110 / 116
騙されたなら、打てるだけの手を早急に打って自己完結、わかった?
しおりを挟む
ここ最近、SNSで「お気に入り」にも入れていないショッピング・サイトの広告が出るようになった。品質も申し分なさそうだし、価格も適正以下でかなりお得に設定されている。中間マージンを省けるだけ省いているからかな?
ファッション・アイテムに関しては、サイズや色合い、似合い具合が決め手となるので、返品交換が効かない、もしくは煩雑すぎるショッピング・サイトには手を出さないようにしているけど、IT関連のガジェットは仕事がからむから別。
そんな中『e-xxxxxx Bluetooth スポーツブレスレット』なるものを出品しているショップがあって、目を止めた。
スマホとBluetoothでつなげば、ブレスレット内臓のプロジェクターが手首から生身の腕にスマホの画像を写し出す、という優れものだ。
電話も受けられるし、メールのチェックもできる。
価格は定価1万円が今なら7000円、と出ていたと思う。
在庫限り! と、煽り文句も忘れていない。
会社は関西の都市にあるらしい。
返品は? 可能とある。
安心、できる、か、な?
でもこれって、映像を見る限りまだ製品化されていないフランス発の技術だったはず。
名称も発表されていて『Cicret』、潤沢に快活が進み製品化すれば5万円程度の価格がつけられるだろうとあった。5~6年ほど前の話だけど、まだ一般販売にはこぎつけていないはずだったのになあ。
この、モニタに映し出すのではなく腕や壁、机上に画像を写し出すプロジェクタを使ったガジェットはあれこれ20年ほど前から開発されてきていて、走りのひとつとして、机上にキーボードを投影して入力を助ける周辺機器があった。
ただプロジェクターの技術がまだ発展途上で、明るいところではほとんど役にたたなかったし、キーボードのカタチもプロジェクターから離れると歪み、光量の問題もあって見づらかった。
あれからすれば技術も進んでいるだろうことは容易に予測できるけど、実用域かどうかは甚だ疑問だ。
ソニーでもこの技術を応用した壁や机に投影するタイプのプロジェクターを開発し、商品は14万円の値段がついた。仮にかの国で作ってコストを限界まで削ったとしても、Aliexpressを利用しているキミなら先刻承知だと思うけど、他社製品の価格をあてはめると1万円を切っての提供は人をおちょくっているとしか思えない暴言だね。
まがいもの。もしくは詐欺だな。
そういった手紙をキミに宛てたのがつい先月のことだったじゃないか。
どうしてもっとまじめに聞いてくれなかった。
関西の会社だって、実在していなかったんだろう?
あれからネットを調べたら、「返金してもらうにも会社と連絡がとれない」なんて書き込みを見つけたよ。
たしか着払いだったよね。払わなかったらどうなるんだろう?
詳しいことはわからないけど、騙されてるってことがはっきりしてるなら、手を打てるうちに打てる手を打っておくことだな。大事なことだよ。
ちなみにさ、解決は自分自身の手で。そこまでめんどうをみるつもりはないからさ。
わかってる?
自己完結。忘れないでね。
経験を積めば、賢くなるしね。
健闘を祈る!
じゃね。
ファッション・アイテムに関しては、サイズや色合い、似合い具合が決め手となるので、返品交換が効かない、もしくは煩雑すぎるショッピング・サイトには手を出さないようにしているけど、IT関連のガジェットは仕事がからむから別。
そんな中『e-xxxxxx Bluetooth スポーツブレスレット』なるものを出品しているショップがあって、目を止めた。
スマホとBluetoothでつなげば、ブレスレット内臓のプロジェクターが手首から生身の腕にスマホの画像を写し出す、という優れものだ。
電話も受けられるし、メールのチェックもできる。
価格は定価1万円が今なら7000円、と出ていたと思う。
在庫限り! と、煽り文句も忘れていない。
会社は関西の都市にあるらしい。
返品は? 可能とある。
安心、できる、か、な?
でもこれって、映像を見る限りまだ製品化されていないフランス発の技術だったはず。
名称も発表されていて『Cicret』、潤沢に快活が進み製品化すれば5万円程度の価格がつけられるだろうとあった。5~6年ほど前の話だけど、まだ一般販売にはこぎつけていないはずだったのになあ。
この、モニタに映し出すのではなく腕や壁、机上に画像を写し出すプロジェクタを使ったガジェットはあれこれ20年ほど前から開発されてきていて、走りのひとつとして、机上にキーボードを投影して入力を助ける周辺機器があった。
ただプロジェクターの技術がまだ発展途上で、明るいところではほとんど役にたたなかったし、キーボードのカタチもプロジェクターから離れると歪み、光量の問題もあって見づらかった。
あれからすれば技術も進んでいるだろうことは容易に予測できるけど、実用域かどうかは甚だ疑問だ。
ソニーでもこの技術を応用した壁や机に投影するタイプのプロジェクターを開発し、商品は14万円の値段がついた。仮にかの国で作ってコストを限界まで削ったとしても、Aliexpressを利用しているキミなら先刻承知だと思うけど、他社製品の価格をあてはめると1万円を切っての提供は人をおちょくっているとしか思えない暴言だね。
まがいもの。もしくは詐欺だな。
そういった手紙をキミに宛てたのがつい先月のことだったじゃないか。
どうしてもっとまじめに聞いてくれなかった。
関西の会社だって、実在していなかったんだろう?
あれからネットを調べたら、「返金してもらうにも会社と連絡がとれない」なんて書き込みを見つけたよ。
たしか着払いだったよね。払わなかったらどうなるんだろう?
詳しいことはわからないけど、騙されてるってことがはっきりしてるなら、手を打てるうちに打てる手を打っておくことだな。大事なことだよ。
ちなみにさ、解決は自分自身の手で。そこまでめんどうをみるつもりはないからさ。
わかってる?
自己完結。忘れないでね。
経験を積めば、賢くなるしね。
健闘を祈る!
じゃね。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる