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第16章 摩天楼の聖女
第310話 奈落の底
しおりを挟む時は少しさかのぼる。
さらに場所は変わって……ダモクレス財団総裁・バイラスが作り出した異空間内。
そこで激突しているのは……『覇王』の名を持つ女傑と、その一切が不明な紳士装の男。
「おぉぉおおっ!!」
ゴウッ! と空気をうならせて横一文字に大矛を振るうテーガン。
その刃は、間違いなく男――バイラスを、胸から上と下で真っ二つにする軌道でせまり……しかし、その刃先が服の布地に触れそうになったその瞬間に、煙のようにその姿は掻き消える。
と、思えば次の瞬間、どうやったのか全く違う位置にその姿を現していた。
その突然の出来事に戸惑うこともなく、テーガンは今度は素早く手首を翻して武器を構えなおし、石畳(のように見える)地面をえぐるように、下に向けて振るった。
ゴルフのスイングを失敗した時のように、床を盛大に粉砕して、その石礫が飛んでいく。
今度はバイラスは身じろぎ一つせずにそれを見ているままで……そこに飛来した礫の全ては、不可視の障壁に阻まれて力なく地面に落ちた。
しかし、それをけん制にしてテーガンは、膨大な魔力を大矛にまとわせ……次の瞬間、今度は縦一線に振り下ろし……作り出した真空の刃が、床を、間にあるもの全てを粉々にしながら迫る。
だがそれでもバイラスは、何も焦った様子は見せない。眉一つ動かさず、微笑を浮かべるまま。
今度は、おもむろにかぶっているシルクハットを脱ぐと、その中から……数十の鳩が飛び出し、しかし鳩とは思えない速さと勢いで、迫りくる衝撃波に向かっていく。
そしてそれらは、その身が衝撃波に触れた瞬間、次々に自爆していった。
数十羽の『召喚獣』の自爆特攻は、バイラスまで数mといったところで、テーガンが放った衝撃波を相殺しきり、全て消し去ってみせた……が、
「やれやれ……本当に規格外という他ない方ですね、つくづく」
「ふん……貴様が言えたことか」
その爆風の中を強引に突破してきたテーガンは、その大矛で、バイラスの体を突き刺し、腹から背中まで貫いていた。
……にもかかわらず、バイラスは平然としている。
痛みを感じている様子など全くなく、はぁ、とため息をついている。位置からして、間違いなく肺や心臓も貫かれ、破壊されているに違いないにも関わらず。
単に幻術や、分身の類なのではないか。この光景を見て、誰しもそう思うのだろうが、
(偽物や幻、ではない……手ごたえは、ある)
そうでないことを、直接その刃を突き立てているテーガンは悟っていた。
そして、悟ったのは今ではない。ここに至るまで、何度も同様の感想を抱いていた。
横一文字に切り裂き、縦に真っ二つにし、柄の石突で骨もろとも粉々に粉砕し……すでに両手の指に余る数、間違いなく致命傷と言えるダメージを、バイラスに刻み込んだはずだった。
にもかかわらず、この男は平然としている。
(戦った感じ……この男は『強くはない』。だが、得体が知れん。どうやってわしの攻撃を無効化しているのか……はたまた、わしにも見破れんレベルの幻覚や隠形なのか……)
「不可解、といったところでしょうか?」
その心の内を類推するかのように、バイラスは不適に笑う。
数歩後ろに下がり――やはり、痛みを感じている様子は微塵もない。多少動きづらそうではあるが――テーガンの大矛の刃を体から抜き取った。
そして、切っ先が離れた瞬間には、それによってできた傷は跡形もなくなっていた。
どころか、服にも破れ、ほつれの一つもなく、さらには服にも地面にも、血の一滴もついていない。明らかな異常事態だった。
「『女楼蜘蛛』。紛れもなく『世界最強』と称していい6人……いやはや、聞きしに勝る見事な腕前、という他ありませんね。私程度では、何万回、何億回挑んだところで、勝ちの目は見えることなどないでしょう…………もっとも……」
そこで一拍置いて、
「かといって、貴女が私を倒すこともまた……できませんがね」
