魔拳のデイドリーマー

osho

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第16章 摩天楼の聖女

第309話 ミナトとウェスカー

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阿鼻叫喚。
まあ、当然である。衝撃の事実ってレベルじゃないもんなコレ。

アガトと僕が兄弟かと思ったら違って。
かと思ったらウェスカーと僕が兄弟で。
文字にするとより一層カオスが酷いな。

ともあれ、そういうことだ。

これも、シャーマンの能力で『魂』を見て知ったことだが――というか、何か能力の通りが悪くて確信持てなかったんだけど――ウェスカーが、僕の……生き別れの兄だ。

『ベイオリア王国』の末裔として生まれ、今の世に生き残っている……もう1人の直系。
王妃アドリアナの元に生まれた、双子の王子の片割れである。

……まあ、そんな自覚も帰属意識も、何もないわけだが。僕にも、奴にも。

阿鼻叫喚が収まってきたところで、説明を再開するためにウェスカーが口を開いた。

「とまあ、そういうわけです。双方ともにその自覚等がないため、以降もこれまで通り他人で行きますが……一応、1つの事実として、私と彼、ミナト・キャドリーユは……まあ、兄弟です」

「双子のね。まあ、今言った理由で年齢も違うし、見た目も似てないし、何でか種族も違うけど」

簡潔に結論だけ述べる。

それでも……今、マジックアイテムによって証拠を見せてなお、皆の戸惑いは一向に収まらない様子。声こそ上がらなくなったものの、目に、顔に浮かんでいるその色は未だ濃い。
何なら、水晶玉の向こうからもそんな感じの雰囲気が伝わってくるくらいだ。

そんな中で、微妙な沈黙を破って声を張り上げたのは……やはりというか、問題の中心だったつもりで、実は全く蚊帳の外だったこの男だ。

「どういうことだぁウェスカー!? お前が……お前が、そいつの兄だと!? 一体、何が……」

「まあ、無理もないでしょうね……いきなり、何のヒントも伏線もなしに、予想どころか夢にも見ていなかったような事実が明らかになったとあれば」

と、ウェスカーは言うが……まあ、あいつからすればそうでも、今思うと、僕からすれば、伏線? ヒント? みたいなものはあった。

あの、『何か知らないが近くに居るのがわかる』感覚。
僕はウェスカーがどんなに上手く、気配を消して隠れていても、その存在を感じ取ることができたし……その逆もまた同様だった。

多分あれは……まだ未覚醒だったが、中途半端にその片鱗だけがにじみ出ていた『シャーマン』の力。それの影響で、双子の兄弟の魂の存在を感じ取っていたからだろう。

ただ逆に言えば……それ以外にはなかった。
というか、『兄弟じゃない』と思えるような状況証拠ばかりだったといっていい。そのせいで、『魂』を感じ取れるようになってからも、本当にそうだろうか……ってしばらく信じられなかったし。

僕は人間で、ウェスカーは亜人希少種『ケルビム族』だし……まあ、これについては嘘ついてた可能性もあるけども。

双子の兄弟なのに、『魂』の感じが……一目見たくらいじゃわからないくらいに、不自然に違ってたり。『双子』で『身内』だってことを考えると、不自然なんだよな。
これについては、アドリアナ母さんも言ってた。おかしいって。

その他いろいろあるけども……どうやらそのへんも(多少は)含めて説明してくれるっぽいので、ひとまず、まだ続くらしいウェスカーの説明を聞こうか。

……ちょっと長くなりそうではあるが。

「まず……一番いいのは、こちらも『順序立てて説明』することでしょうか。せっかくですし、先程アガトが言っていたことを補足しつつ説明しましょうか」

☆☆☆

さかのぼること20年前。

ウェスカー……当時まだ名前が『アガト』だった彼は、双子の弟『ミナト』と共に、ベイオリア王国の王妃アドリアナの元に、双子の兄弟として生を受けた。
しかし、死産をはじめとする様々な理由から、その命は奪われかけていた。

それを憐れんだ当時のある従者によって、2人はそれぞれ別の里親に出され、事なきを得る。

ここからが……アガト(ウェスカーではない、クビになった方の)が知らなかった真実。
そして、ウェスカー自身もごく最近知ることとなった、出生の全容であった。

ウェスカーを引き取った里親はしかし、その後まもなくして、生活が苦しくなり……苦悩の果てに、ミナトの里親と同じ行動に出る。
食い扶持を減らすために、ウェスカーを捨ててしまったのだ。

そして、罪悪感に苦しみ、耐えながら生き延び……多少生活に余裕が出てきたところで、2人はあらためて自分達の間に子供を作った。
そしてその子に、あらためて『アガト』と名前を付けたのだ。自分たちが育てられなかった、もう既に死んでしまったであろうあの子から、その名前をもらう形で。

そして、アガトは苦しい環境ながらもすくすくと成長し……ある日、家で、両親が大切に保管していたハンカチを……『アガト』の名前が入った、出産記念のそれを見つけたことで、運命は動き出したのだ…………とんでもない勘違いに縛られた運命が。

