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正体、そして暗転
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私は、先輩を背後に庇いながら振り向いた。
第二王子様は、こちらではなく、ベアトリーチェ様を見ている。
「……ベアトリーチェ、この剣の家紋が見えるか?」
「……そ、れは、我が家の……っ!」
先輩が倒れた時から真っ青で動く事さえ出来なかったベアトリーチェ様が、何とか口を開いた。
「そう。お前の父親が金に困って売ったものだ。家紋付きの剣を売るなんて、本当に無能だな。この魔女は、兄上の検死が終わったら処分するつもりだったが……やはり、薬なんかで殺してもつまらないな。幸いにもこの剣がある事だし、お前次第でシナリオを変えてやろうじゃないか。……どうだ、兄上はどうせ死ぬんだし、俺のモノにならないか?」
それはつまり、陛下の前で虚言を吐けと言われている事と同義だ。
ベアトリーチェ様は、真っ青な顔色のまま、今にも倒れそうになりながら首をしっかりと横に振った。
「……そうか。それは残念だ。なら、筋書きはこうだ。お前と魔女が共謀して兄上を暗殺した。そして、俺も襲われ、防衛しようとしてお前達を殺した。理由は……そうだな、公爵家没落の逆恨みによる、王家の断絶とでもしておこうか」
第二王子様の言っている事は、滅茶苦茶だ。
ベアトリーチェ様や私が、男性の扱う様な剣を振り回して暗殺を謀るなんてあり得ない。
……だが、もし。
もし、本当に生き残ったのが、エリカ様と第二王子様だけだったとして。
どんなに真実に疑いの目を向ける者がいたとしても、何の根拠も証拠もなく、たった一人になった王位継承者を糾弾出来る人なんているのだろうか?
昔見た映画の主人公が言っていた。
英雄とは、英雄だから生き残るのではないと。
生き残ったから、英雄になったのだと。
それはつまり、死人に口なしという事だ。
「だから……黒の魔女、邪魔だ、どけ。死人を斬ったらおかしいだろう?息のあるうちに……斬らないとな?」
第二王子様は、そう言いながら──笑っていた。
整った顔が酷く歪んだ様は、恐怖しか感じない。
後ろに目だけ配ると、先輩は確かにまだ息がある様だ。
まだ三分は経っていないという事。
「ベアトリーチェ様!!助けを呼んで来て下さいっっ!!」
私が声を掛ければ、ベアトリーチェ様は弾かれた横に顔をあげたが、真っ青でガタガタ震え、その場から動く事はなかった。
「だ、めなの……ごめ、ユー、ディア、私……動けない……」
こんな場面では仕方ないだろう。
私が他の方法はないかと室内に目を走らせた時、目の前に迫った影が大きくかぶりをふった。
咄嗟に目を瞑ったが、いつまでたっても衝撃は来ず、代わりに抱きしめられた感覚とお日さまの匂いが鼻を掠める。
先輩が、私に覆い被さっていた。
「先輩っ!!先輩っ……!?」
ずるり、と先輩の腕から力が抜け、先輩の背中に回した私の掌がべとりと何かで濡れた。
「……っく、何だ!?」
第二王子様が焦った声を出しながら剣を落とし、痺れて動かない自分の右手を見つめた。
「……ぁ、そーだったな。ユーディア、は、結界あるから大丈夫だった……つい……」
先輩の肩を押して、そんな呟きを発した先輩の顔を覗き見る。
「……先輩?……先輩!?」
「……ユー、ディア、大丈夫だ……」
私の姿をうつしていた黒い瞳の瞳孔がどんどん開き、先輩は私を安心させる為の顔をしたまま、微動だにしなくなった。
「先輩!?先輩!?やだ、嫌ぁーーっっ!!」
「う、嘘……何で……っっ」
部屋の中に、私のあげた絶叫と、ベアトリーチェ様の漏らした声。そして……
「……何だ、さっきのは……まぁ、良い。やっと死んだか。次はお前達だ……!!」
再び、第二王子様が剣を左手で持ち直した時だった。
部屋の扉がバタン!!と開いてラッザロ様と、何人もの騎士達が雪崩れ込んできた。そして、最後にジョン様まで。
「そこまでだ!!」
「第二王子、第一王子様暗殺未遂で確保!!」
「サハーラ商会の娘も捕らえろ!!」
全てが、他人事の様だった。
私にわかるのは、先輩の身体がどんどんと冷たくなっていく事。
そして、先輩の身体がどんどん小さく小さく……黒猫のベリアルに変化した事だった。
「ベ、リアル……」
「ユーディア、ユーディア、本当にごめんなさい……っっ!!」