その言葉に、テーガンは戸惑いも恐れも見せず……逆に、その顔に獰猛極まりない笑みを浮かべた。葉をむき出しにした笑顔は、今にも獲物に食らいつかんとする肉食獣を彷彿させる。
「言ってくれるのう……くくっ、わしも長いこと生きておるが、貴様のようなよくわからん奴を相手取ったのは初めてじゃな。どういう理屈でわしの刃を無効化しておるのか、ちっともわからん」
言いながら……テーガンは、大矛を大上段に構え、
「わからん、が……それならわかるまで斬ればいいだけの話よ。どれ、仕組みはともかく、頑丈なようじゃし……もう少し本気で戦っても、お主死ななそうじゃな?」
先程までの戦いすら遊びに思えるような、すさまじい魔力を練り上げ始める。
それだけで周囲の空気が震え始めるほどの圧力が、空間をきしませ、両の足がついている石床は蜘蛛の巣のようにひび割れていく。
「このくらいまで本気を出したのは、最後はいつのことか……ああ、60年ばかり前に、どこぞの村が飲まれそうになった火砕流をぶった斬った時が最後だったかのう? 力みすぎて山が谷になってしまったが……さて、あの山とお主、どっちが頑丈か試そうか!」
そして、その一撃が振り下ろされた瞬間……それまで崩れたことのなかったバイラスの笑みが、初めて驚きの表情に変わる。そして、ばっとその一撃を受け止めるように、両腕を『×』の字に交差させて前に出し、防御した。
一瞬の拮抗。
テーガンの振り下ろしの一撃を、鎧も何もない服と、交差させた腕で受け止めたバイラスはしかし……一瞬のあと、その体を真っ二つにされた。
「やれやれ……つくづく滅茶苦茶な方だ。まさか……」
……が、それでもその態度はやはり変わらない。
肩口から体を両断され、さらに腕は2本とも宙を舞っているというのに、汗一つかかずにそんなことをつぶやくバイラス。
……代わりに、別なものが致命的なダメージを受けていると……次の瞬間、テーガンも気づく。
バイラスを両断した刃は、止まることなく床にまで突き刺さったかと思うと……床ではない何かが『バリン!』と砕ける音がした。
さらには、武器を通して妙な手ごたえまでも伝わり、違和感に眉をひそめるテーガン。
「まさか、力ずくで空間を壊されるとは。次はもっと強く構築しなければなりませんね……」
そして次の瞬間、テーガンの一撃の威力に耐えきれず、バイラスが構築した『異空間』そのものが砕け散り……テーガンは何もない空中に投げ出された。
「―――ぬおおぉぉぉおおお―――ッ!?」
そして、なおもその大矛の勢いは止まらず……空中で接触した、テレサが展開していた結界を砕いて破ってしまった。
さらにその先にあった、本物の地面に突き立てられる。
迸る衝撃波は、その周囲にいた『アバドン』達を巻き込んで消し飛ばし、
叩き込まれた衝撃は、石の敷き詰められた地面を砕き、分厚い岩盤を粉砕し……その向こうにあった、『摩天楼』の塔を砕き倒し……最下層で唖然として見上げるミナトと目が合った。
その一撃の余波は、着弾点から大きく広がり……地下空間の上に立地していた神殿を粉砕し、さらにその地盤を砕いて『地下空間』に落としてしまう。
さらにその衝撃はなおも広がり続け、岩盤を砕き続け……
ついには、神殿全体とその1つ外の教区がほとんど全て入るほどの大穴が形作られ、そこにあった全てが『地下空間』に崩落……結果的に、『シャルクレム』の中心に、町の外からでも見える大穴が開いた形になった。
☆☆☆
……ひさびさに母さん世代の無茶苦茶さを目の当たりにした。
いや、なんていうかもう……何も言えん。無茶苦茶すぎて逆に何も言う気になれん。
仲良くしてると割とまともな姿をよく見せてくれることも多いから忘れがちになるが、基本的にこの人たちって、僕の否常識がかわいく見えるくらいの問題行動ないし暴走引き起こすんだよ。
26人子供産んだ夢魔に、立場があるにも関わらず自由すぎるギルドマスター、脱ぎ癖のある吸血鬼マッドに、年齢を指摘されるとキレて破壊を振りまくシスター。ツッコミ役のレンジャー猫獣人は……まともな方か。
で、この山賊系猛牛お姉さまは……一番ヤバいな。
素でアザーよりひどい破壊を振りまいとるもの。それも一瞬にして。
今ので……結構広い範囲が崩落しちゃったんですけど!?
