[R-18] 奴隷のレッスン:騎士団所属の末っ子王子は、イケメン奴隷に身も心も奪われる

山葉らわん

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第七章 海嘯

1 ぼくが欲しいのは【絡み:シュード(=エシフ)xイェロード(=ノモク)】

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「イェロード、起きあがるんだ。これから厨房に行かなくてはならないからな」ソルブがイェロードを促した。「シュードがそこで待っているはずだ」
 男奴隷たちは、名残り惜しそうにイェロードを眺めた。もう行ってしまうのか、シュードが待っているのなら仕方ない。誰もがそのような表情をしていた。
 イェロードは少年奴隷に助けられながら立上がった。シュードに会える。そう考えただけで、ペニスがぐんとちからを得て伸びあがった。
 ソルブが云った。「さあ、着いてこい」
 イェロードは、ふたたびソルブと少年奴隷に挟まれる形で地下通路を進んだ。
 しばらくすると、行く手の向うから潮の香が漂ってきた。シュードの匂いだとイェロードは直感した。ペニスがびくんと震えた。
「ずいぶん時間が掛かったようだな」
 深い海の底から響くような声がした。
 イェロードは思わず顔を上げた。
 ——ああ、シュード……。
 両腕を胸の前で組んだシュードが、階段横の壁に凭れていた。イェロードの尻のなかで鞭の柄が蠢く。尻のなかをかき回されて、イェロードのペニスの尖端に透明な雫が溢れだした。
 ソルブが云った。「イェロードに壁の孔を教えてやりました。衣装部屋の女と——」
「そうか。奴隷の第一歩はすませたわけだ」シュードが頷いた。「おまえたちは先に上がっていろ。おれはイェロードに見せたいものがある」
 ソルブと少年奴隷が階段を上がり、扉を開けて出ていった。ふわりと美味しそうな匂いが流れこんだ。扉の向うは厨房のようだった。
「さあ、イェロード。こちらに来い」
 イェロードは四つん這いになって、ゆっくりとシュードに近づいていった。シュードの脚元にたどり着くのに、さほど時間は掛からなかった。イェロードはシュードの脚のあいだに顔を差しいれ、そこから仰ぎ見た。
 ——まるで神殿の柱のようだ……。
 イェロードは、シュードのたくましい両脚を拝むように見つめた。少しずつ目線を上げてゆく。太くたくましい二本の柱がひとつに合わさるところは、その周囲に白い天幕のような腰布があって、黒い影にすっかり包まれていた。
 ——あの黒い影のなかに、今ぼくのお尻のなかにある柄の本物が……。
 白い天幕のなかに、また別の、存在感のある、黒く太い影がはっきりと見えた。その影がゆっくりとそそり勃ち、白い天幕を持ちあげてゆく。イェロードはその神々しい屹立を凝っと見つめた。
「さあ、イェロード。褒美をやろう」
 シュードが腰布を取り去った。彼の長大なペニスが現れる。その下ではふたつの大きな陰嚢が、イェロードを誘うように左右交互に上下に動いた。
 イェロードは顔を下げ、脚先からその合わせ目に向って、左右交互に口吻くちづけをしていった。膝頭を越えたとき、イェロードの気分は昂った。あと少しだ。はやる気持ちを抑えて、内腿を少しずつ登ってゆく。ついにイェロードの鼻先がシュードの陰嚢に触れた。潮の香が一気に這入ってくる。
「舐めろ」シュードが鋭い声で短く命令した。
 イェロードは舌先で睾丸を転がすようにして陰嚢を隅々まで舐め、そして唾液をたっぷりと塗すと、ついで睾丸を片方ずつ口のなかに吸いこんだ。
 すぽん、と音がした。