アガトは、思っても見なかっただろう。母親が……連れ合いに先立たれたことで、その精神が衰弱して、痴呆のように正気を失いつつあったなどと。
その状態で、記憶の混濁により、事実と異なることを……正真正銘、血のつながった息子であるアガトに対し、捨てた方の『アガト』の事情や身の上を教えてしまったなどと。

アガトは、その里親夫婦の子供であり……ベイオリア王家とも、王妃アドリアナとも、ミナトともウェスカーとも、何のかかわりもない……『他人』だったのだ。

そして、その母親の方も……先立った父親の方も、知らなかっただろう。
捨てた『アガト』が……ダモクレス財団に拾われて生き延びていたなどと。

財団の庇護下で育ち、その才覚を見抜いた『総裁』に目をかけられ……厳しい訓練を繰り返し、実力をつけた凄腕の戦士として大成していたなどと。

そして……誰も予想もできなかっただろう。
こうして、生き別れになった2人の兄弟が……ミナトとウェスカーが、こんな形で再会を果たし、その出生の全容を知ることになるなどと。

☆☆☆

「……とまあ、そういうわけです。もっとも、繰り返しますがこの事実を私が知ったのはごく最近で、それもいくつもの事実を調べ、つなぎ合わせ、総裁から聞いた情報と符合して、ようやく明らかになった……というレベルのものでしたが」

「そんな……バカな……!」

愕然とするアガト。
信じたくない、そんなの嘘だ……って、顔に書いてあるけども、つじつまは合ってるな。

むしろ、アガトの説明でいくつか疑問に思ってた部分まで解消された感じだ。どうしてこいつが僕のことを兄弟だって勘違いするに至ったか、謎だったんだよね。
そっか、里親が同じ名前を……死んだ人を悪く言うのはアレだが……ややこしいことを。

しかし、まだ疑問は残る。

「じゃ、じゃあ種族はどうなんだ!? お前は『ケルビム族』なんだろ、ウェスカー! だったら、だったら人間のそいつと兄弟なのはおかしいだろうが!」

「あ、それ僕も気になってた。何で?」

丁度いいので、便乗する形で質問。
それに対して、ウェスカーはさも『予想通り』という風に、よどみなく言葉を紡ぐ。

「先程の話のさらに補足になりますが……私は生まれつき体が弱かったのですよ。当時の私の体の状態を知る総裁曰く、『人間が健康に生きていく上で必要な力の半分ほどしかない』というような……しかしなぜかそれでも生きているような、不思議な状態だったそうです。その欠損にしても、単なる未熟児ではなく、まるで『その半分をどこかに持っていかれてしまった』ようだったと」

「……案外、双子になって僕がその半分持ってった……ってことだったりしてね」

……実際ありそうだ。アドリアナ母さんから聞いたけど……僕はどうやら、彼女の『死者蘇生』が原因で体に入ってしまったイレギュラーな魂で、そのせいでもともと1つだった体が、魂に引っ張られて2つに分かれたっていう感じらしいし。

と、思っていたら、

「ええ……実を言うと、私もそう思っています。根拠の1つとして……ミナト殿、あなたは小さい頃、放出系魔法が全くと言っていいほど使えなかったそうですね? 代わりに肉体は強靭そのもので、強化系魔法に適性があった……。私はその真逆でしてね、様々な種類の放出系魔法に高い適正がある代わりに、ひどく肉体的に脆弱で、強化系魔法もほとんど使えなかったのですよ」

「……マジか」

ここにきて、僕が転生当初に『魔法の才能無いの!?』ってショック受けた原因が判明。
持ってかれてたのか……こいつに。魔法の分の才能を。

いや、言い方厳密にすると……どっちかっていうと、僕がこいつの半分を分捕った形か。

「『半分』の力しか持たない私……いや、おそらくはミナト殿、あなたもそうだったのでしょう。私達は、おそらくはこのままいけば、成人もしないうちに命を落とすとも言えるような、不完全な命だった……しかし私もあなたも、それぞれ異なる方法でこれを克服した」

「……克服、ねえ? 僕はそんな記憶ないから、実感はわかないんだけど」

「無理もないでしょう。まだ赤ん坊の時に起こったことですから」

……ウェスカーの話の通りなら、こいつが『半分の力』のせいで生きていくにも不自由するほどの肉体性能――強化魔法の適正云々とかでなく、そもそもの生命力という意味で――の不足は、僕にも起こっていたことになる。

しかし、そんな時期があった覚えはない。僕は少なくとも、母さんの――リリン・キャドリーユのもとに産み落とされてからは、健康そのものだったはず……

……いや、まて。ひょっとして……『それ』か!?

「先程、ミナト殿は、リリン殿から『生まれなおした』という話を聞かせていただけましたね……恐らくはそれでしょう。不完全な状態で誕生した命ではありますが、2度目の胎育に置かれる中で、その不足の『半分』が補われたのでしょう。結果、2度目の誕生、あなたは健康そのものの体で生まれることができた……ただし、『才能』の半減だけは補われずに」

「なるほど……辻褄は合うね。で、お前の場合は……どうやって克服したの?」

「簡単に言えば……先程アガトが言っていたのと同じです。『改造手術』ですよ」

「……え……マジで?」

改造人間だったの? お前も?

