投了するまで、後少し

イセヤ レキ

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28.高まる期待と攻め時(side修平)【*】

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「お尻に、しゅーへーの……当たって、る♡」
「はい。すみません、保先輩のお尻に擦り付けて良いですか?」
無意識に先輩の尻を使ってシコっていたが、正々堂々と許可を求めた。

「ん、いーよ♡……さ、触った方が、良い?」
保先輩は、後ろから覆い被さる俺を見上げた。

──あ。近い。
あと五センチで、キス出来る。

しかし、保先輩は「あ、ごめん」と言って、顔をぱっと正面に戻してしまった。

「いえ、無理しないで大丈夫ですよ」
正直、今保先輩に触られたら即爆発するだろう。

「なんか、俺、さっきから……変で。ごめんな」
「何が変なんですか?」

乳首をくりくり♡と親指と人差し指で潰したり転がしたりしながら、ケツマンに埋めた指をずぽずぽ♡と出し入れする。

保先輩のお尻は本当に立派な資質があったようで、拙い俺の技術でもしっかり開発されてくれて、腸壁を押して前立腺を刺激すれば、「あっ♡あっ♡」と両手で顔を隠しながらも感じてくれるようだった。

「さっきから……しゅーへーなのに、何か……凄くどきどきするっていうか……」
「……っ!?」
ドキドキする?俺に?保先輩が??
俺は、自分の耳を疑った。

「~~ごめんっ!俺キモいな、忘れて」
まさか。忘れられる訳がない。
これは、期待しても良いのか?
同性同士という性別のハードルを保先輩自身が消して、俺という個を見てくれているのかもしれない、なんて。

「……そのままドキドキしてて下さい」

俺はそう言って、乳首を弄っていた手をするりと下ろし、保先輩のペニスを触る。
一切触っていなかったのに、そこはしっかり、屹立していた。

どくん、と。
俺の胸が、期待に高鳴る。

……もしかして、今が、攻め時だったりするのか?
「……保先輩、舐めたい、です」
「え?……う、ん」

何処を、とは言わずに布団を剥ぎ取った。
恥ずかしそうに身体を隠す先輩がしっとりとした汗をかき、呼吸は乱れているものの寒くはなさそうな様子を確認してから、俺は保先輩を仰向けにして、その乳首に吸い付いた。

「んっ♡♡」
先輩が、小さく、可愛く喘ぐ。
吸い付いたまま、乳首を舌で押し潰せば、保先輩のケツマンが畝り、俺の指を締め付けた。

「…んでっ♡そんな、とこぉ♡♡?」
「……全身の性感帯を開発した方が、快感を拾いやすいらしいですよ」
「そ、そなの……?」
保先輩は声を漏らさないよう、手の甲で口を押さえて涙目でこちらを見下ろしていた。
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