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切り取られた片隅で
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「結名ちゃん。腰動いてる…」
さすが双子と言うべきか、蓮音が今思っていることを紫音が代弁したみたいだ。鼻から抜ける蓮音の吐息が、完全に笑ったそれだった。
紫音が未だ口へ入れているあたしの右手。左手まで蓮音に捕まっては、どうにも成すすべがない。両手を万歳の形に拘束され、舌を噛まれながら乳首をこね回され、更に蓮音の空いた手は、エプロン越しに反対側の胸へと回ってしまった。
「ふはっ…結名、犬みてぇ」
「はっあっ!あぁ!」
漸く開放された口元には、舌を出しっぱなしにしていたせいで唾液が滴っている。ジンジンと痺れる舌を、上顎に擦り付けて熱を逃した。あまり効果はなかった。
呼吸が整うよりも早く、蓮音がエプロン越しだというのにあたしの乳首を核的に捕える。蓮音の荒々しい指はお利口に、固くなった乳首をつまみ上げた。
「あっ!蓮音っ…」
「勃ってる」
「だ!めっ…やめっ」
ぐっと指先に力を加えられたかと思うと、蓮音があたしの足の間に膝を立てた。
敏感な部分をぐっと膝で押され、思わず腰がひくんと反応する。遮光カーテンで切り取られた薄暗い部屋に、愉しそうな笑い声。あたしは悔しくて、悪代官よろしくニヤニヤしてる蓮音を睨み付けてやった。
…ああ、こんなことなら生地の厚いジーンズでも履いてくるべきだった。
先日購入したばかりのフレアスカートと薄いストッキングでは、砦の意味を全くなさない。エプロンだってそんなに厚手の生地ではないから、膝の感触がやたらリアルに伝わってきてしまって、あたしの逃げ場は完全に途絶えた。
「なあ、俺の足使ってオナニーして見せて」
耳を疑った。何言ってんのこの人。
やたらと整った顔で、やたらと耳障りのいい声で。なんてこと。
勿論抗議の声を上げる。
「何言ってっ…あ!」
あたしの抗議の声など、彼らには全く聞く気がないらしい。膝をぐりぐりと押し付けられてあたしの劣情を煽るから、絶対に鳴くものかと唇を噛んだ。
のに。そんなことは無抵抗に等しいとでも言いたげに、耳元に感じる背後からの紫音の吐息。結名ちゃんすっごくかわいいね、と囁かれる紫音の低音は、あたしの腰を砕くのに十分な破壊力だった。
両手をそれぞれ高い位置で捕まえられているあたしに出来ることは、……睨みつけること、だけ。
あたしだって分かる。そんなの、“無抵抗”だ。
ぐっと膝を押し付けられて、体ごと揺さぶるように前後に動かされれば、あたしは完全なる“無抵抗”になってしまう。爪先立って仰け反って、劣情を煽る長い足から逃れようとしているのに、蓮音はぐいぐいと膝を揺すった。
「ほらもっと腰振れよ」
「クリトリス、勃起してきた?」
「あー俺の膝びしょびしょになっちゃいそー」
「ふふっ。もっとバンザイしようね?」
「しっかしエロい体だよなー」
「僕達が毎日毎日一生懸命調教したんだよね、結名ちゃん?」
「また竹串でクリ責めしてやりたいな」
「あの時の結名ちゃん、狂ったように泣いてたもんね。でも、電マ放置も好きでしょ?」
「まだ動画残ってるぜ」
「後で見せてよ」
「おう、テレビに繋いで見ようぜ」
「いいね。音量も大きくして」
あたしを挟んでの会話。その間にもふたりの責めは止むことは無かった。
絶対に声を出すもんかと歯を食いしばっているのに、蓮音はぐっ、ぐっとリズミカルに膝を押し当てるし、紫音は右、蓮音は左の乳首責めをやめようとしない。手を振りほどこうともがいてみたが、大学生になった彼らには全く無意味だった。
