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詐欺師による甘美な誘い
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「イきたかったなぁ~~残念だったなぁ~~」
ゲラゲラ笑う彼は、ずっしり重たい触手の風船の先をくにくにと弄び、長いシリンジの形に仕上げました。
「これはコイツにやろう」
シリンジ型の先端を、ぱっくりと開いた女王のアナルに宛がいます。凛は号泣しました。わんわん声を上げて泣きました。
取り上げられてしまった津波のような快感を、全て女王が持って行ってしまったのです。女王は歓喜に沸き立ちました。
「あ、あ゛ーーーーーッ!!あ゛ーーーー!!が、はぁッ!!!ぉごッあ゛あぁぁあ゛あぁああぁ!!」
ぶじゅぅぅぅぅっと下品な音を立て、大きく膨らんだ触手の中身が一気に女王の腹へ入って行きます。慣れた体は即座に体内でミルクに変換し、伸びた乳首の先からあまいミルクを鉄砲水のように噴射させました。
「もったいねぇ」
すかさず乳首に吸い付いた彼は、ほかほかのミルクをごくごくと嚥下します。
ミルクは凛にもびしゃびしゃと掛かりました。
甘いミルクは凛の白い肌にべっとりとつき、ふわふわといい匂いがします。さらりとしたミルクはきめ細かい凛の肌をするりと撫で、涙のようにぽたぽたと落ちていきました。
「ひぐっ…ひん…ん、ぐ、…」
奥歯を噛み、凛は浴びたミルクの軌跡を視線で追いました。未だ暴走する熱は出口を探し周り、糸のように細くなってしまった触手から少しでも快感を得ようとどくどく脈打ちます。勿論、そんなものでは到底足りません。
正面からは、未だずこずこと乱暴なピストンに喘ぐ女王の声が大音量で聞こえてきます。
ミルクを飲み終えた彼は、ぶは、と乳首から口を離し、手の甲で乱暴に口元を拭いました。
「なぁ、いい加減認めろよ。女王になれば好きなだけイかせてやるし、いつだって好きなだけコレ飲ませてやるよ」
飛び散った白い液体を指に乗せ、とろりと零して見せます。物欲しそうな顔をする女王の口の中にその指を突っ込み、指先で女王の真っ赤な舌を擽ってやりました。
「お前が望めば下からでも上からでも、好きなほう選ばせてやるよ。こいつもそろそろ潮時だしな。お前が女王になればこいつは自由の身だ。そして俺は新鮮で極上の蜜にありつける。どうだ。良いことしかねぇだろ」
くちゅんくちゅんと女王の口を弄びながら、彼は諭すように言いました。
凛のほうも、いっそのたうち回りたいほどの激しい暴走熱に苛まれて、今すぐ発散したくて堪りません。
しかし。
「NO…」
ぐずぐずと泣きながら、蚊の鳴くような声で呟きました。
一瞬眉間に皺を寄せ、苦虫を渾身の力で咀嚼したような顔をする彼は、しかし次の瞬間には、胡散臭い詐欺師みたいな顔で凛の泣き濡れた顔を覗き込みます。
「ああ、そうだ。お前が女王になれば、兄さんにも会えるかもな?」
凛の喉が、ひゅっと鳴りました。
「…蓮、」
譫言のように呟くのを、彼は見逃しませんでした。
「大好きだろ?会いたいよなぁ?」
会いたい。会いたくてたまらない。たすけて。蓮、くるしいよ、蓮…。
凛の唇がぶるぶる震えます。会いたい、と口に出さずにはいられませんでした。
そうできなかったのは、手に持った凛を咎めるように、諭すように、一瞬強い熱を放ったのです。
──いい?答えは絶対にNOだよ。
ここに来て、蓮が言った本当の意味を知ったのです。
どんなことを聞かれても、絶対にNOと答えなけれないけないのです。
ぶるぶる震える唇は、嘘だってNOとは言いたくありません。
それを分かっている彼は、ニタニタと嫌な笑みを浮かべ、女王の頬を撫でました。
そうして気が付いたのです。女王はきっと、望んで女王になどなっていないことを。何かの質問でNO以外を答え、今、こんなにひどいことをされていると。
凛は身を切る思いで何度か呼吸をし、震える唇で小さく答えました。
「……NO……」
言った瞬間、涙がぼろぼろ零れました。嘘だって言いたくなかったのです。会いたくて会いたくてたまらないのに、会いたくないと答えたのです。
彼はすかさず大声を出しました。
