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上司
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相談室の勤務を初めて約1ケ月以上が経つが、相談の依頼が来たのは営業の石岡尚志くんと製造二課の松沢志保さんだけで、基本的にここの扉をノックするものはまだ少ない。
まだ開設して1ケ月ということで社内の知名度の問題もあるだろうし、前にも話したが『相談室に行く』ということに抵抗がある人も多いのかもしれない。
あたしの仕事は今のところ自分で探さない限りはないのだが、ないからといってさぼっているわけにもいかない。折からの寝不足も祟ってか……ついついパソコンの前で昼寝をしてしまうこともあるが、基本的には自分で仕事を探してやるように心がけている。
仕事など探せばいくらでも見つかるものだ。
よく新人の頃は何も分からずにうろうろして、手持無沙汰になって何度もトイレに行くということがあった。あの時も、仕事は自分で探すものだ……と先輩から教わった記憶がある。
ただ振り返って考えてみれば先輩の言っていることは少し無理があるように思う。
自分で探す……と言っても新入社員には社会の決まりも、社内での決まり事も分かっていないわけだし、何と言っても新人の頃は自分の会社がどういう仕組みでお金を儲けているのか……そして自分はその中のどの部分の仕事をしているのか……はっきり把握できなかったりするから、自分で仕事を探すというのは彼らにとっては非常に難しいのである。
まあ……。
あたしぐらい経験を積んで、どこの部署に行ってもお局扱いされる歳になるとそういうこともないのだが、こうやって自分で仕事を探してるとそんな昔のことをふと思い出してしまう。
ここ最近でのあたしの仕事は専ら、ここでの仕事を通じて必要だと感じたものを用意するということ。
コーヒーや紅茶などの飲み物を給湯室に行かなくても準備できるように、部屋にポットを用意してもらうことにした。これに関しては総務の古い備品があったので使わせてもらうことにした。必要な物品をそろえるという仕事は得意だ。
なにせ、前に働いていたのは総務だし、総務の主任は杉浦さんなので何かと便宜を図ってくれる。
杉浦さんは心配してちょくちょく相談室に顔を出してくれる。
そのたびに相談室のこまごまとしたことをあたしは杉浦さんと話しあう。
その時に必要な物品は杉浦さんにお願いしているのである。
と……同時に……。
あたし自身、杉浦さんに話を聞いてもらったりしている。
今日もランチが終わってすぐの時間に杉浦さんは相談室にやってきた。
『夜、眠れないんですよ……やっぱり病院に行った方がいいですかね?』
『う――ん……そうねえ……』
『悪い夢ばかり見てしまって……』
不思議なもので自分の悩みを吐露しているときは相手の返事が待てなくなる。
杉浦さんが考えている数秒の、その時間が待てないのだ。
苦しいから1秒でも早く答えが欲しい。
こんな状態から救ってほしい。
そう思ってしまう。
でも……
答えなんかない。
誰もあたしを救うことなんかできない。
これは自分自身の問題であって自分自身で折り合いをつけるしかない。
『そう……それはつらいわねえ……』
『はい……』
『那珂さんはどう思ってるの?』
『どう??』
『病院に行った方がいいと思ってるの?』
その判断がつきかねるのであたしは杉浦さんに聞いた……。
だけど彼女は安易に答えを言わない。どんな問題を相談しても彼女のやり方はそうなのだ。相談者が結論を出せるようにアドバイスを出すだけ。
このやり方は功を奏しており、彼女は問題ありの部署に飛んで行ってはそこの部署の立て直しを図っている。たぶんそれは彼女自身の有能さだけではなく、そういう相談にのれる力……『相談力』とでも言うものだろうか……それがあるからだとあたしは思っている。
結局のところ悩みの答えは自分自身が持っているはずなのだ。
でも、この人に話せば、なんとなくその答えが見つかるような気がする……。
そんな気にさせてくれる人なのである。
病院に行くにしてもそうでないにしても……それはあたし自身が決めなければいけない。
あたしはそのことを再確認できた。
『まだ大丈夫かな? って思います。』
『ホントに大丈夫??』
杉浦さんは念を押してきた。
念を押されると急に不安になってしまう。
『大丈夫……だと思います……』
『ここの勤務のことはそんなに気にしなくてもいいのよ』
不安になって下を向いてしまったあたしに杉浦さんは優しく言ってくれた。
そんな彼女の気遣いは感じるものの、あたしは相談室の勤務のことはそんなに気にしてはいなかった。もちろんまったく気にしていないというわけではないのだけど。
本当はもう限界だ。
本当はもう何もやりたくない。
本当は仕事なんてできない。
