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71、妹と婚約者の関係性。
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そして深夜、妹だけを残して事前に母から注意されていた長兄と弟は自分の部屋に戻っていった。
ここから先は、女子会となる。とはいえ、二人だけだが。
「それにしても、母様と同じ十八歳で結婚する予定だと言っていなかったか?」
既に婚約を済ませている妹は、これから半年間で結婚に向けての準備を済ませ、私達兄妹の十六歳の誕生日の翌翌日に結婚式をあげる。
私達の誕生日にあわせて他国からやって来た来賓が、わざわざ二度も足を運ばせないで済むよう、お祝い事をまとめて行うらしい。
城下町では私達の誕生日を皮切りに一週間程お祭り騒ぎが続くらしいが。
「ええ、そのつもりだったのだけど……やっぱり、そこまで待てないって言われて」
「ああ、確かに相手は五歳年上だったしな」
であれば、二十一歳前後か。男性とはいえ、我が国では晩婚とまではいかなくとも遅い方にあたる。
「そうなの。彼はどうせMだから、断っても良かったんだけど」
ふふ、と妹は笑う。
「……ん?え?」
私は首を捻る。……M?誰が??
脳裏に、妹の傍に寄り添っていた、屈強な身体付きの騎士の姿が思い浮かぶ。
「試しに一度断ってみたら、涙を流して懇願してきたのよ、可愛いでしょう?」
え?え??
可憐で小さく、可愛い妹がニッコリと微笑む。だがしかし、その唇から紡がれる言葉は明らかに彼女の見た目とは裏腹なものだった。
「だから私、身体を縛り上げて勃起したぺニスを踏みつけてあげるから、その状態でもう一度お願いしなさいって言ったの」
ひいいいいっ!!
妹とそっち系の話をしたことがなかったから知らなかったしわからなかったが、どうやらこの子はSだったらしい。
「……そ、それで?」
怖いもの見たさ……いや、聞きたさで聞く。私は今、確実に自分の知らない妹のパンドラの箱を開いた!
「彼が喜んで頷くから、実際にそうしてあげたわ。今度は嬉し涙を流しながら懇願してきたから、流石に折れてあげたの──私の可愛い玩具を誰かに取られても嫌ですし」
「そ、ソウナンダー!!」
妹の話が生々し過ぎて、どう返して良いのかわからなくなる。
ま、まさか妹とあの騎士の関係性がそんなだったとは……!!
目から鱗だ。
二人を見て、大人びた妹をしっかりと支える包容力がありそうとか思っていたのに、真実はドSな妹に翻弄されるドMな五歳年上の騎士の図だったということか。
結婚式でどんな顔して新郎を見ればいいのか……!!
顔を赤くしたり青くしたりする私を見て、妹は笑いながら私に聞いてくる。
「姉様は、調教師の彼に発散して貰っているのよね?」
まさか、妹とこうした話をすることになるなんて。でも、妹は早熟だったし私の成長を待ってから話してくれたってことなのだろう。
「う、うん」
「今度、パートナーには絶対触らせないで、足で寸止め、繰り返してみて?舐めるの解禁したら、必死でしゃぶりついてきますよ。多少我慢させた方が、お互いとても気持ち良いですから」
「な、なるほど……足で寸止め、ってどゆこと??」
「足コキです」
「?」
「足でおちんちんを軽くしごいて、イく寸前でやめるの」
「……ほぉ」
「出来たらパートナーの身動きが取れないよう、縛り付けたり手錠を嵌めたりすると尚楽しいですよ」
「へ~」
頭の中でメモる。
「大事なのは、常に自分がリードして手綱を握ることですわ。そのうち自分から刺激を求めて、パンパンに張った金袋に低温蝋燭の蝋を垂らしてあげても喜ぶようになりますわ」
「ふむふむ。……痛くないのかなぁ?」
「痛い位が気持ち良いそうですの」
「勉強になるなぁ~!」
「あの調教師、姉様に何を言われてもへこたれない精神ですものね、きっと私のパートナーと同じくMですわ」
「なるほど!」
妹による風変わりな発散方法勉強会は、日が変わるまで続いた。
翌朝、狼型で寄り添いながら眠りこけていた私達はメイド達にも起こされず、母様が「ごーはんーだよー!!」と言いながら乱入してくるまで、幸せな夢を貪っていた。
ここから先は、女子会となる。とはいえ、二人だけだが。
「それにしても、母様と同じ十八歳で結婚する予定だと言っていなかったか?」
既に婚約を済ませている妹は、これから半年間で結婚に向けての準備を済ませ、私達兄妹の十六歳の誕生日の翌翌日に結婚式をあげる。
私達の誕生日にあわせて他国からやって来た来賓が、わざわざ二度も足を運ばせないで済むよう、お祝い事をまとめて行うらしい。
城下町では私達の誕生日を皮切りに一週間程お祭り騒ぎが続くらしいが。
「ええ、そのつもりだったのだけど……やっぱり、そこまで待てないって言われて」
「ああ、確かに相手は五歳年上だったしな」
であれば、二十一歳前後か。男性とはいえ、我が国では晩婚とまではいかなくとも遅い方にあたる。
「そうなの。彼はどうせMだから、断っても良かったんだけど」
ふふ、と妹は笑う。
「……ん?え?」
私は首を捻る。……M?誰が??