ベアトリーチェ様が、私に抱き付いた気がする。
「なぜ……ベリアルが……」
もう一人の人物が、私を挟んでベアトリーチェ様とは反対側に膝を付いた。
「本当に……申し訳ない……。私のせいです」
ぼんやりと視線をあげると、先輩そっくりな顔立ちだが黒子のある男性が辛そうな表情をしてベリアルを見つめていた。
「ベリアルさんは、悪魔、だから、劇薬なんか、効かないからって……言って、たのに……っっ!!」
ベアトリーチェ様が、堪えきれなくなった様に、ボロボロ泣き出した。
「ま、さる君……」
私が第一王子様を見ながらそう呟くと、第一王子様は驚いた様な顔で私を見る。
「ベリアルさんも、初めてお会いした時、私の顔を見て……そう、言ってました」
先輩の、2つ年下の弟、優(まさる)君。
ああ、そうか。
先輩は、自分が決めた事を全うしたんだ。
今度こそ、先輩は優君を守ったんだ。
ベアトリーチェ様は、おもむろに胸元についていた、大きなブローチを外した。
「ベリアルさんが、これを何処からか持ってきてくれたの……これは、対の水晶と言って、この水晶に映ったものがもう1つの水晶に映しだされるって」
第一王子様が続ける。
「これの対の水晶は、今、私の両親……つまり陛下と王妃が見ていたんだ。兄弟水入らずの仲の良いところを見せられなくて、本当に申し訳なかったけど」
そうか、それを指示したのはベリアルだったのか。
だから、あの時、身体を張ってまで影武者を演じたベリアルの為にも、第二王子様がボロを出すまで……全てを写す為にベアトリーチェ様は「動けなかった」のだ。
小さくなったベリアルを抱き抱える。
ぐったりとした身体はすっかり冷えきっていた。
ジョン様が色々と指示している声が聞こえてきた時、ふとジュリアマリア様の事を思い出す。
……そうだ、蘇生薬を使えば……!!
だが、蘇生薬は作業場の倉庫の中。
一縷の光を見出だし、私はベアトリーチェ様にすがった。
「ベアトリーチェ様!どうか、馬車を!!私に、一番早い馬車を貸して下さいっっ!!」
私は床に頭を擦り付けてお願いし、その様子に気付いたジョン様が駆け寄って来て下さった。
「馬車では、ここからどんなに急いでも、絶対にあなたの家まで1日以上かかります。……本当に、残念ですが……」
「わかってます!ですが……試さずに、いられません……!!」
私とジョン様が問答していると、ラッザロ様も加わった。
「どうした?」
「ベリアルに、蘇生薬を使いたいのです……!!」
ジョン様が説明する。
「蘇生薬は死んで24時間以内でないと、効果がない。蘇生薬は黒の魔女様の作業場にあるらしい。……ここから、馬車で1日半以上かかるところだ」
「お願いです!!一番早い馬車を、貸して下さい……!!」
必死で頼み込む私に、ラッザロ様がこう言った。
「馬車で1日半以上?なら、俺の竜姫なら……四時間ってとこか」
「竜姫……?」
「ああ、俺と契約を結んでくれた、竜の名前だ。飛竜だよ」
第二王子様は、こちらではなく、ベアトリーチェ様を見ている。
「……ベアトリーチェ、この剣の家紋が見えるか?」
「……そ、れは、我が家の……っ!」
先輩が倒れた時から真っ青で動く事さえ出来なかったベアトリーチェ様が、何とか口を開いた。
「そう。お前の父親が金に困って売ったものだ。家紋付きの剣を売るなんて、本当に無能だな。この魔女は、兄上の検死が終わったら処分するつもりだったが……やはり、薬なんかで殺してもつまらないな。幸いにもこの剣がある事だし、お前次第でシナリオを変えてやろうじゃないか。……どうだ、兄上はどうせ死ぬんだし、俺のモノにならないか?」
それはつまり、陛下の前で虚言を吐けと言われている事と同義だ。
ベアトリーチェ様は、真っ青な顔色のまま、今にも倒れそうになりながら首をしっかりと横に振った。
「……そうか。それは残念だ。なら、筋書きはこうだ。お前と魔女が共謀して兄上を暗殺した。そして、俺も襲われ、防衛しようとしてお前達を殺した。理由は……そうだな、公爵家没落の逆恨みによる、王家の断絶とでもしておこうか」
第二王子様の言っている事は、滅茶苦茶だ。
ベアトリーチェ様や私が、男性の扱う様な剣を振り回して暗殺を謀るなんてあり得ない。
……だが、もし。
もし、本当に生き残ったのが、エリカ様と第二王子様だけだったとして。
どんなに真実に疑いの目を向ける者がいたとしても、何の根拠も証拠もなく、たった一人になった王位継承者を糾弾出来る人なんているのだろうか?
