アリスと女王

ちな

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ふたつめの波

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身を切るような言葉の選択に、絶頂へ行きたかった熱などどこかへ飛んで行ってしました。泣き濡れ、引き攣るような呼吸をする凛に、彼はにやりと笑いました。
「ひっ…!?」
くちゅり。凛の中に入ったままだった、糸のように細くなってしまった触手が蠢きました。ふにゃふにゃと柔らかく、細いそれは、凛の子宮目掛けてつんつんと刺激し始めたのです。
「ひぃんっぅっやっだめっそんなっ…!」
必死に体を反らしました。阻止したくて必死にお腹を締めますが、太さがないのでつるつると入って行ってしまうのです。
先端は丸くなっていて、壁を傷付けることはありません。蜜の出所を探ろうと探索するように、触手はあっちこっちの壁をちょんちょんと優しくノックしながら、終ぞ子宮口まで辿り着いてしまいました。
「ひぃぃっやだぁぁっやめてっやめて!」
こん、こん、こん。恐々とノックする触手に、必死に体を伸ばして抵抗します。勿論、体の奥底に入ってしまった触手に対し、体を伸ばすなんてことは無抵抗に等しいのですが、がっちりと拘束され、強制的に足を肩幅に開かされ、丸くなった三角の頂点に全体重を預けている凛ができる抵抗など、これしかないのです。
ちょん、こんこん、つんつん。触手は速度を変え、強さを変えて子宮口を探ります。新鮮で濃厚で、健康的な蜜がどろどろと溢れ出し、触手は嬉しそうに掻き混ぜ始めました。
「いぃあああっああっふかい、そんな、そんなとこ!だめっやめてっひんっうううっやだぁっふかいの、だめっはいら、ないでぇっ!」
初めての感覚に、凛は体の芯から震えあがって泣き叫びました。太いきのこ、蓮の立派な陰茎だって、そんな深いところには物理的に入らなかったのです。
「ひっっう、やっやっ!」
がくがくと顎を震わせ、絶頂の波が急激にやってきました。
「ああがっああっやっ……!!」
「…っぶねー」
彼が笑って指を鳴らします。今まさに飲み込もうとした巨大な波が、目の前で取り上げられてしまいました。
「やっ…い、きたいっ…!」
折角引いたはずの望まない波を強制的に与えられ、再び取り上げられてしまった凛は、一瞬頭が白みました。何が起こったのか、理解が追いつかないのです。
「そうだよなぁ~~イいきたいよなぁ~」
彼はニタニタ笑うばかりでした。
肩で息をし、何についての涙なのか自分でもよくわからなくなってしまった凛は、ただただぼんやりと、高い高い天井を見上げました。
森に入ってから知った、初めての恋。美しい人。初めて味わった絶頂。何度も何度も叩き込まれたクリトリスへの刺激。お尻になにか入れられる日が来るなど夢にも思わなかった幼い体は、すっかり絶頂の喜びを知ったのです。
そうして、取り上げられる苦しさを、知りました。
びっくんびっくんと下腹部が痙攣し、細い糸の感触を拾い上げようと膣壁が収縮します。お腹の奥から湧き出す蜜が、跨った三角の頂点からだらだらと零れ、床に大きな水溜りを作っていました。
甘い匂いに支配された不思議な空間に、彼は痺れを切らして細い触手を乱暴に掴みました。
「おら、早く女王になるって言えよ!!」
ヒュオ、と空を切る音が空間を切り裂き、続いて耳を劈く乾いた音が響き渡しました。
「あ゛ーーーーッ!!!」
凛の体がビクンッと跳ね上がりました。
だらりと下がったままの足の裏が、火傷をしたように熱を持ちます。跳ね上がったせいで全体重を預けていた足の間がごりんっと擦れ、ずっと放置されたままのクリトリスが歓喜に沸き立ちました。
ぐちょぐちょの頂点に簡単に滑る体は、触手ががっちりとホールドします。痙攣する体の奥で、細い触手がゆるりと動き出しました。
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