闘えビジネスマン

初仕事

初めのうちはこんなもん

杉崎は、ゲンナリしていた。
闘うビジネスマンが案外普通の仕事だったからだ。

特に入社日当日に嫌なことが有った。
それは全社員男、残業がザラじゃなく、なんでこんな会社に入社してしまったのだろうと後悔していた。
周りの社員も死んだ目をしてて、二次面接の好印象が一気に吹き飛んでしまった。

「まあ仕方ない。仕事と言うのはこういうもんだ」と。

株式会社闘えビジネスマンはなんかヒーローを作り出す会社ときき、社長とも意気投合していた。

ただ配属された部署がコールオペレーター。
何だか分からないが、クレーム対応がかなりしんどくて。
昨日彼の教育担当の内村が退職して辞めていった。

「当然だ。こんな会社ぶっ潰してやる！！」

そんな風に思った。