まるで隕石でも落ちて来たみたいな大惨事だよ、なんだコレ、何だこの大穴!?
いくら地下にとんでもない広さの地下空間がもともとあって、そこに落ちてっただけとはいえ……間にどんだけの岩盤があったと思って……。塔も粉々になっちゃったし。
幸いといっていいのか、おそらく人的被害はない。
崩落したのは、神殿の敷地よりちょっと広いくらいの区画だ。元々人は住んでおらず、神殿関係者のみが詰めている施設だけがあったエリア。
いたのは、自力でどうにかできるレベルの人たちと、テロリストの仲間。あとは『アバドン』くらいか……ああ、あと、もう生きてない人間ならいっぱい転がってたが、この際仕方ない。
もうちょっと崩落の範囲が広かったら、一般人が未だに多くいる区画を飲み込んでたかもしれないが……不幸中の幸い、って奴だな。
それに加え、とっさに『コレヤバい』と思った僕が『ドルイドフォルム』の力を全開にして、四方八方に巨大植物の蔦を伸ばし……皆を守りつつ、崩落してくる岩盤やら瓦礫やらに絡みつき、からめとり、全体を巻き込んで支える形にしたことで、どうにかこれ以上の破壊を防げた感じだ。
一気に範囲広く茂らせたから、どえらい魔力消費したけど、間に合ってよかった……。
ちなみに、ウェスカーは自力で回避してた。アガトは知らん。
……しかし、この状況、決していいとは言いづらい。
自作の魔力回復ポーションを飲みつつ、周りを見回す。
大規模破壊は……なんかよくわからんけど、戦闘の余波(……余、波?)とかでこうなったみたいだし、スケールは異常だが不可抗力だろう。ひどい言い方だが、これは仕方ない。
もともとテロリストとか暴れてるんだし、3教区まで焼き払われるところだったんだし。
しかし、それ以上に今、ちょっとヤバいと思える状態なのは……だ。
地下空間の……言ってみれば『天井』にあたる部分がほぼ丸ごと崩落したことで、僕らは今、一段下のステージに叩き落されたみたいな形になっている。
奈落の底、みたいな感じだな。慣用句じゃなく、舞台装置っていう意味での『奈落』ね。
そこに……『摩天楼』を下りてきたメンバーが、上に上がる手段を失って取り残された形になっている。塔と一緒に、当然ながら階段も粉々に……瓦礫になっちゃったからね。
いや、まあ、ここから外に出ること自体は、簡単なんだ。
普通に駆け上がってもいいし(そのくらいなら割とできるメンツがほとんどだ)、浮遊魔法で飛ぶこともできる。僕が飛べるCPUMを出してもいいし、転移魔法で一気に出るってのも手だ。
……ただし、これはただ単に、外への高さのみが障害になっている場合だ。
今、僕らはその『高さ』のみならず、もっと違うものに脱出を阻まれている。
さっきよりさらに強力だと思われる……テレサさんお手製のバリアに。
え? 何でそんな風に閉じ込められてるのかって?
