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いきなりステップアップしないで下さい。
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「蘭ちゃん、ごめんね?やっぱり怖かったでしょ?」
ソファの上に移動し、ひく、ひく、と泣く私の頭を、凱逘は優しく撫でてくれる。
「違うの、嬉しいの」
「……え?」
「凱逘が、初めて私の身体でイってくれたから、嬉しいの……」
「蘭ちゃん……」
「私、凱逘が好き。凱逘が一生懸命私の為に抑えてくれていたえっちな願いは、これから頑張って受け止めるから……だから」
もう我慢しないで欲しい。そう続けるつもりだった。
「じゃあ、次のステージに行こうか」
「んんーっっ!」
何で、口を縛るの!?このタオル、どこから出したの!?
驚き固まる私を尻目に、凱逘は私の口と両手をくるくると長く伸縮性のあるタオルできゅ、と縛る。
「さ、今日はコーラとポップコーンは我慢だけど……上映会楽しもう?」
そして凱逘はニコニコとしながら、小さなピンク色の物体を、私の目の前でぷらぷらとぶら下げて見せた。
何やらスイッチらしきものにコードっぽいもので繋がっている。
それ……何??
私の目に怯みの色を見つけて、凱逘は嬉しそうに笑った。
「んふーっ、ふー、ふぅ、んん……っっ」
「俺の一番好きなプレイが、緊縛なんだ。まだ初心者だから、まずは両手から……ね?」
凱逘は嬉しそうに、ゆったりソファに腰を沈めて、私をその前に抱き込む。
「蘭、足は全開にして」
「……」
「ほら、早く。映画見てて良いから」
目の前のスクリーンには、映画の導入部が流れている。
恐らく、物語にとって大事な伏線がばら蒔かれているのに、ちっとも集中出来ない。
出来るわけがなかった。
「あー、パンツ濡れそうだから、とっちゃうね」
私が抗議する前に、凱逘は慣れた手つきで私の腰を片手でひょいと抱えあげ、もう片手でするりとパンツを抜いた。
流石に微マッチョなだけある。
やっぱりジムの経営者たるもの、これくらいの筋力は朝飯前らしい……と現実逃避をしている間に、凱逘はその力でもってあっさり私の両足を開脚していく。
「蘭のクリちゃんに、これをあてて、固定するよ」
開脚した私の股の間に手を滑り込ませ、陰毛を軽く弄んだ後、クリトリスが膨らむまでその周りをくるりくるりとなぞる。
ぷっくり主張し出したクリトリスの皮を優しくめくり、自らの指を舐めて、そこを潤した。
「んふー、んふー…っっ」
私はどうしても、気持ち良さで鼻息が荒くなるのを止められない。
凱逘は、唾液で滑ったクリトリスにあたる様に、ピンク色の物体をバンドで太腿に固定した。
「スイッチ入れるよ」
凱逘が言うが早いか、ぶぶぶぶぶ、とそれは振動し出して、私の秘豆に直撃する。
「んんんっっ!!」
強烈な快感に、思わず背を反らしたが、固定されたそれは全くずれる事もなく、その後もクリトリスに刺激を与え続ける。
「……蘭、気持ち良い?指も良いけど、ローターは疲れ知らずだから二時間たっぷりと可愛がってあげられるからね」
凱逘が笑いながら言うのに、私は血の気がひいた。
二時間……!?まさか、映画の間中……!?