「元の世界になんか帰りたくないよな!つらいだけだもんな!!」
熱を持つ鍵は、彼の言葉に呼応するかのように冷えていきました。
ゲラゲラ笑う彼は、ずっしり重たい触手の風船の先をくにくにと弄び、長いシリンジの形に仕上げました。
「これはコイツにやろう」
シリンジ型の先端を、ぱっくりと開いた女王のアナルに宛がいます。凛は号泣しました。わんわん声を上げて泣きました。
取り上げられてしまった津波のような快感を、全て女王が持って行ってしまったのです。女王は歓喜に沸き立ちました。
「あ、あ゛ーーーーーッ!!あ゛ーーーー!!が、はぁッ!!!ぉごッあ゛あぁぁあ゛あぁああぁ!!」
ぶじゅぅぅぅぅっと下品な音を立て、大きく膨らんだ触手の中身が一気に女王の腹へ入って行きます。慣れた体は即座に体内でミルクに変換し、伸びた乳首の先からあまいミルクを鉄砲水のように噴射させました。
「もったいねぇ」
すかさず乳首に吸い付いた彼は、ほかほかのミルクをごくごくと嚥下します。
ミルクは凛にもびしゃびしゃと掛かりました。
甘いミルクは凛の白い肌にべっとりとつき、ふわふわといい匂いがします。さらりとしたミルクはきめ細かい凛の肌をするりと撫で、涙のようにぽたぽたと落ちていきました。
「ひぐっ…ひん…ん、ぐ、…」
奥歯を噛み、凛は浴びたミルクの軌跡を視線で追いました。未だ暴走する熱は出口を探し周り、糸のように細くなってしまった触手から少しでも快感を得ようとどくどく脈打ちます。勿論、そんなものでは到底足りません。
正面からは、未だずこずこと乱暴なピストンに喘ぐ女王の声が大音量で聞こえてきます。
ミルクを飲み終えた彼は、ぶは、と乳首から口を離し、手の甲で乱暴に口元を拭いました。
「なぁ、いい加減認めろよ。女王になれば好きなだけイかせてやるし、いつだって好きなだけコレ飲ませてやるよ」
飛び散った白い液体を指に乗せ、とろりと零して見せます。物欲しそうな顔をする女王の口の中にその指を突っ込み、指先で女王の真っ赤な舌を擽ってやりました。
「お前が望めば下からでも上からでも、好きなほう選ばせてやるよ。こいつもそろそろ潮時だしな。お前が女王になればこいつは自由の身だ。そして俺は新鮮で極上の蜜にありつける。どうだ。良いことしかねぇだろ」
くちゅんくちゅんと女王の口を弄びながら、彼は諭すように言いました。
凛のほうも、いっそのたうち回りたいほどの激しい暴走熱に苛まれて、今すぐ発散したくて堪りません。
しかし。
「NO…」
ぐずぐずと泣きながら、蚊の鳴くような声で呟きました。
一瞬眉間に皺を寄せ、苦虫を渾身の力で咀嚼したような顔をする彼は、しかし次の瞬間には、胡散臭い詐欺師みたいな顔で凛の泣き濡れた顔を覗き込みます。
「ああ、そうだ。お前が女王になれば、兄さんにも会えるかもな?」
凛の喉が、ひゅっと鳴りました。
「…蓮、」
譫言のように呟くのを、彼は見逃しませんでした。
「大好きだろ?会いたいよなぁ?」
会いたい。会いたくてたまらない。たすけて。蓮、くるしいよ、蓮…。
凛の唇がぶるぶる震えます。会いたい、と口に出さずにはいられませんでした。
そうできなかったのは、手に持った凛を咎めるように、諭すように、一瞬強い熱を放ったのです。
──いい?答えは絶対にNOだよ。
ここに来て、蓮が言った本当の意味を知ったのです。
どんなことを聞かれても、絶対にNOと答えなけれないけないのです。
ぶるぶる震える唇は、嘘だってNOとは言いたくありません。
それを分かっている彼は、ニタニタと嫌な笑みを浮かべ、女王の頬を撫でました。
そうして気が付いたのです。女王はきっと、望んで女王になどなっていないことを。何かの質問でNO以外を答え、今、こんなにひどいことをされていると。
凛は身を切る思いで何度か呼吸をし、震える唇で小さく答えました。
「……NO……」
言った瞬間、涙がぼろぼろ零れました。嘘だって言いたくなかったのです。会いたくて会いたくてたまらないのに、会いたくないと答えたのです。
彼はすかさず大声を出しました。
「元の世界になんか帰りたくないよな!つらいだけだもんな!!」
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