アリスと女王

ちな

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群がる蟻

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噴水の宝石みたいなキラキラした飛沫の奥で、劈くような悲鳴が響き渡ります。一番前にいるアリスは鎖をくい込ませたクリトリスを革靴で蹴られ、二番目のアリスはグイグイと肩を押されていました。勿論抵抗して見せます。そのため鎖はたゆんたゆんと大きく揺れ、余計に自身を苦しめました。揺れる重い鎖は、先頭のアリスも苦しめます。ダラダラと蜜を零す足の間にぱちぱちと鎖が当たり、キラキラした細かな蜜がぱちゅぱちゅと音を立てて飛び散ります。クリトリスのあたりを蹴っていた衛兵が前のめりになる先頭アリスの乳首を引っ張り、倒れ込むことを許しませんでした。
先頭のアリスが頭を上げれば、その分鎖が引かれます。たったの数センチだって、敏感で弱い場所を締め上げられているとなれば、とても大変なことでした。

三番目と最後尾のアリスは、目の前で起こった惨状は他人事でないと、足を震わせて泣きました。両手と首を一括りにした一枚板は、涙を拭うこともできません。ぽたりぽたりと雫が落ちましたが、慰めるものはひとりもありませんでした。

申し訳程度に地を這う雑草が、アリスたちの蜜でちらちらと濡れていきました。

下卑た笑い声があちこちから聞こえ始め、彼女たちを中心に人集りが出来始めます。見世物みたいなアリスたちは、美しく豊満な体を一切隠すこともできないまま、濁った視線を一身に浴びました。

ひとりの衛兵が無遠慮に靴音を鳴らします。ニタニタと下品な笑みを隠そうともせず、三番目のアリスの前に立ちました。彼女は奥歯を鳴らし、許してくださいと懇願します。衛兵は鼻で笑いました。

すぐ目の前のアリスが肩を押されて強制的に腰を落とされたことにより、三番目の彼女の前に、少し弛みが出来ているのです。

「暇だろう。せいぜい楽しめ」

暇なものか。叫ぶ予定だった声は、恐怖に消えてなくなりました。衛兵はそんな彼女をニタニタと見つめ、弛んだ鎖を土で汚れた革靴でぐっと押し込みます。

「いだぃ゛ィィーー!!」

悲鳴を上げたのは、先頭のアリス。一枚板の首の辺りに括り付けられた鎖が思い切り引かれたせいで、首が取れそうになっているのです。それを許す衛兵たちではありません。群がる衛兵たちによって手足を支えられ、強制的に立たされたことにより一枚板が首の後ろにギリギリとくい込みました。連なる鎖は柔らかな女体に容赦なくくい込みます。鎖は、嘘みたいに柔らかな肉の間に埋もれて見えなくなるほどでした。面白がった衛兵は、くい込む鎖を手のひらで叩きました。
「ぃああっやっ!やめっやっ!」
内股になり、ひどい快感から逃れようと身を捩ります。許す衛兵ではありません。アリスの背中に流れ星みたいな汗が滴ります。それを舌で掬い、乳首を捻りました。

二番目のアリスは、ほっと息を吐きました。体重のほとんどを掛けていた鎖が下がり、じくじくと痛む柔らかな割れ目がようやく呼吸ができたように、鎖から解放されたのです。

二番目のアリスの様子を見て、体格のいい衛兵が鼻を鳴らしました。そうして、思い切りアリスの肩に体重を掛けました。

「イアアァァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」

ようやく解放されたと思っていた二番目のアリスは、喉がぶつりと切れそうな叫び声を上げ、暴れました。せっかく解放された鎖は、先程よりも深くくい込んでしまったのです。

そうして三番目のアリスに繋がった鎖を踏む衛兵が、地面にその鎖が付くほど踏みつけ、ぱっと離した瞬間。

「ア"ア"ア"ア"あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!」

バチンッッ…!!

鎖が鞭となり、寸分狂いなく彼女の割れ目を叩き上げたのです。

最後尾のアリスがとばっちりを受け、鎖の鞭がクリトリスを叩き上げました。

阿鼻叫喚のアリスたちは、口の端から泡を吹き、がくがくと全身を痙攣させました。

「いいぞ、お前ら!」

指示を出す衛兵が合図を出すと、まるで砂糖に群がる蟻の如く、衛兵たちが四人のアリスを好き勝手に触りだしました。

彼らの目的は、“アリスの蜜”でした。

噴射されたアリスの蜜を競うように舐め始め、彼女たちは完全なる餌となったのです。

邪魔な鎖を取り除き、屈強な体を活かしてアリスを持ち上げ抱え上げ、足の間を流れる蜜に舌を伸ばします。

「止めてっ止めてっ!!!!」

「やだぁぁぁぁ!!!!」

「いくっいくっいくっ!!」

「もう…帰して…おうちに帰して…!!」

アリスの声は誰も聞きません。広場での食事に夢中な衛兵たちは、アリスのクリトリスを噛み、蜜壷を競って舐め上げ、アナルにまでも分厚い舌を突っ込みます。身体中を舌や手が這い回り、おぞましさに泣き叫びました。

彼女たちの気が狂う直前、指示を出す衛兵が鞭を振って合図を出します。

「質が悪いな…おい」

顎でしゃくって見せ、別の衛兵が先程までアリスたちを苦しめていた鎖を持ち出しました。

泣きじゃくるアリスたちは、解放されたとは思っていません。“食事”はまだ終わらないことを知っていました。

絶望的な目で鎖を持つ衛兵を眺め、足を震わせました。

衛兵は鎖の両端に編んだ縄を括りつけ、長さを足しました。

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