あたしの心の奥底にはそんな弱気なあたしがいる。
だからあたしは意を決して言った。
『大丈夫です。もう少し……なんとか……』
弱気な自分に負けてしまえば、もう二度と立ち上がれなくなるかもしれない。
だから辛いけどがんばろう……
そんなことは口に出せないけど、もしかしたら杉浦さんにはお見通しなのかもしれない。
『そう……。まあ、時間が解決してくれる場合もあるからね』
『はい……』
『でも自分でもう限界……と思ったら病院に行くのよ』
今回もやはり杉浦さんはあたしに結論を出させた。
どちらがいいとは絶対に言わない。
でもそれでいいと思う。
あたし自身、杉浦さんに相談すると、自分が今、どうしたいのかが分かる。
まだあたしはがんばれる。
病院に行くのはもう少しつらくなったらでいい。
内なるあたしの心の声はそう言っているのだ。
『ところで、この部屋……音楽があればいいわね』
杉浦さんは無機質な相談室を見回して言った。
実はあたしも同じことを思っていた。
というのも、相談者がここに来たときは沈黙から始まることが多いからだ。相談を受ける方のあたしは沈黙を恐れないようにしているが、相談者の方はそうではないだろう。自分が今抱えている悩みをどうやって言葉にしていいのか……いざこういうところに来るとうまく言えないことが多く、何から話しだしたらいいかも分からず、最初、沈黙になってしまうのだ。
その沈黙の時間になんの音もなく無機質に時間が過ぎるなら、相談者はその沈黙が嫌で、もうここには来ないかもしれない。
音楽に関しては備品をお願いしなくてもパソコンから流せることができるので問題はない。ラジオにしたい場合もネットからラジオが聞けるわけだし……ずいぶん便利な世の中になったものだ。
『パソコンから流せるからそうしようかなって思っているんですよ』
『パソコンから?』
杉浦さんは不思議そうに言った。
彼女は年齢相応にあまりパソコン関連の話には強くない。
昔はレコード、あたしが若かった頃はカセットテープやCD。少し進んでMD。
今はHD(ハードディスク)に音楽を入れて持ち歩くのがスタンダードになっているが、その辺の話は当然のごとく彼女には分からないだろう。
最近ではパソコンでなんでもできるようになった。
『今はパソコンである程度なんでもできるんですよ』
『そうなの。すごいのねえ』
杉浦さんは心底感心したように言った。
そういえば彼女が何かの書類を作るとき……草案は手書きで作って、端末入力は若い子がやっていることが多い。
任せるところは任せる……というメリハリがあり、自分にできないことに関しては若い子をしっかりほめることもできるところも杉浦さんの年齢の人でできる人は少ない。
人間は歳をとると自分の間違いを認めたがらない。
しかし、そんな自分を自分で理解しようともせずに若い子を全否定する人がいる。あたし自身、すでに中堅ぐらいの年齢になっているから気を付けなければいけないのだが、そういったことは自覚しながら気を付けないと、知らないうちに『若いくせに……』と若い子を否定してしまいがちになってしまうのだ。
『経験』というもの以外は若い子の方が時代に柔軟に対応していくことができている。
まさに『時代は若者が作っていく』のである。
そういうことをちゃんと理解しながら、自分にできないことを若い子に任せ、その柔軟性や勢いの部分を心から認めることがしっかりできているのが杉浦さんのすごいところだ。
あたしもできればこうやって年をとりたい。
『そういや社内報にも載せなきゃいけないことがたくさんありますよね』
社内での相談室の知名度を上げるためにも、社内報を利用して宣伝しようと言う話は以前から杉浦さんと話していたことだ。
社内報に載せる記事に関してはちゃんとしたフォームがあって、それを社内のネットワークからダウンロードして、そこに記事を書かなければならない。
記事の内容も写真やイラストを載せたかったり、レイアウトを変えたかったりする場合は担当者と話し合わなければならないのだ。
この件に関しては少し端末操作ができる人間でないと厳しい仕事ではあるのだが、そこに関してはあたしができるので問題はない。ただ、記事の内容だけを杉浦さんにチェックしてもらおうと思ったのだ。
『思いつくところからでいいから少しずつ記事にしておいてくれる?』
『はい』
『急がなくていいからね』
杉浦さんは笑顔で言った。
彼女は絶対に仕事を急かさない。
そして急かされないとそこに余裕が生まれる。
だからいい仕事ができる。
逆に急ぎの仕事であるときは自分も手伝ったり、その分野が得意な社員を集めてその仕事に当たらせたり……。
彼女の下で働いている社員はみんな口をそろえて『やりやすい』と言う。
それは彼女の管理能力の高さを物語っている。
とにかくその管理能力に関しては当然の話ではあるが、あたしには到底まねできない。
