アリスと女王

ちな

文字の大きさ
上 下
32 / 149

磨いてあげる

しおりを挟む

「あっ…!」
きゅっと摘まみ上げ、指の腹でこりこりと捏ねまわすだけで凛の口からはあまい吐息が漏れ出します。きのこのお陰ですっかり元気を取り戻し、同時に小鳥によって中途半端に与えられた刺激のせいで、凛のからだは火照ったままでした。天国への階段をこれでもかと登らされた体は、その頂上へ行きたがっているのです。
泡ですべる指をするすると這わせる度、ちいさなからだはひくひくと反応を見せました。
「滑っているから、取れるかもしれないよ」
勃起が止まない乳首を痛めつける糸に、蓮の爪がかかります。やさしくかりかりと引っ掻いてやれば、わずかな振動だって正確に伝えてしまうのです。

「あっあっやっあ!」
かりかりかりかり。
こんなものでは絶対に外れないと知っている蓮は、意地悪して糸を引っ掻きまわします。両手を乳房に押し当てて、張ったままのそこを揉みしだいてやりました。
出口のない熱いミルクは凛の体の内側から体温を上げ、同時に乳首の勃起も促します。乳腺を堰き止められた乳首は泣き、もこもこの泡にあまい匂いを混ぜ込みました。滲む程度でしか出せない乳首に、蓮の爪が掛り、凛の神経をビリビリと撫でていくのです。
「取れないね」
かりかりかりかり。爪が糸を引っ掻き、事故を装って乳首の先も引っ掻きます。目がとろとろと溶けていく凛の顔をじっくり見ながら、蓮は乳首ごと思い切り捻り上げました。
「ひああっ!」
「凛がいつまでも勃起させているからだよ。ほら、糸を取って欲しいんだったら鎮めなきゃ」
「やあっあんっむりぃっ!」
泡でにゅるんと逃げていく乳首を掴まえ、捻り上げてやります。やっぱり逃げていく乳首に、今度はたらりと垂れた糸の端を持ち上げました。
「ああっ!」
「それとも、凛はずーっとこのまま乳首を縛っていてほしいのかな。リードみたいにしてお散歩したら楽しそうだね」
ぎりぎりと締め上げられる乳首は、今度は上へ上へと引き上げられます。仰け反って抵抗を少なくしようとする凛に、蓮は更に糸を引き上げました。
「ぃああっあ!」
「いや?うそだね。甘い匂いがするよ。凛は痛いのが好きでしょ?」
乳首吊りをしたまま、蓮は雫型になってしまった乳房に触れました。たった少しの動作で乳首は敏感に反応し、凛は腰を限界まで伸ばします。
唐突にぱっと手を離すと、凛は滝のような汗を流しました。
「痛かった?摩ってあげようね」
「あっ!やあっれん…っ!」
ジンジンと痛む両の乳首を、蓮の指がやさしく捏ねまわしました。締め上げられるそこはジンジンと痛みながらも、すきなひとの指に悦び、血液を集めます。肩で息をする凛は、不自然なほど汗を垂らしました。
「ふふっ。この花はね、ほんのちょっとだけ催淫作用があるんだ。普通にしていれば全く気が付かないくらい、ほんのちょっとだけね。でも…」
今度は手のひら全部で乳房を包み込み、わやわやと形を変えてやります。顔を蕩けさせた凛は、蓮の手に合わせてからだを揺らしました。
「今の凛には効果抜群だね。反応しちゃってる」
なにに、とは言いませんでした。でも、体中に掛けられた蓮の精液の匂いは、まだ微かに残っています。蜜のあまいにおいも立ちこめてきました。
「そうだね。ここも綺麗に洗ってげなきゃ」
「ぇ…?」
とろとろと視線が定まらない凛に笑いかけ、蓮は腰かけた自分の横の草を抜きました。
綿毛に似た植物ですが、吹いても種が飛んでいくことはありません。梵天に似ているかもしれません。
毛先の根元を指で押しつぶして丸い形を平たくすると、毛先に泡を付けました。
「足を開いて。洗ってあげる」
「…?…うん、…?」
凛はからだこそ元気になったものの、頭がぼんやりとして上手く働いていないようです。蓮のいう事を素直に従って、先ほどのように足を大きく開きました。
「いい子。痛いことはしないからね」
足を開いた凛の頭を撫でてやり、そのまま後ろへ倒してやります。凛は抗うことなく仰向けになりました。
「ほら、こうやって洗うよ。痛くないでしょ」
「ひっぁ…くすぐ、たいっ…!」
凛の腹の上へ、毛先を滑らせました。さわさわと撫でる一直線の柔らかな毛先は、ブラシよりもずっと柔らかく、ふわふわと凛の腹を擽ります。綿の部分は柔らかいのですが、それを支える一本ずつの茎は固いらしく、思いのほかへたらないで立ち上がっていました。
恥骨の辺りを撫でていた蓮は、そのまま柔らかく開いた肉の間へと滑らせて行きます。花で作った泡をたっぷりと運び、割れた肉の間にするりと滑らせました。
「あっひっ…!」
「ああ、結構汚れているよ。きれいにしないと」
柔らかな媚肉の間に茎を滑らせ、こしゅこしゅと磨いていきます。ビラビラの間も、蟻の戸渡も、こしゅこしゅと音を立てて茎を往復させました。
「あっああっ!れんっもういいよぉっきれいになったよぉっ!」
「まだ汚れているよ。ちゃんと綺麗にしないと、病気になってしまうかもしれないよ」
「あぅぅっああんっ!」
凛の蜜と白い泡が混ざり合ってホイップクリームのようになったそれを塗りたくり、媚肉の裏までも綿のブラシで丁寧に磨いていきました。普段は顔を見せることもない媚肉の間を特に丁寧に磨くと、今度は白い泡の中から一生懸命主張する、赤い果実が顔を覗かせます。
「そうだね。クリトリスも磨いてあげなきゃね」
凛がびくっと反応しました。小鳥に突かれたそこは、からだのなかで一番敏感になっているのです。そんな場所を、あのブラシみたいな植物で…!
凛は急いで起き上がりました。
「いいっいいよぉっ!大丈夫だよぉ!」
「大丈夫じゃないよ。皮をむいてあげるからね」
「やっやっ!」
蓮が上の肉をぎゅっと持ち上げれば、真っ赤な果実はにゅるりと顔を出しました。皮と果実の間に綿のブラシを滑り込ませると、起き上がった凛は背中を反らせて鳴きました。
「おああっああんんっ!」
「気持ちいい?もっとぴかぴかにしなきゃ」
皮をむいた果実は、みずみずしく潤っています。泡と蜜でつくったホイップクリームを綿のブラシにたっぷりつけて、しゅこしゅこと磨いてやりました。
濁流のように押し寄せる甘い電気を浴び、凛は足を閉じようと藻掻きます。激しく体を揺するせいで乳房が揺れ、きりきりと締め上げる乳首も悲鳴を上げました。
「もう。折角のご褒美なんだから、暴れちゃダメだよ」
「だってぇっああっんんんっ!」
「ほら、ここも汚れているよ」
「ひあああっ!」
ぷっくりふくらむ真っ赤な果実の頂点から、皮の根元まで丁寧にブラッシングしてやります。とろとろと流れる蜜のせいで、ホイップクリームが地面に流れていきました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界でのんびり暮らしたい!?