脳裏に、妹の傍に寄り添っていた、屈強な身体付きの騎士の姿が思い浮かぶ。
「試しに一度断ってみたら、涙を流して懇願してきたのよ、可愛いでしょう?」
え?え??
可憐で小さく、可愛い妹がニッコリと微笑む。だがしかし、その唇から紡がれる言葉は明らかに彼女の見た目とは裏腹なものだった。
「だから私、身体を縛り上げて勃起したぺニスを踏みつけてあげるから、その状態でもう一度お願いしなさいって言ったの」
ひいいいいっ!!
妹とそっち系の話をしたことがなかったから知らなかったしわからなかったが、どうやらこの子はSだったらしい。
「……そ、それで?」
怖いもの見たさ……いや、聞きたさで聞く。私は今、確実に自分の知らない妹のパンドラの箱を開いた!
「彼が喜んで頷くから、実際にそうしてあげたわ。今度は嬉し涙を流しながら懇願してきたから、流石に折れてあげたの──私の可愛い玩具を誰かに取られても嫌ですし」
「そ、ソウナンダー!!」
妹の話が生々し過ぎて、どう返して良いのかわからなくなる。
ま、まさか妹とあの騎士の関係性がそんなだったとは……!!
目から鱗だ。
二人を見て、大人びた妹をしっかりと支える包容力がありそうとか思っていたのに、真実はドSな妹に翻弄されるドMな五歳年上の騎士の図だったということか。
結婚式でどんな顔して新郎を見ればいいのか……!!
顔を赤くしたり青くしたりする私を見て、妹は笑いながら私に聞いてくる。
「姉様は、調教師の彼に発散して貰っているのよね?」
まさか、妹とこうした話をすることになるなんて。でも、妹は早熟だったし私の成長を待ってから話してくれたってことなのだろう。
「う、うん」
「今度、パートナーには絶対触らせないで、足で寸止め、繰り返してみて?舐めるの解禁したら、必死でしゃぶりついてきますよ。多少我慢させた方が、お互いとても気持ち良いですから」
「な、なるほど……足で寸止め、ってどゆこと??」
「足コキです」
「?」
「足でおちんちんを軽くしごいて、イく寸前でやめるの」
「……ほぉ」
「出来たらパートナーの身動きが取れないよう、縛り付けたり手錠を嵌めたりすると尚楽しいですよ」
「へ~」
頭の中でメモる。
「大事なのは、常に自分がリードして手綱を握ることですわ。そのうち自分から刺激を求めて、パンパンに張った金袋に低温蝋燭の蝋を垂らしてあげても喜ぶようになりますわ」
「ふむふむ。……痛くないのかなぁ?」
「痛い位が気持ち良いそうですの」
「勉強になるなぁ~!」
「あの調教師、姉様に何を言われてもへこたれない精神ですものね、きっと私のパートナーと同じくMですわ」
「なるほど!」
妹による風変わりな発散方法勉強会は、日が変わるまで続いた。
翌朝、狼型で寄り添いながら眠りこけていた私達はメイド達にも起こされず、母様が「ごーはんーだよー!!」と言いながら乱入してくるまで、幸せな夢を貪っていた。
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