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ライオンの子
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「ふふっ。かわいい」
「脱がせるか?」
「えーもったいないよ。メイドさんみたいでかわいいもん。このままでいいよ」
「それもそうだな」
汚れるからと思って選んだ黒いシンプルなエプロンのどの辺がメイドさんに見えたのか、あたしには全くわからない。分からないが、スカートひらひらしてて可愛いね、なんていいながら遠慮なく捲り上げられたことだけは分かった。
「俺暇じゃん」
「おっぱい譲ってあげるって言ってるのに。それにいつも蓮音ばっかりずるいよ」
当たり前のようにあたしの正面に座り、手癖みたいにぱん、ぱんと指先であたしの濡れそぼったそこを叩きながら、紫音は不貞腐れている。こちとらびくびく腰を震わせているのに、蓮音は「今日だけだからな」なんて、まるであたしを自分のモノみたいに言ってのけた。
紫音の指遊びは止まらない。蓮音に膝の裏を持ち上げられたままだから、思うように身を捩ることも出来ない。せめてもの抵抗に、声は出すまいと唇を噛むが、双子にとってはそんなものどっちだっていいみたいだった。
「あは。びくびくしててかわいい」
「叩かれるの好きだもんな?」
「そうだよね。鞭打ちはご褒美になっちゃうかな…」
そう言いながら紫音は叩く指を少し強くする。
ぱんぱんと乾いた音は次第に湿り気を帯びた音に変わってきて、恥ずかしくて膝を合わせようと力を込めた。勿論背後から蓮音にがっちりと固定されているので、全く叶わない。もぞもぞと動く度に、背後で両手首にがっちりと嵌った金属がガチャガチャと喧しく喚く。金属の冷たい感触とふわふわのラビットファーの擽ったさに頭が痺れてしまいそうだった。
ただあたしの膝を持ち上げるだけだった蓮音の長い腕が、蛇のようにそろそろと動き始める。そうして器用にもあたしの足を肘に掛けたまま指先を乳首へと這わせる。あたしの足も自動的にぐっと上げられてしまうから、膝が肩に付きそうなほど持ち上げられ、恥ずかしいクロッチ部分は紫音の前に完全にさらけ出されてしまった。
正面の紫音は、ほおっと深い息を吐く。綺麗な双眼を細めてから、ふっくりとしてみずみずしい唇に弧を描いた。
「いいねこれ。蓮音はいつもこんな良い場所占拠してたんだ?」
「あとで代われよ」
「えー絶頂管理したい。ねぇ結名ちゃん、今日は僕がしてもいいよね?…返事は?」
ぱんっ、と一際鋭い音が耳を劈いて、宙ぶらりんになった爪先が電気を浴びたように跳ねた。すかさず蓮音が服の裾から手を入れて、カップからはみ出た乳首をぎゅむりと摘まみ上げる。そのまま指の腹で捏ねられ、無理な体制で一生懸命腰を捩った。
背中の金属がガチャガチャと騒がしい。
「腰が返事してる」
「僕が一生懸命乳首を開発してあげたんだもんね。気持ちいいよね?」
「あっ…蓮音っ…引っ張っちゃ…!」
「どこまで伸びるんだろうな。伸び切ったまま戻らないようにしてやろうか」
「や!だめぇっ」
ぎゅっと引っ張ったままぐりぐりと捏ねられ、甘い電流が体中を駆け巡っているみたいだ。体中を駆けずり回る電流を解放する術をもないあたしは、思わず背中を仰け反らせてしまって、更に引っ張られると言う悪循環。分かっているのに体がまるでいう事を聞かない。しかも蓮音は私の膝を肘に掛けているから、私が足を伸ばそうと藻掻くと蓮音の肘も開き、より乳首がギリギリと引っ張られてしまう。そのたびに黒いショーツの奥からどろりと熱い液体が垂れるのを感じていた。
双子は同時に笑った。
「結名ちゃん。腰引かないで」
人体の構造上、胸を上げると腰が引く。わかってる。わかってるけど、意に反してびくびく震える体は一層仰け反った。だから、紫音の言うことを無視してるみたいになって、紫音を纏う空気が一気に氷点下まで下がった。
