貴方が与えるものならば

イセヤ レキ

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「……では早速、ご奉仕させて頂きます……お目を閉じていて下さい」
「うん、ありがとう」

前をはだけさせた真典様の屹立にそっと手を伸ばす。


黒々とした陰茎には脈々とした太い血管が浮き上がり、僕の分身とは比べ物にならない程立派で、つい感嘆の吐息を漏らした。


痛くないようにそれを優しく握り、どっしりとした亀頭に舌先を伸ばした。

僕には女のような男性器を受け入れる膣はないから、口内で気持ち良くなって頂こうと考えたのだ。

目を瞑ることで、女性器を想像して頂ければありがたいと。



ぱくりと先端部分を咥え、舌先を笠の段差に沿わせて滑らす。

「……く、……っ」

真典様の声に慌てて視線を上に向ければ、何故か目がばっちり合った。

「……」

真典様は顔を上気させ、はぁ、はぁ、と興奮した様子で僕を真っ直ぐに見ている。

「桔梗、気持ち良いよ。続けてくれる?」

その言葉に僕の胸は喜びで溢れ、細心の注意を払いながらも、僕の大切な人を気持ち良くすることだけを考えて、夢中で真典様の肉棒にむしゃぶりついた。



じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ!じゅぷ!じゅぷ!!

長く太い真典様の竿の根元までしっかりと口内に含む為に、喉を開ききって奥深くまで何度も顔を動かす。

苦しかったけれども、真典様に悦んで頂けるなら、いつまでも口の中で愛撫し続けるつもりだった。


しかし、それは意外と早く終了した。

「桔梗……っ、桔梗……!!」

僕の口の中で、太い陰茎がさらにむくむくと膨らんでいく。

ああ、このまま僕の口の中で果てて下さらないかと喉奥深くまで咥え込み、舌を竿に当ててぬるぬると舐める。そして思い切り口全体で吸い込む要領で陰茎にぴったりと僕の口内を這わせると……。



「ああ、君の可愛い口に出すよ……っっ!!」

切羽詰まったように真典様が僕の頭を掴んだタイミングで、



びゅるるるる……っっ!!どぷっ、どぷっ、どぷ……



真典様の大事な子種が、僕の喉を流れていくのを感じた。

僕は鼻水を垂らしながら、必死で大量に放出されたそれを、嚥下していく。


「ん、ん……、……は、ぁ……」
「……桔梗……」
「真典様、痛くはございませんでしたか?」

僕が恐る恐る聞くと、真典様は「ああ、凄く気持ちが良かったよ、桔梗」と僕をぎゅうと抱き締め、頭を撫でて下さった。



これで終わった、と思い満面の笑みを漏らした僕の肌小袖の帯をするりとほどいた真典様は、

「では次は、私の番だね」

と笑って僕に後ろを向いて四つ這いになるよう指示をした。



驚きながらも、真典様のご命令には従うしかない私は、四つ這いで真典様にお尻を向けて、振り返る。

「真典さ……ひゃあ!」
「桔梗のお尻は、ツルツルだね」
「真典様っ、お、お止めください……!!」

肌小袖を下から捲りあげられお尻が外気に触れたかと思えば、何を思ったのか、真典様は不浄の穴にご自身の舌を沿わせた。



ぞくり、という未知の感覚に戦きながらも、真典様の行動を止めようと手を伸ばす。


「桔梗、僕は君のこの穴で、僕の性処理を頼みたいんだ」
「えっ……!?」

真典様にそう言われて、僕は動きを止めた。
「君の口も勿論凄く良かったけど、僕は桔梗とここで繋がりたい」
「……真典、様……」



真典様に懇願されるように言われ、僕は直ぐに頷いた。

真典様の願いであれば、僕が叶えられるものなら全て叶えるのが当たり前だから。

「わかりました」
「はは、流石僕の桔梗だね」

僕が頷くや否や、真典様は今度はその穴に舌先を埋められた為、少し慌てる。

「お待ち下さい、真典様っ!せめて、綺麗にしてから……っっ!」
「大丈夫、石鹸の良い香りしかしないよ」
「真典様ぁ……ひぅっ!」

今度は、真典様の長い指がずぷりと埋められ、僕は硬直した。


「ああ、僕の可愛い桔梗……今日から毎日、この穴をしっかりほぐして、一日でも早く僕の肉棒をここに咥え込むこと。それが、君の一番に優先しなくてはならない、大切な仕事だよ?」
「は、はい……っ」

ぬぷ、ぬぷ、ぬぷ、と指を出し入れしながら、真典様は笑って言った。
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