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第四章 週明けからドタバタと
トーク&トーク
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小雪の部屋の灯りが点いていたのは幸いだった。マンション内ですれ違うことはないだろう。
「親分、どうかしたんですか?」柳川が訊いた。「さあ、行きましょう。外は暑いですし」
「炎のなかはもっと熱いんだぜ」
柳川は、ははっ、と笑って健悟をエントランスに誘った。暗証番号を押して扉が開くと、柳川は周囲を確認してから奥に進んだ。
ふたりは廊下を歩いた。
「おまえ、ずいぶんと警戒しているんだな」
「ここってセキュリティーは万全なんですが、なかに這入るまでは——」
「ここが萬屋にバレたら大変だな」
「大家さんの話では、上の階の人が近く引っ越すらしいんですよ」柳川は突きあたりのドアを開けた。「親分、引っ越してきませんか?」
健悟は立止って、うむ、と両腕を胸の前で組んだ。萬屋のことだ。もしバレたらここに引っ越してくるに違いない。
「あ、冗談です」柳川が慌てて云った。「大家さんの審査があるんで、その心配はないですね」ドアの奥に進む。「階段を上がります。三階なんで、すぐそこです」
「へえ、非常階段か」
「使い慣れていないと、もしものときに困りますから」
「普段から避難訓練しているようなもんだな」
健悟は、なかなか見どころがあるやつだと思った。
部屋の作りは小雪の部屋と同じだったので、健悟は演技をしなければならなかった。
「へえ、これがイケメン俳優の部屋か……」
「親分、その辺で寛いでいてください。今、コーヒーを淹れるんで」
健悟はキッチンを見遣った。本格的なコーヒーマシーンの前に柳川が立っている。ドラマの役作りのために買ったのだろう。そう思ってリビングを見まわすと、きちんと整理されてはいるものの、頭部だけのマネキンやバスケットボールなど一貫性のないものが存在していた。
コーヒーが来た。
「親分、どうぞ」カフェの店員のような口調で柳川が云った。「最初は役作りのためにやっていたんですけど、段々面白くなってきて」
健悟は、どれどれ、とひと口啜った。「美味い。それに香りも好いな」
柳川が微笑んだ。「俺、紅茶よりもコーヒー派なんです」
「お紅茶、だろ」健悟は片眉を吊りあげた。「まあ、紅茶に罪はないんだがな」
ふたりは声を上げて遠慮なしに笑った。
「そう云えば——」健悟がそろそろ本題にと思ったところで柳川が立上って、
「そうだ。親分に見せたいものが」
と云った。
柳川は健悟を浴室に案内した。まあ、好いだろう。小雪も同じ間取りで使っている空間だ。股間の相棒がびくんと反応した。
「浴槽にお湯を張ったままにしてあるんです」柳川は、褒めてください、と云わんばかりの表情を作った。「普段、残り湯は洗濯に使ったり、トイレ掃除に使ったりするんですけど、火事になったときに防火水槽の代わりになるかなって」
「好い心掛けだ」
健悟は、さりげなく浴室に這入った。素早く考える。少し窮屈そうだが、柳川とふたりで這入れない狭さではない。だとしたら小雪とふたりで……。
「そうだ、親分。晩飯どうしますか?」柳川が横から這入ったきた。「作りおきのお惣菜でよければ、冷蔵庫にあるんですけど」
「おっ、おおう」妄想から現実に引きもどされて、健悟は、あやふやな返事をした。
食事をすませてリビングでテレビを観ながら寛いでいるときだった。時間は夜の九時になろうとしていた。柳川は、相変わらず「相談したいこと」を持ちださずに話をそらしている。健悟は聞きだす機会をうかがっていた。
突然、健悟のスマホが鳴った。バナーに「俺の女」の文字が泛ぶ。小雪からだった。
「親分。俺、風呂の準備してきますから、スマホに出てください」柳川はリモコンでテレビの音量を下げ、リビングを出ていった。
「おう、小雪。どうした?」
「今、帰ってきたところなんです」
おかしい。柳川とこのマンションに来たときには、もう部屋の灯りは点いていた。
「見張りでもやらされていたのか?」
「それが聞いてくださいよ、親分さん!」
始まったな、と健悟は思った。だが、どんな愚痴でも聞く準備はできている。
小雪は一気に話しはじめた。要するに作戦会議と称して仕事終わりに萬屋の家に集合させられたのだった。健悟は愚痴のひとつひとつに頷き、一緒に萬屋を罵倒し、また小雪をやさしくなだめた。
そこへいつの間に戻ってきたのか柳川が、
「通話の相手って小雪さんなんですか?」
と云って健悟の隣りに坐った。
健悟は余裕の表情で、ああ、とだけ返して小雪との通話を続けた。柳川は、ふしぎそうな顔をして健悟を見つめているだけだ。
