投了するまで、後少し

イセヤ レキ

文字の大きさ
上 下
52 / 94

52.免罪符を下さい(side修平)【*】

しおりを挟む
「ホントにやめて、良いんですか?」
俺は意地悪く、扱いていた手を止めた。

「俺も、保先輩の嫌がることをしたい訳ではないので」
「あ……」
俺は、目の前で揺れ動く綺麗な瞳をじっと見た。

早く。
早く、俺に免罪符を下さい。
俺の行為に許可を下さい。
同意の上で、貴方を喘がせているのだと、わかって欲しい。
過去に先輩を脅して関係を迫った女とは違うのだと、教えて欲しい。

「……やめ、て、」
保先輩が、聞き逃してしまいそうな程に小さな声でそう呟くのが耳に入り、俺は少し落胆した。
聞かなかったことにしてしまいたい。
いや、駄目だろ。
俺は渋々、手を離そうとしたのだが。
「欲しく、ない……」

……!!

「続けて……」
俺を真っ直ぐ見て言うことは出来ないのか、保先輩は両手で顔を覆いながら、けれども確かにそう言った。

「……はい。では、保先輩のちんぽ、これから沢山ヨシヨシして気持ち良くなって貰いましょうね」
俺は言うなり、保先輩のパンパンに膨張したペニスを掌全体で扱きながら、玉もやわやわと揉み出した。

じゅぷっ♡じゅぷっ♡ぐちょっ♡ぐちゅん♡♡
「~~はッ♡ぁあっ♡♡」
「あー、保先輩の喘ぎ声、めちゃくちゃ俺のイチモツに響きます。良いですね、もっと感じて下さい」

お風呂に入ったばかりの保先輩の石鹸の香りを嗅ぎながら、俺は乳首や鎖骨、首に舌を這わす。

「……保先輩、自分から腰ヘコしてるの気付いてます?」
「だっ……て!気持ち良過ぎるからぁっ♡♡」
保先輩の腰が淫らに動きはじめ、じゅこじゅこと水音をさせながら、俺の手に自ら擦り付ける。
気持ち良いことに弱弱な保先輩、その必死な様子が堪らなく愛しくて可愛い。


「修平っ♡ヤバイ♡♡も、イきそ……ッ!!」
しかしその瞬間、俺はわざと手を離した。
「イくっ……!!ふ、ぁ……修平?」
そろり、と顔を覆っていた手を外し、上気した顔で俺を見る。

はぁ♡はぁ♡と乱れた呼吸を整えながら、悩まし気な艶めかしい顔に、困惑の表情を浮かべていた。
今度は潤んだ瞳がこちらを咎めるように見ている。

「まだイかないで下さい、保先輩」
「な、んで?今、止められると、辛……」
「畳を汚しても大丈夫なんですか?」
「あ……」

先輩は、横を見た。
畳に染み込んでしまうと、後始末は確かに大変そうだと考えているのだろう。

「ところで保先輩、この匂いって、何だと思います?」
俺の唐突な質問に訝しげな表情を浮かべながらも、俺が目の前に差し出した手をクンクン、と嗅いでみる先輩。
素直なところも大好きだ。

「……チョコレート?」
「正解です。これは、食べられるローションなんですよ。つまり何が言いたい……したいかと申しますと」

俺はニッコリ笑うと徐ろに口を大きく開け、
「え?ちょ、待っ……っっ!!」
慌てて止めようとする先輩の目を見ながら、ぱくりとその屹立を咥えた。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

処理中です...