恐らく、彼女がこの会社でこうやってある程度の地位でいられるのはこの管理能力を買われてのことなんだろうと思う。
いくつかの打ち合わせをして、杉浦さんは相談室を出て行った。
まだ開設して1ケ月ということで社内の知名度の問題もあるだろうし、前にも話したが『相談室に行く』ということに抵抗がある人も多いのかもしれない。
あたしの仕事は今のところ自分で探さない限りはないのだが、ないからといってさぼっているわけにもいかない。折からの寝不足も祟ってか……ついついパソコンの前で昼寝をしてしまうこともあるが、基本的には自分で仕事を探してやるように心がけている。
仕事など探せばいくらでも見つかるものだ。
よく新人の頃は何も分からずにうろうろして、手持無沙汰になって何度もトイレに行くということがあった。あの時も、仕事は自分で探すものだ……と先輩から教わった記憶がある。
ただ振り返って考えてみれば先輩の言っていることは少し無理があるように思う。
自分で探す……と言っても新入社員には社会の決まりも、社内での決まり事も分かっていないわけだし、何と言っても新人の頃は自分の会社がどういう仕組みでお金を儲けているのか……そして自分はその中のどの部分の仕事をしているのか……はっきり把握できなかったりするから、自分で仕事を探すというのは彼らにとっては非常に難しいのである。
まあ……。
あたしぐらい経験を積んで、どこの部署に行ってもお局扱いされる歳になるとそういうこともないのだが、こうやって自分で仕事を探してるとそんな昔のことをふと思い出してしまう。
ここ最近でのあたしの仕事は専ら、ここでの仕事を通じて必要だと感じたものを用意するということ。
コーヒーや紅茶などの飲み物を給湯室に行かなくても準備できるように、部屋にポットを用意してもらうことにした。これに関しては総務の古い備品があったので使わせてもらうことにした。必要な物品をそろえるという仕事は得意だ。
なにせ、前に働いていたのは総務だし、総務の主任は杉浦さんなので何かと便宜を図ってくれる。
杉浦さんは心配してちょくちょく相談室に顔を出してくれる。
そのたびに相談室のこまごまとしたことをあたしは杉浦さんと話しあう。
その時に必要な物品は杉浦さんにお願いしているのである。
と……同時に……。
あたし自身、杉浦さんに話を聞いてもらったりしている。
今日もランチが終わってすぐの時間に杉浦さんは相談室にやってきた。
『夜、眠れないんですよ……やっぱり病院に行った方がいいですかね?』
『う――ん……そうねえ……』
『悪い夢ばかり見てしまって……』
不思議なもので自分の悩みを吐露しているときは相手の返事が待てなくなる。
杉浦さんが考えている数秒の、その時間が待てないのだ。
苦しいから1秒でも早く答えが欲しい。
こんな状態から救ってほしい。
そう思ってしまう。
でも……
答えなんかない。
誰もあたしを救うことなんかできない。
これは自分自身の問題であって自分自身で折り合いをつけるしかない。
『そう……それはつらいわねえ……』
『はい……』
『那珂さんはどう思ってるの?』
『どう??』
『病院に行った方がいいと思ってるの?』
その判断がつきかねるのであたしは杉浦さんに聞いた……。
だけど彼女は安易に答えを言わない。どんな問題を相談しても彼女のやり方はそうなのだ。相談者が結論を出せるようにアドバイスを出すだけ。
このやり方は功を奏しており、彼女は問題ありの部署に飛んで行ってはそこの部署の立て直しを図っている。たぶんそれは彼女自身の有能さだけではなく、そういう相談にのれる力……『相談力』とでも言うものだろうか……それがあるからだとあたしは思っている。
結局のところ悩みの答えは自分自身が持っているはずなのだ。
でも、この人に話せば、なんとなくその答えが見つかるような気がする……。
そんな気にさせてくれる人なのである。
病院に行くにしてもそうでないにしても……それはあたし自身が決めなければいけない。
あたしはそのことを再確認できた。
『まだ大丈夫かな? って思います。』
『ホントに大丈夫??』
杉浦さんは念を押してきた。
念を押されると急に不安になってしまう。
『大丈夫……だと思います……』
『ここの勤務のことはそんなに気にしなくてもいいのよ』
不安になって下を向いてしまったあたしに杉浦さんは優しく言ってくれた。
そんな彼女の気遣いは感じるものの、あたしは相談室の勤務のことはそんなに気にしてはいなかった。もちろんまったく気にしていないというわけではないのだけど。
本当はもう限界だ。
本当はもう何もやりたくない。
本当は仕事なんてできない。
あたしの心の奥底にはそんな弱気なあたしがいる。
だからあたしは意を決して言った。
『大丈夫です。もう少し……なんとか……』
弱気な自分に負けてしまえば、もう二度と立ち上がれなくなるかもしれない。
だから辛いけどがんばろう……