日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

【完結】「『王太子を呼べ!』と国王陛下が言っています。国王陛下は激オコです」

まほりろ
恋愛
王命で決められた公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢との婚約を発表した王太子に、国王陛下が激オコです。 ※他サイトにも投稿しています。 「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」 小説家になろうで日間総合ランキング3位まで上がった作品です。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

訳あり侯爵様に嫁いで白い結婚をした虐げられ姫が逃亡を目指した、その結果

柴野
恋愛
国王の側妃の娘として生まれた故に虐げられ続けていた王女アグネス・エル・シェブーリエ。 彼女は父に命じられ、半ば厄介払いのような形で訳あり侯爵様に嫁がされることになる。 しかしそこでも不要とされているようで、「きみを愛することはない」と言われてしまったアグネスは、ニヤリと口角を吊り上げた。 「どうせいてもいなくてもいいような存在なんですもの、さっさと逃げてしまいましょう!」 逃亡して自由の身になる――それが彼女の長年の夢だったのだ。 あらゆる手段を使って脱走を実行しようとするアグネス。だがなぜか毎度毎度侯爵様にめざとく見つかってしまい、その度失敗してしまう。 しかも日に日に彼の態度は温かみを帯びたものになっていった。 気づけば一日中彼と同じ部屋で過ごすという軟禁状態になり、溺愛という名の雁字搦めにされていて……? 虐げられ姫と女性不信な侯爵によるラブストーリー。 ※小説家になろうに重複投稿しています。

【悲報】最弱ジョブ「弓使い」の俺、ダンジョン攻略中にSランク迷惑パーティーに絡まれる。~配信中に最弱の俺が最強をボコしたらバズりまくった件~

果 一
ファンタジー
 《第17回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を賜りました》 俺こと、息吹翔の通う学校には、Sランクパーティーのメンバーがいる。名前は木山豪気。ハイレベルな強さを持つ“剣士”であり、世間的にも有名である――ただし悪い意味で。  人を見下し、学校のアイドルを盗撮し、さらには平気で他のダンジョン冒険者を襲う、最低最悪の人間だった。しかも俺が最弱ジョブと言われる「弓使い(アーチャー)」だとわかるや否や、ガムを吐き捨てバカにしてくる始末。 「こいつとは二度と関わりたくないな」  そう思った矢先、ダンジョン攻略中に豪気が所属するSランクパーティーと遭遇してしまい、問答無用で攻撃を受けて――  しかし、豪気達は知らない。俺が弓捌きを極め、SSランクまで到達しているということを。  そして、俺も知らない。豪気達との戦いの様子が全国配信されていて、バズリまくってしまうということを。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。 ※本作はカクヨム・小説家になろうでも公開しています。両サイトでのタイトルは『【悲報】最弱ジョブ「弓使い」の俺、ダンジョン攻略中にSランク迷惑パーティーに絡まれる。~全国配信されていることに気付かず全員返り討ちにしたら、バズリまくって大変なことになったんだが!?~』となります。

姉妹の中で私だけが平凡で、親から好かれていませんでした

四季
恋愛
四姉妹の上から二番目として生まれたアルノレアは、平凡で、親から好かれていなくて……。

フェンリルに育てられた転生幼女は『創作魔法』で異世界を満喫したい!

荒井竜馬
ファンタジー
旧題:フェンリルに育てられた転生幼女。その幼女はフェンリル譲りの魔力と力を片手に、『創作魔法』で料理をして異世界を満喫する。  赤ちゃんの頃にフェンリルに拾われたアン。ある日、彼女は冒険者のエルドと出会って自分が人間であることを知る。  アンは自分のことを本気でフェンリルだと思い込んでいたらしく、自分がフェンリルではなかったことに強い衝撃を受けて前世の記憶を思い出した。そして、自分が異世界からの転生者であることに気づく。  その記憶を思い出したと同時に、昔はなかったはずの転生特典のようなスキルを手に入れたアンは人間として生きていくために、エルドと共に人里に降りることを決める。  そして、そこには育ての父であるフェンリルのシキも同伴することになり、アンは育ての父であるフェンリルのシキと従魔契約をすることになる。  街に下りたアンは、そこで異世界の食事がシンプル過ぎることに着眼して、『創作魔法』を使って故郷の調味料を使った料理を作ることに。  しかし、その調味料は魔法を使って作ったこともあり、アンの作った調味料を使った料理は特別な効果をもたらす料理になってしまう。  魔法の調味料を使った料理で一儲け、温かい特別な料理で人助け。  フェンリルに育てられた転生幼女が、気ままに異世界を満喫するそんなお話。  ※ツギクルなどにも掲載しております。

婚約者が義妹を優先するので私も義兄を優先した結果

京佳
恋愛
私の婚約者は私よりも可愛い義妹を大事にする。いつも約束はドタキャンされパーティーのエスコートも義妹を優先する。私はブチ切れお前がその気ならコッチにも考えがある!と義兄にベッタリする事にした。「ずっとお前を愛してた!」義兄は大喜びして私を溺愛し始める。そして私は夜会で婚約者に婚約破棄を告げられたのだけど何故か彼の義妹が顔真っ赤にして怒り出す。 ちんちくりん婚約者&義妹。美形長身モデル体型の義兄。ざまぁ。溺愛ハピエン。ゆるゆる設定。

処理中です...