血筋の為に、女体化したら

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「……まさか、本当に貴女が浮気していたとはな……」
「わ、私は！早く子供が欲しかったのです！！」
「……私達は夫婦なのに、何故私の子供でなくても良いと、思ったんだ……？」

私が問うと、妻はグッと答えに一度詰まり……しかし、唇をワナワナ震わせながら声を絞り出した。

「……私に子が出来ないのは、貴方に原因があるからです」
「……だから？」
「私は、貴方との子が欲しかった……！けれども、貴方とでは何時まで経っても出来ません！女が子供を産むには、タイムリミットがあるというのに！！」
私の愛した唇は、紡ぐ言葉で刃物の様に私を傷付ける。

彼女とずっと、愛を囁き合うものだと思っていた。
それは、これからずっと変わらないものだと……それが、愛であると信じていたのに。

私に子種がないとわかったとたんに、養子ではなく他人との子作りに走るとは……。

しかも、私が気付かなければ何の問題もなかったのだ、と彼女は続けた。
貴方の為に、私はこんなことをしているのだと。見て見ぬ振りをすべきだったのだ、と。

「……済まないが、今は冷静になって話す自信がない。また明日、話そう」
「ええ、けれどもこれだけはわかって頂戴？この家門を守る為に、私が嫁いできたのだと。貴方には兄弟もいないし……」
「今日は……今日は、ここまでにしよう」
「……わかったわ」

夫婦になって、まだ三年。でも、その三年の間、私が屋敷を空けてない時はいつも夫婦共通の部屋で寝ていたのに、初めてそれぞれの個室で、妻と別々に寝た。