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お弁当
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『どこに行こうか?』
工場を出てあたしは言った。
空はいい天気で小春日和。
ここ数日は寒かったが今日はそうでもない。外を歩いているだけで気分が良くなりそうだ。
『あの……どこでもいいですよ……』
なんとなくぎこちない様子な松沢さん。
ランチをするのが嫌というわけではなさそうだが、面識のない他の部署のちょっと薹がたった女と食事をするにはためらいがあるのかもしれない。
しかもその女には『室長』なんて肩書きがある。
こちらにはそんな気はまったくないのだけど、誘われた方からすれば、ランチを食べながら何か尋問されるような感じがするのかもしれない……
もしそうだとしたら……そりゃ……あたしでも嫌かもしれない。
ランチに誘ったのは失敗かな??
……と思ったが誘ってしまったものは仕方ない。
大体、こちらから誘ったのだからあたし自身がどこか行きたいところを考えておけばよかったのだ。
ただ、そんな余裕は今のあたしにはない。
実は……ランチの時間を使って先日の相談の続きをする気はまったくない。
あの手の相談に結論などないから……とにかく話をしていくうちに本人が結論をだすしかないのだ。
だから今日は純粋に美味しいランチを食べて雑談するだけ。
彼女の価値観の一部に触れられればそれでいいのだ。
それに相談室の仕事とは別に、あたしは若い子とランチに行けるのが純粋に楽しみだった。自分にはない価値観に触れるのは楽しいことである。
ただそれは若い子にとっては気を使う場でしかないのだ。
『楽しい』と感じるのはあたしの自由だが、相手のことを考えていなかった。
考えていなかったけど……それでも、少し『ずうずうしさ』というものがないとこの業務は務まらないような気がする。
だから、まあ……これはこれでいいのだ。
あたしはそう思うようにした。
今の若い子はどんなものが好きなんだろう。
『そう?? ホントにいいの?? どこでも??』
あたしが聞くと松沢さんは少し苦し紛れに答えた。
『え――と……じゃあ……吉野家とか……』
『吉野家?? 牛丼??』
『あ……はい……』
『もうちょっとゆっくりできるところにしない??』
『え? そうですか……じゃあ……え――と……』
うちの会社から少し距離はあるが駅前にでると『明日葉』といううどん屋さんがある。
あたしはそこのうどんが好きなのだが、あいにく水曜日は定休日だし、うちの会社の近所にはファミリーレストランがいくつかあるが、それらもランチの時間は大勢の客でにぎわうので落ち着かないだろう。
それにファミリーレストランは平日の時間、子供連れのお母さんが多い。
今のあたしには少し酷な場所である。
申し訳ないがそういう場所は避けたいというのが本音だ。
結果的に、近くのお弁当屋さんでお弁当とお茶を購入してあたしたちは相談室で食べることになった。
下手な場所に行くよりもくつろげるのは確かである。
それにお弁当屋さんのお総菜は美味しい。
特に、あたしが行きつけているお弁当屋さんはなかなかの工夫がある。
お惣菜にも野菜が多く、酢の物が冷蔵してあって、お好みで前菜に選ぶことができる。また副菜も野菜の煮物が必ず用意してある。
特に好きなのはズッキーニの和え物。
同じものはあたしも家で作れたのだが、何か違う。
近い味はだせるのだけど……。
そういう味がだせるというのがこのお弁当屋さんのすごいところなのである。
実はお弁当屋さんのご主人は大の阪神ファンで、同じく両親……特に父の影響で阪神ファンのあたしとひょんなことからそんな話にもなり、ちょっと仲良くしているのだ。
だからここではいろいろオマケしてもらえたりもする。
お弁当屋の名前。その名も『こふうそう』
『鳴尾浜』にするか『甲子園』にするか迷ったらしい。
それにしても……『食べに行きたいところある??』と言って『吉野家』とは……。