「僕の言うこと聞けないの?」
「ちがっ…!蓮音おっぱいちぎれちゃう離して!」
「今僕が質問してるんだけど」
スカートで遮られていた紫音の表情は見えないが、楽しそうでないことだけははっきり分かる。
いきなり温度が下がった空気に、蓮音も一瞬ことばを失くしたみたいだった。
ムードメーカーの蓮音はすぐに、これやばいぞ、なんて愉しそうな声を上げる。
音もなく立ち上がった紫音は、やっぱり笑ってなどいなかった。
「あーあ。結名、とうとう紫音を怒らせたな」
喉の奥で笑いながら蓮音は私の乳首を引っ張ったままグリグリと押し潰す。恐怖と快楽でぐちゃぐちゃになり、目から勝手に涙がボロボロ流れた。
紫音の舌なめずりは、先週テレビで観たライオンに似ていた。
「いい顔」
嬉しそうに言う紫音の目は笑っていなかった。こんな時の紫音は絶対に優しくない。嫌という程教化されたあたしの体は警笛のようにふるふると震え出す。
そうして、大きく開いた股の間を思い切り踏み付けた。
「いああっッ!!?」
紫音の長い足は容赦なく股の間をゴンゴンと踏み付ける。ガンガンと体が揺れる度、宙ぶらりんの足が跳ね、連動して蓮音の肘も大きく揺れ、押し潰された乳首が容赦なく揺さぶられた。
「いやああっ紫音っ紫音ごめっなさいゆるしてぇっ!」
「うるさい」
「だめっだめぇっ!」
体に力が入らなくて、ベッドのスプリングも相俟ってガクンガクンと激しく揺れる。踏み付けられる度にそこが熱くなっていく。千切れそうな乳首を蓮音が不意にパッと離した。
「なあ、紫音」
「なに?」
「風呂場行ってきて」
「は?…… ああ、アレね」
紫音の足が突然止んだ。満足そうに腰に手を当て、紫音は嬉しそうに笑う。訳が分からない私は息を整え、じくじくと広がり出す熱を逃そうと、分からない程度に腰を捩る。どくどくと主張するクロッチの奥が、痛くて熱くて、……気持ちいい。
ポロポロ流れる涙を拭わせてもくれない紫音の顔を、怖々と上げた。彼はやっぱり鹿の赤ちゃんを目の前にしたライオンみたいな顔をしていた。
「脱がせるか?」
「えーもったいないよ。メイドさんみたいでかわいいもん。このままでいいよ」
「それもそうだな」
汚れるからと思って選んだ黒いシンプルなエプロンのどの辺がメイドさんに見えたのか、あたしには全くわからない。分からないが、スカートひらひらしてて可愛いね、なんていいながら遠慮なく捲り上げられたことだけは分かった。
「俺暇じゃん」
「おっぱい譲ってあげるって言ってるのに。それにいつも蓮音ばっかりずるいよ」
当たり前のようにあたしの正面に座り、手癖みたいにぱん、ぱんと指先であたしの濡れそぼったそこを叩きながら、紫音は不貞腐れている。こちとらびくびく腰を震わせているのに、蓮音は「今日だけだからな」なんて、まるであたしを自分のモノみたいに言ってのけた。
紫音の指遊びは止まらない。蓮音に膝の裏を持ち上げられたままだから、思うように身を捩ることも出来ない。せめてもの抵抗に、声は出すまいと唇を噛むが、双子にとってはそんなものどっちだっていいみたいだった。
「あは。びくびくしててかわいい」
「叩かれるの好きだもんな?」
「そうだよね。鞭打ちはご褒美になっちゃうかな…」
そう言いながら紫音は叩く指を少し強くする。
ぱんぱんと乾いた音は次第に湿り気を帯びた音に変わってきて、恥ずかしくて膝を合わせようと力を込めた。勿論背後から蓮音にがっちりと固定されているので、全く叶わない。もぞもぞと動く度に、背後で両手首にがっちりと嵌った金属がガチャガチャと喧しく喚く。金属の冷たい感触とふわふわのラビットファーの擽ったさに頭が痺れてしまいそうだった。
ただあたしの膝を持ち上げるだけだった蓮音の長い腕が、蛇のようにそろそろと動き始める。そうして器用にもあたしの足を肘に掛けたまま指先を乳首へと這わせる。あたしの足も自動的にぐっと上げられてしまうから、膝が肩に付きそうなほど持ち上げられ、恥ずかしいクロッチ部分は紫音の前に完全にさらけ出されてしまった。
正面の紫音は、ほおっと深い息を吐く。綺麗な双眼を細めてから、ふっくりとしてみずみずしい唇に弧を描いた。
「いいねこれ。蓮音はいつもこんな良い場所占拠してたんだ?」
「あとで代われよ」
「えー絶頂管理したい。ねぇ結名ちゃん、今日は僕がしてもいいよね?…返事は?」
ぱんっ、と一際鋭い音が耳を劈いて、宙ぶらりんになった爪先が電気を浴びたように跳ねた。すかさず蓮音が服の裾から手を入れて、カップからはみ出た乳首をぎゅむりと摘まみ上げる。そのまま指の腹で捏ねられ、無理な体制で一生懸命腰を捩った。
背中の金属がガチャガチャと騒がしい。
「腰が返事してる」
「僕が一生懸命乳首を開発してあげたんだもんね。気持ちいいよね?」
「あっ…蓮音っ…引っ張っちゃ…!」
「どこまで伸びるんだろうな。伸び切ったまま戻らないようにしてやろうか」
「や!だめぇっ」
ぎゅっと引っ張ったままぐりぐりと捏ねられ、甘い電流が体中を駆け巡っているみたいだ。体中を駆けずり回る電流を解放する術をもないあたしは、思わず背中を仰け反らせてしまって、更に引っ張られると言う悪循環。分かっているのに体がまるでいう事を聞かない。しかも蓮音は私の膝を肘に掛けているから、私が足を伸ばそうと藻掻くと蓮音の肘も開き、より乳首がギリギリと引っ張られてしまう。そのたびに黒いショーツの奥からどろりと熱い液体が垂れるのを感じていた。
双子は同時に笑った。
「結名ちゃん。腰引かないで」
人体の構造上、胸を上げると腰が引く。わかってる。わかってるけど、意に反してびくびく震える体は一層仰け反った。だから、紫音の言うことを無視してるみたいになって、紫音を纏う空気が一気に氷点下まで下がった。
「僕の言うこと聞けないの?」
「ちがっ…!蓮音おっぱいちぎれちゃう離して!」
「今僕が質問してるんだけど」
スカートで遮られていた紫音の表情は見えないが、楽しそうでないことだけははっきり分かる。
いきなり温度が下がった空気に、蓮音も一瞬ことばを失くしたみたいだった。
ムードメーカーの蓮音はすぐに、これやばいぞ、なんて愉しそうな声を上げる。
音もなく立ち上がった紫音は、やっぱり笑ってなどいなかった。
「あーあ。結名、とうとう紫音を怒らせたな」
喉の奥で笑いながら蓮音は私の乳首を引っ張ったままグリグリと押し潰す。恐怖と快楽でぐちゃぐちゃになり、目から勝手に涙がボロボロ流れた。
紫音の舌なめずりは、先週テレビで観たライオンに似ていた。
「いい顔」
嬉しそうに言う紫音の目は笑っていなかった。こんな時の紫音は絶対に優しくない。嫌という程教化されたあたしの体は警笛のようにふるふると震え出す。
そうして、大きく開いた股の間を思い切り踏み付けた。
「いああっッ!!?」
紫音の長い足は容赦なく股の間をゴンゴンと踏み付ける。ガンガンと体が揺れる度、宙ぶらりんの足が跳ね、連動して蓮音の肘も大きく揺れ、押し潰された乳首が容赦なく揺さぶられた。
「いやああっ紫音っ紫音ごめっなさいゆるしてぇっ!」
「うるさい」
「だめっだめぇっ!」
体に力が入らなくて、ベッドのスプリングも相俟ってガクンガクンと激しく揺れる。踏み付けられる度にそこが熱くなっていく。千切れそうな乳首を蓮音が不意にパッと離した。
「なあ、紫音」
「なに?」
「風呂場行ってきて」
「は?…… ああ、アレね」
紫音の足が突然止んだ。満足そうに腰に手を当て、紫音は嬉しそうに笑う。訳が分からない私は息を整え、じくじくと広がり出す熱を逃そうと、分からない程度に腰を捩る。どくどくと主張するクロッチの奥が、痛くて熱くて、……気持ちいい。
ポロポロ流れる涙を拭わせてもくれない紫音の顔を、怖々と上げた。彼はやっぱり鹿の赤ちゃんを目の前にしたライオンみたいな顔をしていた。
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