3 / 62
少し太っている方がいいのか否か
しおりを挟む
隣の二階堂さんには変な癖がある。
考え事をして煮詰まってくると部屋の壁を叩くのだ。
最初はびっくりしたけど、変な癖だと知ってからは何も怖くはない。
最近では彼女が何かに煮詰まってきている時にお茶に誘って話を聞くことをあたしも夕凪も楽しみにしている。
どんどんどんどん…
今夜も壁を叩く音がする。
4歳になった夕凪はあたしを見る。
あたしは夕凪に言った。
『お姉ちゃん、呼んできてくれる?甘いものでも食べましょうって。』
--------------
最近…
太ったような気がする。
てゆうか間違いなく太った…。
怖いから体重計に乗っていないけど…太ったらなんとなくわかる。
何がいけなかったのだろうか。
焼肉の食べ放題?
深夜のラーメン?
ケーキバイキング?
うん。
そのすべてだろう。
でも美味しいんだし仕方ないような気がしないでもない。
だけど太るのは嫌だなあ。
あたしは鏡に映る自分を見た。
まだそんなに太ってはいないような気が…しないなあ…。
とりあえずお酒は関係ないと思いたい。
お酒は飲んでもあまり食べなければ大丈夫なはずだ。
いや…そんなことよりもこの太った現実をあたしはどう受け止めればいいのだろうか?
痩せる?
いや…そんな簡単に痩せられるなら苦労はしない。
ちょっと冷静になって考えてみよう。
あたしは考え事をすると部屋をぐるぐると歩く悪い癖がある。
こうやって部屋の中でもぐるぐる歩いているとちょっとは痩せるだろうか。
それよりも…よく考えてみると少しぐらいふっくらしているぐらいの方が可愛いという噂もある。
よく男の人は言うじゃない。
『オレは少しふっくらしてる人の方が好きだよ』って。
体重計に乗ったわけじゃないけど…
そんなに太ってはいないよな…。
待て待て…現実を見つめよう。
最近、どう考えても身体が重い。
汗もやたら出るし…
汗か…
身体を動かすのはどうだろう。
運動…
嫌だなあ。
特に走るのは大嫌いだ。
よくジョギングが趣味だと言う人の話を耳にするけど…
あんな目的もなしに走って何が楽しいのだろう。
苦しいだけではないか。
いずれにしても太ったという事実からは目をそらさない方がよさそうだ。
いやいや…ちょっとぐらいふっくらしてた方がいいんでしょ?
最近、グラビアでも少しふっくらしている人が流行ってるって聞いたことあるし。
ん?
でもその人気のあるグラビアの人って言うほど太ってなくない?
てゆうか…なんならすごくスタイルいいんですけど?!
男の人の『ふっくらが好き』はあてにならない…
そんな基本的なことをあたしは忘れていた。
どうする?
走るか?それともダイエットするか?
どっちも嫌だなあ…。
うーーん。
煮詰まったところで玄関のチャイムが鳴った。
どうやらあたしはまたやってしまったらしい。
今日はお茶だけ呼ばれて甘いものは遠慮しておこう。
考え事をして煮詰まってくると部屋の壁を叩くのだ。
最初はびっくりしたけど、変な癖だと知ってからは何も怖くはない。
最近では彼女が何かに煮詰まってきている時にお茶に誘って話を聞くことをあたしも夕凪も楽しみにしている。
どんどんどんどん…
今夜も壁を叩く音がする。
4歳になった夕凪はあたしを見る。
あたしは夕凪に言った。
『お姉ちゃん、呼んできてくれる?甘いものでも食べましょうって。』
--------------
最近…
太ったような気がする。
てゆうか間違いなく太った…。
怖いから体重計に乗っていないけど…太ったらなんとなくわかる。
何がいけなかったのだろうか。
焼肉の食べ放題?
深夜のラーメン?
ケーキバイキング?
うん。
そのすべてだろう。
でも美味しいんだし仕方ないような気がしないでもない。
だけど太るのは嫌だなあ。
あたしは鏡に映る自分を見た。
まだそんなに太ってはいないような気が…しないなあ…。
とりあえずお酒は関係ないと思いたい。
お酒は飲んでもあまり食べなければ大丈夫なはずだ。
いや…そんなことよりもこの太った現実をあたしはどう受け止めればいいのだろうか?
痩せる?
いや…そんな簡単に痩せられるなら苦労はしない。
ちょっと冷静になって考えてみよう。
あたしは考え事をすると部屋をぐるぐると歩く悪い癖がある。
こうやって部屋の中でもぐるぐる歩いているとちょっとは痩せるだろうか。
それよりも…よく考えてみると少しぐらいふっくらしているぐらいの方が可愛いという噂もある。
よく男の人は言うじゃない。
『オレは少しふっくらしてる人の方が好きだよ』って。
体重計に乗ったわけじゃないけど…
そんなに太ってはいないよな…。
待て待て…現実を見つめよう。
最近、どう考えても身体が重い。
汗もやたら出るし…
汗か…
身体を動かすのはどうだろう。
運動…
嫌だなあ。
特に走るのは大嫌いだ。
よくジョギングが趣味だと言う人の話を耳にするけど…
あんな目的もなしに走って何が楽しいのだろう。
苦しいだけではないか。
いずれにしても太ったという事実からは目をそらさない方がよさそうだ。
いやいや…ちょっとぐらいふっくらしてた方がいいんでしょ?
最近、グラビアでも少しふっくらしている人が流行ってるって聞いたことあるし。
ん?
でもその人気のあるグラビアの人って言うほど太ってなくない?
てゆうか…なんならすごくスタイルいいんですけど?!
男の人の『ふっくらが好き』はあてにならない…
そんな基本的なことをあたしは忘れていた。
どうする?
走るか?それともダイエットするか?
どっちも嫌だなあ…。
うーーん。
煮詰まったところで玄関のチャイムが鳴った。
どうやらあたしはまたやってしまったらしい。
今日はお茶だけ呼ばれて甘いものは遠慮しておこう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる