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騙された!
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「結名、舌こっち」
「ねぇ結名ちゃん、指舐めさせて」
日曜日の昼下がり。ぽかぽかと気持ちの良い冬晴れの日差しは、遮光カーテンによって完全に遮られていた。
おかしいな。あたしは双子のお母さんに頼まれて、ふたりの昼食を作りに来ていたはずなのに。大学生にもなって、全く手が掛かるんだから…悪いわね結名ちゃん。なんて双子の母が笑いながら出かけて行った、あれはもしかして幻だったのだろうか。
「んっ…あっや、蓮音っ」
「んー?なんだよ誘ってんのは結名だろ」
「蓮音ばっかじゃなくて僕にも構ってよ結名ちゃん。ねぇ、指気持ちいい?結名ちゃんの指美味しいよ」
持参したエプロンを着けてキッチンに立ったまでは良かった。小さい頃は天使のように愛らしかった双子は、高校に入ってからびっくりするほど背が伸びて、か細かった体躯は程よく筋肉がついた。大学生になってから更に磨きがかかり、息を呑むほど美しい青年に成長したその彼らに、見せたいものがあると部屋に招かれたのだった。
「もっ…ごはん作るために来たのっ…!」
「だってさ、紫音」
「ふふっ。結名ちゃん、いつになったら学習するのかなぁ?それとも、分かってて来たのかなぁ?」
…完全に騙された。双子のキラキラした目を信用してしまった。もうこれで何度目になるだろう。紫音の言う通り、あたしは学習能力がないのかもしれない。
双子の部屋へ足を踏み入れた途端、蓮音に腰を抱かれてキスをされ、紫音がご丁寧に部屋の鍵を閉めたのだった。
あたしのほうが強かったはずの力は、今や彼らの片腕1本で簡単に纏められてしまう。いつからか見上げるほどになってしまった身長差では、こんなふうに前後から囲まれてしまわれては無抵抗に等しい。
「もっ…んんっ!やめっ…」
「やめて?嘘言えよ。本当は俺らとのセックス大好きだろ?」
「ちがっ…」
「違わないよね?結名ちゃんいつもイきっぱなしになっちゃうでしょ?」
あたしの頬を大きな手ですっぽり包みながら、蓮音が唇をくっつけたまま笑う。後ろから抱きついてにこにこと懐っこい笑顔を向ける紫音は、あたしの指を飽くことなくしゃぶって、熱い息を吐いた。身長差がある分、紫音があたしの手を口元へと上げられると、まるで頭上で拘束されているみたいになってすごく恥ずかしい。
あたしの指をちゅぷちゅぷと舐りながら、紫音は背後から空いた手でシャツを捲りあげた。細く骨張った、温かくて大きな手。その手がなんの迷いもなくするすると腰を撫でる。
「ふっぁ、太ってるって、いいたいのっ」
「違う違う、そうじゃないよ。腰はこんなに細いのに、おっぱい大きいよねって意味」
お腹のあたりを這っていた手は、するりと胸まで上がってくる。
カップをぐっと引き下げられ、ぶるんと飛び出した乳房に、一切の躊躇い無く紫音の掌が包み込む。
「あー、結名ちゃんのおっぱいって柔らかくて気持ちいい。ずっとこうやって揉んでたいよ」
「バカ言ってんじゃないのっ…あっ!」
「ふふっ。可愛い。そんな顔真っ赤にさせながら睨まれても…あぁ、勃ってきた」
わやわやと揉みしだいていた掌に、立ち上がった乳首が触れたのだろう。あたし自身も勃ってきちゃったのが分かるくらいだから、紫音の格好の餌食となってしまった。
指の腹で押しつぶす様にクリクリと捏ねられれば、あたしの腰は勝手に踊る。おっぱい大好きな紫音にこれまで散々弄くり回されたそこは、簡単に快楽を得るようになってしまった。
背中側に立っている紫音が笑った気がした。少しタレ目がちの目が柔らかく微笑んでいるのだろう。全く、この甘い顔に何人の女が泣いてきたことか。
中身はただのおっぱい大好き人間だというのに。
「こうやってするのも好きだよね?僕が開発してあげたんだもんね?」
「やっ!やっ!紫音っ…」
「あーかわいい。動画に残しておきたいくらい」
きゅ、きゅ、とリズミカルに左右に捻られ、思わず足を擦り合わせた。
それを、蓮音が見逃すはずがなかった。
「感じてんの?」
「ちがっ!」
「嘘だね。見せてみろよ」
指先で顎を持ち上げられるなんて、なんたる屈辱!
