魔拳のデイドリーマー

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第16章 摩天楼の聖女

第302話 獣の檻

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時は少しさかのぼり……ソニア達が、ネフィアットを救出して脱出する、その少し前。

直前に思いついたある案を、教皇たちは実行しようとしていた。

今、彼らは、神殿の地下に設置されている……ローマのコロッセオを少し小さくしたような、どこか異質な空間にいた。彼らがいる場所は、正確に言えばその『観客席』にあたる部分だ。

それと対照的に、『闘技場』になる部分に……1人の『聖女』が立っている。
最年長であり、同時に現在いる現役の聖女3人の中で、最も長く『聖女』として勤めている者だった。それでも年齢は、まだ40を過ぎたところなのだが。

それを守る形で、教皇らの息がかかった聖騎士が数人立ち、剣と盾を構えていた。

彼等は、これから起こることを知らされている。
それゆえに、その額には緊張と恐怖のあまり冷汗が滲み、心なしか構えも及び腰になっていた。

しかし、聖女にそういったものは見られず、聖騎士たちは『さすがは聖女様だ』と、無言で、心の中でその堂々としたたたずまいを称える。

実際は、教皇と枢機卿達のみが知る理由で――それに加えて、ソフィー達から説明を受けたミナト達も知っているが――聖女たちは『恐怖』という感情そのものがないのだが。

そんな彼らの視線の先、闘技場の端にある、鉄格子のはまった入り口から……5mはあろう体躯に、長い手足と尻尾、凶暴そうな顔と鋭い爪と牙を持った、獣型の魔物が姿を見せた。

ぐるるるる……と、のどをならして迫りくるその魔物に、恐怖を感じながらも、聖女を守って一歩も引こうとしない聖騎士たち。
そのどちらかがアクションをとるより先に、聖女は事前に聞かされていた命令を実行した。

両手を上に掲げ、前にかざすようにして……そこから魔力の波動を放つ。

それが、唸っている獣の元に届くと……その瞬間、劇的な変化が現れた。

敵意をむき出しにしていた獣が、一瞬でそれを引っ込め……わずかな唸り声だけを残し、その場に伏せて平伏したのである。まるで……聖女の威光にひれ伏すかのように。

その光景を目の当たりにした、聖騎士や教皇たちは、歓声を上げた。

「よし、成功だ……! これなら勝てる、勝てるぞ! 残り2人の聖女も動員だ! 『アバドン』も、9匹全て出せ! 打って出るぞ……テロリスト共を、聖なる獣の力を持って駆逐するのだ!」



代々の教皇しかしらない秘伝の製法で製造される『御神酒』は、ソフィー達が睨んだ通り、聖女の自我を奪い、寿命を削る代わりに、魔力や魔法の効果を爆発的に上げる。しかし、毒性の強さゆえに、体質的にそれに適した者しか、この薬による強化に耐えることはできない。

さらに言えば……加工して毒性を弱めたものを、『聖女候補』達は、普段の食事に混ぜられて少しずつ摂取している。徐々に量を増やし、体を少しずつ薬に慣れさせる『聖女』就任の時の『御神酒』の投与で、不測の事態が起こる確率を限りなく0にするために。
このことは、ソフィー達の調査からも抜け落ちていることだった。

しかし、

時間軸としては、この数十分後にミナトが明らかにすることとなるのだが……そこで睨まれた通り、彼らが『聖女』に与えていた『御神酒』は、単なる魔力のドーピングではない。

その効果も重要なものだが……聖女には、もう1つの『役割』があり、『御神酒』はそれを実行するために重要なキーアイテムだった。

それが……『獣』の制御である。

彼らが『聖なる獣』――『アバドン』と呼ぶ、この魔物は……薬の製法と同じように、代々の教皇にのみ語り継がれてきた存在であり、シャルム教の教典の原本にのみいくつかの記載がある。


『大空より邪悪な敵が現れ、罪なき者達が危機にさらされし時、自らの身を投げ打てり聖女の献身により、聖なる獣解き放たれん。其、聖女の導きに従い、悪を滅ぼす裁きの牙なり』