あんなに華奢で可愛らしい双子の腕は今や日に焼けて逞しく、筋肉の筋までもうすい影を作る。いつからこうなったのだろう。いつから彼らは、少年から男になったのだろう。
あたしを捕まえるその腕の強さ、目の前の胸の広さが悔しくて。乱暴なことをされているのに、昔から変わらない、彼らのどこか柔らかな匂いに安心しちゃったりとか。
…あぁ、あたし、やっぱりこの子たちを嫌いになれない。
ただただ食いしばった歯の隙間からふうふうと情けない息が漏れるだけだった。
「ねえ蓮音、僕も結名ちゃんとキスしたい」
「いいぜ」
あたしの意見は無視ですかそうですか。
抵抗の意を示そうと身を捩って仰け反ってみたが、如何せん足の間に蓮音の膝が押し付けられているので、蓮音の膝にクリトリスを押し付けるような形になってしまった。
「紫音とのキスよりクリ責めしてほしいらしいぜ」
「えー残念だなぁ」
見逃してはくれなかった。全く逆効果だったことに激しく後悔したが、時すでに遅し。全く同じタイミングで拘束されていた手を離され、支えを失ってたたらを踏んだ。
「おっと…」
「結名ちゃんこっちにおいで」
すぐさま蓮音が腰を支えてくれたから、倒れ込んで怪我などはしなかった。
…悔しいけれど、この双子がアホほどモテる理由は、こういう所かもしれないと頭の片隅でぼんやり思う。
こっちだよと紫音があたしの手を取って、ベッドの端に誘導した。勿論蓮音も腰を支えながら、数歩先のベッドの上に上がった。
「今日は僕がしてあげるね」
「ほら結名、足開け」
あたしはベッドの端に座らされた。背後には背もたれのようにぴったりとくっつく蓮音、床に座るような形であたしの正面を陣取るのは紫音。
双子に嬲られた乳首がじんじんと熱を持ち、体に上手く力が入らない。蓮音って意外と体温高いんだよね、あったかいなぁ、なんて頭の中は現実逃避している次第だった。
さすが双子と言うべきか、蓮音が今思っていることを紫音が代弁したみたいだ。鼻から抜ける蓮音の吐息が、完全に笑ったそれだった。
紫音が未だ口へ入れているあたしの右手。左手まで蓮音に捕まっては、どうにも成すすべがない。両手を万歳の形に拘束され、舌を噛まれながら乳首をこね回され、更に蓮音の空いた手は、エプロン越しに反対側の胸へと回ってしまった。
「ふはっ…結名、犬みてぇ」
「はっあっ!あぁ!」
漸く開放された口元には、舌を出しっぱなしにしていたせいで唾液が滴っている。ジンジンと痺れる舌を、上顎に擦り付けて熱を逃した。あまり効果はなかった。
呼吸が整うよりも早く、蓮音がエプロン越しだというのにあたしの乳首を核的に捕える。蓮音の荒々しい指はお利口に、固くなった乳首をつまみ上げた。
「あっ!蓮音っ…」
「勃ってる」
「だ!めっ…やめっ」
ぐっと指先に力を加えられたかと思うと、蓮音があたしの足の間に膝を立てた。
敏感な部分をぐっと膝で押され、思わず腰がひくんと反応する。遮光カーテンで切り取られた薄暗い部屋に、愉しそうな笑い声。あたしは悔しくて、悪代官よろしくニヤニヤしてる蓮音を睨み付けてやった。
…ああ、こんなことなら生地の厚いジーンズでも履いてくるべきだった。
先日購入したばかりのフレアスカートと薄いストッキングでは、砦の意味を全くなさない。エプロンだってそんなに厚手の生地ではないから、膝の感触がやたらリアルに伝わってきてしまって、あたしの逃げ場は完全に途絶えた。
「なあ、俺の足使ってオナニーして見せて」
耳を疑った。何言ってんのこの人。
やたらと整った顔で、やたらと耳障りのいい声で。なんてこと。
勿論抗議の声を上げる。
「何言ってっ…あ!」