しかも、それだけではなかった。
「ローターの振動も、まだ微弱だから。これからどんどん強めてあげるから、蘭も楽しんで」
「んんーっっ!んふーっ!!」
「はは、嬉しいの?」
凱逘こそが嬉しそうに、私のお尻に、自らの猛りを擦り付ける。
「蘭の物凄くえっちな格好に、俺のもこんなになったよ?……後で責任取ってね?」
結局、ローターに散々苛めぬかれたクリトリスを、凱逘の指先が何度も弾き、私はそれだけで何度も達してしまった。
映画は当然、初めから終わりまで全く内容が入ってこなかった。
「俺の指もソファも、蘭の愛液のべとべとだね」
凱逘はローターをそのままにしてぐったりした私の身体を持ち上げ、自分の立ち上がったままのペニスに私の膣を|宛》あて》がった。
「んふー………んふぅん……」
「蘭、またイったのはわかったから……少し力抜いて?」
「んん……んふぅ……」
「イきすぎて、制御がきかないか。まぁ、こじいれるのも悪くはないけど」
凱逘は、玄関と違って無理矢理押し入ってはこなかった。
代わりに、私の膣が痙攣し続けている隙間を縫って、力が抜けた瞬間に自重でずぐり、ずぐりと埋まっていくのを楽しんだ。
「……っっ!!………ふー、ふー、~~~っっ!!」
力が抜ければ、凱逘の肉槍が深く侵入し、その刺激でまた膣がビクリビクリと締め付ける。
それを幾度か繰り返して、やっと私のお尻は凱逘の恥骨に当たった。
「蘭、エロいね。ただ入れるだけに、そんなに時間掛けて、イきまくって……」
凱逘が、汗だくの私の首筋をペロリと舐めて、耳の中に舌を差し入れる。
くちゅくちゅという音が、直接脳を刺激した。
「……っっ!ふ、んん……っっ」
「あー、また締まった。蘭のまんこ、ドッロドロなのにね。ローターはお気に召した様で、良かった。さぁ、ご褒美の時間だよ?」
口にタオルで猿ぐつわされ、両手を前で縛られ、足を全開にされ。
固定されたローターがクリトリスを苛め、膣を凱逘のペニスが出入りし。
そんな倒錯的な姿を想像するだけで、私の肉壁はキュンキュンと蠢いた。
凱逘は、私の両足を抱えあげながら、上下に揺すり続ける。
ばちゅ!じゅぼ!じゅぼ!ぶちゅ!!
ドロドロに溶かされた膣が、凱逘の剛直を悦んで絞り上げては、その子種を欲しがって射精を促す。
「……は、蘭……イく……っっ」
「……っっ!!………!!~~~っっ!!」
凱逘がゴム越しに放った時、私も派手に潮を吹きながら絶頂した。
☆☆☆
「蘭ちゃん、起きられるかな?そろそろ夕ご飯食べないと、21時までに帰れなくなっちゃうよ」
「……凱逘?」
ソファにいた筈なのに、気付けばベッドまで運ばれたみたいで。
私は裸で、ベッドに寝ていた。
「服にシワがつくかなと思って、勝手に脱がせちゃった。ごめんね、寒くない?」
「……大丈、夫」
今日も凱逘が全身を清めてくれたみたいで、さっぱりしている。
うわぁ、私、ぐしゃぐしゃに汚したリビングの後始末、凱逘一人にやらせちゃったのかな。
「蘭ちゃん、声が掠れてるね。今ハチミツのお湯割り作るから、着替えてリビングにおいで?ご飯も出来てるよ」
凱逘は私の頭を一撫でして、寝室から出ていった。
凱逘の立ち振舞いは、あまりにもいつも通りで、完璧な紳士だ。
「……あれ?夢??」
首を傾げながら、服を着る。
けど、探しても探してもパンツだけ見当たらなかった。
「……あの、凱逘。パンツ何処にいったか知ってる?」
恥を忍んで、台所にいる凱逘に聞けば、凱逘は当たり前の様に答えた。
「ああ、沢山濡れちゃったから、今洗ってる」
「帰るまでに、乾くかなぁ?」
「今日はノーパンで帰ろうね」
「……へっ?」
「大丈夫、きちんとお家まで送って行くから」
「え、でも……」
私今日、ミニスカートなんですが。
「やっぱり無理そう?蘭ちゃん。俺の性癖には付き合えない?」
凱逘に悲しそうに言われて、つい反射的に答えた。
「そんな事ないっ!」
「無理しなくていいよ。もうしたくないよね……」
「大丈夫だってば!……私、気持ち良かったよ」
「……本当に?」
凱逘がすがるように、探る様に私を見る。
こくりと唾を飲み込みながら、私は覚悟した。
多分、今が別れ道だ。
凱逘がせっかく明かしてくれた本音に付き合えなければ、私達の関係は穏やかであろうとも、緩やかに崩壊していく。
