレス』の連中は敵としてカウントしなくていい……

そう考えて安心したところで……突如、さっきも感じたあの濃密な殺気が、戦場全体に再度充満した。

見ると……今まで、ご丁寧にも何もせず待っていてくれたリュウベエが、うすら寒い笑みを浮かべてこっちを見下ろしてきていた。

「作戦会議は終わったか? わざわざ待ってやったんだ……そろそろ始めようじゃないか、なあ?」

かちん、かちん……と、いかにもうずうずしてる感じで、刀の鯉口を切っている。やる気まんまんだな……こっちはげっそりするけど。
準備万端、と思ってたテンションが下がっていく。やっぱ戦闘狂嫌いだ。

……が、次の瞬間、そんなことを言っていられない事態が発生するのだった。

―――ずずぅぅん……!

(…………ん?)

何だ今の? 地響きみたいな、変な音が……下から? っていうか、瓦礫の中から?
……気のせいかな? 足場が……ゆれてる、とまでは言わないけど、どうにもさっきまでより不安定な感じになってる気がしなくもないような……?

そんなところに飛び込んでくる念話。

『おい弟子、追加で嬉しくねえニュースだ』

『……あんまり聞きたくないですけど……何です?』

『どうやら今の揺れだが、瓦礫の下で何かが爆発したらしい。多分、てめえの偽兄貴が塔に仕掛けてた爆発物が今になって誘爆したんだと思うが……そのせいで瓦礫・地盤その他がちょっとよろしくねえことになった』

『……具体的には?』

『タイムリミットだ。恐らく持って……10分ってとこだろ。戦闘で負荷がかかればもっと短えな……最悪、3分くらいでアウトになるかもしれねえ。その前にお前の能力とか発明品も使って地盤支えねえと……この規模だと、聖都の半分以上が崩れる』

『住民の避難はとても間に合わないわ……ミナト君、エレノア、お願い! ……あとテーガンはむしろ今回大人しくしといてくれない?』

……あ、あああああんの疫病神がぁ―――!! どこまでこっちに迷惑かける気だ!

最悪だ! ただでさえ結構きつい状況なのに時間制限付いた!
しかも3分て……カップラーメンができるより早く、明らかにSランク以上だろっていう犯罪者2人倒せと!? それも、下手な大技仕えない崩壊寸前の戦場で! どんな無理ゲーだ!

おまけに、今の念話の内容はアザーやリュウベエには届いてない。ドレーク兄さんにもだろう。
つまり、彼らは何のためらいもなく本気で戦うってことだ。

説明しようにも、信じてもらえるか怪しい。つか、それだけの時間ももはや惜しい!
つか、したところでリュウベエは『知らん』とばかりに普通に戦いそうだ!

そして犯罪者2人もそうだけど、無数の『アバドン』達がそんなことに気を使って丁寧に戦ってくれるわけがない!

……考えてる時間も惜しい! さっさと行動に移さんと……と思っていたところで、しゅたっ、とすぐ隣にウェスカーが着地した。え、何?

「総裁から許可、というか指示が降りましてね? 今回、私共の方でもお手伝いさせていただくことになりました。最初で最後かもしれませんが……共同戦線、ということでひとつ」

「マジで!? サンキュ、正直超助かるこの状況では」

「いえいえ、こちらも都合あってのことですから……報酬等は結構とのことでした。……では、時間もないですし、参りましょうか……あちらはもう始めているようですし」

見ると、向こうの方で……ドレーク兄さんとアザーが戦い始めて……ちょっとあんまり大技使わないでよ頼むから! ここ今見た目より脆いんだから!

「さて……先に戦っていた2人はまあ、いいだろう……。我々も始めようか、ドレークの弟よ」

「あー、こっちも来た! よし上等、やってやろうじゃん! 行くぞウェスカー!」

「了解しました。やれやれ……あなたといると退屈しませんね」

褒められてる気がしないけど気にしてる余裕もないのでさあ始めよう!



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