松沢さんは製造で働いているから、その影響なのだろうか。
ちなみにあたしは吉野家に一人で入る勇気はない。
あたしぐらいの30代の女性はみんなそうなのだろうけど……それとも今の若い子はそんなことは気にしないのだろうか……。
相談室のテーブルであたしたちはお弁当を開いた。
あたしは好物のから揚げ弁当。
揚げ物ばかり食べているから肉付きが良くなるんだ……と吉希からは揶揄されるので妊娠してからは気を付けていた。
このたびのことがあったのでせめて食べる物ぐらい好きなものをたくさん食べようと思い、揚げ物が多くなっている。どうも『やけ食い』という言葉が頭の中に浮かんでは消えるのだが、もう一人の自分が『やけ食いして何が悪い!』と言っており、しばらくの間、ダイエットは難しいのだろうな……とあたしは実感している。
あたしは部屋に入ってすぐにパソコンを起動しベートーベンの『月光』をかけた。最近はクラシックを中毒のように聴いている。
とくに『運命』はお気に入り。
『運命が扉をたたいている』その旋律はあたしの心に深く重く響き、心が落ち着くのを感じるから。
『ここのお弁当、安くてけっこう美味しいのよ』
『そうですね。いつも外で食べるんですか??』
松沢さんは不思議そうな顔をしてあたしに言った。
『どうして?? まあ、確かに、ここ最近は外だけど』
流産するまでは自分でお弁当を作っていた。
産まれてくる赤ちゃんのためにも少しでも切り詰めようと思っていたし、子供ができる前でもこういうところで節約しなければ、と思っていたから。
でも……今は作る気になれない。
それに好きなものだけを食べていたい。
どこかで読んだのだが、ストレスを感じると身体が糖分を欲するらしい。
というのも糖分を摂取すると脳が抗不安物質を分泌するからだそうだ。俗にいう『ストレス太り』というのは本当に存在するのだ。
あたしも太るんだろうな――。
夫には申し訳ないけど……。
『今は仕方ないよ。しばらく外食を楽しむといいよ』吉希は泣きはらしたあたしの頭をなでながらそう言ってくれたのであたしはその言葉に甘えている。
でもいつかは……いつかは生活を元に戻さなければいけない。
『運命が扉をたたいている』旋律はあたしをそういう気にさせてくれる。
時間は一方方向にしか進んでいかない。
人生のうちで絶望を感じるときもあればそこを乗り越えて喜びを感じるときもある。
いつまでも悲しんでいる暇はない。
勇気を振り絞って前を向け……と。
『いや、なんか那珂さんって家庭的っぽい感じがしたから、いつもはお弁当かなあって思って』
若い子はなかなか鋭い。
それだけ感性が鋭いのだろうか??
『そう? そう見える??』
『はい』
『この間まではお弁当だったんだけど、ちょっと面倒になっちゃってねえ』
あたしは笑いながら言った。自虐的なネタを使って笑いをとろうとする悪い癖ではあるが、それが功を奏することが多いので、この癖はなかなか治らない。
言っておいて、あとで落ち込んでしまうことも少なくないのに。
ちょっと面倒になった……確かにそうだが、面倒になったというよりは、やる気がでないのだ。
『そうなんですか……』
『松沢さんはどうなの?? 自分で作らないの??』
『あたしですか? あたしは無理かなあ』
『どうして?』
『だってまず料理できないし』
『そうなの?? でもそれじゃあ恋愛云々の前にいろいろ困ることが多いわよ。家ではどうしてるの??』
料理ができない女の子は今時、そんなに珍しくはない。
実家にいれば母親が作ってくれて上げ膳据え膳なんてこともざらだろうし、一人で生活していたとしても今は一人で外食できそうなお店が山ほどある。
『家は実家ですから作ることがあまりないです。』
松沢さんの言っていることはなんとなく分かる。
かくいうあたしも本格的に料理をやるようになったのは実家を出てからだ。
実家にいるときは母親がなんでもしてくれたから、考えてみれば恵まれた環境だったと思う。
『お弁当、作ってみたら??』
あたしは自分の言葉にはっとさせられた。
何かを変えるとは生活を変えることに直結する。
