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第三章 新婚(調教)編
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「後ろもヒクヒクしてて可愛い」
アナルにつぷ、と指を少し埋められ、お尻に力が入る。
「力抜いて、キララ」
「ま、まだ身体洗ってないからっ……!」
「ああ、そうだったね。じゃあこれから洗ってあげる」
「……う、ん……」
エッチの前にシャワーを浴びないなんて、考えられない。結婚前の私はそんな考えだった。良ちゃんの前ではピカピカに磨いた身体で、石鹸の香りを纏わせたかった。
けど、結婚してから良ちゃんは「キララの匂いが嗅ぎたい」と言って、シャワーを浴びる前の私を貪るように求めたから、最初は抵抗がありながらも、本当の自分を受け入れて貰えている、と感じてしまってもうなし崩し的にその行為も受け入れてしまった。
私の戸惑いを置いて、良ちゃんは下半身から顔を離してぐったりした私をお風呂に誘導する。
お風呂も以前は一緒に入るなんて信じられなかったけれども、今は毎日一緒に入るのが当たり前になっている。だって、良ちゃんは私の全身を隈なく洗うのが好きらしいのだ。自分の好きな人にそれをさせずに毎日我慢させるよりは、私が我慢すればいい……最初はそんな気持ちだったけれど、良ちゃんに触られていると愛されているという実感が湧いてしまって、気付けばそれを我慢するどころか毎日享受したいと思う自分がいた。
ただ、達した後の火照った身体は、まだ達していない良ちゃんのペニスを欲しがっており、そういう意味では焦らされてしまう。とは言え、お風呂に入ろうという誘いを断ることも出来ず、私はもじもじしたまま良ちゃんと一緒にバスルームに向かった。
「キララはここに寝そべってね」
前回の部屋のお風呂も随分と広いと感じたけれども、スイートルームのお風呂はスケールが違って、外には寝湯があるようだった。室内のお風呂の広さも普通の部屋のような広さで、洗い場にはベッドの大きさのベンチが設置されていた。どうやら、ルームサービスの垢すりはこのお風呂で行うことが可能で、終わった後はそのままシャワーを浴びたり湯船に浸かったりしてリラックス出来るようになっているらしい。
言われた通りに私がうつ伏せでそのベンチに寝そべると、良ちゃんは二本あるうちの一つのシャワーを手にして、それを私に掛ける。驚くことにシャワーからは泡が直接出てきて、良ちゃんは私の身体全体を満遍なく泡で覆った。
私が泡だらけになると良ちゃんは私の足側に回り、両方のふくらはぎを下から上へ、下から上へとリンパを流すマッサージ師のように丁寧にほぐしてくれる。ふくらはぎが終わると太腿、足が終わると腕、腕が終わると背中、背中が終わると肩……良ちゃんに至福の時間をプレゼントされて、私がつい微睡みかけた頃、良ちゃんが耳元で囁いた。
「キララ、気持ち良い?」
「……うん……」
「じゃあ、今度は仰向けね」
「……っ」
背中側を洗い終わったらしい良ちゃんにそう言われ、私はそろり、と腕を胸と秘所を隠しながら仰向けになる。
仰向けだと、どうしても見られている気がしてしまい、眠気が何処かに行ってしまう。
「キララ、俺達もう夫婦なんだよ?今更でしょ、腕は横ね」
「うう……」
恥ずかしくて、私は顔を背けながらも腕を退かす。
「キララは昔から、どこもかしこも綺麗だよ」
「……」
そんな訳ないのに、良ちゃんに褒められると喜びが勝ってしまって、つい良ちゃんの言う通りにしたくなる。
「ぁ、ん……っ」
うつ伏せと同じく、足と腕を洗った良ちゃんに胸を揉まれ、つい声が漏れた。
「感じちゃってるキララも可愛い」
「……良、ちゃん……っ、乳首、ばかり……っ、弄らない、でぇ……っ」
私が必死に訴えれば、「ごめんごめん、つい」と良ちゃんは笑って肩やお腹を洗ってくれた。
「はい、じゃあ最後に大事なところ洗うよ。仰向けのままでいい?」
「……ううん、うつ伏せに、なる……」
私がそう言ってひっくり返れば、良ちゃんが微かに笑った気配がした。
恥ずかしいのは変わらないけれど、良ちゃんが飽きるまでの辛抱だ。お風呂に一緒に入るのが当たり前になると同時に、私の身体は良ちゃんが洗うようになった。私が自分で自分の身体を洗うと主張したのは、新婚生活が始まってから一週間位まで。何故ならそう主張するとその日は抱き潰されて、腕を上げるのすらしんどい状態になり、仕事に差し障りが生じたからだ。それからは、私の身体を良ちゃんに洗って貰う代わりに、平日は節度のある性行為をお願いしている。
「キララ、少し足開いて」
それでも、良ちゃんにそう言われると私の胸がドキリと音をたてる。
良ちゃんは、私のお尻を撫でたまま、私が自分の意思で足を開くのを待っていた。
それは、私がこれからの行為を自ら望んでいることを知らしめられているようで。
「……っ」
ゆっくり、けれども確実に、私は足を開いた。
アナルにつぷ、と指を少し埋められ、お尻に力が入る。
「力抜いて、キララ」
「ま、まだ身体洗ってないからっ……!」
「ああ、そうだったね。じゃあこれから洗ってあげる」
「……う、ん……」
エッチの前にシャワーを浴びないなんて、考えられない。結婚前の私はそんな考えだった。良ちゃんの前ではピカピカに磨いた身体で、石鹸の香りを纏わせたかった。
けど、結婚してから良ちゃんは「キララの匂いが嗅ぎたい」と言って、シャワーを浴びる前の私を貪るように求めたから、最初は抵抗がありながらも、本当の自分を受け入れて貰えている、と感じてしまってもうなし崩し的にその行為も受け入れてしまった。
私の戸惑いを置いて、良ちゃんは下半身から顔を離してぐったりした私をお風呂に誘導する。
お風呂も以前は一緒に入るなんて信じられなかったけれども、今は毎日一緒に入るのが当たり前になっている。だって、良ちゃんは私の全身を隈なく洗うのが好きらしいのだ。自分の好きな人にそれをさせずに毎日我慢させるよりは、私が我慢すればいい……最初はそんな気持ちだったけれど、良ちゃんに触られていると愛されているという実感が湧いてしまって、気付けばそれを我慢するどころか毎日享受したいと思う自分がいた。
ただ、達した後の火照った身体は、まだ達していない良ちゃんのペニスを欲しがっており、そういう意味では焦らされてしまう。とは言え、お風呂に入ろうという誘いを断ることも出来ず、私はもじもじしたまま良ちゃんと一緒にバスルームに向かった。
「キララはここに寝そべってね」
前回の部屋のお風呂も随分と広いと感じたけれども、スイートルームのお風呂はスケールが違って、外には寝湯があるようだった。室内のお風呂の広さも普通の部屋のような広さで、洗い場にはベッドの大きさのベンチが設置されていた。どうやら、ルームサービスの垢すりはこのお風呂で行うことが可能で、終わった後はそのままシャワーを浴びたり湯船に浸かったりしてリラックス出来るようになっているらしい。
言われた通りに私がうつ伏せでそのベンチに寝そべると、良ちゃんは二本あるうちの一つのシャワーを手にして、それを私に掛ける。驚くことにシャワーからは泡が直接出てきて、良ちゃんは私の身体全体を満遍なく泡で覆った。
私が泡だらけになると良ちゃんは私の足側に回り、両方のふくらはぎを下から上へ、下から上へとリンパを流すマッサージ師のように丁寧にほぐしてくれる。ふくらはぎが終わると太腿、足が終わると腕、腕が終わると背中、背中が終わると肩……良ちゃんに至福の時間をプレゼントされて、私がつい微睡みかけた頃、良ちゃんが耳元で囁いた。
「キララ、気持ち良い?」
「……うん……」
「じゃあ、今度は仰向けね」
「……っ」
背中側を洗い終わったらしい良ちゃんにそう言われ、私はそろり、と腕を胸と秘所を隠しながら仰向けになる。
仰向けだと、どうしても見られている気がしてしまい、眠気が何処かに行ってしまう。
「キララ、俺達もう夫婦なんだよ?今更でしょ、腕は横ね」
「うう……」
恥ずかしくて、私は顔を背けながらも腕を退かす。
「キララは昔から、どこもかしこも綺麗だよ」
「……」
そんな訳ないのに、良ちゃんに褒められると喜びが勝ってしまって、つい良ちゃんの言う通りにしたくなる。
「ぁ、ん……っ」
うつ伏せと同じく、足と腕を洗った良ちゃんに胸を揉まれ、つい声が漏れた。
「感じちゃってるキララも可愛い」
「……良、ちゃん……っ、乳首、ばかり……っ、弄らない、でぇ……っ」
私が必死に訴えれば、「ごめんごめん、つい」と良ちゃんは笑って肩やお腹を洗ってくれた。
「はい、じゃあ最後に大事なところ洗うよ。仰向けのままでいい?」
「……ううん、うつ伏せに、なる……」
私がそう言ってひっくり返れば、良ちゃんが微かに笑った気配がした。
恥ずかしいのは変わらないけれど、良ちゃんが飽きるまでの辛抱だ。お風呂に一緒に入るのが当たり前になると同時に、私の身体は良ちゃんが洗うようになった。私が自分で自分の身体を洗うと主張したのは、新婚生活が始まってから一週間位まで。何故ならそう主張するとその日は抱き潰されて、腕を上げるのすらしんどい状態になり、仕事に差し障りが生じたからだ。それからは、私の身体を良ちゃんに洗って貰う代わりに、平日は節度のある性行為をお願いしている。
「キララ、少し足開いて」
それでも、良ちゃんにそう言われると私の胸がドキリと音をたてる。
良ちゃんは、私のお尻を撫でたまま、私が自分の意思で足を開くのを待っていた。
それは、私がこれからの行為を自ら望んでいることを知らしめられているようで。
「……っ」
ゆっくり、けれども確実に、私は足を開いた。
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