あたしの抗議の声など、彼らには全く聞く気がないらしい。膝をぐりぐりと押し付けられてあたしの劣情を煽るから、絶対に鳴くものかと唇を噛んだ。
のに。そんなことは無抵抗に等しいとでも言いたげに、耳元に感じる背後からの紫音の吐息。結名ちゃんすっごくかわいいね、と囁かれる紫音の低音は、あたしの腰を砕くのに十分な破壊力だった。
両手をそれぞれ高い位置で捕まえられているあたしに出来ることは、……睨みつけること、だけ。
あたしだって分かる。そんなの、“無抵抗”だ。
ぐっと膝を押し付けられて、体ごと揺さぶるように前後に動かされれば、あたしは完全なる“無抵抗”になってしまう。爪先立って仰け反って、劣情を煽る長い足から逃れようとしているのに、蓮音はぐいぐいと膝を揺すった。
「ほらもっと腰振れよ」
「クリトリス、勃起してきた?」
「あー俺の膝びしょびしょになっちゃいそー」
「ふふっ。もっとバンザイしようね?」
「しっかしエロい体だよなー」
「僕達が毎日毎日一生懸命調教したんだよね、結名ちゃん?」
「また竹串でクリ責めしてやりたいな」
「あの時の結名ちゃん、狂ったように泣いてたもんね。でも、電マ放置も好きでしょ?」
「まだ動画残ってるぜ」
「後で見せてよ」
「おう、テレビに繋いで見ようぜ」
「いいね。音量も大きくして」
あたしを挟んでの会話。その間にもふたりの責めは止むことは無かった。
絶対に声を出すもんかと歯を食いしばっているのに、蓮音はぐっ、ぐっとリズミカルに膝を押し当てるし、紫音は右、蓮音は左の乳首責めをやめようとしない。手を振りほどこうともがいてみたが、大学生になった彼らには全く無意味だった。
あんなに華奢で可愛らしい双子の腕は今や日に焼けて逞しく、筋肉の筋までもうすい影を作る。いつからこうなったのだろう。いつから彼らは、少年から男になったのだろう。
あたしを捕まえるその腕の強さ、目の前の胸の広さが悔しくて。乱暴なことをされているのに、昔から変わらない、彼らのどこか柔らかな匂いに安心しちゃったりとか。
…あぁ、あたし、やっぱりこの子たちを嫌いになれない。
ただただ食いしばった歯の隙間からふうふうと情けない息が漏れるだけだった。
「ねえ蓮音、僕も結名ちゃんとキスしたい」
「いいぜ」
あたしの意見は無視ですかそうですか。
抵抗の意を示そうと身を捩って仰け反ってみたが、如何せん足の間に蓮音の膝が押し付けられているので、蓮音の膝にクリトリスを押し付けるような形になってしまった。
「紫音とのキスよりクリ責めしてほしいらしいぜ」
「えー残念だなぁ」
見逃してはくれなかった。全く逆効果だったことに激しく後悔したが、時すでに遅し。全く同じタイミングで拘束されていた手を離され、支えを失ってたたらを踏んだ。
「おっと…」
「結名ちゃんこっちにおいで」
すぐさま蓮音が腰を支えてくれたから、倒れ込んで怪我などはしなかった。
…悔しいけれど、この双子がアホほどモテる理由は、こういう所かもしれないと頭の片隅でぼんやり思う。
こっちだよと紫音があたしの手を取って、ベッドの端に誘導した。勿論蓮音も腰を支えながら、数歩先のベッドの上に上がった。
「今日は僕がしてあげるね」
「ほら結名、足開け」
あたしはベッドの端に座らされた。背後には背もたれのようにぴったりとくっつく蓮音、床に座るような形であたしの正面を陣取るのは紫音。
双子に嬲られた乳首がじんじんと熱を持ち、体に上手く力が入らない。蓮音って意外と体温高いんだよね、あったかいなぁ、なんて頭の中は現実逃避している次第だった。
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