[R-18] 奴隷のレッスン:騎士団所属の末っ子王子は、イケメン奴隷に身も心も奪われる

山葉らわん

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第六章 ぼくの名は——イェロード

1 ノモクの別名、エシフの本名【絡み:エシフ、ソルブ&少年奴隷xノモク】

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 ——エシフ!
 ノモクは怯えた。それはソルブと少年奴隷によって、全裸で恥ずかしい体勢をとらされているところを見られているからだけではなかった。エシフがまるでこの場を支配する王のような威厳と風格をもって現れたからであった。
 エシフが堂々とした足取りでノモクたちのところへ歩みよる。そしてエシフはペニスをこれでもかと雄々しく屹立させていた。ノモクはもとより、ソルブと少年奴隷も、それまでの作業を止めて、エシフの勇姿をただ見つめているだけだった。しかしノモクと異なり、ふたりの男奴隷たちは崇めるような顔でエシフを迎えいれた。
 男奴隷たちは、ノモクには聞き取れない彼らの国の言葉で二言三言交わした。これからノモクをどうするのか、そういった内容であることはノモクにも容易に察せられた。けれども具体的な内容がわからないので、ノモクはいっそう身を固くするばかりだった。
「エボーイ・オワノニーカム」エシフがノモクに向って云った。海の底から響くような深い声が湯屋の壁に反響して、厳かな啓示か逆らえない呪文のようにノモクの耳に届いた。
 ノモクはこう応えるしかなかった。「エシフ……」
「ほう」
 ソルブと少年奴隷が同時に歓声をあげた。彼らは、エシフとノモクを交互に見た。
「この者の名は、イェロードだ」エシフは言葉を切り替えた。ノモクに聞かせるようにするためだった。「そう。彼は、イェロード」エシフはもう一度、ノモクの別名を口にし、そしてソルブに云った。「イェロードの尻のなかをあらためろ」
 するとソルブが恭しく云った。「はい。シュード」
 ——シュード? これがエシフの本当の名前……?
 ノモクが頭のなかを整理しようとしたつぎの瞬間、ソルブの中指がノモクの肛門に差しいれられた。
「ああっ! ソルブ、やめて! その指を抜い……んっ……」
 少年奴隷がノモクの顔を跨ぎ、ペニスをノモクの口に捩じこんだ。「イェロード、凝っとしていて」
「イェロードの尻は、わたしのものを根元まですっかり飲みこんだ」シュードと呼ばれた男が云った。「指を三本入れても大丈夫だ。なかのものを掻きだせ」
 ソルブは中指を抜き、こんどは指を三本に増やした。尻の奥深くに捻じこんで、ぐるぐると掻きまわし、奥底からエシフの放った精液を引きずりだそうとする。ソルブの指の動きにあわせて、まだ残っている溶けた砂糖菓子とエシフの精液が、ぬちゃぬちゃと卑猥な水音を立てた。
「……んっ……はあ——うっ……んんっ……」
 呼吸のために少年奴隷がノモクの口からペニスを一度引き抜き、ノモクが大きく息を吸ったのを見て、またペニスを押しこんだ。
 ソルブが尻のなかで指をスプーンのように曲げて一気に引きぬいた。「ああ、確かにこれはシュードの……」
 それを聞いて、エシフが高笑いをした。「さあ、イェロード。ふたりにも見てもらおう。わたしとおまえが交わるところを——」
 少年奴隷のペニスがノモクの口から抜かれた。ノモクはわけがわからないまま、四つん這いにさせられた。顔の前にシュードが立つ。シュードは屹立したペニスを磨くようにノモクの前で扱いてみせた。ノモクの背後にソルブたちが移動した。少年奴隷が左の尻肉を、ソルブが右の尻肉を手でつかんで大きく左右に割り展げた。ふたりは交互にノモクの肛門を指で撫でさすり、捏ねまわし、さらには顔を寄せて交互に舌で舐めまわした。
 シュードがノモクに云った。「エボーイ・オワノニーカム」
「エ……」ノモクは云い直した。「——シュード」
 シュードは口角を吊りあげて笑うと、その長大なペニスをノモクの口に突っこんだ。「奥まで飲みこむんだ」ノモクが嘔吐えずきそうになって涙目になっても、構わずにぐいと腰を押しすすめる。「好い子だ」ノモクの頭を両手で押さえて、激しく尻を振りたてはじめた。
 ノモクは、後ろから前から快楽を与えられながら、男奴隷たちの親密な交わりを思い出していた。全裸になって海で泳ぎを競い、浜辺にあがってからは男女の交わりの真似事をしていた。そして男になった祝いの舞いでは、互いにペニスをこすりあわせていた。彼らは海の民であり、男たちは漁に出る。それは危険な仕事であり、男たちだけの世界であることは想像に難くない。女のいない世界で、女を識る前に男同士で——経験のある男から未経験の男に——肉の交わりを覚えるのだ。彼らにとってはごく自然な若者たちの習わしなのだろう。
 そしてそれが皮肉にも性奴隷としてのレッスンにもなっているのだった。現にシュード——ここオシヤクではエシフと呼ばれている——は、名うての性奴隷だ。この館で男女の交わりを余興として客人に披露し、夜ともなれば娼館で、あるいはこの館で、女の客人ばかりか男の客人も、その類稀なる肉體を使い、もてなしている。
 ——ぼくも、シュードにもてなしを受けているんだ……。
 そう思うとノモクはほんの少しだけ誇らしい気持ちになった。美しい体軀の持ち主が、男性的な肉體の持ち主が、自分のために精を放ち、注ぎいれてくれるのだ。シュードの精を受けいれることで、彼の名残りをこの身に留め置くことが出来るのだ。
「イェロード——」シュードがペニスを口から抜いた。イェロードの唾液がたっぷりとまぶされたそれは、てらてらと黒光りしている。「仕上げだ。搏ちつけてやろう」
 ソルブと少年奴隷が協力しあって、イェロード——すぐ前までノモクと呼ばれていた少年——を腰の位置でふたつ折りにした。左右ふた手にわかれてイェロードの両脚を展き、足首をしっかりと押さえる。シュードがイェロードの腰を持ちあげ、尻を天井に向けさせ、尻肉を手で左右に裂き、露わになった肛門にペニスを突きたてた。
 シュードがニヤリと笑みを泛べた。シュードの長大なペニスが、音もなくイェロードの肛門へ沈んでゆく。尖端の丸みが難なく飲みこまれた。
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