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長いストロークでゴンゴン奥を殴る先生が、蕩けた笑顔で言った。
「愛してるよ」
ふっと意識が霞む。ゴッと骨がぶつかる鈍い音。
びゅーって入ってきた先生のあついそれを感じて、あたしは口角を上げずにいられなかった。
「これでユウは満足した?」
月を背中に、先生はわらう。愉しそうに。嬉しそうに。
あたしは努めて“可哀想な生徒”と“激しく求められて悦ぶ恋人の顔”を織り交ぜた顔をつくって、ゆっくりと硬度を失っていく先生のそれをぎゅっと締め付けた。
「先生は、足りたの…?」
足元に吹き付ける風。ざわざわとさざめく木々は、ここが屋外であることを切々と訴えた。
ぬるりと抜けていくそれは、やっぱりしんなりと元気をなくし、先生にしか見せたことがないところと、先生の先端を白い糸で繋ぐ。
「まさか。足りないよ、全然」
そうして秘密事を分け合うようなキスを交わす。暗闇に慣れてきた視界のずっと奥には、ブランコと砂場が見えた。
草の匂いがするキスは、背徳感の味がした。
「んっ…ふ、せんせ、くるしっ…♡」
歯列をなぞり、裏顎をくすぐって、舌の下まで舐る先生の分厚い舌に口がいっぱいになってしまう。顎からダラダラ垂れる唾液にも構わず、手負いの蛇みたいな激しいキスに頭を蕩けさせた。
「後ろ向いて。その木に手を付いてごらん」
緩く押された肩に、あたしは素直に従った。
腰を突き出してねだるあたしに、先生はいつの間にか元気を取り戻したそれをぐっと宛てがう。
「ユウのこと、絶対離してあげないからね」
ゴツゴツした木の幹に両手をついて、あたしの顔が先生から死角になってることをいいことに、口角を上げた。
──先生、あたしも先生を愛してるよ。先生を見つけたから、わざと見えるところで街頭アンケート受けて、よかった。
「愛してるよ」
ふっと意識が霞む。ゴッと骨がぶつかる鈍い音。
びゅーって入ってきた先生のあついそれを感じて、あたしは口角を上げずにいられなかった。
「これでユウは満足した?」
月を背中に、先生はわらう。愉しそうに。嬉しそうに。
あたしは努めて“可哀想な生徒”と“激しく求められて悦ぶ恋人の顔”を織り交ぜた顔をつくって、ゆっくりと硬度を失っていく先生のそれをぎゅっと締め付けた。
「先生は、足りたの…?」
足元に吹き付ける風。ざわざわとさざめく木々は、ここが屋外であることを切々と訴えた。
ぬるりと抜けていくそれは、やっぱりしんなりと元気をなくし、先生にしか見せたことがないところと、先生の先端を白い糸で繋ぐ。
「まさか。足りないよ、全然」
そうして秘密事を分け合うようなキスを交わす。暗闇に慣れてきた視界のずっと奥には、ブランコと砂場が見えた。
草の匂いがするキスは、背徳感の味がした。
「んっ…ふ、せんせ、くるしっ…♡」
歯列をなぞり、裏顎をくすぐって、舌の下まで舐る先生の分厚い舌に口がいっぱいになってしまう。顎からダラダラ垂れる唾液にも構わず、手負いの蛇みたいな激しいキスに頭を蕩けさせた。
「後ろ向いて。その木に手を付いてごらん」
緩く押された肩に、あたしは素直に従った。
腰を突き出してねだるあたしに、先生はいつの間にか元気を取り戻したそれをぐっと宛てがう。
「ユウのこと、絶対離してあげないからね」
ゴツゴツした木の幹に両手をついて、あたしの顔が先生から死角になってることをいいことに、口角を上げた。
──先生、あたしも先生を愛してるよ。先生を見つけたから、わざと見えるところで街頭アンケート受けて、よかった。
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コメントありがとうございます。
言葉足らずで申し訳ありませんでした。
答えですが、ユウは最初から最後まで“お仕置きに怯える恋人”を“演じて”いました。最後の最後は、ユウの本音なのです。先生が見える位置でわざと楽しそうにアンケートに答え、お仕置きを期待していたんです。ひどいことをされて悦ぶドMちゃんなんですね。先生がそこに気がついているか否かはご想像にお任せします(どちらとも取れるようにわざと濁しました。お好きな方でお読みくださいませ。)
伝わりにくくて申し訳ありません。何度もお読みいただき、本当にありがとうございました。
ドMの私につきささりました♥
ドキドキさせていただきありがとうございました
(*´艸`*)
わわーー!!こちらこそコメント本当にありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです❤❤❤❤書いてよかったー!!!!😭🙏🙏また気が向いたら読みに来てやってください〜!