昔見た映画の主人公が言っていた。
英雄とは、英雄だから生き残るのではないと。
生き残ったから、英雄になったのだと。
それはつまり、死人に口なしという事だ。
「だから……黒の魔女、邪魔だ、どけ。死人を斬ったらおかしいだろう?息のあるうちに……斬らないとな?」
第二王子様は、そう言いながら──笑っていた。
整った顔が酷く歪んだ様は、恐怖しか感じない。
後ろに目だけ配ると、先輩は確かにまだ息がある様だ。
まだ三分は経っていないという事。
「ベアトリーチェ様!!助けを呼んで来て下さいっっ!!」
私が声を掛ければ、ベアトリーチェ様は弾かれた横に顔をあげたが、真っ青でガタガタ震え、その場から動く事はなかった。
「だ、めなの……ごめ、ユー、ディア、私……動けない……」
こんな場面では仕方ないだろう。
私が他の方法はないかと室内に目を走らせた時、目の前に迫った影が大きくかぶりをふった。
咄嗟に目を瞑ったが、いつまでたっても衝撃は来ず、代わりに抱きしめられた感覚とお日さまの匂いが鼻を掠める。
先輩が、私に覆い被さっていた。
「先輩っ!!先輩っ……!?」
ずるり、と先輩の腕から力が抜け、先輩の背中に回した私の掌がべとりと何かで濡れた。
「……っく、何だ!?」
第二王子様が焦った声を出しながら剣を落とし、痺れて動かない自分の右手を見つめた。
「……ぁ、そーだったな。ユーディア、は、結界あるから大丈夫だった……つい……」
先輩の肩を押して、そんな呟きを発した先輩の顔を覗き見る。
「……先輩?……先輩!?」
「……ユー、ディア、大丈夫だ……」
私の姿をうつしていた黒い瞳の瞳孔がどんどん開き、先輩は私を安心させる為の顔をしたまま、微動だにしなくなった。
「先輩!?先輩!?やだ、嫌ぁーーっっ!!」
「う、嘘……何で……っっ」
部屋の中に、私のあげた絶叫と、ベアトリーチェ様の漏らした声。そして……
「……何だ、さっきのは……まぁ、良い。やっと死んだか。次はお前達だ……!!」
再び、第二王子様が剣を左手で持ち直した時だった。
部屋の扉がバタン!!と開いてラッザロ様と、何人もの騎士達が雪崩れ込んできた。そして、最後にジョン様まで。
「そこまでだ!!」
「第二王子、第一王子様暗殺未遂で確保!!」
「サハーラ商会の娘も捕らえろ!!」
全てが、他人事の様だった。
私にわかるのは、先輩の身体がどんどんと冷たくなっていく事。
そして、先輩の身体がどんどん小さく小さく……黒猫のベリアルに変化した事だった。
「ベ、リアル……」
「ユーディア、ユーディア、本当にごめんなさい……っっ!!」
ベアトリーチェ様が、私に抱き付いた気がする。
「なぜ……ベリアルが……」
もう一人の人物が、私を挟んでベアトリーチェ様とは反対側に膝を付いた。
「本当に……申し訳ない……。私のせいです」
ぼんやりと視線をあげると、先輩そっくりな顔立ちだが黒子のある男性が辛そうな表情をしてベリアルを見つめていた。
「ベリアルさんは、悪魔、だから、劇薬なんか、効かないからって……言って、たのに……っっ!!」
ベアトリーチェ様が、堪えきれなくなった様に、ボロボロ泣き出した。
「ま、さる君……」
私が第一王子様を見ながらそう呟くと、第一王子様は驚いた様な顔で私を見る。
「ベリアルさんも、初めてお会いした時、私の顔を見て……そう、言ってました」
先輩の、2つ年下の弟、優(まさる)君。
ああ、そうか。
先輩は、自分が決めた事を全うしたんだ。
今度こそ、先輩は優君を守ったんだ。
ベアトリーチェ様は、おもむろに胸元についていた、大きなブローチを外した。
「ベリアルさんが、これを何処からか持ってきてくれたの……これは、対の水晶と言って、この水晶に映ったものがもう1つの水晶に映しだされるって」
第一王子様が続ける。
「これの対の水晶は、今、私の両親……つまり陛下と王妃が見ていたんだ。兄弟水入らずの仲の良いところを見せられなくて、本当に申し訳なかったけど」
そうか、それを指示したのはベリアルだったのか。
だから、あの時、身体を張ってまで影武者を演じたベリアルの為にも、第二王子様がボロを出すまで……全てを写す為にベアトリーチェ様は「動けなかった」のだ。
小さくなったベリアルを抱き抱える。
ぐったりとした身体はすっかり冷えきっていた。
ジョン様が色々と指示している声が聞こえてきた時、ふとジュリアマリア様の事を思い出す。
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「わかってます!ですが……試さずに、いられません……!!」
私とジョン様が問答していると、ラッザロ様も加わった。
「どうした?」
「ベリアルに、蘇生薬を使いたいのです……!!」
ジョン様が説明する。
「蘇生薬は死んで24時間以内でないと、効果がない。蘇生薬は黒の魔女様の作業場にあるらしい。……ここから、馬車で1日半以上かかるところだ」
「お願いです!!一番早い馬車を、貸して下さい……!!」
必死で頼み込む私に、ラッザロ様がこう言った。
「馬車で1日半以上?なら、俺の竜姫なら……四時間ってとこか」
「竜姫……?」
「ああ、俺と契約を結んでくれた、竜の名前だ。飛竜だよ」
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