シャルム教が未曽有の危機にさらされた時、その敵と戦うための兵器。

『御神酒』の効力により、『聖女』は魔力の波長を変質させ、それによって魔力越しに操ることが可能になる存在。

それが、この獣『アバドン』であり……教皇達が代々その存在を受け継ぎ、秘匿してきた切り札だった。

ある理由により、すぐにでも使えるように準備していたこの獣。
当初の予定とは違ったものの、今まさにここに迫っている『滅びの危機』に対して、テロリストを撃滅する牙として、教皇たちはこ魔物の実践投入を決定した。

その試運転とも、最終確認とも呼ぶべき儀式も無事に終了し、ここから反撃に移る手順。
聖女1人が操れる『アバドン』は、3体。今現在、アバドンはちょうど9体いる。そして聖女は全部で3人……ちょうど、総力で動員できる体制が整っていた。

犯罪者や囚人を使った実験により、『獣』の戦闘能力は教皇たちも知っている。
それを9体、これなら……

そう考え、いざ準備を始めさせようと、教皇は号令をかけたのだった。



その様子を、陰から隠れて見ている者達がいた。

「……なるほど、アレが、あなた達が切り札にしようとしていた兵器……というわけか」

「は、はい。アレは一番大きい奴ですが、他のもアレより少し小さい程度の誤差です。現在、9匹しかいませんが、冒険者ランクで言えばAA以上……AAAに匹敵する怪物です」

「AAAが9匹……大した兵器じゃないか。小国ならその3分の1も出せば壊滅だろう」

そのうちの1人は、シャルム教の枢機卿の1人で……有体に言えば、俗物に分類される性根を持った男だった。

そして、その男がこびへつらっているのは……その男の手引きで神殿内に侵入した、チラノース帝国の使節団の1人だった。

今まさに、枢機卿の男が『賄賂』あるいは『貢物』として差し出そうとしているものを、品定めしている所だ。

「我々シャルム教は、長年かけて教典の『原本』の解読を進め、結果、このシャルクレムの中心部、神殿の下にある地下空間の中に、あの獣……『アバドン』が閉じ込められ、封じられていることを突き止めました。そして、それをどうにか秘密裏に確保することができたのです……」

「その武力を背景に、他国に対して恫喝交渉を進め、外交で有利な条件を引き出そうとしていた……そうだな。わが祖国に対しても」

「そ、その通りで……式典最終日に、各国にお披露目の予定でした。しかし、私にはそれが賢い手段には思えません。確かに武力としては兄弟でしょうが、この国では間違いなく持て余すものです……まして、操り人形の『聖女』がいなければ戦わせられないんですから。それならば……」

「それで、我らチラノースに情報を売り渡し、お前は寝返らんとしたわけか……ふん、まあ、賢い選択だという点は認めてやろう」

「ありがとうございます! そ、それで……」

枢機卿の男は、顔色をうかがい、こびへつらいながら……チラノース使節の男の返答を待った。
少し間を置いて、その男は、

「よかろう。あの『獣』……わが国で買ってやろう。代金の支払いは貴様に、受け渡しの際は、そこにいる者達はこちらで処分した上で譲り受ける……これでいいのだな?」

「あ、ありがとうございます! お渡しするにふさわしい機会は、こちらで用意して、日時についても後日お知らせいたしますので……へへへ、お願いしますよ」

「ふん、よかろう。貴様の亡命保護手続きは進めておく。だがもちろん、あの獣のみならず……貴様が握っている、シャラムスカ内部の情報も提供することが条件だ。わかっているな?」

「もちろんですとも! へへへ……」

「ちなみに、あの獣……まだ他にいるのか? その地下空間とやらに」

「いえ、それはないようで……十年以上前から数年かけて探したんですが、見つかったのは7匹だけ。それらを交配させて産ませて育てたのが2匹で、ようやく9匹、というありさまで」