「なあ、小雪。ビデオ通話にできるか?」健悟が云って、柳川のほうを向いた。「情報のお礼だ」
「親分さん、見えます?」画面に小雪が現れた。「そこ、ご自宅ですか?」
「まあな」壁の感じだけでは同じマンションだとはわからないはずだ。健悟は左隣りで、ぼおっと、坐っている柳川の肩を抱いて引きよせた。「ほら、小雪。柳川だ」
「あっ!」
「うわっ、親分!」
小雪と柳川がほとんど同時に声をあげ、それっきり無言になった。よほど驚いているらしい。
「小雪。萬屋が何考えているかわからねえけどよ。俺がこうやってガードしているから安心しろ」
健悟は、柳川にぐっと顔を近づけ、頬ずりをしてみせた。柳川は、髭があたるっす、と云いながらもまんざらでもないようすだ。
小雪が笑った。「柳川さん、すっかり親分さんの組の一員になったみたいですね」
「まあな」健悟は、へへん、と鼻を鳴らした。
その後、健悟の計らいで小雪と柳川は、二言三言、短い話を交わした。健悟は、小雪が程よいところで「親分さんのほうでも作戦会議があるでしょうから」と、さっと引き下がったことに好感を持った。
――健悟がスマホを置いた。
「親分。小雪さんと、その……」柳川が恐る恐る訊いた。
「あん? 最後まで云ってみろ」
「小雪さんと附合っているんです、か?」
健悟は、ふっと笑った。「おまえの研修のあいだだけな」
「どういうことですか?」
「萬屋が変なことを起こさないよう情報交換することになった。その意味で附合っている」
「そのあとは? そのあとはどうなんですか?」柳川は食い下がった。
「俺は今、男四十二の厄年だから色恋沙汰はご法度だ」
「でも小雪さんは……」柳川は、一度深呼吸した。「親分に惚れていると思います」
お世辞であれなんであれ、柳川にこう云われて悪い気はしなかった。しかし健悟は、にやついた顔になりそうなのを抑えて柳川に攻めこんだ。
「おまえのほうはどうなんだ? 熱愛だって話じゃねえか」
タイミングよく、お風呂が沸きました、のアラームが流れた。
健悟は立上った。ここがリビングだろうがどこだろうが関係ないといったようすで服を脱いでゆく。あっという間に下帯ひとつになった。「ちょうど好い。風呂でじっくり聞いてやる。男同士、素っ裸かで腹割って話そうじゃねえか」
柳川は、つばをごくりと飲み込んだ。下帯のなかで健悟の相棒が大きく動いたからだった。
健悟が片眉を上げた。「どうやら俺の相棒も聞きたがっているみたいだぜ?」
「親分、どうかしたんですか?」柳川が訊いた。「さあ、行きましょう。外は暑いですし」
「炎のなかはもっと熱いんだぜ」
柳川は、ははっ、と笑って健悟をエントランスに誘った。暗証番号を押して扉が開くと、柳川は周囲を確認してから奥に進んだ。
ふたりは廊下を歩いた。
「おまえ、ずいぶんと警戒しているんだな」
「ここってセキュリティーは万全なんですが、なかに這入るまでは——」
「ここが萬屋にバレたら大変だな」
「大家さんの話では、上の階の人が近く引っ越すらしいんですよ」柳川は突きあたりのドアを開けた。「親分、引っ越してきませんか?」
健悟は立止って、うむ、と両腕を胸の前で組んだ。萬屋のことだ。もしバレたらここに引っ越してくるに違いない。
「あ、冗談です」柳川が慌てて云った。「大家さんの審査があるんで、その心配はないですね」ドアの奥に進む。「階段を上がります。三階なんで、すぐそこです」
「へえ、非常階段か」
「使い慣れていないと、もしものときに困りますから」
「普段から避難訓練しているようなもんだな」
健悟は、なかなか見どころがあるやつだと思った。
部屋の作りは小雪の部屋と同じだったので、健悟は演技をしなければならなかった。
「へえ、これがイケメン俳優の部屋か……」
「親分、その辺で寛いでいてください。今、コーヒーを淹れるんで」
健悟はキッチンを見遣った。本格的なコーヒーマシーンの前に柳川が立っている。ドラマの役作りのために買ったのだろう。そう思ってリビングを見まわすと、きちんと整理されてはいるものの、頭部だけのマネキンやバスケットボールなど一貫性のないものが存在していた。
コーヒーが来た。
「親分、どうぞ」カフェの店員のような口調で柳川が云った。「最初は役作りのためにやっていたんですけど、段々面白くなってきて」
健悟は、どれどれ、とひと口啜った。「美味い。それに香りも好いな」
柳川が微笑んだ。「俺、紅茶よりもコーヒー派なんです」
「お紅茶、だろ」健悟は片眉を吊りあげた。「まあ、紅茶に罪はないんだがな」
ふたりは声を上げて遠慮なしに笑った。
「そう云えば——」健悟がそろそろ本題にと思ったところで柳川が立上って、