腹立つくらい余裕の笑みを浮かべる蓮音の顔を思いっきり睨み付けてやった。
まるでゲームや漫画の悪役よろしく、ふはっ、なんて笑ってから、そのまま唇ごと食べられた。
「んっ!んぅっ…はっ…」
「もっと舌出せよ、なぁ。噛んでてやるから」
「あっ…ぁ”っ…!」
頼んでもないのに舌を思い切り吸い上げられ、抗う間もなく、ぐっと舌を噛まれた。痛みに声を上げれば、あぁ可哀想になんて紫音が乳首を思い切り捻り上げる。
「あぁ”っ…!!」
「結名かわいい。舌噛まれたら痛いよね?僕がこうやって痛いの誤魔化してあげるからね」
「あぁぁっ!あっ!」
喉の奥からしか声が出せなくて、敏感になりすぎた乳首を捻り上げられたせいで蓮音に胸を押し付けるような格好になってしまう。あまりにも屈辱的で、あまりにも恥ずかしい。
そんなあたしを見抜いて、蓮音はにやにやと意地の悪い笑みを浮かべた。
「ねぇ結名ちゃん、指舐めさせて」
日曜日の昼下がり。ぽかぽかと気持ちの良い冬晴れの日差しは、遮光カーテンによって完全に遮られていた。
おかしいな。あたしは双子のお母さんに頼まれて、ふたりの昼食を作りに来ていたはずなのに。大学生にもなって、全く手が掛かるんだから…悪いわね結名ちゃん。なんて双子の母が笑いながら出かけて行った、あれはもしかして幻だったのだろうか。
「んっ…あっや、蓮音っ」
「んー?なんだよ誘ってんのは結名だろ」
「蓮音ばっかじゃなくて僕にも構ってよ結名ちゃん。ねぇ、指気持ちいい?結名ちゃんの指美味しいよ」
持参したエプロンを着けてキッチンに立ったまでは良かった。小さい頃は天使のように愛らしかった双子は、高校に入ってからびっくりするほど背が伸びて、か細かった体躯は程よく筋肉がついた。大学生になってから更に磨きがかかり、息を呑むほど美しい青年に成長したその彼らに、見せたいものがあると部屋に招かれたのだった。
「もっ…ごはん作るために来たのっ…!」
「だってさ、紫音」
「ふふっ。結名ちゃん、いつになったら学習するのかなぁ?それとも、分かってて来たのかなぁ?」
…完全に騙された。双子のキラキラした目を信用してしまった。もうこれで何度目になるだろう。紫音の言う通り、あたしは学習能力がないのかもしれない。
双子の部屋へ足を踏み入れた途端、蓮音に腰を抱かれてキスをされ、紫音がご丁寧に部屋の鍵を閉めたのだった。
あたしのほうが強かったはずの力は、今や彼らの片腕1本で簡単に纏められてしまう。いつからか見上げるほどになってしまった身長差では、こんなふうに前後から囲まれてしまわれては無抵抗に等しい。
「もっ…んんっ!やめっ…」
「やめて?嘘言えよ。本当は俺らとのセックス大好きだろ?」
「ちがっ…」
「違わないよね?結名ちゃんいつもイきっぱなしになっちゃうでしょ?」
あたしの頬を大きな手ですっぽり包みながら、蓮音が唇をくっつけたまま笑う。後ろから抱きついてにこにこと懐っこい笑顔を向ける紫音は、あたしの指を飽くことなくしゃぶって、熱い息を吐いた。身長差がある分、紫音があたしの手を口元へと上げられると、まるで頭上で拘束されているみたいになってすごく恥ずかしい。
あたしの指をちゅぷちゅぷと舐りながら、紫音は背後から空いた手でシャツを捲りあげた。細く骨張った、温かくて大きな手。その手がなんの迷いもなくするすると腰を撫でる。
「ふっぁ、太ってるって、いいたいのっ」
「違う違う、そうじゃないよ。腰はこんなに細いのに、おっぱい大きいよねって意味」
お腹のあたりを這っていた手は、するりと胸まで上がってくる。
カップをぐっと引き下げられ、ぶるんと飛び出した乳房に、一切の躊躇い無く紫音の掌が包み込む。
「あー、結名ちゃんのおっぱいって柔らかくて気持ちいい。ずっとこうやって揉んでたいよ」
「バカ言ってんじゃないのっ…あっ!」
「ふふっ。可愛い。そんな顔真っ赤にさせながら睨まれても…あぁ、勃ってきた」
わやわやと揉みしだいていた掌に、立ち上がった乳首が触れたのだろう。あたし自身も勃ってきちゃったのが分かるくらいだから、紫音の格好の餌食となってしまった。
指の腹で押しつぶす様にクリクリと捏ねられれば、あたしの腰は勝手に踊る。おっぱい大好きな紫音にこれまで散々弄くり回されたそこは、簡単に快楽を得るようになってしまった。
背中側に立っている紫音が笑った気がした。少しタレ目がちの目が柔らかく微笑んでいるのだろう。全く、この甘い顔に何人の女が泣いてきたことか。
中身はただのおっぱい大好き人間だというのに。
「こうやってするのも好きだよね?僕が開発してあげたんだもんね?」
「やっ!やっ!紫音っ…」
「あーかわいい。動画に残しておきたいくらい」
きゅ、きゅ、とリズミカルに左右に捻られ、思わず足を擦り合わせた。
それを、蓮音が見逃すはずがなかった。
「感じてんの?」
「ちがっ!」
「嘘だね。見せてみろよ」
指先で顎を持ち上げられるなんて、なんたる屈辱!
腹立つくらい余裕の笑みを浮かべる蓮音の顔を思いっきり睨み付けてやった。
まるでゲームや漫画の悪役よろしく、ふはっ、なんて笑ってから、そのまま唇ごと食べられた。
「んっ!んぅっ…はっ…」
「もっと舌出せよ、なぁ。噛んでてやるから」
「あっ…ぁ”っ…!」
頼んでもないのに舌を思い切り吸い上げられ、抗う間もなく、ぐっと舌を噛まれた。痛みに声を上げれば、あぁ可哀想になんて紫音が乳首を思い切り捻り上げる。
「あぁ”っ…!!」
「結名かわいい。舌噛まれたら痛いよね?僕がこうやって痛いの誤魔化してあげるからね」
「あぁぁっ!あっ!」
喉の奥からしか声が出せなくて、敏感になりすぎた乳首を捻り上げられたせいで蓮音に胸を押し付けるような格好になってしまう。あまりにも屈辱的で、あまりにも恥ずかしい。
そんなあたしを見抜いて、蓮音はにやにやと意地の悪い笑みを浮かべた。
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