「ふむ。できることなら……念には念を入れて、その地下空間の入り口を崩しておきたいな」

そう話しながら、その場から去っていくチラノースの使節たち。それを先導して、枢機卿の男も同じようにする。

……その一団について行かず、1人、その場に残っている男がいた。
その男は、ぼーっと立っているようで……その実、周囲の気配を常に油断なく探っていた。

そしてその結果、あることに気づき……しかし、それを誰にも告げず、1人、にやりと口元をゆがめるにとどめたのだった。



隠されていた『秘密兵器』を、外敵の撃退と、諸外国への恫喝外交の手段として使うために、聖女共々利用せんともくろむ、シャルム教の教皇と、その部下たち。

それを利用し、他国に売り渡して利益に変えようともくろむ枢機卿の男と、それを買い受けて自国の軍事力を強化せんとするチラノースの男。

彼等のいずれもあずかり知らぬところ……文字通りの『足元』で、想定外の事態がすでに始まっていたことを……まだ、誰も知らなかった。



……1人を除いては。



「あれ、護衛の方? どうしたんですか? 行かれないので?」

「む? ……ちっ……おい『骸刃』! さっさと来んか! 高い金を払っているんだ、ちゃんと仕事をしろ、この愚図が!」

「わかっている……急かすな、今行く」

フードの下の、中性的な顔をにやりとゆがめながら……『骸刃』と呼ばれた彼は、早足で、自分が雇われている一団に合流したのだった。

意識を……自分が今立っている床よりも下に向けたままに。



彼らが、すでに隅から隅まで探索したと思っていた『地下空間』。

今まさに、そこから……まだ発見されていなかった、新たな『獣』が出てきていた。
外で行われている戦闘の余波で、さらにはソニア達が聖女を攫う際に行った破壊の影響で、あちこちが破損した神殿。

そのいずれによるものかはわからないが……常はないはずの、破壊によってできた穴。
そこを通って……行けないはずの通路へ移動した、1匹のアバドンは、最終的に、神殿の外に出た。
閉じ込められていた暗い地下から、明るい光の下に。神殿関係者、テロリスト、そして……少し前にその通路を通って脱出した、3人の少女たち。いずれにも気づかれぬまま。

そして、獣は吠えた。

空に向けて……しかしその実は、地下にまだいる仲間たちに、今のこの状況を伝えるために。

出られるぞ。
道があるぞ。
飯がいるぞ……と。



地下空間の中に、補足されぬままに潜んでいた、大小数百匹の『獣』が……
たった3人ばかりの『聖女』などでは、到底制御しきれない数が地上にあふれ出し、シャルム教も、テロリストも、無関係な一般人も……見境なくその標的となるまで……あとたった数分ばかりのことだった。



☆☆☆

「何だッ、この魔物たちは……」

「わからん! い、いきなり建物の中から……ぎゃああぁぁああ!」

「おいっ! くそっ、こっちにも……瓦礫の下からか? なんて数だ!?」

攻め込んでいたテロリスト達、守っていた聖騎士たち。
今、彼らは等しく……突如として現れた、正体不明の魔物たちによる攻撃にさらされていた。

1体1体、大きさにも強さにもばらつきはあるが、その爪と牙の毒、そして何よりその数に、訳も分からないままに次々と倒されていく。

その光景を見て……後方で指揮をしていた、テロリストの首魁、『蒼炎』アザー・イルキュラーは……自ら戦場に降り立った。そして、右手を前に出し……魔力を高めていく。

練り上げられていく魔力。それに伴い、青い光が腕から漏れ始め……周囲に熱気が充満し始める。陽炎……ではなく、そのあまりのエネルギーの影響で空間がゆがみ、周囲にある燃えやすいものが自然発火すらし始めた頃……

「――はァっ!」

裂帛の気合と共に、解放されたその魔力は……アザーの手から、人1人を飲み込んで余りある大きさの、青白い閃光となって迸った。

揺らぐような火炎ではなく、もはや熱線、ないし破壊光線となって放たれたその青い光は……『蒼炎』を象徴する破壊の一撃は、その射線上にある全てを飲み込んで焼き滅ぼし、蒸発させた。
獣も、瓦礫も、死体も……何もかも。

それを、前方を薙ぎ払うように放った後……そこには、十数匹はいた魔物たちが一掃され、瓦礫の欠片すらも残っていなかった。
光に触れた部分全て、削り取られたようになくなっていた。

その威力を目の当たりにした、彼の同志たちが感慨をあらわにする中……放った当人は、いたって冷静だった。

「……実働部隊、および予備・待機部隊のリーダー全員に伝えろ、作戦を変更する」

「はっ! ……して、いかように?」

そこで少し考えて……後ろを振り返ると、

「神殿周囲、第3教区の隔壁に4部隊を回し、東西南北の門を封鎖せよ。残りは内部だ。神殿正門の閉鎖は継続しろ。獣たちを外に出さず、この内部で全てを終わらせる……無論、教皇と枢機卿共もだ。欲深な豚共には、獣の檻の中で一生を終えてもらうのも、1つのふさわしい形だろう」