逆に、私が積極的に凱逘の本音に向き合えば、凱逘は私から離れられなくなる──私は確実に、前以上に、凱逘に愛される。
私が選択する道なんて、ひとつだった。
凱逘を手放すなんて、今更出来なくて。
どんなドSなプレイを今後求められても、私の膣で果てる凱逘が愛しくて。
「……本当に、気持ち、良かったの。だから、凱逘の言う事、聞くよ」
それは、今日ノーパンで帰ります、と宣言したも同然だ。
恥ずかしくなって、つい視線を反らしてしまう。
ああ、多分また顔は赤くなってるだろう。
「……嬉しい。じゃあ蘭ちゃん、一緒にご飯食べて帰ろう」
凱逘は嬉しそうに、爽やかに笑った。
とは言え、ミニスカートで外を歩くのは本当に緊張した。
ヒラヒラするタイプのスカートだから、風も気になる。
偶々あまり風が吹いていない日だったから良かったけど、電車に乗る時が一番心臓に悪かった。
特に、階段。
下りエスカレーターでは凱逘が先に立ち、昇りエスカレーターでは凱逘が後ろに立つ。
それでも、横を歩く人が上を向いていないかと気が気じゃなかった。
駅のホームで電車が来れば、どうしても風が発生する。
凱逘に壁になって貰っても、必死でスカートを抑え続けた。
電車の中は空いている席があっても、正直座りたくはなかった。
座ったら、前に座った人にノーパンだとバレるんじゃないかと思ったから。
来た電車は適度に混んでいて、そんな心配はなくホッとする。
電車の隅の方で凱逘がまた私を守る様に立ってくれた。
けど。
『ちょ、ちょっと凱逘……!!』
何を思ったのか、凱逘が痴漢行為に及んでいる。
『どうしたの?蘭ちゃん』
にこにこ、にっこり。
不埒な指先と違い、凱逘はどこまでも爽やかに対応する。
『ここは不味いって……』
『うん。でもさ、今日は蘭ちゃんのお願い聞いて、初心者コースだし』
どこが!?
初日から、フェラ、猿ぐつわ、ローター、ノーパンと色々やらされている気しかしないんですけどっ!!
『本当にやりたいのは、ノーパンじゃなくてローター埋め込みなんだよね。今日もローターは使ったけど、蘭ちゃん怖がるかなって思って、膣には埋めなかったでしょ?』
『……』
あれで一応、手加減していてくれたらしい。
あれで……
『だからね、少しだけステップアップしよう?』
凱逘にとっての少しは、私にとってのだいぶであり、どうやら一段の段差が違い過ぎるらしかった。
『もう……す、少しだけだよ?』
それでも、拒む事は出来なくて。
『うん、わかった』
そのまま、内股に這わされた指先が膣に埋まってきて、くちゅくちゅと良いところを掻き回されて。
溢れた愛液を掬われて、勃起したクリトリスに塗り込まれては、イくまで捏ね繰り回されて。
『凱逘、ダメ、イっちゃう……っっ』
『蘭、可愛い。俺の腕に口あてていいよ、……イって?』
目の前にあった凱逘の左腕に必死で口を押しあて、声が漏れるのを防ぐ。
『~~~っっ!!』
背徳感が、絶頂を押し上げる。
『……ああ、凄い。垂れてきた』
はぁ、はぁ、と切れる息を整えている私に見せつける様に、凱逘は蜜を掬った指をペロリと舐めて笑う。
私のお尻に、凱逘の勃ち上がったペニスが服越し当たって、ついお尻を擦り付けた。
『……はぁ、あー、埋めたい』
……うん、私も実は、埋めて欲しい。
言ったら本当にやってしまいそうだから、言わないけど。
『蘭ちゃん、手でしてくれない?』
何を?とは聞かずに、私はくるりとその場で回転して、凱逘のモノを手で優しく包み込んだ。
周囲をさりげなく見ると、誰もがスマホを見るのに夢中だ。
恥ずかしい……けど、意を決して腕を動かす。
『蘭ちゃん、もっと強く握っていいよ』
凱逘が言うので、ファスナーを下げて、もう少ししっかりと竿を握る。
『……ああ、蘭ちゃん、凄い上手い』
しゅ、しゅ、とトランクス越しに何度か擦りあげ、先走りで湿ってきた亀頭の辺りをくりくりと親指で撫で撫でする。
『……くっ、……ふ、ぅ………』
凱逘が私の手で気持ち良くなっているのが嬉しくて、結局凱逘がイくまで扱き続けた。
☆☆☆
門限の21時まで、後15分。
いつもは真っ直ぐ送ってくれる凱逘が、夜の公園に私を引き摺り込んだ。
「凱逘……っあぁん!!」
ミニスカートがめくられ、濡れた花びらが露になる。
「木に手をついて」
夜の公園で、立ちバックの格好でそのまま犯された。
ばちゅ!ばちゅ!ばちゅ!ばちゅ!
じゅぼ!じゅぼ!じゅぼ!じゅぼ!