「ええ……マジです。私はその時、まるで『命』そのものが足りないかのような、不自然な欠落を補うために、有効と目されるありとあらゆる処置を受けました。その中に、人間以外の生体情報を組み込んで、体を強化するというものがありましてね……それによって私は、『命』の欠落をカバーし、生き延びると同時に、さらに強靭な肉体を得るに至ったわけです」

……マジで改造人間じゃん。人間以外の生き物の遺伝子とか能力を植え付けて強化するっていう……変身ヒーローに出てくる悪の組織の怪人的な改造じゃん。
幸いにして、見た目が異形になったりはしてないっぽいけど。

「そして、その中に『ケルビム族』がありましてね……組み込まれた力の中で、ひときわ相性が良かったその力が表に出てきているのですよ、今の私の体は」

「厳密には人間……だけど、『ケルビム族』の能力ないし特徴が前面に出てる状態、ってことか……何かつくづく僕とにたような感じになってるんだな」

僕も、雄の『夢魔』だし。厳密には人間だけど、『夢魔』の力やら特性が表出してるし。
症状というか、前提条件が同じだったから、似たような状態になったのか……まあいいや。

「まあ……説明としてはこんなところでしょうか? 付け加えるならば……ごく最近、私は……何と言えばいいのか……『魂がさわつく』ような感触を感じて、それ以降、ごくごく限定的なものではありますが……私の母が使っていたという、『シャーマン』の力までも扱えるようになりましてね……同時に、『魂』の波長から、弟、ないし身内と取れる存在を感じ取り……それをきっかけに、今までに集めていた情報をつなぎ合わせ……此度の結論に至ったわけです」

……恐らくだけど、その、ウェスカーが『シャーマン』の能力に目覚めるきっかけになったのは、僕が同じように『シャーマン』の能力に目覚めたこと。あるいは、僕の中に眠っていたアドリアナ母さんが復活したことだろう。あるいは、その両方かも。

唖然とする皆。愕然とするアガト。
しれっとしているウェスカーに……いろいろ考えこんでいる僕。

なんか皆、今聞かされた驚愕の事実を整理して飲み込むのに苦労してる感じだな……と思っている中、ふと、ウェスカーが思い出したように言う。

「そう言えばミナト殿。今、私の『魂』の波長を感じ取ることはできますか? それを感じ取って、身内だと断ずるに足る根拠にすることは?」

「うん? んー……できなくはない、って程度かな? 集中して探れば、何とか」

「そのようですね。恐らくこれは、私達が『半分』を補うために、新規に外部から取り込んだ力が邪魔をしているからだと思われます。あなたなら、夢魔の力。私なら、ケルビム他の力。そのせいでほんのわずかしか魂の力を感じ取れず、我々では血縁に気づくのは不可能だった。しかし……」

しかし?

「単純な話、これは我々の……いわば根底にある力。『底力』とでも呼ぶべきもののようでしてね? 例えば、強大な力を一気に解放するなどした場合……よりその『魂』を感じ取りやすくなるようなのですよ………………こんな風に、ね」

その瞬間、

ウェスカーのまとっている魔力が膨れ上がり……反射的に、こっちが臨戦態勢になってしまうほどの威圧感が、さらには、魔力解放の余波の暴風が吹き荒れる。

と、同時に……

(……なるほど、確かに)

まるで、ウェスカーが今までかぶっていた、カモフラージュを脱ぎ捨てたかのように。
外側に隠れて見えにくかった『魂』の力が、表側から確かに感じ取れる。

「…………」

なんとなく、そうしたくなって……僕も同じように、力を開放する。
暴風雨が、衝撃波があたりに広がり……まるで、ウェスカーに対抗するような形に。

そして、そんな状況の中で……その向こうに見えるウェスカーが、おそらくは僕の方の『魂』を感じ取ってだろう、にやりと笑ったように見えた……


……その時だった。



『えっ? え!? ちょ、何でテーガ……み、ミナト君! 逃げ―――』

「あぁ!? んだ、この魔力……と、プレッシャー……」

「ニャニ!? 上……」


「「……え?」」


ふいに、ほぼ同時に、『女楼蜘蛛』3人の声――外に居るはずのテレサさんの声までも――が聞こえたと思った、次の瞬間。

今まさに僕とウェスカーが解放している魔力。
それによって生まれるプレッシャーが、子供の遊びに思えるほどに圧倒的な覇気が、突然上に出現して…………



「―――ぬおおぉぉぉおおお―――ッ!?」



突如、地下空間の天井をぶち抜いて……外で戦っていたはずの、『女楼蜘蛛』の猛牛お姉さまが降ってきた。その手に、獲物である大矛を構えて……。
……というか、今まさに思いっきり振りぬいた、みたいな姿勢で。



……な……何だぁあ!?



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