……僕らの周囲の状況が理由の全てだよ。
というか、さっきの言葉をより正確に言うなら、僕らが今『ヤバい』状況と言っているのは、すごい高低差でこの奈落の底空間から出られないことじゃあ、ない。
ここにそろっている、ありえないメンツの方だ。
そして、そのメンツがそろっている現状、これから何が起こるかを鑑みて、だ。
「我々の戦闘の余波……というわけではなさそうだな? ミナト、これは一体何がどうなってこうなっている?」
戦闘中だったと思しき、戟を構えているドレーク兄さんがそう問いかけ、
「よくわからんが……かえって好都合かもしれんな。ここなら……もはや、周囲への被害を心配するような必要もいらなそうだ」
両腕に蒼い炎をボウボウ燃やしている、会談の時に見た『蒼炎』……アザーがつぶやき、
「くくく……つくづく今日は面白い日だ。オーディエンスがいなくなったのは残念だが、これはこれで愉しみ甲斐がある。第2ラウンド、とでもいったところか?」
……何かこっちは見覚えのない、和風な服の、バカ長い刀?持った中年のおっさんが嗤い、
「……いや、マジで何だ今の。一瞬のうちにどんだけヤバい状況に発展してんだよ……やっぱアレか!? いまのテーガンの姐さんか!? またやらかしたのかあの牛熟女へっぷぁ!?」
杖を構えつつ、周囲を見てあんまりな光景にシャウトしていたブルース兄さんが殴られ、
「誰が熟女か……一言多いわい。テレサじゃったら死んどるぞ……しかし、やれやれじゃな。どうやらあの妙なのには逃げられてしもうたようじゃし……さて、どうしたものか」
それを殴ってツッコミを入れた、この惨劇を作り出した張本人であるテーガンさんがため息をついて、何かを探すように周囲をきょろきょろと見回している。
「なんだかなー……迎え兼ねて様子見に来てみたら、予想以上におっそろしいことになってるね、こりゃ。……ぶっちゃけ来なきゃよかった、ってちょっと思うよ」
と、なぜか何の脈絡もなく登場した――言ってることからするとウェスカーの迎えか何か?――バスクが、やれやれって感じでそう言っていた。いつの間に来た……?
「確かに……どうにも妙なことになったものです。さて、この後果たしてどうすべきか……私としては、別に何も争いごとに発展させるつもりもなかったのですが……」
若干困ってる様子には見えるものの、ほとんどいつもの感じと変わらない調子のウェスカー。
「が、はっ……くそっ、一体、何が……塔が、崩れた、のか!? こんな時に、くそぉ……!」
ちっ……生きてたか、アガト。
とまあ、こんな感じで……さっきまでのメンバーに加え、ダモクレス3人(1人瀕死)、テロリスト1人、よくわかんないの1人追加。あと味方も3人追加だな。
そして、周囲には……
―――ガルァアアアァァアアアッ!!
今の崩落でけっこう死んだものの……運良く死ななかった、ケガで済んだレベルの『アバドン』達が……怒り狂った様子で数百体。
それが、『奈落の底』にうじゃうじゃいるわけだ。
そんな状況を見て、理解するのにちょっと苦労している僕に、『念話』が届いた。
『聞こえる、ミナト君?』
『あ、はい。ええと……若干ノイズ入ってるんですが……テレサさんですよね?』
『ええ、そうよ。ごめんなさい……私も今、何が起こったのかよくわからないのだけど……突然空からテーガンが降ってきたと思ったら、その勢いで障壁を砕かれてしまって、そのまま……』
……本当にわけがわからないな、その状況。マジで何がどうしてそうなった?
気にはなるが……後で聞こう。今は時間、多分ないし。
『それで……見てわかるように、再度障壁を張りなおしたわ。今度は、さっきより全然強いのをね』
『その構築と維持に俺も手を貸してる。今外にいるからな、弟子』
『え!? 師匠!?』
唐突に、テレサさんに加えて師匠の声までした。あれ、いつの間に外に!?
しかし、何か言うよりも先に……さらに師匠が続ける。
『で、だ。こいつの維持と構築のために、俺らはそっちに加勢できねーが……とりあえずお前がやるべきことだけ指示しとく。幸いと言っていいのか、その奈落の底に、この町でさっきまで暴れてた危険な連中がほぼ全部叩き落されてやがるみてーだ。獣共も、テロリストも、ダモクレスも……あと何かよくわかんねーおっさんもまじってるが、まあいい。単刀直入に言う。この穴の中で……そいつら全員倒せ』
「……はい!?」
思わず、念話でなくて素で声に出して叫んでしまった。
それが聞こえたかどうかはわからないが、師匠は続けて言う。
『その穴の中でなら……俺とテレサが協力して張っているバリアもあるから、周囲への被害は最小限で済む。ヤバいのがちょうどよく1か所にまとまってんだから、一気に掃除しちまえば早いしな』
『……つまり、この……広さはあるけど、逃げ場のない密室で、大量のモンスターとヤバいレベルの犯罪者その他相手にしてサバイバルバトルをやれと?』
『そういうこった。味方結構いるし、楽勝……とは言わないまでも、十分できんだろ? つか、これ以上騒ぎが大きくなって長引くと後が面倒になっからよ……もうこれで終わらせろ。師匠命令』
えー…………。
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