そんなことは口に出せないけど、もしかしたら杉浦さんにはお見通しなのかもしれない。
『そう……。まあ、時間が解決してくれる場合もあるからね』
『はい……』
『でも自分でもう限界……と思ったら病院に行くのよ』
今回もやはり杉浦さんはあたしに結論を出させた。
どちらがいいとは絶対に言わない。
でもそれでいいと思う。
あたし自身、杉浦さんに相談すると、自分が今、どうしたいのかが分かる。
まだあたしはがんばれる。
病院に行くのはもう少しつらくなったらでいい。
内なるあたしの心の声はそう言っているのだ。
『ところで、この部屋……音楽があればいいわね』
杉浦さんは無機質な相談室を見回して言った。
実はあたしも同じことを思っていた。
というのも、相談者がここに来たときは沈黙から始まることが多いからだ。相談を受ける方のあたしは沈黙を恐れないようにしているが、相談者の方はそうではないだろう。自分が今抱えている悩みをどうやって言葉にしていいのか……いざこういうところに来るとうまく言えないことが多く、何から話しだしたらいいかも分からず、最初、沈黙になってしまうのだ。
その沈黙の時間になんの音もなく無機質に時間が過ぎるなら、相談者はその沈黙が嫌で、もうここには来ないかもしれない。
音楽に関しては備品をお願いしなくてもパソコンから流せることができるので問題はない。ラジオにしたい場合もネットからラジオが聞けるわけだし……ずいぶん便利な世の中になったものだ。
『パソコンから流せるからそうしようかなって思っているんですよ』
『パソコンから?』
杉浦さんは不思議そうに言った。
彼女は年齢相応にあまりパソコン関連の話には強くない。
昔はレコード、あたしが若かった頃はカセットテープやCD。少し進んでMD。
今はHD(ハードディスク)に音楽を入れて持ち歩くのがスタンダードになっているが、その辺の話は当然のごとく彼女には分からないだろう。
最近ではパソコンでなんでもできるようになった。
『今はパソコンである程度なんでもできるんですよ』
『そうなの。すごいのねえ』
杉浦さんは心底感心したように言った。
そういえば彼女が何かの書類を作るとき……草案は手書きで作って、端末入力は若い子がやっていることが多い。
任せるところは任せる……というメリハリがあり、自分にできないことに関しては若い子をしっかりほめることもできるところも杉浦さんの年齢の人でできる人は少ない。
人間は歳をとると自分の間違いを認めたがらない。
しかし、そんな自分を自分で理解しようともせずに若い子を全否定する人がいる。あたし自身、すでに中堅ぐらいの年齢になっているから気を付けなければいけないのだが、そういったことは自覚しながら気を付けないと、知らないうちに『若いくせに……』と若い子を否定してしまいがちになってしまうのだ。
『経験』というもの以外は若い子の方が時代に柔軟に対応していくことができている。
まさに『時代は若者が作っていく』のである。
そういうことをちゃんと理解しながら、自分にできないことを若い子に任せ、その柔軟性や勢いの部分を心から認めることがしっかりできているのが杉浦さんのすごいところだ。
あたしもできればこうやって年をとりたい。
『そういや社内報にも載せなきゃいけないことがたくさんありますよね』
社内での相談室の知名度を上げるためにも、社内報を利用して宣伝しようと言う話は以前から杉浦さんと話していたことだ。
社内報に載せる記事に関してはちゃんとしたフォームがあって、それを社内のネットワークからダウンロードして、そこに記事を書かなければならない。
記事の内容も写真やイラストを載せたかったり、レイアウトを変えたかったりする場合は担当者と話し合わなければならないのだ。
この件に関しては少し端末操作ができる人間でないと厳しい仕事ではあるのだが、そこに関してはあたしができるので問題はない。ただ、記事の内容だけを杉浦さんにチェックしてもらおうと思ったのだ。
『思いつくところからでいいから少しずつ記事にしておいてくれる?』
『はい』
『急がなくていいからね』
杉浦さんは笑顔で言った。
彼女は絶対に仕事を急かさない。
そして急かされないとそこに余裕が生まれる。
だからいい仕事ができる。
逆に急ぎの仕事であるときは自分も手伝ったり、その分野が得意な社員を集めてその仕事に当たらせたり……。
彼女の下で働いている社員はみんな口をそろえて『やりやすい』と言う。
それは彼女の管理能力の高さを物語っている。
とにかくその管理能力に関しては当然の話ではあるが、あたしには到底まねできない。
恐らく、彼女がこの会社でこうやってある程度の地位でいられるのはこの管理能力を買われてのことなんだろうと思う。
いくつかの打ち合わせをして、杉浦さんは相談室を出て行った。
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