現に漠然とした彼女の恋愛観の中の空虚な気持ちを満たすには何かを変えることが必要だと思う。
何かを変える……。
小さいことでも良いから少しずつ……。
料理を作るという、一見するとそんなに恋愛とは関係のないようなことではあるが、あたしはそうでもないと思う。
恋愛中は……いや結婚してからもそうだが、一緒にいる男性とは食事を共にすることが多い。
料理をすることによって、食生活から自分の価値観を見直すことも可能だと思うのだ。
あたし自身そうだった。
夫の吉希の前に付き合っていた彼は、好き嫌いの多い人だったから食事していても楽しくなかった。
あの頃は実家にいたのだが、あたしがおぼつかない手で彼に初めてお弁当を作っても、彼は必ず何かしら文句を言い、残していた。
あたしはそれが嫌で仕方なかった。
でもそういうことにこだわらない人はこだわらないのだろう。
そういう価値観は自分で料理を作るとなんとなく見えてくるような気がする。
食生活から自分の価値観を見直すことは今のあたしのとっても必要なことなのかもしれない。
何も変わらないかもしれない小さなことでも何かしなければ何も変わらないのだ。
『お弁当ですか?? できるかなあ?』
『彼氏に作ってあげると思って作ってみたら? あたしも作ってくるからここで見せっこしようよ』
『彼氏にですか? 重い女になりそうですね』
そうは言うものの、否定的な感じではない。から揚げを食べながら松沢さんは少し笑いながら言った。
笑顔になると八重歯が見えてかわいい。
毎日、松沢さんとお弁当の見せっこするのはちょっと楽しそうだ。
なんだか若い頃に戻ったみたいだ。
何かを変える……。
悩みの質は違うけど、あたしも松沢さんと一緒だ。
少しずつでも変わって行かなければ。
工場を出てあたしは言った。
空はいい天気で小春日和。
ここ数日は寒かったが今日はそうでもない。外を歩いているだけで気分が良くなりそうだ。
『あの……どこでもいいですよ……』
なんとなくぎこちない様子な松沢さん。
ランチをするのが嫌というわけではなさそうだが、面識のない他の部署のちょっと薹がたった女と食事をするにはためらいがあるのかもしれない。
しかもその女には『室長』なんて肩書きがある。
こちらにはそんな気はまったくないのだけど、誘われた方からすれば、ランチを食べながら何か尋問されるような感じがするのかもしれない……
もしそうだとしたら……そりゃ……あたしでも嫌かもしれない。
ランチに誘ったのは失敗かな??
……と思ったが誘ってしまったものは仕方ない。
大体、こちらから誘ったのだからあたし自身がどこか行きたいところを考えておけばよかったのだ。
ただ、そんな余裕は今のあたしにはない。
実は……ランチの時間を使って先日の相談の続きをする気はまったくない。
あの手の相談に結論などないから……とにかく話をしていくうちに本人が結論をだすしかないのだ。
だから今日は純粋に美味しいランチを食べて雑談するだけ。
彼女の価値観の一部に触れられればそれでいいのだ。
それに相談室の仕事とは別に、あたしは若い子とランチに行けるのが純粋に楽しみだった。自分にはない価値観に触れるのは楽しいことである。
ただそれは若い子にとっては気を使う場でしかないのだ。
『楽しい』と感じるのはあたしの自由だが、相手のことを考えていなかった。
考えていなかったけど……それでも、少し『ずうずうしさ』というものがないとこの業務は務まらないような気がする。
だから、まあ……これはこれでいいのだ。
あたしはそう思うようにした。
今の若い子はどんなものが好きなんだろう。
『そう?? ホントにいいの?? どこでも??』
あたしが聞くと松沢さんは少し苦し紛れに答えた。
『え――と……じゃあ……吉野家とか……』
『吉野家?? 牛丼??』
『あ……はい……』
『もうちょっとゆっくりできるところにしない??』
『え? そうですか……じゃあ……え――と……』
うちの会社から少し距離はあるが駅前にでると『明日葉』といううどん屋さんがある。