淫らな音に、私の嬌声が時折重なる。
既に昂っていた身体は、呆気なくその時を迎えて──二人で、爆ぜた。
ソファの上に移動し、ひく、ひく、と泣く私の頭を、凱逘は優しく撫でてくれる。
「違うの、嬉しいの」
「……え?」
「凱逘が、初めて私の身体でイってくれたから、嬉しいの……」
「蘭ちゃん……」
「私、凱逘が好き。凱逘が一生懸命私の為に抑えてくれていたえっちな願いは、これから頑張って受け止めるから……だから」
もう我慢しないで欲しい。そう続けるつもりだった。
「じゃあ、次のステージに行こうか」
「んんーっっ!」
何で、口を縛るの!?このタオル、どこから出したの!?
驚き固まる私を尻目に、凱逘は私の口と両手をくるくると長く伸縮性のあるタオルできゅ、と縛る。
「さ、今日はコーラとポップコーンは我慢だけど……上映会楽しもう?」
そして凱逘はニコニコとしながら、小さなピンク色の物体を、私の目の前でぷらぷらとぶら下げて見せた。
何やらスイッチらしきものにコードっぽいもので繋がっている。
それ……何??
私の目に怯みの色を見つけて、凱逘は嬉しそうに笑った。
「んふーっ、ふー、ふぅ、んん……っっ」
「俺の一番好きなプレイが、緊縛なんだ。まだ初心者だから、まずは両手から……ね?」
凱逘は嬉しそうに、ゆったりソファに腰を沈めて、私をその前に抱き込む。
「蘭、足は全開にして」
「……」
「ほら、早く。映画見てて良いから」
目の前のスクリーンには、映画の導入部が流れている。
恐らく、物語にとって大事な伏線がばら蒔かれているのに、ちっとも集中出来ない。
出来るわけがなかった。
「あー、パンツ濡れそうだから、とっちゃうね」
私が抗議する前に、凱逘は慣れた手つきで私の腰を片手でひょいと抱えあげ、もう片手でするりとパンツを抜いた。
流石に微マッチョなだけある。
やっぱりジムの経営者たるもの、これくらいの筋力は朝飯前らしい……と現実逃避をしている間に、凱逘はその力でもってあっさり私の両足を開脚していく。
「蘭のクリちゃんに、これをあてて、固定するよ」
開脚した私の股の間に手を滑り込ませ、陰毛を軽く弄んだ後、クリトリスが膨らむまでその周りをくるりくるりとなぞる。
ぷっくり主張し出したクリトリスの皮を優しくめくり、自らの指を舐めて、そこを潤した。
「んふー、んふー…っっ」
私はどうしても、気持ち良さで鼻息が荒くなるのを止められない。
凱逘は、唾液で滑ったクリトリスにあたる様に、ピンク色の物体をバンドで太腿に固定した。
「スイッチ入れるよ」
凱逘が言うが早いか、ぶぶぶぶぶ、とそれは振動し出して、私の秘豆に直撃する。
「んんんっっ!!」
強烈な快感に、思わず背を反らしたが、固定されたそれは全くずれる事もなく、その後もクリトリスに刺激を与え続ける。
「……蘭、気持ち良い?指も良いけど、ローターは疲れ知らずだから二時間たっぷりと可愛がってあげられるからね」
凱逘が笑いながら言うのに、私は血の気がひいた。
二時間……!?まさか、映画の間中……!?