 イェロードは、歯で甘噛みをしながら口のなかで飴玉を頬張るように睾丸を転がし、陰嚢を舐めまわした。顔を右から左にそして左から右に移すたびに、イェロードの鼻先にシュードの雄々しいペニスの根元が触れる。イェロードは、陰嚢をしゃぶりながら上目遣いでシュードの顔を窺い、つぎの命令を待った。
 シュードが顔を綻ばせて云った。「根元から舐めあげろ」
 イェロードは両手でシュードのがっしりとした腰を掴んだ。舌をべったりとペニスに押しあて、根元から尖端までゆっくりと舐めあげる。数回そうしてからシュードの顔色を窺い、膨れあがった異教徒のしるしを口に含み、顔を前後に動かした。
 ——ああ……シュードの、女も男も欲しがる、シュードのこの肉の塊を、ぼくは、今、独り占めしている……。
 イェロードは、祝福された気持ちになった。そしてシュードによろこんでもらおうと、必死に舌で舐めまわした。プラムのような弾力のある肉の丸みに唾液をたっぷりとまぶしつけながら、顔を前後させる。しばらくそうしていると、シュードがイェロードの後頭部を両手でがっちりと掴んだ。
「奥まで飲みこめ」
 シュードは、イェロードの頭を押さえたまま、荒々しく一気に腰を進めた。
 突然、咽喉奥を犯されて、イェロードは息が詰まってしまった。息ができない。鼻で何とか呼吸をしようとする。するとシュードの豊穣の性毛に焚きしめられた潮の香と、素晴らしく男性的な匂いが頭のなかを駆けめぐり、くらくらとしてきた。
 ——でも、ぼくが欲しいのは……。
 シュードがゆっくりと腰を引いてゆく。イェロードは唇を窄めて舌を蠢かせながら、シュードのペニスを吸った。ぽんっ、と音を立ててシュードのペニスが口から飛びだし、反りあがる勢いのまま、シュードの腹を叩いた。
 シュードのペニスの尖端が、彼の臍を通り越して黒々と艶めいている。
 シュードはニヤリと笑うと、壁のほうへ歩いてゆき、そこに設えてある小窓を開けた。「おまえに見せたいのはこれだ」
 イェロードは首を左右に振った。壁の向うはきっと厨房で働く女たちの休憩室なのだろう。しかしもうこれ以上、精を出すことはできそうになかった。
 イェロードの不安は稀有に過ぎなかった。
 シュードが戻ってきて、
「仰向けになれ」
 と云い、イェロードがそれに従うと、膝頭を掴んでひらいた。「今から抜いてやる。声を出すんじゃないぞ」
 両脚が持ちあげられ、膝頭を胸の前に宛てるようにして折り込まれた。シュードの目の前に、鞭の柄をくわえこんだイェロードの肛門が曝された。イェロードは恥ずかしさに耐えかねて目を固く閉じた。
 ずるっ……。
 ずずず……。
 ずるずるっ……。
 自分の手で引き抜いたときとはちがう快感がイェロードを襲った。思わず声を上げそうになる。けれどもイェロードは歯を喰いしばってシュードの命令に従った。
 ——鞭の柄が抜けた。
 イェロードはぐったりとしてしまった。
 シュードは、さらにイェロードの股間に結びつけられたガラスの小瓶をするりとほどいた。
 こんどは何をするつもりなのだろう、とイェロードは顔を持ちあげた。するとシュードが、鞭の柄の尖端の丸みと胴体トルソーのあいだの括れたところに、ガラスの小瓶を巻きつけているのが見えた。イェロードはゆっくりと起きあがった。
 シュードは、自分自身のペニスをかたどった鞭の柄を小窓の奥へ差しいれて、
「厨房の女たちは、衣装部屋の女たちとは異う」
 と云い、イェロードのところへ戻ってくると、イェロードの両脚を洋々とした両肩に掛け、屹立したペニスの尖端をイェロードの肛門に押しつけた。「を待つあいだに、おまえをたっぷりと可愛がってやろう。イェロード、おまえも俺と交わりたいのだろう?」
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