あたしはそこのうどんが好きなのだが、あいにく水曜日は定休日だし、うちの会社の近所にはファミリーレストランがいくつかあるが、それらもランチの時間は大勢の客でにぎわうので落ち着かないだろう。
それにファミリーレストランは平日の時間、子供連れのお母さんが多い。
今のあたしには少し酷な場所である。
申し訳ないがそういう場所は避けたいというのが本音だ。
結果的に、近くのお弁当屋さんでお弁当とお茶を購入してあたしたちは相談室で食べることになった。
下手な場所に行くよりもくつろげるのは確かである。
それにお弁当屋さんのお総菜は美味しい。
特に、あたしが行きつけているお弁当屋さんはなかなかの工夫がある。
お惣菜にも野菜が多く、酢の物が冷蔵してあって、お好みで前菜に選ぶことができる。また副菜も野菜の煮物が必ず用意してある。
特に好きなのはズッキーニの和え物。
同じものはあたしも家で作れたのだが、何か違う。
近い味はだせるのだけど……。
そういう味がだせるというのがこのお弁当屋さんのすごいところなのである。
実はお弁当屋さんのご主人は大の阪神ファンで、同じく両親……特に父の影響で阪神ファンのあたしとひょんなことからそんな話にもなり、ちょっと仲良くしているのだ。
だからここではいろいろオマケしてもらえたりもする。
お弁当屋の名前。その名も『こふうそう』
『鳴尾浜』にするか『甲子園』にするか迷ったらしい。
それにしても……『食べに行きたいところある??』と言って『吉野家』とは……。
松沢さんは製造で働いているから、その影響なのだろうか。
ちなみにあたしは吉野家に一人で入る勇気はない。
あたしぐらいの30代の女性はみんなそうなのだろうけど……それとも今の若い子はそんなことは気にしないのだろうか……。
相談室のテーブルであたしたちはお弁当を開いた。
あたしは好物のから揚げ弁当。
揚げ物ばかり食べているから肉付きが良くなるんだ……と吉希からは揶揄されるので妊娠してからは気を付けていた。
このたびのことがあったのでせめて食べる物ぐらい好きなものをたくさん食べようと思い、揚げ物が多くなっている。どうも『やけ食い』という言葉が頭の中に浮かんでは消えるのだが、もう一人の自分が『やけ食いして何が悪い!』と言っており、しばらくの間、ダイエットは難しいのだろうな……とあたしは実感している。
あたしは部屋に入ってすぐにパソコンを起動しベートーベンの『月光』をかけた。最近はクラシックを中毒のように聴いている。
とくに『運命』はお気に入り。
『運命が扉をたたいている』その旋律はあたしの心に深く重く響き、心が落ち着くのを感じるから。
『ここのお弁当、安くてけっこう美味しいのよ』
『そうですね。いつも外で食べるんですか??』
松沢さんは不思議そうな顔をしてあたしに言った。
『どうして?? まあ、確かに、ここ最近は外だけど』
流産するまでは自分でお弁当を作っていた。
産まれてくる赤ちゃんのためにも少しでも切り詰めようと思っていたし、子供ができる前でもこういうところで節約しなければ、と思っていたから。
でも……今は作る気になれない。
それに好きなものだけを食べていたい。
どこかで読んだのだが、ストレスを感じると身体が糖分を欲するらしい。
というのも糖分を摂取すると脳が抗不安物質を分泌するからだそうだ。俗にいう『ストレス太り』というのは本当に存在するのだ。
あたしも太るんだろうな――。
夫には申し訳ないけど……。
『今は仕方ないよ。しばらく外食を楽しむといいよ』吉希は泣きはらしたあたしの頭をなでながらそう言ってくれたのであたしはその言葉に甘えている。
でもいつかは……いつかは生活を元に戻さなければいけない。
『運命が扉をたたいている』旋律はあたしをそういう気にさせてくれる。
時間は一方方向にしか進んでいかない。
人生のうちで絶望を感じるときもあればそこを乗り越えて喜びを感じるときもある。
いつまでも悲しんでいる暇はない。
勇気を振り絞って前を向け……と。
『いや、なんか那珂さんって家庭的っぽい感じがしたから、いつもはお弁当かなあって思って』
若い子はなかなか鋭い。
それだけ感性が鋭いのだろうか??
