アリスと女王

ちな

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これが欲しかった!

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蓮は巻き付けた腕を軽く解き、凛の柔らかくて薄い腹に手のひらを当てました。そうして小さな臍のあたりを指の腹でぐっと押しました。

「僕のを全部入れたら、この辺まで入るかな」

「あっ!あっ!んんっ!」

ぐっぐっとリズミカルに指を押し込めば、凛の中は合わせて締まります。まだ入口のあたりで留まったままのそれを受け入れたいと一生懸命意思表示をしていました。ぱくぱくと入口を開き、早く早くと急かします。蓮の凶悪とも取れる陰茎の味を知っている蜜壷は、すっかり虜になっているのです。求めて止まない愛しい人のザーメンを浴びたいと、身体中が訴えていました。

蓮はくすりと笑うと、止まっていた指を動かしました。

「ああっ蓮違うっ…欲しいのっ!」

くりんくりんとクリトリスを押し潰すと、凛はふるふると頭を振って可愛らしい抗議の声を上げます。猫の声は蓮の気分を最高に引き上げました。もっと聞きたくて、蓮は押し潰したまま摘み上げ、ふるふると揺すってやりました。
猫の声は高くなって甘えます。恥ずかしがり屋の小さなクリトリスは愛液で滑って直ぐに逃げ、皮の中に半分も隠れてしまいました。
求めているのに欲しがるクリトリスを再び捕まえて、今度は柔く爪を立ててやりました。
ひぃんっと一際高い声を漏らし、入口の蓮をこれでもかと締め付けます。蓮はそのまま押し当てた先端を引っ込めてしまいました。
そうすると、凛の腰が追い掛けるように押し付けてくるのです。笑ってしまうほど可愛らしく、蓮は再びカウパーで濡れそぼった先端を入口へぐっと押し付けてやりました。

「あの子と一緒だね」

蓮が広場の方に向かって言いました。

黒い棒を跨がされたあのアリスは、気が狂わんばかりに入れて欲しいと叫んでいます。

あの子と一緒…。

凛はくいくいと入口を押し広げられる感覚に呼吸を上げながら、そのアリスの並びを見ました。

一番端で激しいピストン運動する機械を取り付けられたアリスは、もう意識がありません。激しすぎるピストンに呼吸も余韻も追い付かず、激しい濁流にすっかり飲み込まれてしまったのでしょう。彼女にとっては地獄そのものに違いありません。
しかし、あの黒い棒を跨がされたアリスは羨ましくて仕方がないのでしょう。ちらちらと横目で気絶したアリスを見やっては、何でもいいから入れてくれと叫ぶのです。強化された体は、クリイキだけでは満足できないのでしょう。深い絶頂の波を追い求め、あのピストンを欲しているのです。

蓮に、どれがいい?なんて意地悪く聞かれた時、凛はあの機械に少しの興味を抱きました。
あの子といっしょ。
黒い棒を跨ぐあの子と、凛は今同じものを求めています。

しかし、むりむりと押し広げられる熱いそれに、その考えは間違っていると思い直しました。
だって凛が欲しいのは。

「蓮が、いいよぉっ…!」

あの機械がどれだけ激しいピストンをしてくれても、全く力を緩めてもらえず、ひたすら絶頂を繰り返しても。

そこに体温も愛情も、加減もないのです。凛が欲しいのは、ただの絶頂ではありませんでした。
首を回し、振り返る凛に、蓮はちゅうっと音を立ててキスをしてやりました。

「よくできました」

「ひっああああっ!」

ずぐんっと一気に奥まで押し入ったそれに、凛は背中を反らせました。

絶叫するアリスと違い、思い切り甘さを含んだ凛の声は、蓮の頭を痺れさせます。

「凛の声だけで出ちゃいそうだよ」

笑いながら凛の一番奥に、ぐ、ぐ、と先端を押し付けます。ぎゅうきゅうと抱き締める凛の中は熱く蕩けていて、畝りを伴って蓮の射精を促しました。
蓮は空いた方の手で、凛の小さな臍の下あたりをぐりぐりと指で押し込みました。

「気持ちいい?ここまで入ったよ」

「だめっそこ!あぁっ蓮っ」

凛の体を持ち上げるように先端を押し付けながら、蓮はその少し上で一生懸命主張する可愛らしい肉芽をグリグリと押しつぶします。逃げ惑うクリトリスを許さないとばかりに、蓮の指は執拗に追いかけて押しつぶしました。
ぷっくりと芯を通すクリトリスは、喜び勇んで蜜の分泌を促します。
蓮はご褒美とばかりに、爪の先でクリトリスを弾いてやりました。

「きゃあんっ!」
「凛はやっぱり痛いほうが好きなんだね。もっとしてあげる」

ぱちん、ぱちん。
爪の先が真っ赤になって勃起するクリトリスを激しく弾くたび、奥の奥まで押し入った蓮をぎゅうぎゅうに締め付けて喜びを伝えました。

本当はこのまま獣のように腰を振り、凛を何度も絶頂に導いて、文字通り自分のザーメンで凛の子宮を溺れさせてやりたいところです。しかし蓮は思い留まりました。

ミルクを運ぶウェイトレスのアリスが、丁度悪戯されているところなのです。

「凛。あの子たち、悪戯されてもあのお盆を引っくり返さないようにしてるよ。どんなお仕置きされちゃうんだろうね?」

つま先立つ凛は、蓮の言う通り広場に目を向けました。

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