「そうだ。親分に見せたいものが」
と云った。
柳川は健悟を浴室に案内した。まあ、好いだろう。小雪も同じ間取りで使っている空間だ。股間の相棒がびくんと反応した。
「浴槽にお湯を張ったままにしてあるんです」柳川は、褒めてください、と云わんばかりの表情を作った。「普段、残り湯は洗濯に使ったり、トイレ掃除に使ったりするんですけど、火事になったときに防火水槽の代わりになるかなって」
「好い心掛けだ」
健悟は、さりげなく浴室に這入った。素早く考える。少し窮屈そうだが、柳川とふたりで這入れない狭さではない。だとしたら小雪とふたりで……。
「そうだ、親分。晩飯どうしますか?」柳川が横から這入ったきた。「作りおきのお惣菜でよければ、冷蔵庫にあるんですけど」
「おっ、おおう」妄想から現実に引きもどされて、健悟は、あやふやな返事をした。
食事をすませてリビングでテレビを観ながら寛いでいるときだった。時間は夜の九時になろうとしていた。柳川は、相変わらず「相談したいこと」を持ちださずに話をそらしている。健悟は聞きだす機会をうかがっていた。
突然、健悟のスマホが鳴った。バナーに「俺の女」の文字が泛ぶ。小雪からだった。
「親分。俺、風呂の準備してきますから、スマホに出てください」柳川はリモコンでテレビの音量を下げ、リビングを出ていった。
「おう、小雪。どうした?」
「今、帰ってきたところなんです」
おかしい。柳川とこのマンションに来たときには、もう部屋の灯りは点いていた。
「見張りでもやらされていたのか?」
「それが聞いてくださいよ、親分さん!」
始まったな、と健悟は思った。だが、どんな愚痴でも聞く準備はできている。
小雪は一気に話しはじめた。要するに作戦会議と称して仕事終わりに萬屋の家に集合させられたのだった。健悟は愚痴のひとつひとつに頷き、一緒に萬屋を罵倒し、また小雪をやさしくなだめた。
そこへいつの間に戻ってきたのか柳川が、
「通話の相手って小雪さんなんですか?」
と云って健悟の隣りに坐った。
健悟は余裕の表情で、ああ、とだけ返して小雪との通話を続けた。柳川は、ふしぎそうな顔をして健悟を見つめているだけだ。
「なあ、小雪。ビデオ通話にできるか?」健悟が云って、柳川のほうを向いた。「情報のお礼だ」
「親分さん、見えます?」画面に小雪が現れた。「そこ、ご自宅ですか?」
「まあな」壁の感じだけでは同じマンションだとはわからないはずだ。健悟は左隣りで、ぼおっと、坐っている柳川の肩を抱いて引きよせた。「ほら、小雪。柳川だ」
「あっ!」
「うわっ、親分!」
小雪と柳川がほとんど同時に声をあげ、それっきり無言になった。よほど驚いているらしい。
「小雪。萬屋が何考えているかわからねえけどよ。俺がこうやってガードしているから安心しろ」
健悟は、柳川にぐっと顔を近づけ、頬ずりをしてみせた。柳川は、髭があたるっす、と云いながらもまんざらでもないようすだ。
小雪が笑った。「柳川さん、すっかり親分さんの組の一員になったみたいですね」
「まあな」健悟は、へへん、と鼻を鳴らした。
その後、健悟の計らいで小雪と柳川は、二言三言、短い話を交わした。健悟は、小雪が程よいところで「親分さんのほうでも作戦会議があるでしょうから」と、さっと引き下がったことに好感を持った。
――健悟がスマホを置いた。
「親分。小雪さんと、その……」柳川が恐る恐る訊いた。
「あん? 最後まで云ってみろ」
「小雪さんと附合っているんです、か?」
健悟は、ふっと笑った。「おまえの研修のあいだだけな」
「どういうことですか?」
「萬屋が変なことを起こさないよう情報交換することになった。その意味で附合っている」
「そのあとは? そのあとはどうなんですか?」柳川は食い下がった。
「俺は今、男四十二の厄年だから色恋沙汰はご法度だ」
「でも小雪さんは……」柳川は、一度深呼吸した。「親分に惚れていると思います」
お世辞であれなんであれ、柳川にこう云われて悪い気はしなかった。しかし健悟は、にやついた顔になりそうなのを抑えて柳川に攻めこんだ。
「おまえのほうはどうなんだ? 熱愛だって話じゃねえか」
タイミングよく、お風呂が沸きました、のアラームが流れた。
健悟は立上った。ここがリビングだろうがどこだろうが関係ないといったようすで服を脱いでゆく。あっという間に下帯ひとつになった。「ちょうど好い。風呂でじっくり聞いてやる。男同士、素っ裸かで腹割って話そうじゃねえか」
柳川は、つばをごくりと飲み込んだ。下帯のなかで健悟の相棒が大きく動いたからだった。
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