『そう? そう見える??』
『はい』
『この間まではお弁当だったんだけど、ちょっと面倒になっちゃってねえ』
あたしは笑いながら言った。自虐的なネタを使って笑いをとろうとする悪い癖ではあるが、それが功を奏することが多いので、この癖はなかなか治らない。
言っておいて、あとで落ち込んでしまうことも少なくないのに。
ちょっと面倒になった……確かにそうだが、面倒になったというよりは、やる気がでないのだ。
『そうなんですか……』
『松沢さんはどうなの?? 自分で作らないの??』
『あたしですか? あたしは無理かなあ』
『どうして?』
『だってまず料理できないし』
『そうなの?? でもそれじゃあ恋愛云々の前にいろいろ困ることが多いわよ。家ではどうしてるの??』
料理ができない女の子は今時、そんなに珍しくはない。
実家にいれば母親が作ってくれて上げ膳据え膳なんてこともざらだろうし、一人で生活していたとしても今は一人で外食できそうなお店が山ほどある。
『家は実家ですから作ることがあまりないです。』
松沢さんの言っていることはなんとなく分かる。
かくいうあたしも本格的に料理をやるようになったのは実家を出てからだ。
実家にいるときは母親がなんでもしてくれたから、考えてみれば恵まれた環境だったと思う。
『お弁当、作ってみたら??』
あたしは自分の言葉にはっとさせられた。
何かを変えるとは生活を変えることに直結する。
現に漠然とした彼女の恋愛観の中の空虚な気持ちを満たすには何かを変えることが必要だと思う。
何かを変える……。
小さいことでも良いから少しずつ……。
料理を作るという、一見するとそんなに恋愛とは関係のないようなことではあるが、あたしはそうでもないと思う。
恋愛中は……いや結婚してからもそうだが、一緒にいる男性とは食事を共にすることが多い。
料理をすることによって、食生活から自分の価値観を見直すことも可能だと思うのだ。
あたし自身そうだった。
夫の吉希の前に付き合っていた彼は、好き嫌いの多い人だったから食事していても楽しくなかった。
あの頃は実家にいたのだが、あたしがおぼつかない手で彼に初めてお弁当を作っても、彼は必ず何かしら文句を言い、残していた。
あたしはそれが嫌で仕方なかった。
でもそういうことにこだわらない人はこだわらないのだろう。
そういう価値観は自分で料理を作るとなんとなく見えてくるような気がする。
食生活から自分の価値観を見直すことは今のあたしのとっても必要なことなのかもしれない。
何も変わらないかもしれない小さなことでも何かしなければ何も変わらないのだ。
『お弁当ですか?? できるかなあ?』
『彼氏に作ってあげると思って作ってみたら? あたしも作ってくるからここで見せっこしようよ』
『彼氏にですか? 重い女になりそうですね』
そうは言うものの、否定的な感じではない。から揚げを食べながら松沢さんは少し笑いながら言った。
笑顔になると八重歯が見えてかわいい。
毎日、松沢さんとお弁当の見せっこするのはちょっと楽しそうだ。
なんだか若い頃に戻ったみたいだ。
何かを変える……。
悩みの質は違うけど、あたしも松沢さんと一緒だ。
少しずつでも変わって行かなければ。
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