しかも、それだけではなかった。
「ローターの振動も、まだ微弱だから。これからどんどん強めてあげるから、蘭も楽しんで」
「んんーっっ!んふーっ!!」
「はは、嬉しいの?」
凱逘こそが嬉しそうに、私のお尻に、自らの猛りを擦り付ける。
「蘭の物凄くえっちな格好に、俺のもこんなになったよ?……後で責任取ってね?」
結局、ローターに散々苛めぬかれたクリトリスを、凱逘の指先が何度も弾き、私はそれだけで何度も達してしまった。
映画は当然、初めから終わりまで全く内容が入ってこなかった。
「俺の指もソファも、蘭の愛液のべとべとだね」
凱逘はローターをそのままにしてぐったりした私の身体を持ち上げ、自分の立ち上がったままのペニスに私の膣を|宛》あて》がった。
「んふー………んふぅん……」
「蘭、またイったのはわかったから……少し力抜いて?」
「んん……んふぅ……」
「イきすぎて、制御がきかないか。まぁ、こじいれるのも悪くはないけど」
凱逘は、玄関と違って無理矢理押し入ってはこなかった。
代わりに、私の膣が痙攣し続けている隙間を縫って、力が抜けた瞬間に自重でずぐり、ずぐりと埋まっていくのを楽しんだ。
「……っっ!!………ふー、ふー、~~~っっ!!」
力が抜ければ、凱逘の肉槍が深く侵入し、その刺激でまた膣がビクリビクリと締め付ける。
それを幾度か繰り返して、やっと私のお尻は凱逘の恥骨に当たった。
「蘭、エロいね。ただ入れるだけに、そんなに時間掛けて、イきまくって……」
凱逘が、汗だくの私の首筋をペロリと舐めて、耳の中に舌を差し入れる。
くちゅくちゅという音が、直接脳を刺激した。
「……っっ!ふ、んん……っっ」
「あー、また締まった。蘭のまんこ、ドッロドロなのにね。ローターはお気に召した様で、良かった。さぁ、ご褒美の時間だよ?」
口にタオルで猿ぐつわされ、両手を前で縛られ、足を全開にされ。
固定されたローターがクリトリスを苛め、膣を凱逘のペニスが出入りし。
そんな倒錯的な姿を想像するだけで、私の肉壁はキュンキュンと蠢いた。
凱逘は、私の両足を抱えあげながら、上下に揺すり続ける。
ばちゅ!じゅぼ!じゅぼ!ぶちゅ!!
ドロドロに溶かされた膣が、凱逘の剛直を悦んで絞り上げては、その子種を欲しがって射精を促す。
「……は、蘭……イく……っっ」
「……っっ!!………!!~~~っっ!!」
凱逘がゴム越しに放った時、私も派手に潮を吹きながら絶頂した。
☆☆☆
「蘭ちゃん、起きられるかな?そろそろ夕ご飯食べないと、21時までに帰れなくなっちゃうよ」
「……凱逘?」
ソファにいた筈なのに、気付けばベッドまで運ばれたみたいで。
私は裸で、ベッドに寝ていた。
「服にシワがつくかなと思って、勝手に脱がせちゃった。ごめんね、寒くない?」
「……大丈、夫」
今日も凱逘が全身を清めてくれたみたいで、さっぱりしている。
うわぁ、私、ぐしゃぐしゃに汚したリビングの後始末、凱逘一人にやらせちゃったのかな。
「蘭ちゃん、声が掠れてるね。今ハチミツのお湯割り作るから、着替えてリビングにおいで?ご飯も出来てるよ」
凱逘は私の頭を一撫でして、寝室から出ていった。
凱逘の立ち振舞いは、あまりにもいつも通りで、完璧な紳士だ。
「……あれ?夢??」
首を傾げながら、服を着る。
けど、探しても探してもパンツだけ見当たらなかった。
「……あの、凱逘。パンツ何処にいったか知ってる?」
恥を忍んで、台所にいる凱逘に聞けば、凱逘は当たり前の様に答えた。
「ああ、沢山濡れちゃったから、今洗ってる」
「帰るまでに、乾くかなぁ?」
「今日はノーパンで帰ろうね」
「……へっ?」
「大丈夫、きちんとお家まで送って行くから」
「え、でも……」
私今日、ミニスカートなんですが。
「やっぱり無理そう?蘭ちゃん。俺の性癖には付き合えない?」
凱逘に悲しそうに言われて、つい反射的に答えた。
「そんな事ないっ!」
「無理しなくていいよ。もうしたくないよね……」
「大丈夫だってば!……私、気持ち良かったよ」
「……本当に?」
凱逘がすがるように、探る様に私を見る。
こくりと唾を飲み込みながら、私は覚悟した。
多分、今が別れ道だ。
凱逘がせっかく明かしてくれた本音に付き合えなければ、私達の関係は穏やかであろうとも、緩やかに崩壊していく。
逆に、私が積極的に凱逘の本音に向き合えば、凱逘は私から離れられなくなる──私は確実に、前以上に、凱逘に愛される。
私が選択する道なんて、ひとつだった。
