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59.蘇る母との会話(side保)【*】
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「俺、本当はケツマンが好きな訳じゃないんです。ただ、保先輩を抱いたらどんな感じがするんだろうってオナってただけで」
うわ、そこまで告白しなくても!
修平の赤裸々な告白に、俺の顔は赤くなる。
しかし、修平の性癖は大変なんだなと思って少し同情してたから、そういう意味では良かったのかもしれない。
……いや、何が良かったんだ?
ヤバイ、かなりテンパってるな、俺。
俺が思考の渦に投げ込まれていると、流石に沈黙に耐えられなかったのか、修平は続けた。
「正直、保先輩を見てるだけで俺サカります。保先輩の好奇心いっぱいなところが俺に都合よく働いて、奇跡的に保先輩とセックスが出来ただけだってわかってるんです。だけど本当は保先輩が欲しいんです。欲しくて堪りません。俺と、付き合って下さい!!」
どちらかと言えば普段は聞き上手で相手の反応を見ながら話す修平が、一息に言い切った。
「……えと、ごめん。ちょっと……急過ぎて」
頭がまだ、ついていかない。
俺はそう言うのが、精一杯だった。
「そうですよね。じゃあ、少しずつで良いです。俺のこと、考えてくれませんか?」
「……うーん……」
「保先輩。俺とキスするの……嫌ですか?気持ち悪いですか?」
改めて聞かれた俺の答えは。
「……わからない」
「じゃあ、これからしますので。嫌なら逃げて下さい」
修平がベッドに腰を掛けていた俺に、ゆっくりと顔を近付ける。
俺が逃げる時間を、わざと作ってくれていた。
お互いの視線が絡み合って、唇がつくまで、残り三センチ。
真剣な表情をしていた修平が、困ったようにフッと笑った。
「保先輩、俺の気持ちを知ったんですから、少しは嫌がって下さいよ。じゃないと俺、期待してしまいます」
「……修、んん……っ」
後頭部を抑えた修平から激しいディープキスを仕掛けられ、俺はそっと瞼を閉じる。
舌を絡め取られ、修平の口内に引き摺るように誘われ、脳に痺れが走る。
「ん、は……♡」
何度も何度も角度を変えて吸われ、つつかれ、侵入され、弄られた。
愛撫されている、と思う程に口内にある性感帯を散々刺激され、俺は身体の力を失っていく。
くたり、となって荒い息を吐く俺を支えながら、修平は満足そうに微笑んだ。
「保先輩、可愛い」
俺は、勃起したのがバレたと思い、恥ずかしくて思わず修平の胸板を押しながら視線を逸した。
台所に置かれた段ボールが目に入ってきて……その瞬間、思い出したのは母親のことだった。
シングルで働きながら俺を育ててくれた、母。
母親は、俺を見送る時、確かに言った。
ニマニマしながら、「彼女出来たなら、秘密にしないで教えてよね!なんなら連れてきたって良いんだよ♪」と。
そして、「子供は巣立つのが早いわ、次は孫ね、楽しみにしてる」と言われた俺は呆れ返りながら、「まだ相手もいないのに、というか社会人じゃなくて大学生なのに、何言ってんの?」と返事して。
それを思い出した瞬間、冷水を浴びた気になった。
「──考えさせて」
そして、思ったより、冷たい声が出て。
修平が固まったのが、わかった。
うわ、そこまで告白しなくても!
修平の赤裸々な告白に、俺の顔は赤くなる。
しかし、修平の性癖は大変なんだなと思って少し同情してたから、そういう意味では良かったのかもしれない。
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ヤバイ、かなりテンパってるな、俺。
俺が思考の渦に投げ込まれていると、流石に沈黙に耐えられなかったのか、修平は続けた。
「正直、保先輩を見てるだけで俺サカります。保先輩の好奇心いっぱいなところが俺に都合よく働いて、奇跡的に保先輩とセックスが出来ただけだってわかってるんです。だけど本当は保先輩が欲しいんです。欲しくて堪りません。俺と、付き合って下さい!!」
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「……うーん……」
「保先輩。俺とキスするの……嫌ですか?気持ち悪いですか?」
改めて聞かれた俺の答えは。
「……わからない」
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「保先輩、俺の気持ちを知ったんですから、少しは嫌がって下さいよ。じゃないと俺、期待してしまいます」
「……修、んん……っ」
後頭部を抑えた修平から激しいディープキスを仕掛けられ、俺はそっと瞼を閉じる。
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「ん、は……♡」
何度も何度も角度を変えて吸われ、つつかれ、侵入され、弄られた。
愛撫されている、と思う程に口内にある性感帯を散々刺激され、俺は身体の力を失っていく。
くたり、となって荒い息を吐く俺を支えながら、修平は満足そうに微笑んだ。
「保先輩、可愛い」
俺は、勃起したのがバレたと思い、恥ずかしくて思わず修平の胸板を押しながら視線を逸した。
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母親は、俺を見送る時、確かに言った。
ニマニマしながら、「彼女出来たなら、秘密にしないで教えてよね!なんなら連れてきたって良いんだよ♪」と。
そして、「子供は巣立つのが早いわ、次は孫ね、楽しみにしてる」と言われた俺は呆れ返りながら、「まだ相手もいないのに、というか社会人じゃなくて大学生なのに、何言ってんの?」と返事して。
それを思い出した瞬間、冷水を浴びた気になった。
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