☆☆☆

「……とまあ、多分だけど今起こってるこの状況の説明としては……推測だけどこんなもんかね」

「ヤバいなんてもんじゃないじゃん! 何やってんのあの豚教皇とその仲間たち!?」

レジーナの口調にだいぶ遠慮がない。
まあ、正直僕も同じ気持ちなので、別にいいけど。

もらった『御神酒』のサンプルを解析した結果……あれは、ただのドーピング薬剤じゃないことが判明。一緒に回収してきたあの魔物の死体も一緒に調べたら……これだよ。

魔力の波長・性質その他に干渉する薬効、特定の波長の魔力にのみ反応する脳構造……いっそわかりやすいと言えるレベル。

というより、これはまるで……

「ともかく、話をまとめる。この薬、おそらくこの魔物を操るための特定の『波長』に魔力を変質させる……触媒みたいな役割というか、効能を持ってる。むしろ魔力ブーストの方は、その追加効果かも。多分だけど、コレその副作用がきつくて自我消えたり、寿命知事むんだと思うよ」

「そして、狙ってそうしているのではなく、結果的にそうなっているのでしょうね。わかりやすく言えば、体質を後天的に書き換えようとするわけですから……それも、強力な薬で無理やりにね。肉体的にも精神的にも、計り知れない負担がかかるわけです」

と、メラ先生。それを疑問に思ったのか、ソフィーが、

「それは、そこまで負担のかかるものなのですか? 薬で体質をいじるくらいであれば……貴族のご婦人などが、高価な美容魔法薬で、汗をかきにくくなるものなどを使っていた気が……」

「尺度がちげーよ。極端な例えだが……腕を4本に増やしたり、魚のエラや鳥の羽を生やすようなもんだ。体質ってより遺伝子操作に近い。それにその美容薬っての、効いて数時間程度のもんだろ。こっちは、程度は上下するとはいえ半永久的に、急激に書き換える。負担は段違いだ」

師匠の罵倒交じりの説明に続けて、僕がさらに補足。

「でまあ、多分コレ飲むとあの獣を操れる……かどうかは分かんないけど、少なくとも干渉できるようになるわけだ。仮に、操れるようになる、と仮定すると……」

「……そして、あの獣を『聖女』に操らせることこそが、教皇らの目的と仮定すると……あの獣は、シャルム教の秘密兵器というか、生物兵器の類、ってことになるでしょう。そして、聖女はその制御のための道具、と」

明らかになるとんでもないシステムに、改めて、自分が何をされそうに、何をさせられそうになっていたのかを知って恐怖するネフィアット、それをなだめ、落ち着かせながら、怒りを隠しきれない様子のソニアとソフィー。

ここまで明らかになった事実だけでも、ほぼシャルム教(の上層部)ギルティ、と言って差し支えないわけだが……もう1つ、考察しておかなきゃいけない点がある。

「でさ、『聖女』がこの薬で改造?されて、あの獣を操れるようになったとして……だ。人間の脳の強度、情報処理能力、魔力の波長の強さ、強化具合、獣の方の脳の需要能力……その他色々考えてみたんだけど、飲んどけば際限なく、何匹でも獣を操れるわけじゃないと思うんだよね」

「1人の聖女に操れる獣の数に、限りがある、ということですか?」

「おそらくは。ざっとだけど……1人あたり、3~4人くらいが限界だと思う」

「聖女の数は、現在、ネフィを除けば現役は3人……獣は操れて12匹、か……」

「と、いうことは……」

一連の流れを受けて、僕の言いたいことを察したエルクが、ちらっと窓の外に目をやりながら……



「……アレらは教皇とかの連中がやった何かじゃなくて、完全に何かのトラブルで、明らかに制御されてない厄災だってことね?」



窓の外、

数十匹に上るかもしれない、コレと同じ、大小の獣の軍団が、町の中にあふれ出している光景を見て……苦々しげに言った。

さながらその光景は……モンスター系のパニック映画で、凶暴な猛獣とか恐竜とかが研究所とかから逃げ出して町の中を暴走してます、みたいな。
1ミリも笑い事じゃないけど。

さて……じゃ、作戦会議して出動で。
テレサさんの依頼の『無関係な民を守る』に抵触するからね。コレ、明らかに。

……それともう一つ。
このとんでもない薬を作り出しやがった国の中枢に……ちょっと用事があるから。多分。



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