凱逘を手放すなんて、今更出来なくて。
どんなドSなプレイを今後求められても、私の膣で果てる凱逘が愛しくて。
「……本当に、気持ち、良かったの。だから、凱逘の言う事、聞くよ」
それは、今日ノーパンで帰ります、と宣言したも同然だ。
恥ずかしくなって、つい視線を反らしてしまう。
ああ、多分また顔は赤くなってるだろう。
「……嬉しい。じゃあ蘭ちゃん、一緒にご飯食べて帰ろう」
凱逘は嬉しそうに、爽やかに笑った。
とは言え、ミニスカートで外を歩くのは本当に緊張した。
ヒラヒラするタイプのスカートだから、風も気になる。
偶々あまり風が吹いていない日だったから良かったけど、電車に乗る時が一番心臓に悪かった。
特に、階段。
下りエスカレーターでは凱逘が先に立ち、昇りエスカレーターでは凱逘が後ろに立つ。
それでも、横を歩く人が上を向いていないかと気が気じゃなかった。
駅のホームで電車が来れば、どうしても風が発生する。
凱逘に壁になって貰っても、必死でスカートを抑え続けた。
電車の中は空いている席があっても、正直座りたくはなかった。
座ったら、前に座った人にノーパンだとバレるんじゃないかと思ったから。
来た電車は適度に混んでいて、そんな心配はなくホッとする。
電車の隅の方で凱逘がまた私を守る様に立ってくれた。
けど。
『ちょ、ちょっと凱逘……!!』
何を思ったのか、凱逘が痴漢行為に及んでいる。
『どうしたの?蘭ちゃん』
にこにこ、にっこり。
不埒な指先と違い、凱逘はどこまでも爽やかに対応する。
『ここは不味いって……』
『うん。でもさ、今日は蘭ちゃんのお願い聞いて、初心者コースだし』
どこが!?
初日から、フェラ、猿ぐつわ、ローター、ノーパンと色々やらされている気しかしないんですけどっ!!
『本当にやりたいのは、ノーパンじゃなくてローター埋め込みなんだよね。今日もローターは使ったけど、蘭ちゃん怖がるかなって思って、膣には埋めなかったでしょ?』
『……』
あれで一応、手加減していてくれたらしい。
あれで……
『だからね、少しだけステップアップしよう?』
凱逘にとっての少しは、私にとってのだいぶであり、どうやら一段の段差が違い過ぎるらしかった。
『もう……す、少しだけだよ?』
それでも、拒む事は出来なくて。
『うん、わかった』
そのまま、内股に這わされた指先が膣に埋まってきて、くちゅくちゅと良いところを掻き回されて。
溢れた愛液を掬われて、勃起したクリトリスに塗り込まれては、イくまで捏ね繰り回されて。
『凱逘、ダメ、イっちゃう……っっ』
『蘭、可愛い。俺の腕に口あてていいよ、……イって?』
目の前にあった凱逘の左腕に必死で口を押しあて、声が漏れるのを防ぐ。
『~~~っっ!!』
背徳感が、絶頂を押し上げる。
『……ああ、凄い。垂れてきた』
はぁ、はぁ、と切れる息を整えている私に見せつける様に、凱逘は蜜を掬った指をペロリと舐めて笑う。
私のお尻に、凱逘の勃ち上がったペニスが服越し当たって、ついお尻を擦り付けた。
『……はぁ、あー、埋めたい』
……うん、私も実は、埋めて欲しい。
言ったら本当にやってしまいそうだから、言わないけど。
『蘭ちゃん、手でしてくれない?』
何を?とは聞かずに、私はくるりとその場で回転して、凱逘のモノを手で優しく包み込んだ。
周囲をさりげなく見ると、誰もがスマホを見るのに夢中だ。
恥ずかしい……けど、意を決して腕を動かす。
『蘭ちゃん、もっと強く握っていいよ』
凱逘が言うので、ファスナーを下げて、もう少ししっかりと竿を握る。
『……ああ、蘭ちゃん、凄い上手い』
しゅ、しゅ、とトランクス越しに何度か擦りあげ、先走りで湿ってきた亀頭の辺りをくりくりと親指で撫で撫でする。
『……くっ、……ふ、ぅ………』
凱逘が私の手で気持ち良くなっているのが嬉しくて、結局凱逘がイくまで扱き続けた。
☆☆☆
門限の21時まで、後15分。
いつもは真っ直ぐ送ってくれる凱逘が、夜の公園に私を引き摺り込んだ。
「凱逘……っあぁん!!」
ミニスカートがめくられ、濡れた花びらが露になる。
「木に手をついて」
夜の公園で、立ちバックの格好でそのまま犯された。
ばちゅ!ばちゅ!ばちゅ!ばちゅ!
じゅぼ!じゅぼ!じゅぼ!じゅぼ!
淫らな音に、私の嬌声が時折重なる。
既に昂っていた身体は、呆気なくその時を迎えて──二人で、爆ぜた。
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